文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

●2019年6月分月間選考雑感(Staff)

2019-08-16 (金) 02:07 by 文学極道スタッフ

11263 : 秘密  水漏綾 ('19/06/11 21:02:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190611_408_11263p
(一)「みたいな」などが作品を削いでいるように思える。小品として、もっと先へと進めたように思える。
(一)写真などが添えられているところを想像した方印象が強くなります。言葉だけでの力はもう一つ欲しいです。

11287 : 花の眠さ  右左 ('19/06/28 00:12:18 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190628_810_11287p
(一)情景が大変美しいです。読み手の想像力が試される作品だと言えばそうですが、ぼんやりしているイメージが良いか良くないかは読者の好みであるでしょうか。
(一)作者の中の心的情景が確かな言葉選びで読み手に伝わってくる。

11268 : 柩車  鷹枕可 ('19/06/17 12:18:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190617_586_11268p
(一)現象の連続が、もっと飛躍できるのではと思わさせられた。
(一)かっこ良くなってきているところがあります。何を言っているかは伝わりにくいので、スタイルとして磨いて確立させるか、選択肢の残るところです。
(一)タイトルを含めて独特の美学を感じる。死というものをテーマに舞台装置のような情景が浮かび上がり、作品世界の中に引き込まれる。

11286 : 再見  ゆうみ ('19/06/26 23:51:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190626_801_11286p
(一)後半にかけて失速している感が否めないのではないか。しかし前半など綴りが美しい。
(一)現代的、時代を反映したようなメッセージが込められています。皮肉と情景の美しさがマッチしているかどうかのところで迷います。
(一)「母国語のポップスで泣く才能はもう/とうに失くしてしまった」が特によかったです。緩急がもう少しあれば、固い表現も生きるかもしれません。

11284 : 同じ窓の下で  黒羽 黎斗 ('19/06/26 22:37:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190626_798_11284p
(一)物凄いパワーに漲っている。作品の成長速度と共に思春期独特の形象が見え隠れしている。
(一)悲しい感情をストレートに呼び起こされる強さがあります。感情移入を誘う書き方が身に付いています。
(一)言葉の一つ一つに力強さがあり、ぐいぐいと読まされる。若者特有の悲しみが眩しい。ラストの2行によるまとめ方は危なげがなく、作者の着実な進歩を感じる。

11241 : 前から二番目、窓から二番目  黒羽 黎斗 ('19/06/01 09:40:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190601_186_11241p
(一)若い内だからこそ目が行く単語との混淆を比喩に昇華しきっている。上質な詩作品。
 勘違いをしているので訂正
 全ては肯定であり、権利の話
 気に病むことはない
ここのみ、ほつれがあると思う。比喩へと進んで良いと思った。
(一)まとまりで言うと普段よりバラけた感があります。韻が踏んであり造りが工夫してあるところは評価できるところです。一つ一つの単語やセンテンスの強さに衰えはありません。
(一)若々しい筆致は読んでいて楽しい。単語の再構築も無理がなく新鮮だと感じた。ただ「勘違いを〜」の第5連だけ流れが淀んでしまったのが残念。

11288 : 僕の少年  山人 ('19/06/28 06:51:59 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190628_814_11288p
(一)涙が出るほどの良さがあった。自分自身の中にある過去との対峙を、確かな描出と共に行っていく。一歩、先へ進んだ作者の世界がある。
(一)詩的にすることと、意味が明らかにならないこと、この基本的な関係の問題について考えさせられます。この場合意味を明らかにせず謎めいた文章にすることの度合いが若干強めになり過ぎた感もあります。
(一)これまでとは違った語り口と、その完成度の高さに驚かされた。語り手が少年時代に受けた深い傷の痛みは、誰もがその多感な時期に感じるものではないだろうか。死んでしまった少年の、長い時間をかけた再生の物語。

11290 : だから  イロキセイゴ ('19/06/29 21:43:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190629_827_11290p
(一)あと一歩の惜しさがある。「反っ歯」などの面白さが残り作品としては成功している。
(一)改行のリズムが良く、音にすると面白味が増してきます。内容を考えるともう少し強度が欲しくなります。

11285 : Morning  湯煙 ('19/06/26 23:38:54 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190626_800_11285p
(一)決して流暢に綴られているわけではないが、それが内容に合っている。この部位へと踏み出していくことは勇気がいること。
(一)展開も良く、辛抱強く、誘惑に負けずにハートフルに描き切る日常としての強いテーマを持った作品でした。
(一)こういうテーマは筆致が重くなりがちだが、この作品では淡々と描くことによって読み手の意識を変えていく力を獲得している。ただ全体的に描写が冗長に感じる。

11281 : 滝の音  .txt ('19/06/24 02:12:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190624_749_11281p
(一)真剣に読みすぎて混乱してしまいました。それだけ深いことが示唆してあるか、それにしてもばくぜんとしたところに放り出されてしまいました。好きな人には好きな単語が散りばめてあるのでそこに惹かれる方も居るかもしれません。

11283 : Dryad  アルフ・O ('19/06/24 21:48:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190624_759_11283p
(一)かなり過激で怒りが見えてくる。他者への憎悪と自己自身への絶対的な防衛を持ちながら、言えないコミュニケーションが表現へと転化されている。
(一)口調と内容のバランスに調和が取れているのか読んでいて説明の難しい面白さがあります。ノリの良さでしょうか。大切なものが秘められています。厳しい言葉が柔らかく響く不思議さがあります。
(一)ほとんどの読み手は意味もわからないまま作者の話術に引き込まれて、この凄惨な物語を最後まで読んでしまうことだろう。最終2行の「体積」という表現に作者のセンスを感じる。

11277 : ラテンアメリカ  イロキセイゴ ('19/06/20 15:14:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190620_624_11277p
(一)熱した言葉たちの中で詩文が進んでいく。今回は、まとまっており塩梅が良い。
(一)言葉の解体と意味の再構成の試みが面白いのだが、作品としてのバランスがやや危ういように感じる。

11262 : 女  コテ ('19/06/10 14:10:36 *8)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190610_380_11262p
(一)宗教的ではありますけれども熱気を持って本質を突こうと努力する言葉、独特の言葉並び
印象的で自然なインパクトを与える効果が出ています。

11278 : sea and sky knife exit  白犬 ('19/06/20 22:08:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190620_639_11278p
(一)行空けが、まだ過渡期に見えるが、それを良い方向へと持っていく内実である。
(一)言葉がフォントのみで表され音声もない限られた情報源であるということを考え、それであるからこそこのテキストの中で生まれそうな「齟齬」の部分が気にかかります。言葉よりもパフォーマンスの仕方でパワーを持ち印象が大きく変わるテキストに感じられます。
(一)ゆったりと、深く吐き出すような言葉がよいです。
(一)作者でなければ表現できない境地へ近づきつつある。その期待度から考えると行空けをもう少し突き詰めて考えてほしいと思う。

