文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2017年4月分月間優良作品・次点佳作発表

2017-05-29 (月) 22:24 by 文学極道スタッフ

2017年4月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

※「2016年・年間各賞選考雑感」は5月末に発表予定です。熊本地震によるスタッフ被災のため遅れる可能性があります。ご了承ください。

Posted in 未分類 | Print | No Comments » | URL

3月分月間選考雑感 (スタッフ)

2017-05-20 (土) 01:32 by 文学極道スタッフ

(スタッフ数名が地震被災のため作業に乱れが出ています。ご容赦ください。)

9517 : Kite flying  紅茶猫 ('17/03/30 19:09:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170330_732_9517p
(一)完成度の高い作戦でした。世界観も受け入れやすいです。独特の物語ながらわかりやすく、長くても読みたくなる作品でした。
(一)かなり作り込まれているのが分かるが、そのせいか、もっと絞り込めたように感じる。いろいろ盛り込んでしまって、膨らませ過ぎたのではないか。この世界観と詩風ならば、より凝縮されて短いほうがいい気がした。

9523 : セパレータ  紅月 ('17/03/31 22:33:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170331_781_9523p
(一)奥行きのある作品です。ところどころ表現の甘いところもありますが、全体として輝いている部分があると思います。
(一)作者の美麗さを残しながら生活の人間臭さも醸して内面に近づいています。スタイルを様々な様式にしただけでも素晴らしいこと。作者の作品として圧巻とは言えないかもしれないけれども十分。
(一)完成度の高い作品であると感じました。
ただ、表面的な美しさのみで、読後感なにも残らない空虚があります。
この点については今後に期待したいところです。

9522 : 軽蔑くん。微熱さん。世界ちゃん。  泥棒 ('17/03/31 21:37:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170331_779_9522p
(一)完結させているところが良かったです。風刺がきついと醒めてしまう部分もありましたが、面白さが続いていたので読み進めたいと思いました。「あれだから」は詩的な言葉としてはまず使われないと思うのですが、この作品ではすっと入ってきました。

9493 : phosphorescence  紅月 ('17/03/14 07:43:44 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170314_361_9493p
(一)物語が重なっていくにつれ、詩としての深さが増していくのが素敵でした。
(一)最終にかけて加速度的に文章が比喩性を帯びて結晶化していく。初連の立ち上がりが疑問。そして接続詞が本当に、これでよかったのか。書けている作品であり、めずらしく現実的内面との往還力動をまなざしているので更なる良さが背後にあるのでは、と思った。良い作品なのだけれども。
(一)私の中での評価は高いものの、完成された世界に少し危うさも感じる。もう少し、何かあるんじゃないかと。

32.9481 : 愛こそはすべて  无 ('17/03/08 15:36:22 *4)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170308_091_9481p
(一)イマージュを濃密にするために必要なことは、具体性ではなく、取捨選択を繰り返すことによる研磨だと思います。この作品はそれを立証しています。ぐうの音もでねぇ。

26.9468 : show room fantasy  紅茶猫 ('17/03/02 17:56:01 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170302_583_9468p
(一)場の悲しみへの力動を含んで言語化している。作品として、もっと推敲できるようにも感じる。
書きたいことの衝動的な感情は伝わってきて恐ろしいくらいの力があるとも思った。
(一)言葉の連なりが、意味を持っていました。また、意味の展開が、重みをもっていました。流れが良すぎるのが、インパクトのなさになっているかもしれません。
18.9463 : 詩の日めくり 二〇一六年十三月一日─三十一日  田中宏輔 ('17/03/01 00:43:34 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170301_547_9463p
(一)田中さん作品は、評価はしているものの、衝撃はやはり薄れてきた。
(一)正直本当に悔しくなってしまうのですが、一見してだたの日記なのですけど、「きょうはコンビニで買ったものしかたべていない。」これだけで優良をつけてしまいました。他ももちろん素晴らしいのですけれど。

16.9496 : カンパネルラ!  芦野 夕狩 ('17/03/17 01:10:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170317_415_9496p
(一)カンパネルラという詩的世界において重要な位置を占める名詞との実存的混交が見事。
(一)ぼっかりと開いた風穴を冷たい風が通り抜けて行って、心臓はもうどこかに消えているのにそれでも生きている。
これは瑞々しい魂そのものであって、今この瞬間にしか描けないものを閉じ込めていると思います。

