文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

●2019年8月分月間優良作品・次点佳作発表

2019-09-27 (金) 00:24 by 文学極道スタッフ

2019年8月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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●「2019年7月分選考雑感(Staff)」

2019-09-09 (月) 16:16 by 文学極道スタッフ

11355 : 眩暈  帆場蔵人 ('19/07/31 20:05:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190731_349_11355p
(一)鯨が作用する比喩の効果が印象的。最後を体言止めにすることなどで薄れた効果など、まだ推敲が出来る作品に思えた。
(一)一読してジャン・コクトーの「耳」を連想した。幻の鯨と耳石という組織をテーマに、シュールでノスタルジックな世界を描き出している。語り手を襲う眩暈とは、世界に対する違和感によるものではないかと考える。読み進めると共にタイトルの意味に気付かされ、第4連から最終連への流れに引き込まれて心地よい眩暈を覚えた。

11356 : 畏敬の念  イロキセイゴ ('19/07/31 22:58:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190731_350_11356p
(一)二行目までの面白さが突き抜けている。そこから先を、もう一歩欲しいと思う。

11353 : Water  鴉 ('19/07/30 17:23:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190730_327_11353p
(一)技法を上手く使用している。この一貫性は見習うべきものがある。「死にたい」の羅列は、別の方向性もあったのではないかとも感じた。
(一)読み始めに自分の想像していたものが陳腐だったと終わりに近付くにつれ思わされました。擬人法と物語が加速していて面白いです。「死にたい」という言葉はもう非常に多く使用されていて衝撃があまり無いため、他の言葉で衝撃があると更に良いと思いました。
(一)読み終えたときに萩原朔太郎の詩集「月に吠える」に収録された、「殺人事件」や「悲しい月夜」といった作品が頭に浮かんだ。猥雑だが不思議な美しさを持つ描写だが、後半になるにつれて失速していくのが残念。

11354 : 狂日  曇天十也 ('19/07/31 16:28:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190731_347_11354p
(一)第3連までは平板で真新しさもないのだが、最終連によってがらりと印象が変わる。
(一)凡庸な詩にうつるかもしれませんが、テーマと掘り下げ方が良く、読み手によってはいろんなことを考えることができるきっかけになる詩です。

11311 : ホーム  ネン ('19/07/12 22:43:34 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190712_025_11311p
(一)きちんと書かれていて構成も良い。後は言葉の、たゆたいがもう一歩に思える。選択していく言葉に後少しだけの鋭敏さが必要かもしれない。
(一)思いの説明が多くなっています。どこかに見えたものや感触などの描写が入っていると深みが増すのでは無いか。

11352 : 呼吸癖  たなべ ('19/07/30 16:01:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190730_323_11352p
(一)とても良い。惹きつけられた。抒情的でリズムも卓越していると思う。
(一)三連目の途中までの言葉の連なりは勢いと表現力があります。他のところとのバランスが取れているともっと良いと思います。
(一)それぞれの言葉選びはとても素敵なのだが、全体的に見るとイメージが分散してしまって伝えたいものが見えてこない。もう少しまとまった物語が必要ではないか。

11344 : ぼくのずっと後ろの方で  鈴木歯車 ('19/07/26 01:17:26 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190726_205_11344p
(一)きめ細かい作品の構成が、立ち上がっている。作者は存在の濃さを、ますます作品の中で増して来た。
(一)タイトル美しいです。波と風と呼吸をリンクさせているところには技を感じさせますが、効果的に使えていたかというと自信がありません。

11348 : (無題)  黒羽 黎斗 ('19/07/29 11:14:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190729_280_11348p
(一)一行詩は非常に難しい領域である。これまでの芸術領域を更に認識する必要がある。
(一)短くして意味とイメージを持たせるということが出来ています。物足りなさがありますので、これの連続によってわからない人にも伝えられるエネルギーがあると思います。

11349 : 熱情  たこ吉(たこ) ('19/07/29 17:19:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190729_286_11349p
(一)基本が出来ている作者だと思う。熱情を表現しながら、単語の選択や流れを見通せている。更に削ぐなどの推敲が必要な部分もあると思った。
(一)現代だと多く共感されるテーマかもしれません。切なさや不安感はもっと強いものだと思いますので、そこが文章で如実に表現されているともっと良い。

11346 : そらの椅子  帆場蔵人 ('19/07/27 03:04:11 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190727_232_11346p
(一)最初と最後の方、説明的な部分が、どうしても気になる。しかし綺麗な小品である。
(一)沢山の経験を経てそれを抱えながら全てを言葉で埋め尽くそうとせず短い「そら」という言葉で全てを言い表せているような老人の様子が上手に描かれており、ぴったり来る言葉を探したい気持ち、そのときに邪魔をする意識までもわかりやすく表現されています。
(一)不思議で美しい情景が目に浮かぶが、説明のための表現がくどく感じた。

11350 : いぬのジョージ  camel ('19/07/29 18:10:12)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190729_293_11350p
(一)少ない行数で、少ない文字数での絡め方や音の流れが上手い。

11347 : 工場  山人 ('19/07/29 06:36:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190729_278_11347p
(一)冒頭の雨の描写が素晴らしく面白いのですが、その後の重々しさは凡庸になってしまったかと思います。

11351 :  跣  玄こう ('19/07/29 20:54:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190729_300_11351p
(一)同じ言葉であるのに進むにつれて印象が変わって行くのは筆者の技術によって達成されている妙だと感じます。

11312 : ロストバイブルウォーク  北 ('19/07/13 01:32:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190713_029_11312p
(一)口語のエンタメとして興味深い。最後の一文が、あるから詩作品として一歩先にいっている。
(一)最終的に選評論という風に捉えて読みました。表現としては買い物カゴの部分が面白く、内容も伝わりやすいと思います。詩に「詩の選評」という言葉が出て来ることでに、楽しませる幅が狭まってしまわないかと思いました。
(一)前半はとても面白かったのだが、「詩の選評」といった具体的なワードが出てきたところで失速してしまった。最後まで分かる人にしか分からない口調で読み手を煙に巻いてほしかった。

11320 : 告白はまだ終わらない  田中恭平 ('19/07/16 11:08:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190716_068_11320p
(一)後半が、とても良かった。前半部の詩を出す部位が効果的とは思えない。
(一)淡々と続く告白が生きている人間の情熱を迸らせています。改行も読み易く感傷に溢れているストレートな詩でした。
(一)この長さも魅力だと感じられるほどの熱量が足りない気がする。もう少し短くまとめてほしいと考えてしまった。