11276 : 声  山人 ('19/06/20 07:52:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190620_619_11276p
(一)圧巻の綴りであり文章の一つひとつから汗が零れ落ちているようだ。
(一)単純かつ辛い作業の過程で人間性を剥ぎ取られていく描写が印象に残る。

11279 : 下に下に  あおばかげ ('19/06/22 02:21:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190622_670_11279p
(一)全体を見ると掴めなくなってしまう作品でしたが、所々に光るセンテンスがあります。(一連目と最終連の終わり)

11257 : ひかり  青島空 ('19/06/07 11:23:58 *5)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190607_309_11257p
(一)一生懸命、書いてあり前半は心を打つものがあった。後半を、もっと充実させていく必要があると思った。傑作まで、もう一息だと思う。

11275 : 便器とコーン  ゆうみ ('19/06/19 23:49:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190619_614_11275p
(一)気持ち悪さに更に振り切れそうな予感がある。
(一)落ち以外のところで大変楽しく読ませていただきました。想像力を掻き立てる書き方が出来る方だと感じます。

11269 : 無題  屑張 ('19/06/18 00:23:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190618_589_11269p
(一)作品に凝集性がある。現在を表層的に綴り切っている。
(一)単語の並び替え、順番が逆になる工夫をしてあるのでしょうか。逆説的文体。テーマに対しての答えや感覚がハッキリするかというと難しいところがあります。

11274 : カスピ海へ至る道  右左 ('19/06/19 17:31:43)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190619_608_11274p
(一)抜群に上手い。喪失と共同体に属する表面を抉っている作品に思えた。
(一)凄まじい孤独感を表しながらも客観性に満ちていて冷静。イメージを正確に伝え、情感もきちんと整っているため読者が安心して感傷に浸れます。
(一)夢であることを明示したうえで、夢の中身と対峙していくさまが面白かったです。
(一)夢をテーマにしたものは内容とその描写で評価が決まる。この作品の場合はカスピ海と言いたいだけではないかという疑問がないわけではないが、的確なイメージ描写によって、語り手が果たしてカスピ海へたどり着けるのか興味が湧いてくる。

11273 : 月の影に咲く花  みちなり ('19/06/19 03:32:18)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190619_605_11273p
(一)凝集性が高い。しかし、もう一掬のニュアンスがあっても良いと思う。
(一)語られていることは非常に深く、構成にも意味を持たせてあります。詩的にしようという意識が薄れているときの方が詩的な文章を書く方なのではないかと感じられます
(一)美しく描き切っていると感じました。
(一)イメージの美しさだけでなく文章構成が実に巧みで、その長さにも関わらず危なげがない。ユーモアと静かな諦念が交差する不思議な味わいには、質の良い童話を読んでいるような楽しさがある。

11272 : 別れ  天寧 ('19/06/19 01:39:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190619_604_11272p
(一)外面でばかり判断する人の鈍感さとそれに対するもどかしさが表現されている作品だと思います。鈍感な人たちの観念をひっくり返すための深度と強度が、メッセージが意識的であることによって薄れている感もあります。

11249 : ペンギン・ハイウェイ  紅茶猫 ('19/06/03 12:28:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190603_232_11249p
(一)美しい作品だと思うけれども、長さとリズムに振り回された部分があるようにも思えた。

11270 : 追悼するか?  いけだうし。 ('19/06/18 10:48:57 *1)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190618_594_11270p
(一)気怠さとリアルがあった。今現在とのリンクが仮想空間上で魂と感情を放出していく。この方向性の作者は、もう無敵かもしれないとすら思った。
(一)1人の人物の死が現実なのかゲームの中の出来事なのか、その曖昧さと語り手の醒めた様子が静かな恐怖となって迫ってくる。最後のオチを読んでもなお、謎が宙ぶらりんのままなのが良い。

11264 : 倒れゆく馬をみた  帆場蔵人 ('19/06/12 14:24:11 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190612_422_11264p
(一)冒頭の説明に効果があったかは疑問ですが、終盤へ行くにつれて読者が感情に駆り立てられていくような筆致です。
(一)訴えかけてくる力があります。長さもちょうどいいです。
(一)表現に力強さがあるが、途中の言葉遊び的な部分が全体の足を引っ張っていると感じた。

11260 : ハイドランジア  ネン ('19/06/08 20:27:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190608_342_11260p
(一)音が良い。視覚的にも良質。もう少し内容を深めて良いかもしれない。

11247 : フレアスタック  atsuchan69 ('19/06/03 10:54:12)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190603_229_11247p
(一)最終二行が更なる情感へと昇華できそうな気もする。しかし、まとまっており丁寧。
(一)工場地帯の描写がそのまま語り手の内面を語っているような描写が良い。最終連をもう少し工夫してほしかった。

11255 : 悪意の伝播  cv ('19/06/07 02:56:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190607_291_11255p
(一)寸断されている文章が、悪意を引き立てていないように思える。
(一)言葉のリズム、並びが印象的でインパクトがあります。内容もこれだけの言葉でよくシチュエーションが表されていて、力があります。

11242 : 盲目  鈴木歯車 ('19/06/01 19:30:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190601_199_11242p
(一)ネガティブな意味を含んだ強い言葉を使用している。どれだけ更なる飛躍を遂げていくのか注目したくなる作品だった。
(一)情景描写が巧みで美しい。個人的に「空間兵器」という言葉が浮いている気がする。また盲目の人に対する認識や描き方も、もう少し深く掘り下げてほしいと感じた。

11250 : 未完の花  水漏綾 ('19/06/03 20:47:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190603_241_11250p
(一)行間に湿度があり、詩を滲み立たせていく。あと一歩、進めるとも思う。

11244 : 蛙男。  田中宏輔 ('19/06/03 01:45:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190603_221_11244p
(一)不思議な作品。小品でありながら気づけば中へと入りこんでしまう。寓意をも獲得している。

11258 : 雨後に  帆場蔵人 ('19/06/08 00:55:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190608_321_11258p
(一)丁寧に描かれている。この繊細さを前に出すためにも、もう少しの展開が必要かもしれない。
(一)おそらくこれまで多くの人が扱ってきたであろうテーマに、真正面から取り組んでいると感じました。一つ一つが丁寧で、それでいて自分の言葉もしっかりと出しながらの表現がよかったです。
(一)斬新な表現も奇をてらった手法もない直球勝負の作品。人が生きていくことは自然を壊し命を奪うことでもあるのだが、その古くからあるテーマの中でしっかりと自分の答えを作品として結晶化させることに成功している。

11256 : Somethin’Else  〜半日(前編)〜  アンダンテ ('19/06/07 09:04:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190607_303_11256p
(一)情報量の多さをザッピングしていく面白さがある。

11239 : 再見  黒髪 ('19/06/01 01:03:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190601_164_11239p
(一)英語の部分が作品に合っているのか気になる。全体の流れは良質である。
(一)比喩が本質に迫ってきています。一度見過ごした、見えないと感じていた、そういうものを見つめ直してそこに沢山の希望を見出している。純粋な心持ちが率直に響きます。

