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文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2014年4月分月間優良作品・次点佳作発表

2014-05-25 (日) 22:49 by 文学極道スタッフ

2014年4月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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「2013年・年間選考経過」

2014-05-12 (月) 00:07 by 文学極道スタッフ

「2013年・年間選考経過」

2013年 年間各賞

 文学極道「2013年間各賞」は2013年に「文学極道詩投稿掲示板」へと投稿された作品のうち月間優良作品に選出された91作品・次点佳作に選出された101作品、68人の作者を対象として委員スタッフによって1月26日から4月9日の期間に選考会を開催し審議の結果、上記ページの通り決定いたしました。
 創造大賞には選考推薦として挙がった「該当者なし」「田中宏輔」「前田ふむふむ」「しんたに」「zero」「右肩」各氏の内、最終選考対象となった「該当者なし」「田中宏輔」「前田ふむふむ」「しんたに」各氏について議論が深められ「田中宏輔」「前田ふむふむ」両氏の受賞が決定いたしました。田中宏輔氏の作品へは、遊戯的変換の中で他者の諸作品とコラージュし再利用し意識の凍土性を身体化させ個人自体の媒体性を高めており圧倒的という意見、操作性を本質的に抱える「作品」を描くことにおいて同じフォーマットを使い展開されていく氏の在り方は「媒介性」を高めるために言葉の「図鑑性」をむき出しにし言葉そのものの主観的なイメージを剥いでいくことではなく意味や物語が招きいれられるような構造になっており方法論が徹底されているか疑問にも思える自身の反復としてしか作用していないのではないかという意見、詩作品におけるスタイルシートを何種類か作った点で評価したいが初めて読んだときの新鮮さなどを考慮すると最初は評価できるけれど次第に厳しい目を向けたくなるとの意見、圧倒される作品が多いのは事実であり彼の「特異性」よりも言語感覚の鋭さに関して読み込んでいかなければならないとの意見、正直おもしろいことをしてやろうということは分かるが作品に関して全くわからないという意見、一月のころに投稿されていた翻訳詩などが未完成だったと言わざるを得ないが他の作品は質量ともに素晴しい、など賛否両論が寄せられました。最終的に田中氏は作品「 THE GATES OF DELIRIUM。」の評価が非常に高かったことや作品「LIVING IN THE MATERIAL WORLD。」の評価が高かったことから4年連続での創造大賞受賞決定となりました。前田ふむふむ氏への作品へは、読んでいて違う世界の匂いだったり空気だったりを感じこの抒情性を絶えず量産できる筆力に感嘆してしまうという意見、ひとの感情・気持ちを表す「抒情」として非常に高いレベルにあり「抒情詩賞」としてなら賛成だけれども「新しい文学を創造」した作者に「創造大賞」を授与するとなると現代の書き手としては古典的なロマンチック感のある詩風の作者だけに抵抗があるという意見、差異と混交の嵐が細断をもたらす言説性を持つ社会へ突入した今だからこそ作者の作品群は創世域での純粋経験を再認し新たなる平地を文化間に一時的間主観性をも捉えなおしざるを得ないものとして提言していかなけばならないのではないか新たなる文学を立派に抒情から切り拓いているという意見、作者の作品に出てくる「過去」はデリダ的な意味で言う「経験の現在の明証」として「現在」に対して抗うために存在するのではないしそのために「言語」が語られることで「脱線」してゆき「現前の欠如」が現われることで「世界」との相関関係が成立することもない点が非常に気になるという意見、日常レベルの些細なことから疑念を抱き当たり前のことが当たり前でなくなる自己自身のみが日常から隔絶される瞬間の描き方など非常に印象深く二つの作風を使いこなした見事さがあるという意見、質量ともに圧倒的だったという意見、など賛否両論が寄せられました。最終的に前田氏は作品「蒼い思考」・「三つの奇妙な散文詩」・「虚空に繁る木の歌」などの評価が高かったことから創造大賞受賞決定となりました。
 最優秀抒情詩賞には選考推薦として挙がった「前田ふむふむ」「しんたに」「鈴屋」「はなび」「zero」「村田麻衣子」「リンネ」「右肩」「sample」各氏の内、最終選考対象となった「しんたに」「鈴屋」「はなび」「zero」「村田麻衣子」各氏について議論が深められ「鈴屋」「はなび」「zero」各氏の受賞が決定いたしました。鈴屋氏は作品「侘び住まい・冬の末」の評価が高かったことから、はなび氏は作品「丘の上の黒い子豚 un cochon sur la colline」などの評価が高かったことから、zero氏は作品「」などの評価が高かったことから、それぞれ受賞決定となりました。