11318 : 花譜  鈴木歯車 ('19/07/15 23:01:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190715_062_11318p
(一)上質な世界観である。三連目に持っていくまでの作品構築が非常に上手い。
(一)共感を呼ぶ細かい感覚。筆の方向の美しさを評価します。ただし狙い目を詩の中でそのまま言葉にしてしまっている部分があるため、読者を浸らせないところがあります。
(一)溢れる情感と生活が溶け合って絶妙な雰囲気を作り出している。第四連以降が特に美しい。

11321 : 消しゴムと靴下  宮永 ('19/07/17 04:10:51 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190717_073_11321p
(一)面白い。不思議な世界が感覚上を軸に展開していく。
(一)導入する勇気が必要だったのではないかと思わされます。人の頭の中の残酷さを語り手の告白としてリアルに詳らかにしてゆくというのが非常に心を抉り、印象が強いです。書き方によってはもっと残酷に真っ直ぐに行ったのではないかと考えました。
(一)思春期特有の屈折した心情や残酷さが鮮やかに描かれている。物語としても最後の部分は上手いまとめ方で余韻が残る。

11319 : 眠りの季節  アルフ・O ('19/07/15 23:07:26 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190715_063_11319p
(一)読みやすく分かりやすい。怒りに溢れている。作者の中では、あまり良い出来だとは思えない。しかし読みやすさと残る針は、ある。
(一)何故かこの詩を読みリルケを思い出しました。内面と出来事が絡まった複雑な詩として読みましたが、メッセージになっていながら伝えるところが謎なのを面白いととるか否かの判断が付けられませんでした。

11330 : Satellites  アルフ・O ('19/07/22 23:09:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190722_143_11330p
(一)宇宙的な描写の中に、何らかの批判を感じるのは気のせいだろうか。視覚的なイメージが豊かでありながら、いつしか何者かを弾劾するような流れになる巧みさ。最終2行のセンスの良さも光る。
(一)意味を全て瞬時に解釈することは出来ないのですが、文字の並び方のお洒落さが非常に際立っています。

11328 : 軸  黒羽 黎斗 ('19/07/20 22:48:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190720_125_11328p
(一)詩の中で、詩という言葉を出して傑作にしていくことはメタ的な視点を付けなければ難しいと思う。それ以外の箇所は、傑作に近いものがある。
(一)後半に語られるスタイルを冒頭から説明ではなく言葉の紡ぎ方で表現してみせること、これが意識的であっても無意識であってもかなり一つのことに集中して考えなければ出来ない表現なのではないかと感じました。詩の在り方としても新しい道が示唆されるような作品です。
(一)この作品も「詩」という言葉を使った時点で、その重量にきしむ音が聞こえてしまっている。表現そのものは力強く自信に満ちているという印象。

11334 : 萌蘖  水漏綾 ('19/07/24 07:15:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190724_161_11334p
(一)短いが寓意に満ちた面白さがある作品。最終連での眠りの季節に関する表現にもう一工夫ほしかった。
(一)夜、眠るというだけでなく、眠った後の夜の間に起こる記憶の整理を現象として萌蘖と名付けることでイマジネーションを大幅に増幅させることに成功しています。短い言葉にたくさんの意味を詰め込み、且つ美しい印象に纏めるという難しいことを成していると思います。

11316 : namespace  山田はつき ('19/07/15 13:55:47)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190715_058_11316p
(一)丁寧に書いてあると思う。説明的な部分が果たして、効果的であるのかどうか。
(一)活字の世界での革命が上手くいかないもどかしさのようなものを、体勢としては、革命児そのものになって読者を驚かせて欲しい。

11335 : 銀星とウロコダイル  右左 ('19/07/24 19:02:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190724_163_11335p
(一)書き間違いの未知の生物という設定か事実かわからずともとにかく興味を惹く内容です。交互も美しく響いています。

11332 : 夢の話  霜田明 ('19/07/23 09:27:43 *45)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190723_149_11332p
(一)作風が良い方向に転ばなかったように思われた。

11314 : とらえもん  コテ ('19/07/13 12:32:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190713_041_11314p
(一)この短い簡潔な中で肉体のある一人の人間として認識してもらいたい女の子の気持ちが表されているとして、台詞としてはバッチリ決まっていると思います。詩としてはもっと強烈に来ても良いかと思います。

11345 : Somethin’Else  アンダンテ ('19/07/26 22:39:17 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190726_220_11345p
(一)イマジネーションを明確かつ強烈にするために、時系列がバラバラになっていることが効果的でなかった気がします。

11295 : もってこいの日  イロキセイゴ ('19/07/04 02:02:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190704_888_11295p
(一)暗い内容を爽快に書いていく。大変、気になる作品でした。
(一)場面設定がきちんと出来たところで、重要なのはその続き想像させることよりも、月光をスポットライトに最後のショートして何を表現するのか、筆者自身が魅せることが出来たのではないか。

11308 : 幽霊  屑張 ('19/07/12 01:22:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190712_010_11308p
(一)「我々」などの部分が、説明的であり詩情を削いでいるように感じた。他の部位が良いだけに勿体ない。
(一)仮定とイメージはもう少し有効的に使えたのではないか。筆者に限ってではなく、文字で表現をすることの喜びよりも滅亡を思う文言が多く感じられるため、抜きん出るにはまた違う方向性を見つけるのも良いのではないか。

11326 : 亡き人々へ捧ぐ  鷹枕可 ('19/07/20 13:17:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190720_113_11326p
(一)京アニ放火事件をテーマに、同社の傑作のひとつである「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を絡めた追悼詩。非常に美しく物悲しいが、詩作品としてはあと少しの工夫が必要だと感じた。
(一)絶望、届かなかった希望の部分とヴァイオレットの儚さの共鳴を高める書き方が更に出来たのではないか。「永遠の庭」という言葉は非常に魅力的です。

11331 : (無題)  竹田 井沢 ('19/07/23 08:13:49)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190723_147_11331p
(一)全体的にストレートな思いが面白味のある筆致で綴られているところを評価します。上品に終わらせないところで味が効いています。麻痺しないで書き続けて欲しいと思わされる書き手だと思います。

11323 : 世紀末  アラメルモ ('19/07/18 03:40:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190718_085_11323p
(一)描写に想像力を掻き立てるものがあります。どんな感覚を表しているのかもっと伝わって来て欲しい。

11329 : 詩 第二十二  舟鷹 ('19/07/22 04:46:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190722_139_11329p
(一)母性と海と月と慈愛。これは余すところなく表現できていればとても壮大で美しい詩になるのではないかと思います。言葉が美しい響きや誰かの使いそうなフレーズにとどまっている感じがあり、もう少し取れると良い。