11252 : そして人生はつづく  霜田明 ('19/06/05 02:13:59 *59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190605_261_11252p
(一)思考との続きが隆起しながら綴られていく。経験に裏打ちされた言葉たち。
(一)前半の流れは良いのだが、途中から失速しているのが残念。作者自身の考えをストレートに入れたのが逆効果になっていると思う。

11253 : リアルシンボル  黒髪 ('19/06/05 20:24:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190605_265_11253p
(一)「マリア」の部分などが気になるが、一歩上へと進んでいる。象徴の具現へ手を入れ、もがいている。
(一)言い放つ爽快さ。言葉がスパッと切れているのが特徴的。怒っているようでも諦めているようでもあり、語感でも内容でも潔さを感じさせます。情景も活きており、結論がパワーワードで締め括られているのも力強いです。
(一)解読を拒絶する構造の作品だが言葉の選択が下品にも的外れにもならず、訳が分からないまま読ませる力をもっている。最終連で急に分かりやすくなり無難にまとめてしまったのが惜しい。

11238 : 回す!  田中宏輔 ('19/06/01 00:12:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190601_161_11238p
(一)面白かった。分かりやすい言葉で展開される先にあるものは、どこまでも不可思議。言語世界であるから成し得る空間の広がりを存分に発揮している。
(一)何ともいえない不思議さとユーモアがある。「だから何なの」とツッコみたいところだが、最終連の結末が何ともマンガ的で妙に納得させられてしまった。

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●2019年5月分選考雑感(Staff)

2019-07-15 (月) 16:56 by 文学極道スタッフ

11237 : 選評の雨  泥棒 ('19/05/31 22:54:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190531_158_11237p
(一)タイトルでネタバレしてしまっている感じなのが残念。単純に「雨」の方が先入観なしに作品を楽しめたし、読み手の解釈も広がったのではないだろうか。雨のように降り注ぐ言葉たちは、どれも美しいが冷たい。
(一)「選評」ということに関してエスプリを、効かせて綴っている。様々な書き方の方向性を可能にする作者の筆が光っている。
(一)個性的であることによってもっとメッセージを打ち出せる詩だと思います。

11226 : 可能性  cv ('19/05/25 02:06:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190525_079_11226p
(一)本に小さな気持ちの中身を表すものとして数字と単位が使用されていると思うのですが、これをもっと数字以外の部分でも機微として表現されていると良いのではないか。

11236 : あほになってきえさかる  屑張 ('19/05/31 13:33:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190531_152_11236p
(一)最近、「詩を書くという行為」や「詩を発表する場」等について言及された作品が増えているように感じる。この詩はメタ的な要素を内包しつつ、詩作品としても十分に自立している。こういうタイプの詩は滑った場合に悲惨で最後まで読まれないことも多いが、この作品は意味が崩壊しかけた言葉たちが読み手を強引に引っ張り続ける力を持っている。
(一)熱量も言葉の使い方も良く、面白いです。纏め方が有りがちになってしまっているので、比較的楽な方へ流れてしまった印象があります。

11228 : スカートの中は夕暮れ  泥棒 ('19/05/25 11:14:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190525_089_11228p
(一)「ドレスを着た男の子」で川原泉の「月夜のドレス」を連想したのだが、この詩においては状況がもっと深刻なようだ。少しまとまりすぎているという気もするが、紅茶からスカートの中の夕暮れへとつながるイメージはコロンブスの卵だ。
(一)共感できることはありますが情報の部分の曖昧さが詩にとってそれほど効果的でないようです。

11235 : 五月の雨  山人 ('19/05/30 21:03:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190530_147_11235p
(一)一歩、秀でたものとして輝く小品である。
(一)雨がしみ込んでゆくその情緒が美しい。

11233 : 祇園精舎の鐘が鳴く  アラメルモ ('19/05/29 02:56:59 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190529_136_11233p
(一)最後の「夢大きな」というフレーズが大変印象的です。このような調子が流れの中にもっと盛り込まれていたらと想像すると楽しみです。

11234 : 屑  田中恭平 ('19/05/30 10:34:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190530_142_11234p
(一)タイトルがあまりにストレート過ぎたかも知れない。語り手の孤独や人生に対する疲労感はしっかりと描かれているので、タイトルで説明する必要を感じない。ラストの終わり方が、ちょっと平凡なのが残念。
(一)音の流れが良く、渦中にある自己を描き出せています。
(一)内容が率直で良いです。言葉はもっとストレートにするかやり方によってもっと伝わるようにできる余地が残っていると思います。

11229 : 喪失  鈴木歯車 ('19/05/25 16:12:01)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190525_093_11229p
(一)寂しさと、もがきが自分に近い位置で発されており上質な詩情を獲得している。最終連が、もっと工夫が必要だったように思う。
(一)結論までにもっと掘り下げて良かったと感じます。限界まで言葉を磨こうとする手法は筆者に合っていて使い方も上手であると思います。

11230 : 絶望  コテ ('19/05/27 19:50:05 *25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190527_122_11230p
(一)前半で挟まれる妙法蓮華経の如来寿量品からの引用が、作品に奇妙な味わいを与えている。その一方で、中間部は「これから先」と「こっから先」の書き分けなど表現に疑問が残る。最終の2連以外は最初と同じ構造で書いた方が良かったと思う。
(一)絶望とは、こんなに甘いものなのだろうか。
(一)中盤から後半にかけて言葉に勢いが乗ってきていて心を打つようだったのですが始まりと終わりの言葉弄りが逆効果になっているように感じます。

11223 : 怒りにも似た精力  陽向 ('19/05/21 19:29:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190521_063_11223p
(一)悲しみが伝わってくる。生きる悲しみと寂しさ。
(一)タイトルとテーマは大変良いです。深い怒りにも似た精力そのものを迸らせてテキストにぶつけて欲しいと思いました。

11232 : それしかないのだから  帆場蔵人 ('19/05/29 00:25:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190529_134_11232p
(一)テーマはとても良いのだが、技術が追いついていないように感じる。例えば初連は「おまえの手の中で/折鶴が死んでいた」か、「おまえの手の中で/折鶴が死んでいた/半ば潰れて/折鶴が死んでいた」で良いのではないだろうか。最終連を盛りあげるためにも、あと少しの工夫がほしかった。
(一)タイトルが全てを語ってしまうことが有効な詩に思えなかった。もったいないと思った。書き直したら年間賞にも喰い込みかねないとも思った。
(一)音に頼る必要のあるテキストなのではないかと感じました。テキストのみでの強い力やインパクトを更に求めます。

11231 : メメント・モリ  白梅弥子 ('19/05/28 14:23:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190528_125_11231p
(一)体言止めと自分の存在の悲しみが印象的です。最終連を、もう一歩すすめると良いかもしれない。作者の次作も読みたい。
(一)一つ一つ使われる単語の印象はとても綺麗です。情景も美しい。美しい詩を書く方は数多いらっしゃると思いますので、ここに独特のものを反映させて頂きたい。

11222 : (無題)  朝資 ('19/05/20 23:30:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190520_060_11222p