27.9483 : 倫理  生活 ('17/03/08 22:21:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170308_104_9483p
(一)生と死が現象として同時に発生して消えている。句読点が美しいです。

9488 : Dicotyledon  アルフ・O ('17/03/11 00:24:53 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170311_243_9488p
(一)逸脱も良いぐらいにフレームを壊しているし言語の別角度を探れているとも思えました。作者の中では断トツの出来。

6.9485 : 火の子  ピンクパーカー ('17/03/10 16:30:55)  (ペスト)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170310_235_9485p
(一)体現止めの多用が気になったけれども言葉と言葉の合致から導き出されるイメージに鏡像が引出されていく。数字の使い方が見事としか言いようがない。

17.9465 : 雪望  宮永 ('17/03/02 02:31:25 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170302_571_9465p
(一)素朴な詩情を、はっきりと出している。さらっと難しいことをしている。

19.9504 : 開かれた死骸  鷹枕可 ('17/03/20 20:07:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170320_562_9504p
(一)凝集されていて惹きこまれた。
(一)演説聞いてる気分になりました。
10.9487 : ら、むーん  atsuchan69 ('17/03/10 22:23:35)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170310_240_9487p
(一)よく出来ていて秀逸な詩情。変な感想で申し訳ないけれどもうますぎるとも思った。破壊が、もっとあってもよいのかもしれない。
(一)良くできていて好みの作品。この作者ならば、もっとパンチのあるものを書けたはず。次への期待を込めて。
(一)美しいなぁとは思うのです。けれど、「器を描く」ことに注視しすぎているのではと読み込むごとに感じてしまいました。

13.9499 : 夢の岸辺  きらるび ('17/03/17 21:35:30)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170317_432_9499p
(一)抜群のセンス。まだ未完成な部分が浮かんでいるが、そこの幅に詩情を感じる。最終連の切れが非常に良い。途中を、もっと整理しても良いかもしれない。読みながら勉強になる作品だった。作者の作品を、もっと読みたい。
(一)この人にしか書けないんだろうなあと思い、評価しました。
所々もう少し練れただろうなと思うものの、その粗さや
不完全さの中にこそ作者の本来的な存在が宿ったりするのではないかなと。そういうものが見えるという点で、ただ巧いとか、ただ綺麗で整っている、ただ作り込まれているものより好感が持て惹かれました。

22.9473 : 身体  霜田明 ('17/03/04 05:57:03)  
URI: bungoku.jp/ebbs/20170304_666_9473p
(一)愛についての作品。正面から独自の見解と共に書いていて惹かれた。
「  商人が
  より作為なく嘘をつく方法を探すように
  若者が
  既成事実にそぐう服ばかり探しているように

  僕らの前ではすべて
  本当らしいことが嘘のようになってしまう」
この部位の例えを、もっと独自性のあるものに変えるとさらにしまった気がする。
「愛は身体をもつことだけれど
 人はみんな 僕の身体じゃない」
この部位もっと更に良い表現が出来そう。
良い作品が中に埋まっていると分かっているため、もっとを求めてしまった。

23.9471 : 呪い  あいら ('17/03/03 13:02:18 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170303_609_9471p
(一)鬱々とした呪いに巻き込まれていく恐ろしさを感じた。
うますぎないところも詩の呪い性を増している。

9.9521 : どこにでもあるものをなきものとして  鷹枕可 ('17/03/31 14:35:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170331_775_9521p
(一)後半とても良いと思う。
(一)とても好きな作品です。文語の奇抜さでなく、生物を静物へと落とし込むような俯瞰とその距離感が素晴らしいと感じました。

3.9480 : 蝶  あいら ('17/03/07 08:13:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170307_067_9480p
(一)単純に読んでいて勉強になる。もう一歩の進みも出来そうに思えるが詩という営為への向き合い方が伝わってくる。言葉の躍動も尊敬する。

7.9479 : 雅なる生の大宴会  lalita ('17/03/06 18:47:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170306_014_9479p
(一)だんだんと詩情に惹きつけられつつある不思議さ。本作は特に気になった。

15.9467 : 01:04.68  Drean ('17/03/02 16:43:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170302_580_9467p
(一)こちらの方が突き放していて良い。

24.9508 : 宇宙の休み  20時2分 ('17/03/23 20:30:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170323_605_9508p
(一)かわいい