 実存大賞には選考推薦として挙がった「田中宏輔」「しんたに」「鈴屋」「zero」「村田麻衣子」「右肩」「漆華」「夢野メチタ」「にねこ」「コーリャ」「飯沼ふるい」各氏の内、最終選考対象となった「しんたに」「鈴屋」「村田麻衣子」「右肩」「漆華」「夢野メチタ」各氏について議論が深められ「村田麻衣子」「しんたに」「右肩」「漆華」各氏の受賞が決定いたしました。村田麻衣子氏は作品「commercial」「愛とはからだに投げ込まれた包帯」の評価が高かったことから、しんたに氏は作品「オムライスの怪人ケチャップを捨てる」の評価が非常に高かったことから、右肩氏は作品「静物の台座」の評価が高かったことから、漆華氏は作品「ターミナル」の評価が高かったことから、それぞれ受賞決定となりました。
 新人賞には該当者8名の中から「夢野メチタ」「飯沼ふるい」「にねこ」各氏について議論が深められ「夢野メチタ」「飯沼ふるい」各氏の受賞ならびに「にねこ」氏の次点が決定いたしました。夢野メチタ氏は作品「口笛」「正月」の評価が高かったことから全員から推薦され、飯沼ふるい氏は作品「供花」「霧の町の断片」の評価が高かったことから、それぞれ受賞決定となり、にねこ氏は作品「 喪失少女。」の評価が高かったことから次点決定となりました。
 エンターテイメント賞には選考推薦として挙がった「田中宏輔」「リンネ」「お化け」各氏の内、最終選考対象となった「リンネ」「お化け」各氏について議論が深められ「リンネ」氏の受賞ならびに「お化け」氏の次点が決定いたしました。リンネ氏は作品「朝、寝起きでトイレに入ろうと」「しかもな、梶原がおらんねん」の評価が高かったことから受賞決定となり、お化け氏はエンターテイメントに関し自覚ある作者として作品と書き込みの方向性が一貫されていたことの評価が高かったことから次点決定となりました。
 レッサー賞には選考推薦として挙がった「蛾兆ボルカ」「case」「織田和彦」「菊西夕座」各氏の内、最終選考対象となった「case」「織田和彦」「菊西夕座」各氏について議論が深められ「case」「織田和彦」「菊西夕座」各氏の受賞が決定いたしました。case氏の現代詩への内実とは違う構造やスキーマとの比較的レスは投稿者を別の角度から概観できる視点として、織田和彦氏の書き手との対話から作品強度と弱点を時に厳格に時にエンタメとして呈するレスは作品の根にある作者に対流する資源として、菊西夕座氏のエンタメとして魅せながら作品の表面部位から派生していく応面までをも深めていくレスは初心者にも楽しめ勉強になる不可思議な客体として、それぞれ評価され受賞が決定いたしました。
 文学極道年間最優秀作品賞には選考推薦として挙がった数作品の中から特に「香水瓶に触れるフィラメント」(榎本櫻湖)、「Where it's (not) at」(宮下倉庫 )、「オムライスの怪人ケチャップを捨てる」(しんたに)、「THE GATES OF DELIRIUM。」(田中宏輔)、「悲しくてみたことも(にゃい)」(明日花ちゃん)、「虚空に繁る木の歌」(前田ふむふむ)、「雪の思想 裏面」(New order )、「しかもな、梶原がおらんねん」(リンネ)について議論が深められ、「オムライスの怪人ケチャップを捨てる」(しんたに)「THE GATES OF DELIRIUM。」(田中宏輔)各作品の受賞ならびに「悲しくてみたことも(にゃい)」(明日花ちゃん)「香水瓶に触れるフィラメント」(榎本櫻湖)「雪の思想 裏面」 (New order )、「しかもな、梶原がおらんねん」(リンネ)各作品の次点が決定いたしました。「オムライスの怪人ケチャップを捨てる」(しんたに)には、わざと没個性的文体でスタイリッシュに手法の視覚世界を脱臼させ連凍していく鏡像体様式が匿名性が推し進められ自己自身を見誤りやすくなる価値観の死滅した現在を最も言い当てている作品なのではないかという意見、コンテンツ化したかのような詩的営為の概観を空間履歴に残されたキャラ的流用と奪還から成し遂げ体感させていくシニカルさが非常に効果的な作品という意見などが寄せられました。「THE GATES OF DELIRIUM。」(田中宏輔)には、以前に投稿されていた「マールボロ。」の誕生とその誕生が自分の創作を刷新していった事それらは意識を構成する言語(他者からの伝達記述が付随する時間的文化)に重なって作品へと変化していくこと作者がインターフェイスとなって自己自身をアイコン化して作品へと変容していくことに衝撃を覚えたという意見、軽やかな倒錯と既知と未知との磁場を発送する在り方は見逃せないものだという意見などが寄せられました。
 最後に本賞受賞には至らなかったけれども十二分な磁場を示した作品と作者を各選考委員それぞれが推薦し選考委員特別賞が決定いたしました。本賞受賞者などの選考を進めていく際、いずれの作者も自身の作風を持ち推し進め深めていて議論対象となるだけの強度を作品で示しており文学極道の選考がなくとも評価が伴わなくとも自作を究めていくだろうと思わせられたことが印象的でした。選考委員一同、大変勉強させていただきました。素晴らしい作品の投稿に感謝いたします。

スタッフ一同

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