11210 : 宇宙  atsuchan69 ('19/05/10 10:33:55)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190510_941_11210p
(一)コミカライズされたような雰囲気を持つ読みやすい作品。純粋に面白く一読者として楽しめる。
(一)宇宙の理解できない絶望的に漠然とした感じはもっと本当にひとりぼっちというレベルでなく恐怖感を伴わせるものですから、そのコントラストや効果のために日常の部分でもっと安心感のある普通の描写を上手くやることが筆者には出来ると見ています。

11218 : 憑依  まひる ('19/05/16 06:16:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190516_009_11218p
(一)伝えたい気持ちもその経緯も理解できるように書いてあります。理解できるようにする意識が強く出て、途中自由に自分の感覚を言葉にできているにも拘わらず理論的な部分が強いために感覚で愉しめる部分が犠牲になっております。
(一)自らの内面と向かうは強度が強く、最後まで見届けたいと思わせる作品でした。

11224 : 浜辺  たこ吉 ('19/05/24 09:21:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190524_073_11224p
(一)真夏の陽射しが内包する狂気にも似た眩しさが伝わってくる。これが浜辺でなければ原爆投下の瞬間を連想していたかも知れない。それくらい死の臭いに満ちている。不意に物語が切断されたようなラストも良い。
(一)初連からの流れが麗しいものがある。しかし中盤が中だるみになっている。
(一)鋭く尖ったナイフのような清涼感である。幻想的で内向的でありつつ、痛みを連れた道行を感じる。
(一)惹きつける何かを持っている言葉を発する方です。しかし言いたいこととイメージの両方が届かないもどかしさも感じます。狂っているその激しさをぶつけられたらと思います。
(一)一読してもよくわからない点があるものの、気づいたら何度も読んでいました。海は生の象徴として扱われることが多いですが、当然そこには死もあり、「死の匂い」を感じるところに鋭さがあると思います。後半は白や回転といったところに引き付け、こちらの感覚をつかんで離さない表現が続いています。多くの方に読んでみてほしい作品です。

11227 : 帰り道  イロキセイゴ ('19/05/25 02:11:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190525_080_11227p
(一)不思議な言葉の跳躍が生きている。

11225 : 跳ねるベースライン  億年筆 ('19/05/24 22:38:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190524_076_11225p
(一)音韻が心地よかった。更なる作品と、なりそう。
(一)腕時計とブッディズム。突拍子も無い発想に交換が持てます。思考と意識の巡らせ方として、皮肉もウィットも掘り下げて突き刺して良い。

11198 : 定時連絡  屑張 ('19/05/02 16:07:27 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190502_810_11198p
(一)作中の解説はそれ自体も作品の一部であるものの、やはり蛇足感の方が強い。すべてを読者の想像に任せた方が、作品の持つ毒もさらに効力が高まった気がする。文体が読みやすいだけに、もう少し削ってスピード感を高めてほしい。
(一)面白さが毒と共に残響を鳴らし続ける稀有な作品なのではないか。
(一)説明自体が読者に面白ければ説明も作品に取り込む意義があると思いますが、説明の部分によって楽しさが増幅されているかというとそうでも無いため、もっと新しい手法として練っていく必要があるのではないか。

11221 : 犯行  コテ ('19/05/20 22:23:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190520_057_11221p
(一)自覚の持ち方も原案としても凄く良い。この良い感じをもっと何か良い方法を、筆者自身が見つけ出せそうだと感じます。可能性を感じさせる作品です。

11219 : 文学_僕(仮題)  いけだうし。 ('19/05/17 01:32:20)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190517_013_11219p
(一)そろそろタイトルから(仮題)を取った方が良いと思った。
(一)同一のテーマのものを過去に二作読ませて頂きましたが、ここまでで最も熱量の凝縮された言葉の連なりになっており、テンションも維持された作品に仕上がっております。強い言葉に負けない内容の強さがあります。

11195 : 道すがら  まひる ('19/05/01 16:37:54 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190501_797_11195p
(一)少しずつ進歩しているのだが、基本的な筆力が不足しているように思える。もう一編の「憑依」における「自分の自我」という表現を発表前に推敲する能力を身につけてほしい。本作の場合、「生きれる」といった「ら抜き言葉」はやめた方が良い。また老人と語り手の言葉は、はっきりと分かるようにすると読みやすくなるはず。「5月病」もストレートすぎる。詩のセンスは確実にあると思うので、基礎テクニックを磨けば確実に成長するはず。
(一)堅さと砕けた口調の間を上手く表現として使われています。詩的な言葉を独白調に語っているような絶妙なバランスで目を魅きます。

11220 : 発信  山人 ('19/05/18 17:40:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190518_036_11220p
(一)詩的な言葉選びに力を入れすぎたのか、文章全体の印象が散漫になっているようです。
(一)読み手を世界に連れて行く強さが実質もっとある方かと思いますがこの詩のときはその引力が働いていないようです。

11207 : 傷跡  ネン ('19/05/09 22:10:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190509_932_11207p
(一)哀しさ、やりきれなさに向きあうことに成功している。
(一)内容、メッセージは素敵です。
言葉が感情を煽るように書かれすぎている感があり(例えば二連目)もっと漂わせる方が強烈になるのではないか。

11212 : 方法  黒髪 ('19/05/10 21:14:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190510_949_11212p
(一)説明部分がありながらも愛情に溢れていることが分かる詩である。
(一)詩的になってきていた言葉が思考の説明に戻ってしまった感があります。
(一)一つのテーマをしっかり描き切っていると感じました。

11201 : わたしらの軌跡(17‐22の頃)  宮永 ('19/05/06 03:32:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190506_859_11201p
(一)過去と未来へ馳せる思いであることがきちんと伝わるだけでなく詩作の言葉として筆者は自分の表現の仕方を発見しつつあるのではないでしょうか。
非常に魅力的な言葉の使い方をしていると感じます。

11215 : あの夏  たこ ('19/05/14 20:23:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190514_996_11215p
(一)勢いがあることなど分かる。熱もある。
(一)改行が効果的に働いていないのではないか。改行なしにして読んで見たほうが惹かれるものがありました。

11213 : 追憶を燃やし舟を流す夜に  帆場蔵人 ('19/05/13 00:17:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190513_972_11213p
(一)「蚊取り線香」や「あかい椿」などのキーワードにピンとくる読み手なら、遠ざかってしまった時間の距離を突き付けられて呆然とすることだろう。表現は無駄がなく、奇をてらった斬新さがない代わりに綴られた言葉たちが色褪せることもない。家族という存在との関係性を、読み手はそれぞれの事情に変換してこの詩を読み進めるだろう。最終連のまとめ方も上手い。
(一)文章の流れが上手い。情感がある。
(一)色っぽい作風を言葉の使い方で演出出来てはいますが、内容との整合性があるかというと自信がありません。

11217 : あなただけの為に持っている言葉のひとかけらは他の誰かには教えない  みちなり ('19/05/16 03:37:53 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190516_008_11217p