11322 : 波の抜け殻  あおばかげ ('19/07/17 11:51:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190717_079_11322p
(一)美しい。この美しさと揺蕩いを言葉の力で、引き出していくことが詩の本質であると思う。
(一)何度も読んで行くうちにイメージ出来る箇所があると嬉しい程、何を表しているのかをイメージすることが難しくなって行きました。読む人によっては高く評価されるものかもしれません。
(一)たまにイメージしにくい部分が目に付くのだが、それが気にならない不思議な魅力がある。ラストの「幼い海の藻屑」というセンスを評価したい。

11324 : 観  北 ('19/07/19 01:18:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190719_096_11324p
(一)テーマと慌てている語り手の様子がテンポの良さとリフレインによってコミカルに表現されており、面白いです。

11327 : 絵画たちのけっこん  淤白(コテ) ('19/07/20 18:49:54 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190720_118_11327p
(一)音楽でいうとマキシマムザホルモンのような面白さがあります。目を惹く構図にもなっておりリズムもくずれていません。作品が全てこれだと読み手を飽きさせてしまうかもしれませんが、一つこのようなものがあるのは大変面白いと思います。

11307 : グレンチェックの太股  atsuchan69 ('19/07/11 07:03:34)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190711_004_11307p
(一)ユーモアもあり膨らみのある構成。熱量も、はっきりと伝わってくる。
(一)記号を含め、字の並んでいるバランスが美しいので、物語を追う、表現されていることの内容を考えるよりも、そのフォルムを楽しませていただきました。印刷の仕方によってはとても芸術的です。
(一)タイトルからして意味不明かつ魅力的だが、さらに記号の名前を持つ機械虫たちの存在が光っている。「ケムリクサ」的に言えば「油断するといくらでも冷奴してしまいそうな作品」と言えるだろう。

11313 : ガラケー  山人 ('19/07/13 06:15:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190713_032_11313p
(一)枯れていく人間としての自分と宇宙との対比が効いている。取り残されていくガラケーと、死を身近に思わせていく時間の流れを描き切っている。
(一)酔って布団の中に潜り込んで雨の音を聞いている語り手。自らの老いを自覚しながら、布団の中でガラケーの画面をチェックする。もの悲しさだけでなくなんとも言えない抒情を感じる詩。

11310 : さみしさ  水漏綾 ('19/07/12 05:16:45)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190712_012_11310p
(一)爪が身体から物体へと変貌していくことから、実在と感情への思いを接触させていく。短いながらも良質な作品。

11315 : 「隊列」  右左 ('19/07/13 18:23:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190713_043_11315p
(一)夢中になって読んだ。この作品の夢のような部位と構成の在り方が詩情を唯一のものとして
立てていく。
(一)不毛と思える状況がシンプル且つ丁寧に、お洒落な映画のシーンのように綴られているところが非常に面白いです。物語は不毛ですがその不毛さに気付くことに希望が残されており、内容も大変濃い。
(一)こういう夢日記的なものは面白いものとつまらないものの差が激しい。この詩の場合は前者であり、夢独特の不条理劇のような展開に惹きつけられた。

11306 : 車輪  ちーちゃん ('19/07/10 22:47:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190710_998_11306p
(一)独特な言葉が鈍く光る。後ろ暗い不思議な作品。

11317 : 肉  白犬 ('19/07/15 15:54:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190715_059_11317p
(一)切断されている粗い言葉たちが苦しさを伴い飛翔している。良い作品だと思う。

11298 : rec.  白犬 ('19/07/04 12:54:39 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190704_897_11298p
(一)一つひとつの単語が良質である。まとまった連として詩情が昇華されている。これまで粗さがあり空行が、あまり良い方向に働いていない部分があった。今回は非常に粗さも含めて良い方向に行ったと思う。
(一)次々と繰り出される連想のように脳を刺激する書き方が効果的です。幼さの残る言葉の羅列の部分が年齢層を限定しているかもしれませんが、それも良しとするかどうか判断がつきませんでした。
(一)並べられた個々のイメージの質が高く最後まで読み飽きなかった。この勢いを維持していってほしい。

11309 : translation  山田はつき ('19/07/12 02:38:37)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190712_011_11309p
(一)面白いと思った。対比によって比喩と単語の跳躍を敢えて見せていく。センスが光る。
(一)言葉を取り扱う人々の中では大切なテーマを「やってみせる」という形で表現されていると思います。想像力の無い対象に向かって書くともっと面白いかもしれません。
(一)インプットとアウトプットにおける翻訳、あるいは変換のずれを楽しむ作品。アイデアとしては既視感があるが、アウトプットの内容が面白かった。

11304 : 白い毛。  田中宏輔 ('19/07/08 00:32:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190708_966_11304p
(一)短い素材によるセンスが光っている。
(一)理屈の要らないまたは無視した言葉を置き、観察することの楽しさを感じさせます。詩の体現の仕方の一つとして有効な作品です。そして単純に面白いです。

11293 : 5月の普遍的走馬灯  梅木 ('19/07/02 18:59:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190702_862_11293p
(一)筆圧が尋常ではない。
(一)何かへの気づきを言葉に代えるとき、詩としてはこれをなんと表現するべきか、書き手の中でそれを熟成させる段階もあると良いのではないかと考えました。

11305 : ソフトロマンス  PART−1  アンダンテ ('19/07/08 09:39:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190708_971_11305p
(一)失速していってしまっており、出だしが最も良かったため、最初のテンションで書ききっているところを見たかったです。

11296 : ベビーピンク  コテ ('19/07/04 10:41:43 *13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190704_892_11296p
(一)面白い部分と、そうではない部分がある。推敲できそう。

11299 : 分断統治  鷹枕可 ('19/07/04 14:04:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190704_901_11299p
(一)世界観を損なわずに、作品をまとめ上げている。メッセージ色が強く出されていたことは疑問を感じる。

11303 : ダリア  紅茶猫 ('19/07/06 14:49:49 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190706_955_11303p
(一)最後に昇華されてくる美しさがある。前半がの上手さが効いている。

11302 : (無題)  ちーちゃん ('19/07/05 23:03:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190705_924_11302p
(一)興味を持ち、うっかり読んでしまった。優れているか、どうかという基準とは別のところにある作品だと思う。

11291 : 人面瘡。  田中宏輔 ('19/07/01 01:05:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190701_850_11291p
(一)純粋に上手い。面白い。我を忘れて読んでしまう魅力がある。
(一)楳図かずおのマンガにおける人面瘡は宿主の気持ちなど無視して「ヒヒヒヒ」と不気味に笑ったりするのだが、この詩においては実に控え目なのが斬新だった。それだけに気の利いたオチを期待してしまったのでちょっと物足りなく感じた。