8.9482 : 一枚の写真  霜田明 ('17/03/08 20:07:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170308_101_9482p
(一)惜しい作品だと思う。もう少しで秀作となることが分かるので粗い部分などが目立ってしまっていると思う。推敲してみた後のを読んでみたい。
(一)すごく惜しい。あともうちょっとずつ何かがあれば良作。ということで期待も込めて。スパイスの足りないカレーという感じ。

45.9474 : 裏側  尾田和彦 ('17/03/04 13:58:35 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170304_676_9474p
(一)面白く読めたが、あまり残らない。タイトルも含めて直截過ぎたのかもしれませんね。

2.9489 : 海  黒髪 ('17/03/11 21:47:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170311_297_9489p
(一)悪くないと思う。ただし、もっと推敲の余地もあると思う。

27.9469 : 流行り歌になりたくて  鞠ちゃん ('17/03/02 18:19:02)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170302_587_9469p
(一)さりげない上手さが光っています。実力者が書いているのでしょう。

5.9481 : 愛こそはすべて  无 ('17/03/08 15:36:22 *2)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170308_091_9481p
(一)まさかモールス信号だとは。詩として、どうなのかは分かりませんが今月いちばん心に残った衝撃作だったことは間違いがないです。相当に時間もかけて書かれてあると思います。

23.9500 : 橇すべり  本田憲嵩 ('17/03/18 01:02:26 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170318_438_9500p
(一)とにかく作者は詩情を出す力が秀逸。最終連のまとまりに向けて、もう少し物量があっても良かったかもしれない。こじんまりまとまった感がある。

25.9472 : 君の名  北 ('17/03/04 00:23:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170304_642_9472p
(一)連ごとに出来の差があるので勿体なく感じました。良い連は、素晴らしく良いです。

53.9478 : kissはチョコの味  祝儀敷 ('17/03/06 17:18:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170306_011_9478p
(一)タイトルと中身について、一部、ナンセンスと感じる部分があって、それがいい方向に作用していればようが、必ずしもそうではないように感じた。もっといいものが書けるはず。実験的な態度ではなく、直球で書いてもらいたい人。

9.9464 : (無題)  生活 ('17/03/01 21:12:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170301_562_9464p
(一)「優良や次点とかいうことに関していうと優れているとは思わない。けれども強烈に惹きつけられたし感情を揺り動かされた。これからも何度も読み返すと思う。
4.9477 : 稲穂  Drean ('17/03/06 16:01:49 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170306_998_9477p
(一)「優良」「次点」に関わらないインパクトがあります。詩集の一作品として、とても大きな意味を持ちそうに思えます。

6.9506 : Mi nada  北 ('17/03/22 03:52:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170322_587_9506p
(一)賞向きではないが非常に良いと思った。賞とか関係なく、どんどん書いて発表して欲しいと思った。

Posted in 未分類 | Print | No Comments » | URL

2017年2月分月間選考雑感(スタッフ)

2017-05-19 (金) 00:31 by 文学極道スタッフ

(スタッフ数名が地震被災のため作業に乱れが出ています。ご容赦ください。)

27.9431 : 余裕は無い  祝儀敷 ('17/02/06 19:24:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170206_752_9431p
(一)ところどころ説明を入れるのが気になる。説明を入れなくても、つきはなしても十分、詩として高まるはず。もっと他者の中で完成する詩を思って自分の作品を突き進んでよいのかもしれない。十分うまいので勿体ないと思う。
(一)ドライブ感があるというか、読み進めていくのが心地よい作品でした。そして、光景に徹しているのが良いです。

18.9437 : 血と血  3P ('17/02/10 06:13:25 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170210_031_9437p
(一)言葉からはみ出す並びの効果。文字という現象を根本から問い直していく配列が重力を増している。音韻として読んでいく際に吃音と感じられる部位だったり、そこの抵抗感がすれすれのところで紡がれている。無機質になりそうでタイトルに、はっきり有機を刻んでいる部分も見事だと思った。

2.9460 : (無題)  匿名 ('17/02/27 13:31:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170227_519_9460p
(一)実に現代詩「らしい」作品だと思います。幾何学的イメージの配列は、モードでミニマル。大変好きな作品です。

9452 : (無題)  匿名 ('17/02/21 17:26:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170221_411_9452p
(一)えぐられる生活の情景に自己を同化させてしまう力があります。不可思議な欠損があるけれども、それが作用しています。