11216 : 手放しでしあわせになれないヒトたちへ  アルフ・O ('19/05/14 22:47:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190514_997_11216p
(一)いかに世界の見方が人の数だけ許されるとはいえ、それが「自由な視点」ではなく「無知と悪意による偏見」によるものであれば怒りがわき上がるのも無理はない。ましてや偏見に対する憤慨から生まれた世界を、再び偏見によって小馬鹿にされればブチ切れて当然。この詩を読みながらそんなことをぼんやりと考えていた。だが本当に良いものは必ず評価される。作者自身が、これからもそれを証明し続けてくれることだろう。
(一)良質なポエトリーであると同時に、これはリリックである。
まず語感、そのテンポのキレがいい。爽やかさすら感じる。筆者は何か荷物を遠くに放り投げたのだろうか。そんな身軽な清々しさを感じた。

11214 : 心の中の墓場  イロキセイゴ ('19/05/13 15:57:24 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190513_982_11214p
(一)終わり方が良い。作者の作品としては最近、一番に思えた。
(一)これまでの作品より統一したイメージやメッセージが感じられますが語りたいことの強さは本来もっとあるのか、それに言葉がなるべく近いものになっているのかには疑問が残ります。

11211 : キッチン  水漏綾 ('19/05/10 16:23:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190510_947_11211p
(一)キッチンという本来なら「優しい母親」や「平和な家庭」といったイメージを持つ場が、少し視点をずらすことで不吉で恐ろしい所になる。幸福というものの危うさや日常が不意に壊れてしまうことへの不安を、作者は「リンゴのジャム」というものの表現方法を変えることで読み手に突き付ける。その手法は見事と言うほかない。
(一)言葉の威力が一つひとつ重く衝撃を受ける。技術もある。
(一)キッチンの片隅で腐らせてしまった林檎と、キッチンの対比が非常に美しい。筆者の書きなれたテクニックが映えている。詩の教科書というものがあるのなら、こういう詩篇を一篇載せたい。
(一)印象はとても強く、パワーのある言葉が使われており、これまで評価される詩のスタイルも取れていると感じますが、もっとオリジナリティを出せる気がします。

11203 : 花のような音楽と  田中恭平 ('19/05/07 10:35:12)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190507_899_11203p
(一)言葉の並べ方の方向性、非常にスッキリとしていて尚且つ魅力的です。願望の独白はスパイスとしてもメッセージの強度を上げるのにm、お効果的で最後の言葉に覚悟を感じます。
(一)タイトルにある「花のような音楽」はそれだけでは弱い比喩ですが、あえてそれを冒頭に持ってくることで、広がっていくイメージの入り口として機能しています。「水のような私」がタイトルであったならば、そこで一つ身構えてしまったと思います。

11208 : ぼくてき  玄こう ('19/05/09 23:41:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190509_933_11208p

11205 : 名前のない感情  みちなり ('19/05/08 05:03:58 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190508_914_11205p
(一)非常に素直に書かれた想い人を諦める言葉。本心を晒しているためスタンダードなテーマであり、共感を呼びます。詩としてはもう少し工夫できたかなと思うところがあります。

11209 : (無題)  八朔三 ('19/05/09 23:56:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190509_935_11209p
(一)童謡のスタイルできちんと本質を見つめる目が表れています。
今の時代でこのスタイルは良いのではないかと感じますが、感覚よりも童謡らしくするために謎めいた言い方をしている可能性がありますので、そこに陥らずこれから書き続けて頂きたいと思いました。

11206 : ナイフ一振  黒羽 黎斗 ('19/05/08 15:19:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190508_916_11206p
(一)熱さが際立っている。思春期特有の鬱屈や怒りを表現できている。脱字が気になったことと「ナイフ」という比喩から更に一歩踏み出して欲しかった思いもある。
(一)全体に鋭さがきちんと備わっており、タイトルとの関係も短絡的でなく、内容と表現の両方で繋げることができています。後半になるほどテンションが乗って来ているのを感じますので、最初から行けると更に衝撃的。

11204 : 夕焼け  霜田明 ('19/05/07 19:07:15 *15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190507_902_11204p
(一)上手く、まとめられている。一歩、先へと進めている詩人である。
(一)直接的な言葉で言い表している箇所を詩として昇華した言葉に言い換えたものが欲しいです。

11202 : 精霊探し  右左 ('19/05/06 13:50:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190506_867_11202p
(一)物語として芯が通っており詩情も獲得している。最後のゾッとする部位など、描写が確かだからこそ繋がっていくものであり見事な作品である。
(一)コンセプトと方向性は非常に秀逸だと思う。ただ、それを『ただ具体的に』書いてしまうことは詩的情緒を欠いてしまうように思える。

11197 : 春の夕暮  霜田明 ('19/05/02 03:06:35 *41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190502_808_11197p
(一)中也を活用できていたかどうか疑問。しかし原発を活かし、野糞も効いている。

11199 : 春でした  水漏綾 ('19/05/02 19:17:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190502_815_11199p
(一)春という季節の密やかな感じを上手く書き上げている。ただ初連と「飢えて咳き込む春」という見事な終わり方を考えると、間に入る第2連に若干のもたつきを感じた。
(一)恋についての儚さと深さが秀逸に描かれている。儚いからこそ美しい。

11200 : わたしが死んだ夜に。  田中宏輔 ('19/05/06 02:12:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190506_857_11200p
(一)死んでしまった語り手の描写は実に巧み。死者の気配を犬だけが察知して吠えるという光景も恐怖を誘う。ただ作品自体が短いこともあり、オチがちょっと平凡に感じた。
(一)単純な構造だから構成と詩文としての圧倒的な力が伝わってくる。

11196 : 心を失って  黒髪 ('19/05/01 23:58:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190501_802_11196p
(一)しなやかに綴られている作品。比喩に、もっと委ねた方が良いのかもしれない。言葉の流れは、心に密着していて力がある。
(一)信じたい思考へ向かうために正当化を図りたい気持ちが語りから感じられます。もっともっと自分の言いたいことから、体から発したい言葉に近付けるとかなり飛躍しそうです。

11194 : 葵橋  田中宏輔 ('19/05/01 15:10:02 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190501_795_11194p
(一)もう一編の「わたしが死んだ夜に。」と同じく語り手が死んでしまっている。こちらは真夜中の川と、そこを流れていく死体の表現が秀逸。さらに「ぼくの死体」を追って身を投げる「ぼく」という無限の繰り返しの中で、生と死はそれぞれの意味をはっきりと保ちながらも曖昧になっていく。
(一)基本的に上質な詩と文字の並びを平仮名と漢字の両方で上下に表現するという手法。成功しているかどうか私では判断が付きません。感傷が果たしてこれによって増幅されているか、音楽的な伸びを感じます。
(一)よくまとまっています。もう少し感情を揺さぶるような強さがあれば、と感じました。

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●2019年5月分月間優良作品・次点佳作発表

2019-06-30 (日) 01:23 by 文学極道スタッフ

2019年5月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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●2019年4月分選考雑感(Staff)