11294 : 悩み  蒼井椛 ('19/07/02 21:41:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190702_869_11294p
(一)作品として切り取る視点が独特である。そのため、これからが気になる。

11300 : Buddy(レインボーパレード抜けて、エビデンス求めて)  ゆうみ ('19/07/05 00:01:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190705_910_11300p
(一)エンタメ作品として面白さがある。それ以上の何かを獲得できているかどうか気にしていく必要がある。

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●2019年7月分月間優良作品・次点佳作発表

2019-08-27 (火) 00:10 by 文学極道スタッフ

2019年7月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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●2019年6月分月間選考雑感(Staff)

2019-08-16 (金) 02:07 by 文学極道スタッフ

11263 : 秘密  水漏綾 ('19/06/11 21:02:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190611_408_11263p
(一)「みたいな」などが作品を削いでいるように思える。小品として、もっと先へと進めたように思える。
(一)写真などが添えられているところを想像した方印象が強くなります。言葉だけでの力はもう一つ欲しいです。

11287 : 花の眠さ  右左 ('19/06/28 00:12:18 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190628_810_11287p
(一)情景が大変美しいです。読み手の想像力が試される作品だと言えばそうですが、ぼんやりしているイメージが良いか良くないかは読者の好みであるでしょうか。
(一)作者の中の心的情景が確かな言葉選びで読み手に伝わってくる。

11268 : 柩車  鷹枕可 ('19/06/17 12:18:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190617_586_11268p
(一)現象の連続が、もっと飛躍できるのではと思わさせられた。
(一)かっこ良くなってきているところがあります。何を言っているかは伝わりにくいので、スタイルとして磨いて確立させるか、選択肢の残るところです。
(一)タイトルを含めて独特の美学を感じる。死というものをテーマに舞台装置のような情景が浮かび上がり、作品世界の中に引き込まれる。

11286 : 再見  ゆうみ ('19/06/26 23:51:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190626_801_11286p
(一)後半にかけて失速している感が否めないのではないか。しかし前半など綴りが美しい。
(一)現代的、時代を反映したようなメッセージが込められています。皮肉と情景の美しさがマッチしているかどうかのところで迷います。
(一)「母国語のポップスで泣く才能はもう/とうに失くしてしまった」が特によかったです。緩急がもう少しあれば、固い表現も生きるかもしれません。

11284 : 同じ窓の下で  黒羽 黎斗 ('19/06/26 22:37:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190626_798_11284p
(一)物凄いパワーに漲っている。作品の成長速度と共に思春期独特の形象が見え隠れしている。
(一)悲しい感情をストレートに呼び起こされる強さがあります。感情移入を誘う書き方が身に付いています。
(一)言葉の一つ一つに力強さがあり、ぐいぐいと読まされる。若者特有の悲しみが眩しい。ラストの2行によるまとめ方は危なげがなく、作者の着実な進歩を感じる。

11241 : 前から二番目、窓から二番目  黒羽 黎斗 ('19/06/01 09:40:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190601_186_11241p
(一)若い内だからこそ目が行く単語との混淆を比喩に昇華しきっている。上質な詩作品。
 勘違いをしているので訂正
 全ては肯定であり、権利の話
 気に病むことはない
ここのみ、ほつれがあると思う。比喩へと進んで良いと思った。
(一)まとまりで言うと普段よりバラけた感があります。韻が踏んであり造りが工夫してあるところは評価できるところです。一つ一つの単語やセンテンスの強さに衰えはありません。
(一)若々しい筆致は読んでいて楽しい。単語の再構築も無理がなく新鮮だと感じた。ただ「勘違いを〜」の第5連だけ流れが淀んでしまったのが残念。

11288 : 僕の少年  山人 ('19/06/28 06:51:59 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190628_814_11288p
(一)涙が出るほどの良さがあった。自分自身の中にある過去との対峙を、確かな描出と共に行っていく。一歩、先へ進んだ作者の世界がある。
(一)詩的にすることと、意味が明らかにならないこと、この基本的な関係の問題について考えさせられます。この場合意味を明らかにせず謎めいた文章にすることの度合いが若干強めになり過ぎた感もあります。
(一)これまでとは違った語り口と、その完成度の高さに驚かされた。語り手が少年時代に受けた深い傷の痛みは、誰もがその多感な時期に感じるものではないだろうか。死んでしまった少年の、長い時間をかけた再生の物語。

11290 : だから  イロキセイゴ ('19/06/29 21:43:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190629_827_11290p
(一)あと一歩の惜しさがある。「反っ歯」などの面白さが残り作品としては成功している。
(一)改行のリズムが良く、音にすると面白味が増してきます。内容を考えるともう少し強度が欲しくなります。

11285 : Morning  湯煙 ('19/06/26 23:38:54 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190626_800_11285p
(一)決して流暢に綴られているわけではないが、それが内容に合っている。この部位へと踏み出していくことは勇気がいること。
(一)展開も良く、辛抱強く、誘惑に負けずにハートフルに描き切る日常としての強いテーマを持った作品でした。
(一)こういうテーマは筆致が重くなりがちだが、この作品では淡々と描くことによって読み手の意識を変えていく力を獲得している。ただ全体的に描写が冗長に感じる。

11281 : 滝の音  .txt ('19/06/24 02:12:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190624_749_11281p
(一)真剣に読みすぎて混乱してしまいました。それだけ深いことが示唆してあるか、それにしてもばくぜんとしたところに放り出されてしまいました。好きな人には好きな単語が散りばめてあるのでそこに惹かれる方も居るかもしれません。

11283 : Dryad  アルフ・O ('19/06/24 21:48:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190624_759_11283p
(一)かなり過激で怒りが見えてくる。他者への憎悪と自己自身への絶対的な防衛を持ちながら、言えないコミュニケーションが表現へと転化されている。
(一)口調と内容のバランスに調和が取れているのか読んでいて説明の難しい面白さがあります。ノリの良さでしょうか。大切なものが秘められています。厳しい言葉が柔らかく響く不思議さがあります。
(一)ほとんどの読み手は意味もわからないまま作者の話術に引き込まれて、この凄惨な物語を最後まで読んでしまうことだろう。最終2行の「体積」という表現に作者のセンスを感じる。

11277 : ラテンアメリカ  イロキセイゴ ('19/06/20 15:14:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190620_624_11277p
(一)熱した言葉たちの中で詩文が進んでいく。今回は、まとまっており塩梅が良い。
(一)言葉の解体と意味の再構成の試みが面白いのだが、作品としてのバランスがやや危ういように感じる。