22.9429 : Another Day。  田中宏輔 ('17/02/06 13:34:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170206_735_9429p
(一)コンセプトの強さ。創作過程の過酷さが見えてくるようです。

31.9428 : 五十雀  玄こう ('17/02/06 01:32:02 *8)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170206_731_9428p
(一)単語の意味だけでなく、音読したときの音の配列がとても美しいです。黙読ではなく、朗読で楽しみたい作品。しっとりと春の雨に濡れる風景が、情緒的です。

6.9445 : 鉛の部屋部屋を抜けてゆく彫塑と彫刻家の影像にまつわる七つの噂に附いて  鷹枕可 ('17/02/18 10:52:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170218_311_9445p
(一)きちんと自分のスタイルを追求し続けていると引力が増してきます。
13.9442 : 夜空の皿  玄こう ('17/02/14 21:28:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170214_208_9442p
(一)文量の少なさが詩の量の少なさに直結してしまうことは非常に勿体ないこと。
これまでの良作を読んでいると、どうしたのだろうと思ってしまった。
書き込むと傑作になる芽も見えてきた。

5.9459 : つめたく燃えるもの、そは椅子のうえの花壜なるとも  鷹枕可 ('17/02/27 12:04:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170227_514_9459p
(一)「たとえ」や最終連が、作品世界を薄めていて勿体なく感じました。突っ走っていって欲しいと思いました。
ただ分かりやすく仕上がっていて作者との距離を測るには最適の作品なのかもしれないとも。
(一)詩が筆者の行為であるならば、その言葉には筆者の皮膚の下にある肉の感触を感じるものだと思います。この方の作品には多くそれがあるように感じられます。言葉で虚飾しようとせず、ただただそこに立ち指先を指し示しているようなリアリティがあると思います。 今月の作品の中では一番好きでした。

9.9439 : 語る死す、語る生まれる  kaz. ('17/02/11 00:34:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170211_084_9439p
(一)タイトルひっかかったが作風に合っているのかもしれない。どんどん変化していくカメレオンのような作者。どんどん書いていき自分自身しか書いていない作風を見つけて欲しいとも思った。読んでいて快感も得た。
(一)長い!でも読める! 詩はどうしても単語(というより、言語細胞とでもいうのでしょうか)の一つ一つにまでエネルギーが強く充満しているものですから、ある程度コントロールできるスキルがないと最後まで読ませられないものが多いです。長いものが決してダメだという訳でなく、長くしてもダラけさせないものがあるものは大変好きなのです。この作品に関しては、筆者の日記であって詩である。というより、日常とイマージュが程よく同化していると思われます。とても大好きです。

8.9450 : 六花  atsuchan69 ('17/02/21 12:37:11)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170221_403_9450p
(一)あえて選んでいる世界観と作風が強度を獲得している。荒々しかった作者の過去の作風を思うと、
ずいぶん上手くなった姿へ変貌したことに尊敬さえ抱いてしまう。

21.9426 : 雪と少女  Jupiterから来たンゴ ('17/02/03 00:48:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170203_684_9426p
(一)怒りとあきらめの皮肉がやる気なく絶妙に合わさっている。肩の力が抜けていて良い。

14.9444 : TOMBO  湯煙 ('17/02/16 02:31:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170216_259_9444p
(一)面白くて読ませる部分が多いので、さらなるものを求めてしまった。
もっと読んでみたい。

24.9428 : 五十雀  玄こう ('17/02/06 01:32:02 *8)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170206_731_9428p
(一)今までの実験作品がウソのような作品。作者は、この作風のような側面もあったのだと驚かされる。これからも読んでいきたい。

11.9458 : テレパシー  イロキセイゴ ('17/02/25 23:58:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170225_482_9458p
(一)文中速度が上手い作者ですが速度以外にも、なにかしらが残らないと今までと同じ感覚のみを得ます。
無理にでも何かを作り入れるとよいのかもしれません。最後の変わった文章が前から出ているともっと面白かったのかも。

3.9436 : #02  田中恭平 ('17/02/09 17:59:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170209_014_9436p
(一)これまで独自の作品を強く打ち出してきた作者の膿だし的な過渡期の作品に思えた。その先にある作品は、きっと傑作だと思う。読み続けていきたい。
(一)詩は改行しただけの文章であってはならない訳ですが、詩として成立して入れば文章形態を取っても良いと思われます。そこに大変近いと思いますが、まだ抜けきっていない感を覚えました。