2019-06-07 (金) 03:42 by 文学極道スタッフ

11193 : 幻を信じよう  黒羽 黎斗 ('19/04/30 12:41:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190430_792_11193p
(一)これからが気になる作品である。現時点から言語に磨きや飛躍、比喩の上手さを獲得しているため今後が楽しみである。
(一)詩人でなくても伝わる言葉で詩的解釈が必要な表現もあり、世界観にも統一感があって読み易い仕上がりになっておりました。リフレインのパターンが変わるところも飽きが来ないように上手く運んでいると思います。

11152 : Needles  アルフ・O ('19/04/06 00:49:51 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190406_523_11152p
(一)この作者の作品を読んだときのエモさは、「アニメやゲームのキャラと良質の音楽をミックスした良質のMAD映像」を観たときのそれに近い。あるいは作者自身がそうした映像作品やコミックスや音楽などで感じたものを、詩というアイテムで再現しようとしているのではないか。作者の詩を読んだ時の高揚感は、「攻殻機動隊」において草薙素子が使用する電子ドラッグのようなものかも知れない。
(一)毒が強い作品である。詩情は感情の偏向により倍加されていく。
(一)もっと衝撃的であって良いスタイルですが、効果的な言葉の使い方をしており、安定感もあります。クサくなりがちな感情を敢えて強く押し出しているところに好感が持てます。

11166 : 解決をしたい私  イロキセイゴ ('19/04/11 22:58:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190411_575_11166p
(一)不条理劇のような展開に興味を引かれたが、少しイメージの風呂敷を広げすぎている気がする。職員室にぎっしり詰め込まれた教師たちと、バレーボールをする生徒たちの対比だけでまとめた方が良いのではないかと感じた。
(一)非常に美しいです。また、一連だけ形が異なるのが、生きていると思います。

11192 : (無題)  sibata ('19/04/29 11:02:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190429_787_11192p
(一)連想からの飛躍が見事である。
(一)時代を新しくし過ぎず、戦争後の荒廃した、リアルな近未来を感じさせるようなシーンの描き出し方が上手です。感情的になり過ぎずに希望を表現できています。

11188 : 環礁  水漏綾 ('19/04/27 02:04:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190427_761_11188p
(一)ずれて落ちたコンタクトレンズから、連が進むにつれて変化していく視覚をメインとしたイメージが心地よい。イソギンチャクとクマノミの共生関係へ持って行く流れも自然。さらに「日常を喜とした痛み」というフレーズには、目からコンタクトレンズではなく鱗が落ちる思いがした。
(一)短いなかで、きっちりとイメージが伝わってきます。

11178 : 砂場均し  南雲 安晴 ('19/04/19 06:14:38)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190419_695_11178p
(一)前半、美しかった。最後の結論や思ったことや比喩の先を言ってしまうことは本当に必要だったのか疑問に感じた。

11187 : 文学に包囲されている。  いけだうし。 ('19/04/26 11:12:12 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190426_753_11187p
(一)一読して森見登美彦版の「山月記」を連想した。ジャニス・ジョプリンの幻の曲ではないが、生きながら文学に葬られようとしている語り手が書き続けることによって生きていこうと決意する。しかし彼にとってはその決断すらも、どこか気恥ずかしさを伴っているように見える。書くこと、書き続けることの意味について考えさせられる。
(一)「文学」へ比喩を大きく作用させていくことに成功していると思う。熱量が素晴らしい。粗削りなため「文学」という言葉を別なものに変えても良かったのかもしれないとも思う。
(一)文学のことばかり考え、何度も何をどう言い表すのかばかり考えてしまうという情景が描かれています。読み手を交錯させるところまで陥れても良かったと感じます。
人の目を気にしている語り手の姿が浮かび上がっている箇所があり、必要あるか読んでいて迷いがありましたが、最後の正直さも文学しておりました。

11190 : 先生  夢工房 ('19/04/27 17:41:21)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190427_779_11190p
(一)ピュアで良い感覚があるのですが、言葉の上手な使い方を覚えてしまっていることで情感が削がれてしまっている部分がありますので、言葉も純粋な、子どもの言葉のような方向へ磨いていくと、この詩の場合は輝くのではないかと思います。

11189 : 記憶ソーシツ探偵/犯人はオレだ  ゼッケン ('19/04/27 17:12:58)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190427_777_11189p
(一)エンターティメント作品として優れており面白い。タイトルに全てがあるのに読み込ませる部分がある。
(一)翻訳的で劇場型の文章。伝えることをやめない、その表明をかなり直に読者に語りかけていますが、謎めいた設定が功を奏しているかの部分については判断が難しかったです。

11184 : 前に投稿したもんだけ  玄こう ('19/04/24 22:45:33 *7)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190424_740_11184p
(一)もう少し波があっても良かったかという感想を持ちました。
最終連の興奮状態が非常に好ましいのですが、冒頭から続いていた父との芸術についての話からの繋げ方にスムーズに乗れない感覚がありました。

11154 : 帰り道には長ネギが顔を出した買い物袋を下げて近所を歩いている  ゼッケン ('19/04/06 11:24:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190406_525_11154p
(一)ストーリー展開が巧みで読み飽きない。息子が父親の秘密に気付いた理由に説得力があり、荒唐無稽な物語をすんなりと受け入れて楽しむことができる。語り手だけでなく冷蔵庫を使う家族の、特に父親と母親の愛情が無駄のない筆致で描かれている。ブラッドベリの短編を読んだときのような、切なくも温かい余韻が残った。
(一)笑わせたり、内容的に興味を引き続けるということが、技巧だけでなく文章の中に情感を漂わせることでも成功していると思います。発想も面白いです。

11148 : 地元  コテ ('19/04/03 10:14:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190403_477_11148p
(一)エッセイに近い語りでした。小っ恥ずかしい気持ちやエピソードにもっと力を注いで味わい深さが増すのではないかという印象がありました。

11185 : 海へ  山人 ('19/04/25 06:12:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190425_745_11185p
(一)その昔、「私は貝になりたい」というドラマがあった。「生まれ変わったら、深い海の底の貝に」なりたいと望んだ主人公は、おそらくこの詩のような貝を想像していたのかも知れない。深い海底にも、テトラポットに波が打ち付ける海面近くでも、それぞれの厳しさがある。最終行の「貝の声」とは、大ハマグリの作る蜃気楼のように聞く者たちを惑わせるのではと夢想した。
(一)一文一文の強度が大きい。
(一)読んでいるうちに読み手がイメージを自分の中で発展させることを促せています。コミュニケーションや心を開くというテーマでメッセージも強く、伝えたいことがしっかりと映像になって浮かんでくるように言葉を連ねてあります。

11186 : never  山本芳香族 ('19/04/25 19:06:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190425_748_11186p
(一)表現の仕方の中で単語のチョイスやスタイルが前面に押し出されているような詩です。内容的には読み切ることが出来ませんでした。