11262 : 女  コテ ('19/06/10 14:10:36 *8)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190610_380_11262p
(一)宗教的ではありますけれども熱気を持って本質を突こうと努力する言葉、独特の言葉並び
印象的で自然なインパクトを与える効果が出ています。

11278 : sea and sky knife exit  白犬 ('19/06/20 22:08:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190620_639_11278p
(一)行空けが、まだ過渡期に見えるが、それを良い方向へと持っていく内実である。
(一)言葉がフォントのみで表され音声もない限られた情報源であるということを考え、それであるからこそこのテキストの中で生まれそうな「齟齬」の部分が気にかかります。言葉よりもパフォーマンスの仕方でパワーを持ち印象が大きく変わるテキストに感じられます。
(一)ゆったりと、深く吐き出すような言葉がよいです。
(一)作者でなければ表現できない境地へ近づきつつある。その期待度から考えると行空けをもう少し突き詰めて考えてほしいと思う。

11276 : 声  山人 ('19/06/20 07:52:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190620_619_11276p
(一)圧巻の綴りであり文章の一つひとつから汗が零れ落ちているようだ。
(一)単純かつ辛い作業の過程で人間性を剥ぎ取られていく描写が印象に残る。

11279 : 下に下に  あおばかげ ('19/06/22 02:21:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190622_670_11279p
(一)全体を見ると掴めなくなってしまう作品でしたが、所々に光るセンテンスがあります。(一連目と最終連の終わり)

11257 : ひかり  青島空 ('19/06/07 11:23:58 *5)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190607_309_11257p
(一)一生懸命、書いてあり前半は心を打つものがあった。後半を、もっと充実させていく必要があると思った。傑作まで、もう一息だと思う。

11275 : 便器とコーン  ゆうみ ('19/06/19 23:49:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190619_614_11275p
(一)気持ち悪さに更に振り切れそうな予感がある。
(一)落ち以外のところで大変楽しく読ませていただきました。想像力を掻き立てる書き方が出来る方だと感じます。

11269 : 無題  屑張 ('19/06/18 00:23:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190618_589_11269p
(一)作品に凝集性がある。現在を表層的に綴り切っている。
(一)単語の並び替え、順番が逆になる工夫をしてあるのでしょうか。逆説的文体。テーマに対しての答えや感覚がハッキリするかというと難しいところがあります。

11274 : カスピ海へ至る道  右左 ('19/06/19 17:31:43)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190619_608_11274p
(一)抜群に上手い。喪失と共同体に属する表面を抉っている作品に思えた。
(一)凄まじい孤独感を表しながらも客観性に満ちていて冷静。イメージを正確に伝え、情感もきちんと整っているため読者が安心して感傷に浸れます。
(一)夢であることを明示したうえで、夢の中身と対峙していくさまが面白かったです。
(一)夢をテーマにしたものは内容とその描写で評価が決まる。この作品の場合はカスピ海と言いたいだけではないかという疑問がないわけではないが、的確なイメージ描写によって、語り手が果たしてカスピ海へたどり着けるのか興味が湧いてくる。

11273 : 月の影に咲く花  みちなり ('19/06/19 03:32:18)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190619_605_11273p
(一)凝集性が高い。しかし、もう一掬のニュアンスがあっても良いと思う。
(一)語られていることは非常に深く、構成にも意味を持たせてあります。詩的にしようという意識が薄れているときの方が詩的な文章を書く方なのではないかと感じられます
(一)美しく描き切っていると感じました。
(一)イメージの美しさだけでなく文章構成が実に巧みで、その長さにも関わらず危なげがない。ユーモアと静かな諦念が交差する不思議な味わいには、質の良い童話を読んでいるような楽しさがある。

11272 : 別れ  天寧 ('19/06/19 01:39:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190619_604_11272p
(一)外面でばかり判断する人の鈍感さとそれに対するもどかしさが表現されている作品だと思います。鈍感な人たちの観念をひっくり返すための深度と強度が、メッセージが意識的であることによって薄れている感もあります。

11249 : ペンギン・ハイウェイ  紅茶猫 ('19/06/03 12:28:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190603_232_11249p
(一)美しい作品だと思うけれども、長さとリズムに振り回された部分があるようにも思えた。

11270 : 追悼するか?  いけだうし。 ('19/06/18 10:48:57 *1)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190618_594_11270p
(一)気怠さとリアルがあった。今現在とのリンクが仮想空間上で魂と感情を放出していく。この方向性の作者は、もう無敵かもしれないとすら思った。
(一)1人の人物の死が現実なのかゲームの中の出来事なのか、その曖昧さと語り手の醒めた様子が静かな恐怖となって迫ってくる。最後のオチを読んでもなお、謎が宙ぶらりんのままなのが良い。

11264 : 倒れゆく馬をみた  帆場蔵人 ('19/06/12 14:24:11 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190612_422_11264p
(一)冒頭の説明に効果があったかは疑問ですが、終盤へ行くにつれて読者が感情に駆り立てられていくような筆致です。
(一)訴えかけてくる力があります。長さもちょうどいいです。
(一)表現に力強さがあるが、途中の言葉遊び的な部分が全体の足を引っ張っていると感じた。

11260 : ハイドランジア  ネン ('19/06/08 20:27:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190608_342_11260p
(一)音が良い。視覚的にも良質。もう少し内容を深めて良いかもしれない。

11247 : フレアスタック  atsuchan69 ('19/06/03 10:54:12)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190603_229_11247p
(一)最終二行が更なる情感へと昇華できそうな気もする。しかし、まとまっており丁寧。
(一)工場地帯の描写がそのまま語り手の内面を語っているような描写が良い。最終連をもう少し工夫してほしかった。

11255 : 悪意の伝播  cv ('19/06/07 02:56:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190607_291_11255p
(一)寸断されている文章が、悪意を引き立てていないように思える。
(一)言葉のリズム、並びが印象的でインパクトがあります。内容もこれだけの言葉でよくシチュエーションが表されていて、力があります。

11242 : 盲目  鈴木歯車 ('19/06/01 19:30:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190601_199_11242p
(一)ネガティブな意味を含んだ強い言葉を使用している。どれだけ更なる飛躍を遂げていくのか注目したくなる作品だった。
(一)情景描写が巧みで美しい。個人的に「空間兵器」という言葉が浮いている気がする。また盲目の人に対する認識や描き方も、もう少し深く掘り下げてほしいと感じた。

11250 : 未完の花  水漏綾 ('19/06/03 20:47:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190603_241_11250p
(一)行間に湿度があり、詩を滲み立たせていく。あと一歩、進めるとも思う。

11244 : 蛙男。  田中宏輔 ('19/06/03 01:45:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190603_221_11244p
(一)不思議な作品。小品でありながら気づけば中へと入りこんでしまう。寓意をも獲得している。