35.9434 : きみはおれのなまえを知ってる  中田満帆 ('17/02/06 22:28:41 *1)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170206_777_9434p
(一)詩での対話ですが、筆者の感情が「そのまま」漏れてしまっています。ですが、「俺に謝罪しろ、〜」以降の追い上げは流石でした。

9455 : 拍動  花一匁 ('17/02/22 10:25:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170222_432_9455p
(一)「詩であろう」とする意識が強いのか、わかりにくさが目立っています。表現を工夫する力はあると思うので、次作に期待したいと思います。
(一)技法として見事に強度ある作品に仕上げています。
(一)全体的にとても美しいですが、中でもとりわけ「薬漬けの春という季節」ここにやられてしまいました。濃密な花の香りの陰から、一気にハルジオンの匂いが鼻腔の奥で燻った感覚でした。

14.9452 : (無題)  匿名 ('17/02/21 17:26:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170221_411_9452p
(一)詩を通しての対話がきちんと分離がなされた上でできています。蜜柑、食べてください。

9456 : すみれ  泥棒 ('17/02/25 19:38:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170225_472_9456p
(一)とぼけた中にも深みのある、不思議な作品でした。
(一)この形での提示で抉り泣かせる力に衝撃を受けます。
(一)改行しただけの文章に陥りそうな危うさを孕んでいるのですが、安心な綱渡りをしていると気分でした。なぜだろうと思ってよく見てみるのですが、一片のやる気も感じないのです。それが肩の力をいい具合に抜いた感じがしています。

7.9451 : 緑衣のレースに被われた切り箱  アラメルモ ('17/02/21 14:02:00 *9)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170221_404_9451p
(一)頑張って書いているのは分かる。他者への批評を自己にも当てはめると傑作となるのではないか。
(一)詩人っぽいー!なんだか素直に詩人っぽいー。理屈っぽくで偏屈で、鬱屈してて。 読み終わった後「Let it Go」歌ってしまいました。

9462 : 津川と俺  イロキセイゴ ('17/02/28 23:59:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170228_545_9462p
(一)読んでいる最中、文中速度に操られている感覚になりました。速度が上手い作者です。
津川の用い方が上手く今回は作用しています。
(一)このルビ(覿面)は本当に振る必要があったのでしょうか。

24.9441 : sarvai kalvidam brahma  lalita ('17/02/14 13:05:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170214_197_9441p
(一)詩としてどうかは置いておいて、なんか妙にこの先を見たいと思える凄惨なギラつきを秘めた人だなと思います。とっても楽しみな人。

9438 : 労務の顔  霜田明 ('17/02/10 23:08:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170210_072_9438p
(一)無理をせずまとめていると思います。
(一)労務の際に被る仮面との乖離していく自己存在や、それに関わる交差が分断されながら記されています。分断されるだけの意味がわかる題材だったので詩情が保てていますが、もっと分断に終わらないものが、もともとあったのではないかとも思いました。

29.9432 : 即興テキトウ児童書気  野良猫ニャンコ ('17/02/06 19:33:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170206_755_9432p
(一)フォーラムに投稿されている百円均一詩の方がレベルが高いと思う。
19.9433 : 流星ーー揺れる銀河の中でーー  Jupiterから来たンゴ ('17/02/06 22:09:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170206_774_9433p
(一)熱は感じる。表層的に特化できていないので、どちらかに振り切ってもよいのかもしれないと思う。

11.9443 : こわれた日  无 ('17/02/15 20:14:36 *1)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170215_255_9443p
(一)はっきりと突き刺さります。最後の行、予想がつくためもう一ひねりできそうです。
「こわれた」という言葉を正面から使って、ここまでの詩情を出すのは達人の域だと思います。

9453 : 自責  霜田明 ('17/02/21 17:52:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170221_413_9453p
(一)つたない部分もあるのですが、テーマにストレートに向かっているのが生きている作品だと感じました。「より良く苦い私であろうとして」というのは、いい表現ですね。
(一)直球の底力を観ました。感情を読み手にまで編み込んでいく昇華の在り方は見習うべきものがありました。

Posted in 未分類 | Print | No Comments » | URL