11153 : 消失点  水漏綾 ('19/04/06 09:05:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190406_524_11153p
(一)良い意味で書き慣れている感じがある。「スーパーカー」や「割れた卵」など、陳腐になりやすい言葉を上手く活用するセンスも良い。描かれている世界の構造がしっかりしており、独特の質感も伝わってくる。
(一)音が綺麗であり、その先にある風景たちの構成が見事だと思う。惹きこまれた。
(一)構成が完璧です。表現のバランスも良いです。
(一)カウントの部分を読み切ることが出来ませんでしたが、一連目気持ちの表れが非常にスムーズで感情に訴えかけるものがありました。別れや記憶から消えてしまうことを示唆するような内容の中で「あの子」に対する深い思いが表されております。

11182 : 詩は時代に産まれ時代に死ぬ らしい  空丸ゆらぎ ('19/04/22 21:46:07)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190422_735_11182p
(一)ごちゃごちゃと考え、考え過ぎている人間の姿がもう少し表れていても良いかなと感じます。書いているうちに詩の意識よりも論じる意識の方にシフトして行ったのではないでしょうか。

11181 : 屈折率  霜田明 ('19/04/22 00:43:52 *53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190422_727_11181p
(一)年輪を重ねていくことで書けることがある詩作品の凄さに圧倒される。死という繊細な材料に向き合った力が漲っている。
(一)繰り返されているオリジナルの部分の素朴で言葉に出来ない何かを言い表しているようなところが大変に良いと感じますが、引用の素材の良さをオリジナルの部分で超えられていない感じを受けます。

11169 : トワイライトアテンダント  ゼンメツ ('19/04/13 05:35:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190413_618_11169p
(一)ありふれた題材であるが故の普遍性を利用して、語り手の記憶が読み手の中へ溶け込んでいく。誰もが通り過ぎてきた道、あるいは通り過ぎてきたように思える道。見上げた夕暮れ時の空の色も、そこに浮かぶ雲の形も、その時に感じた想いも、すべてが読み手の記憶へと変換される。それぞれのビジョンは違うけれど、確実に胸をつらぬく甘い痛み。それは技法の勝利だと考える。
(一)大人になっていくための過渡を上り続けて、ふとした合間の虚しさ。共感を持って読んだ。
(一)話し言葉を砕けた感じにすることで堅苦しさを感じさせず読み易くする工夫が為されています。この工夫によって情感が削がれている感もありますが、この語り口には可能性を感じます。

11179 : 点  黒髪 ('19/04/19 19:03:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190419_700_11179p
(一)「お菓子」が出て来た時点で成功した作品に思える。タイトルが秀逸。後半は、もっと高められたかもしれない。
(一)確実に技術を上げて来ているのを感じますが、次のハードルに差し掛かっているのも感じます。上手く言葉にできない部分が不器用さで表現に繋がっていた作風から、また発展できるところに来ています。

11163 : 悪口の詩  霜田明 ('19/04/11 12:55:19 *63)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190411_569_11163p
(一)優良にするか、どうかで迷った。出来が良いと思う。ただし長さを、もっと長くしたり短くしたりして可読性を上げることが出来る作品にも思えた。
(一)自分を見つめれば無条件に褒め称えることの罪も存在する。そのことを表現しようとする着眼点は良いと思います。この時の違和感を更に文章として文字を連ねて行くのでなく、筆者の感覚や気持ちに置き換えて表現に変えると興が乗ると思います。

11180 : 3  鴉 ('19/04/20 02:07:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190420_708_11180p
(一)作品構成と単語の出し方が非常に面白く、苦痛をも出していく作品。皮肉が効いているような作品にも見え、それこそが技法の凄さだと思う。心と直結した作品である。
(一)ビートニクに影響を受けた伝説のロックシンガーのようなスタイルの文章です。
強烈なワードが並ぶのですが、全体の印象としては弱めに留まっている感じが否めません。如何しようも無い人間の生への執着が生々しく表されるとスタイルも生かされてくるのではないか。

11158 : 虚のないもの  コテ ('19/04/08 13:52:00 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190408_547_11158p
(一)次々に炸裂するイマジネーションが痛快だが、バロックに関する描写にもどかしさを感じてしまうのが惜しい。
(一)情景の描写が上手いため、ここに感覚の言葉が入ってくれば更に強くなるのではないでしょうか。悪夢的な雰囲気があり、描写の仕方の印象も手伝って、映画の「マルホランド・ドライブ」を思い出しました。

11176 : gear  山人 ('19/04/18 05:37:38 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190418_678_11176p
(一)言葉に力があります。「道具」へのまなざしがとても真剣だと感じました。
(一)道具の擬人化をする方向へ絞るならば、もう少し面白く出来る方であろうと思います。道具を道具として描くならばそのことの哀愁や命のないものにも示される愛着を明確にすることでもっと効果的に表せるであろうと思います。

11172 : 寸借  屑張 ('19/04/15 06:57:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190415_641_11172p
(一)映像がつながらず、言葉の関連性を感じにくくなっているのではないかと感じます。表面的にはバラバラでも無意識の中で根底が繋がっているような表現が欲しい。

11147 : 模倣  ネン ('19/04/02 21:38:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190402_465_11147p
(一)言葉は簡単に使えるというメリットがあるんですが、それだけに感じてないことも思ってないことも言えてしまい、その危うさを感じます。実感の湧く言葉が増えてくれることを期待しています。

11157 : Smells Like Betrayer.  アルフ・O ('19/04/08 12:44:20 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190408_546_11157p
(一)作品全体に流れるヒリヒリした緊張感が伝わってくる。英語やカタカナの使い方も単なる装飾やハッタリではなく、きちんと効果が計算されている。
(一)エスプリと遒気効いた作品である。独自の世界を突き進んでおり、この作品でしか出来ないことを効果的に行っていると思う。
(一)表現・文学について語っているようにも読めます。前提のない状態で読むとわからない話になっている箇所があります。

11162 : かなわない  みちなり ('19/04/10 14:37:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190410_556_11162p
(一)出だしはとても良かったが、もう少し圧縮した方が引き締まったのではないか。平仮名にすべきだが漢字のままではと思える部分も気になった。しかし平仮名の部分はどれも光って魅力的である。
(一)一行目が良かったです。とても平凡な箇所もあるのですが、全体として見ればそれも良いかと思います。
(一)歌うことと書くことを比較し、感覚までは再現できないことへのもどかしさを凡庸な言葉で書き表してあります。凡庸ではありますが、思考の跡が見られ、文脈のおかげで最後の言葉が潔い印象になっています。
(一)心情の吐露のようなものが続いていますが、上をすっと通り過ぎていくような軽さがあります。深くしつこく胸に染み付く表現があると印象が強くなるのではないか。

11173 : オセロ  紅茶猫 ('19/04/15 10:34:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190415_642_11173p
(一)紙面などに載っているとそれなりにお洒落な文章を書ける方だと感じます。これに加えて、情感の香りのする表現まで高めて欲しい。

11160 : 過誤  卍 ('19/04/09 11:21:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190409_551_11160p
(一)読みやすく文中に自己が投影されていくことが分かる。最後もう一ひねりあっても面白かったのかもしれない。これでも十分、面白いとも思う。
(一)お話として楽しい仕上がりになっています。呪われているという設定は突拍子のないものですけれども、人が罪で罰されているのかという思考に移って行って素直さに繋がっていきます。