11258 : 雨後に  帆場蔵人 ('19/06/08 00:55:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190608_321_11258p
(一)丁寧に描かれている。この繊細さを前に出すためにも、もう少しの展開が必要かもしれない。
(一)おそらくこれまで多くの人が扱ってきたであろうテーマに、真正面から取り組んでいると感じました。一つ一つが丁寧で、それでいて自分の言葉もしっかりと出しながらの表現がよかったです。
(一)斬新な表現も奇をてらった手法もない直球勝負の作品。人が生きていくことは自然を壊し命を奪うことでもあるのだが、その古くからあるテーマの中でしっかりと自分の答えを作品として結晶化させることに成功している。

11256 : Somethin’Else  〜半日(前編)〜  アンダンテ ('19/06/07 09:04:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190607_303_11256p
(一)情報量の多さをザッピングしていく面白さがある。

11239 : 再見  黒髪 ('19/06/01 01:03:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190601_164_11239p
(一)英語の部分が作品に合っているのか気になる。全体の流れは良質である。
(一)比喩が本質に迫ってきています。一度見過ごした、見えないと感じていた、そういうものを見つめ直してそこに沢山の希望を見出している。純粋な心持ちが率直に響きます。

11252 : そして人生はつづく  霜田明 ('19/06/05 02:13:59 *59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190605_261_11252p
(一)思考との続きが隆起しながら綴られていく。経験に裏打ちされた言葉たち。
(一)前半の流れは良いのだが、途中から失速しているのが残念。作者自身の考えをストレートに入れたのが逆効果になっていると思う。

11253 : リアルシンボル  黒髪 ('19/06/05 20:24:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190605_265_11253p
(一)「マリア」の部分などが気になるが、一歩上へと進んでいる。象徴の具現へ手を入れ、もがいている。
(一)言い放つ爽快さ。言葉がスパッと切れているのが特徴的。怒っているようでも諦めているようでもあり、語感でも内容でも潔さを感じさせます。情景も活きており、結論がパワーワードで締め括られているのも力強いです。
(一)解読を拒絶する構造の作品だが言葉の選択が下品にも的外れにもならず、訳が分からないまま読ませる力をもっている。最終連で急に分かりやすくなり無難にまとめてしまったのが惜しい。

11238 : 回す!  田中宏輔 ('19/06/01 00:12:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190601_161_11238p
(一)面白かった。分かりやすい言葉で展開される先にあるものは、どこまでも不可思議。言語世界であるから成し得る空間の広がりを存分に発揮している。
(一)何ともいえない不思議さとユーモアがある。「だから何なの」とツッコみたいところだが、最終連の結末が何ともマンガ的で妙に納得させられてしまった。

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●2019年5月分選考雑感(Staff)

2019-07-15 (月) 16:56 by 文学極道スタッフ

11237 : 選評の雨  泥棒 ('19/05/31 22:54:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190531_158_11237p
(一)タイトルでネタバレしてしまっている感じなのが残念。単純に「雨」の方が先入観なしに作品を楽しめたし、読み手の解釈も広がったのではないだろうか。雨のように降り注ぐ言葉たちは、どれも美しいが冷たい。
(一)「選評」ということに関してエスプリを、効かせて綴っている。様々な書き方の方向性を可能にする作者の筆が光っている。
(一)個性的であることによってもっとメッセージを打ち出せる詩だと思います。

11226 : 可能性  cv ('19/05/25 02:06:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190525_079_11226p
(一)本に小さな気持ちの中身を表すものとして数字と単位が使用されていると思うのですが、これをもっと数字以外の部分でも機微として表現されていると良いのではないか。

11236 : あほになってきえさかる  屑張 ('19/05/31 13:33:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190531_152_11236p
(一)最近、「詩を書くという行為」や「詩を発表する場」等について言及された作品が増えているように感じる。この詩はメタ的な要素を内包しつつ、詩作品としても十分に自立している。こういうタイプの詩は滑った場合に悲惨で最後まで読まれないことも多いが、この作品は意味が崩壊しかけた言葉たちが読み手を強引に引っ張り続ける力を持っている。
(一)熱量も言葉の使い方も良く、面白いです。纏め方が有りがちになってしまっているので、比較的楽な方へ流れてしまった印象があります。

11228 : スカートの中は夕暮れ  泥棒 ('19/05/25 11:14:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190525_089_11228p
(一)「ドレスを着た男の子」で川原泉の「月夜のドレス」を連想したのだが、この詩においては状況がもっと深刻なようだ。少しまとまりすぎているという気もするが、紅茶からスカートの中の夕暮れへとつながるイメージはコロンブスの卵だ。
(一)共感できることはありますが情報の部分の曖昧さが詩にとってそれほど効果的でないようです。

11235 : 五月の雨  山人 ('19/05/30 21:03:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190530_147_11235p
(一)一歩、秀でたものとして輝く小品である。
(一)雨がしみ込んでゆくその情緒が美しい。

11233 : 祇園精舎の鐘が鳴く  アラメルモ ('19/05/29 02:56:59 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190529_136_11233p
(一)最後の「夢大きな」というフレーズが大変印象的です。このような調子が流れの中にもっと盛り込まれていたらと想像すると楽しみです。

11234 : 屑  田中恭平 ('19/05/30 10:34:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190530_142_11234p
(一)タイトルがあまりにストレート過ぎたかも知れない。語り手の孤独や人生に対する疲労感はしっかりと描かれているので、タイトルで説明する必要を感じない。ラストの終わり方が、ちょっと平凡なのが残念。
(一)音の流れが良く、渦中にある自己を描き出せています。
(一)内容が率直で良いです。言葉はもっとストレートにするかやり方によってもっと伝わるようにできる余地が残っていると思います。

11229 : 喪失  鈴木歯車 ('19/05/25 16:12:01)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190525_093_11229p
(一)寂しさと、もがきが自分に近い位置で発されており上質な詩情を獲得している。最終連が、もっと工夫が必要だったように思う。
(一)結論までにもっと掘り下げて良かったと感じます。限界まで言葉を磨こうとする手法は筆者に合っていて使い方も上手であると思います。

11230 : 絶望  コテ ('19/05/27 19:50:05 *25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190527_122_11230p
(一)前半で挟まれる妙法蓮華経の如来寿量品からの引用が、作品に奇妙な味わいを与えている。その一方で、中間部は「これから先」と「こっから先」の書き分けなど表現に疑問が残る。最終の2連以外は最初と同じ構造で書いた方が良かったと思う。
(一)絶望とは、こんなに甘いものなのだろうか。
(一)中盤から後半にかけて言葉に勢いが乗ってきていて心を打つようだったのですが始まりと終わりの言葉弄りが逆効果になっているように感じます。

11223 : 怒りにも似た精力  陽向 ('19/05/21 19:29:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190521_063_11223p
(一)悲しみが伝わってくる。生きる悲しみと寂しさ。
(一)タイトルとテーマは大変良いです。深い怒りにも似た精力そのものを迸らせてテキストにぶつけて欲しいと思いました。

11232 : それしかないのだから  帆場蔵人 ('19/05/29 00:25:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190529_134_11232p
(一)テーマはとても良いのだが、技術が追いついていないように感じる。例えば初連は「おまえの手の中で/折鶴が死んでいた」か、「おまえの手の中で/折鶴が死んでいた/半ば潰れて/折鶴が死んでいた」で良いのではないだろうか。最終連を盛りあげるためにも、あと少しの工夫がほしかった。
(一)タイトルが全てを語ってしまうことが有効な詩に思えなかった。もったいないと思った。書き直したら年間賞にも喰い込みかねないとも思った。
(一)音に頼る必要のあるテキストなのではないかと感じました。テキストのみでの強い力やインパクトを更に求めます。

11231 : メメント・モリ  白梅弥子 ('19/05/28 14:23:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190528_125_11231p
(一)体言止めと自分の存在の悲しみが印象的です。最終連を、もう一歩すすめると良いかもしれない。作者の次作も読みたい。
(一)一つ一つ使われる単語の印象はとても綺麗です。情景も美しい。美しい詩を書く方は数多いらっしゃると思いますので、ここに独特のものを反映させて頂きたい。

11222 : (無題)  朝資 ('19/05/20 23:30:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190520_060_11222p

11210 : 宇宙  atsuchan69 ('19/05/10 10:33:55)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190510_941_11210p
(一)コミカライズされたような雰囲気を持つ読みやすい作品。純粋に面白く一読者として楽しめる。
(一)宇宙の理解できない絶望的に漠然とした感じはもっと本当にひとりぼっちというレベルでなく恐怖感を伴わせるものですから、そのコントラストや効果のために日常の部分でもっと安心感のある普通の描写を上手くやることが筆者には出来ると見ています。

11218 : 憑依  まひる ('19/05/16 06:16:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190516_009_11218p
(一)伝えたい気持ちもその経緯も理解できるように書いてあります。理解できるようにする意識が強く出て、途中自由に自分の感覚を言葉にできているにも拘わらず理論的な部分が強いために感覚で愉しめる部分が犠牲になっております。
(一)自らの内面と向かうは強度が強く、最後まで見届けたいと思わせる作品でした。

11224 : 浜辺  たこ吉 ('19/05/24 09:21:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190524_073_11224p
(一)真夏の陽射しが内包する狂気にも似た眩しさが伝わってくる。これが浜辺でなければ原爆投下の瞬間を連想していたかも知れない。それくらい死の臭いに満ちている。不意に物語が切断されたようなラストも良い。
(一)初連からの流れが麗しいものがある。しかし中盤が中だるみになっている。
(一)鋭く尖ったナイフのような清涼感である。幻想的で内向的でありつつ、痛みを連れた道行を感じる。
(一)惹きつける何かを持っている言葉を発する方です。しかし言いたいこととイメージの両方が届かないもどかしさも感じます。狂っているその激しさをぶつけられたらと思います。
(一)一読してもよくわからない点があるものの、気づいたら何度も読んでいました。海は生の象徴として扱われることが多いですが、当然そこには死もあり、「死の匂い」を感じるところに鋭さがあると思います。後半は白や回転といったところに引き付け、こちらの感覚をつかんで離さない表現が続いています。多くの方に読んでみてほしい作品です。

11227 : 帰り道  イロキセイゴ ('19/05/25 02:11:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190525_080_11227p
(一)不思議な言葉の跳躍が生きている。

11225 : 跳ねるベースライン  億年筆 ('19/05/24 22:38:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190524_076_11225p
(一)音韻が心地よかった。更なる作品と、なりそう。
(一)腕時計とブッディズム。突拍子も無い発想に交換が持てます。思考と意識の巡らせ方として、皮肉もウィットも掘り下げて突き刺して良い。

11198 : 定時連絡  屑張 ('19/05/02 16:07:27 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190502_810_11198p
(一)作中の解説はそれ自体も作品の一部であるものの、やはり蛇足感の方が強い。すべてを読者の想像に任せた方が、作品の持つ毒もさらに効力が高まった気がする。文体が読みやすいだけに、もう少し削ってスピード感を高めてほしい。
(一)面白さが毒と共に残響を鳴らし続ける稀有な作品なのではないか。
(一)説明自体が読者に面白ければ説明も作品に取り込む意義があると思いますが、説明の部分によって楽しさが増幅されているかというとそうでも無いため、もっと新しい手法として練っていく必要があるのではないか。

11221 : 犯行  コテ ('19/05/20 22:23:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190520_057_11221p
(一)自覚の持ち方も原案としても凄く良い。この良い感じをもっと何か良い方法を、筆者自身が見つけ出せそうだと感じます。可能性を感じさせる作品です。

11219 : 文学_僕(仮題)  いけだうし。 ('19/05/17 01:32:20)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190517_013_11219p
(一)そろそろタイトルから(仮題)を取った方が良いと思った。
(一)同一のテーマのものを過去に二作読ませて頂きましたが、ここまでで最も熱量の凝縮された言葉の連なりになっており、テンションも維持された作品に仕上がっております。強い言葉に負けない内容の強さがあります。

11195 : 道すがら  まひる ('19/05/01 16:37:54 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190501_797_11195p
(一)少しずつ進歩しているのだが、基本的な筆力が不足しているように思える。もう一編の「憑依」における「自分の自我」という表現を発表前に推敲する能力を身につけてほしい。本作の場合、「生きれる」といった「ら抜き言葉」はやめた方が良い。また老人と語り手の言葉は、はっきりと分かるようにすると読みやすくなるはず。「5月病」もストレートすぎる。詩のセンスは確実にあると思うので、基礎テクニックを磨けば確実に成長するはず。
(一)堅さと砕けた口調の間を上手く表現として使われています。詩的な言葉を独白調に語っているような絶妙なバランスで目を魅きます。

11220 : 発信  山人 ('19/05/18 17:40:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190518_036_11220p
(一)詩的な言葉選びに力を入れすぎたのか、文章全体の印象が散漫になっているようです。
(一)読み手を世界に連れて行く強さが実質もっとある方かと思いますがこの詩のときはその引力が働いていないようです。