11170 : わたしがミイラ男だったころ  帆場 蔵人 ('19/04/13 23:43:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190413_632_11170p
(一)顔の包帯を解いていくと中は空洞という透明人間の映画を連想させるが、この詩におけるミイラ男は本当に空っぽで肉体がない。そもそも彼にとっての肉体は、包帯を巻くためだけの存在であった。そして包帯が解かれた今は何もない。ただ残っている熱や痛みや痒みといった感覚だけが、彼にとって生の証なのである。人の存在や生きるという意味について考えさせられる寓話的な詩。
(一)分かりやすい比喩が立っている。この後、作者がどうなっていくのか気になっている。
(一)ミイラとゾンビが混じっているようなところは面白さとして捉えられるか。生きているからこそ感じる苦しみを死者を使って表現しています。詩人として包帯しか見えていない人たちに、見えないはずのものを見せて頂きたいと感じます。

11159 : 舞姫。  田中宏輔 ('19/04/08 15:12:35 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190408_548_11159p
(一)作者の他作品ともリンクする大長編詩。「舞姫」や「リゲル星人」といった単語が解剖台の上で劇的な出会いを果たし、SFとも21st Century Schizoid Manの妄言とも解釈できる不思議な世界を構築している。「死んだ父親に、自殺した母親のことを報告する」は、同じ月に投稿された「陽の埋葬」を連想させる。このサイトにおいては少数派だろうか、もし作者の作品を読み慣れていない読者がいたら、作品中に登場する作者の名前を自分のものと置き換えてみると面白いかも知れない。
(一)圧巻としか言いようがない。途中のおならのオノマトペなどユーモアも十分に盛り込みながらの作品。

11141 : imaginary  完備 ('19/04/01 07:46:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190401_439_11141p
(一)いつもながら完成度が高いが、「シ」という表記はすでに鮮度を保てなくなっているのではと思う。しかし全体的な完成をからすれば気になるほどではない。最終連は文句のつけようがなく、特に最後の2行が哀しいほどに美しい。

11155 : 統一選挙  星野純平 ('19/04/08 00:51:15 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190408_544_11155p
(一)思想を表すのにもう少し覚悟が決まっているとカッコ良い詩になったのでは無いかと思います。

11156 :  橋  ( 詩人 林俊 へ の オマージュ )  玄こう ('19/04/08 03:41:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190408_545_11156p
(一)「立ちては」という言葉で引っ掛かりを感じました。
哲学が立ち上がりそうな寸前で立ち上がってこないもどかしさがあります。

11167 : 歩行と舞踏  atsuchan69 ('19/04/12 06:39:53)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190412_585_11167p
(一)プラスティック加工された言語の圧が見事であり平面的な立体を創出している。「がががが」の部位が上手く印象を残している。
(一)文章自体が一定の面白さを保っていますが、一行目の細やかさが持続しているともっと濃密な詩になるのでは無いか。

11164 : 88888888888888888888888888  泥棒 ('19/04/11 20:58:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190411_570_11164p
(一)親父ギャグの問題化を輪郭を立てて発していく。面白さがある。エンターテイメントに関する上質さを知り尽くしている。
(一)鬱屈したものが表されてはいるものの、大勢の人が求めるような形にはなっていないように感じられます。

11151 : 隅っこに橋がかかっていた  空丸ゆらぎ ('19/04/05 22:39:45 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190405_521_11151p
(一)橋を渡らず川を下る。
意表を突こうとする試みがある程度成功しています。
三匹の子豚の話と重なるところがありますが、勢いを感じさせる筆致を評価します。

11149 : 犯共  屑張 ('19/04/03 19:51:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190403_482_11149p
(一)イメージの連鎖が続いていく。終わることのない永遠を垣間見せていく爽快な作品。
(一)話者の生活の一部を素材に切り取って読者との距離感が一気に縮まります。全体の文章の印象が役に立っており最後の単純な呟きが効果的に響く構造が出来ています。

11145 : 宣誓  まひる ('19/04/02 05:57:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190402_457_11145p
(一)温かさが輝いている作品。比喩の跳躍を思い切って、もっと先を掴んでも良かったかもしれない。

11140 : 生活  山田はつき ('19/04/01 04:49:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190401_434_11140p
(一)良い詩作品である。古いモチーフと書き方が現代社会にマッチしてしまっているというプロレタリアの悲しい復権に見えます。

11142 : 誕生日  星野純平 ('19/04/01 12:25:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190401_440_11142p
(一)リズムが良すぎる部分が引っかかってしまった。破調を組み込んだ先に広がる作品に思えた。
(一)この言葉の切り方の絶妙なカッコよくなさが印象的でもあります。単語選びがパワフルで一つのスタイルになりそうな特殊感があります。

11146 : ひとつのロマンス  鷹枕可 ('19/04/02 17:35:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190402_462_11146p
(一)硬質な独自の世界が確立していっている。タイトルに裏切りもあり面白い。
(一)少し美しすぎたかもしれないという印象があります。

11144 : ラズベリー  泥棒 ('19/04/01 22:16:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190401_445_11144p
(一)比喩を意地悪く使おうと爽快に跳ねています。もう一展開あると。

11150 : 縛るほど愛が生まれる  黒髪 ('19/04/04 00:41:49)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190404_484_11150p
(一)やりたいことは物凄く良くわかる。そのため文章量などの見直しなどが必要に思える。
(一)読んでいて気持ちのいい作品です。突き抜けたところはありませんが、一貫して関係性について表現できています。
(一)口語的に書いてある部分はノリが良くなっていてリズミカルです。突然これが始まると印象が強くなるのでは無いかと思います。説明的な部分を省いてみると面白くなります。

11139 : 陽の埋葬  田中宏輔 ('19/04/01 00:47:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190401_431_11139p
(一)死んだ魚や鸚鵡の骸骨が話をする世界でも、死んだ父と母は語らない。それは当たり前のことなのだが、実は話せないのではなく話したがらないだけなのではないか。この詩が終わったその後で、受話器の向こうから死んだ母の声が聞こえてくるかも知れない。そんな奇妙な感覚に陥る、不気味だが独特の美を感じさせる作品。
(一)瑞々しさと詩情の昇華が見事である。反復と差異の力が光る。
(一)三連目が特に良いです。現代で「電話」を上手く使うのはなかなか難しいと思いますが、それができています。

11143 : 私だった  イロキセイゴ ('19/04/01 22:11:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190401_444_11143p
(一)言葉の跳躍が面白い部分を保っている。今一歩のところまで来ています。
(一)ギリギリのところで不条理な文章とイメージが繋がリマセン。文章との境目でもう少し一つ一つに強烈なイメージを湧き立たせるセンテンスがあれば不条理へ持っていけるのでは無いかと思います。

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●2019年4月分月間優良作品・次点佳作発表

2019-05-30 (木) 02:01 by 文学極道スタッフ

2019年4月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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