11207 : 傷跡  ネン ('19/05/09 22:10:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190509_932_11207p
(一)哀しさ、やりきれなさに向きあうことに成功している。
(一)内容、メッセージは素敵です。
言葉が感情を煽るように書かれすぎている感があり(例えば二連目)もっと漂わせる方が強烈になるのではないか。

11212 : 方法  黒髪 ('19/05/10 21:14:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190510_949_11212p
(一)説明部分がありながらも愛情に溢れていることが分かる詩である。
(一)詩的になってきていた言葉が思考の説明に戻ってしまった感があります。
(一)一つのテーマをしっかり描き切っていると感じました。

11201 : わたしらの軌跡(17‐22の頃)  宮永 ('19/05/06 03:32:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190506_859_11201p
(一)過去と未来へ馳せる思いであることがきちんと伝わるだけでなく詩作の言葉として筆者は自分の表現の仕方を発見しつつあるのではないでしょうか。
非常に魅力的な言葉の使い方をしていると感じます。

11215 : あの夏  たこ ('19/05/14 20:23:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190514_996_11215p
(一)勢いがあることなど分かる。熱もある。
(一)改行が効果的に働いていないのではないか。改行なしにして読んで見たほうが惹かれるものがありました。

11213 : 追憶を燃やし舟を流す夜に  帆場蔵人 ('19/05/13 00:17:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190513_972_11213p
(一)「蚊取り線香」や「あかい椿」などのキーワードにピンとくる読み手なら、遠ざかってしまった時間の距離を突き付けられて呆然とすることだろう。表現は無駄がなく、奇をてらった斬新さがない代わりに綴られた言葉たちが色褪せることもない。家族という存在との関係性を、読み手はそれぞれの事情に変換してこの詩を読み進めるだろう。最終連のまとめ方も上手い。
(一)文章の流れが上手い。情感がある。
(一)色っぽい作風を言葉の使い方で演出出来てはいますが、内容との整合性があるかというと自信がありません。

11217 : あなただけの為に持っている言葉のひとかけらは他の誰かには教えない  みちなり ('19/05/16 03:37:53 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190516_008_11217p

11216 : 手放しでしあわせになれないヒトたちへ  アルフ・O ('19/05/14 22:47:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190514_997_11216p
(一)いかに世界の見方が人の数だけ許されるとはいえ、それが「自由な視点」ではなく「無知と悪意による偏見」によるものであれば怒りがわき上がるのも無理はない。ましてや偏見に対する憤慨から生まれた世界を、再び偏見によって小馬鹿にされればブチ切れて当然。この詩を読みながらそんなことをぼんやりと考えていた。だが本当に良いものは必ず評価される。作者自身が、これからもそれを証明し続けてくれることだろう。
(一)良質なポエトリーであると同時に、これはリリックである。
まず語感、そのテンポのキレがいい。爽やかさすら感じる。筆者は何か荷物を遠くに放り投げたのだろうか。そんな身軽な清々しさを感じた。

11214 : 心の中の墓場  イロキセイゴ ('19/05/13 15:57:24 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190513_982_11214p
(一)終わり方が良い。作者の作品としては最近、一番に思えた。
(一)これまでの作品より統一したイメージやメッセージが感じられますが語りたいことの強さは本来もっとあるのか、それに言葉がなるべく近いものになっているのかには疑問が残ります。

11211 : キッチン  水漏綾 ('19/05/10 16:23:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190510_947_11211p
(一)キッチンという本来なら「優しい母親」や「平和な家庭」といったイメージを持つ場が、少し視点をずらすことで不吉で恐ろしい所になる。幸福というものの危うさや日常が不意に壊れてしまうことへの不安を、作者は「リンゴのジャム」というものの表現方法を変えることで読み手に突き付ける。その手法は見事と言うほかない。
(一)言葉の威力が一つひとつ重く衝撃を受ける。技術もある。
(一)キッチンの片隅で腐らせてしまった林檎と、キッチンの対比が非常に美しい。筆者の書きなれたテクニックが映えている。詩の教科書というものがあるのなら、こういう詩篇を一篇載せたい。
(一)印象はとても強く、パワーのある言葉が使われており、これまで評価される詩のスタイルも取れていると感じますが、もっとオリジナリティを出せる気がします。

11203 : 花のような音楽と  田中恭平 ('19/05/07 10:35:12)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190507_899_11203p
(一)言葉の並べ方の方向性、非常にスッキリとしていて尚且つ魅力的です。願望の独白はスパイスとしてもメッセージの強度を上げるのにm、お効果的で最後の言葉に覚悟を感じます。
(一)タイトルにある「花のような音楽」はそれだけでは弱い比喩ですが、あえてそれを冒頭に持ってくることで、広がっていくイメージの入り口として機能しています。「水のような私」がタイトルであったならば、そこで一つ身構えてしまったと思います。

11208 : ぼくてき  玄こう ('19/05/09 23:41:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190509_933_11208p

11205 : 名前のない感情  みちなり ('19/05/08 05:03:58 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190508_914_11205p
(一)非常に素直に書かれた想い人を諦める言葉。本心を晒しているためスタンダードなテーマであり、共感を呼びます。詩としてはもう少し工夫できたかなと思うところがあります。

11209 : (無題)  八朔三 ('19/05/09 23:56:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190509_935_11209p
(一)童謡のスタイルできちんと本質を見つめる目が表れています。
今の時代でこのスタイルは良いのではないかと感じますが、感覚よりも童謡らしくするために謎めいた言い方をしている可能性がありますので、そこに陥らずこれから書き続けて頂きたいと思いました。

11206 : ナイフ一振  黒羽 黎斗 ('19/05/08 15:19:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190508_916_11206p
(一)熱さが際立っている。思春期特有の鬱屈や怒りを表現できている。脱字が気になったことと「ナイフ」という比喩から更に一歩踏み出して欲しかった思いもある。
(一)全体に鋭さがきちんと備わっており、タイトルとの関係も短絡的でなく、内容と表現の両方で繋げることができています。後半になるほどテンションが乗って来ているのを感じますので、最初から行けると更に衝撃的。

11204 : 夕焼け  霜田明 ('19/05/07 19:07:15 *15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190507_902_11204p
(一)上手く、まとめられている。一歩、先へと進めている詩人である。
(一)直接的な言葉で言い表している箇所を詩として昇華した言葉に言い換えたものが欲しいです。

11202 : 精霊探し  右左 ('19/05/06 13:50:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190506_867_11202p
(一)物語として芯が通っており詩情も獲得している。最後のゾッとする部位など、描写が確かだからこそ繋がっていくものであり見事な作品である。
(一)コンセプトと方向性は非常に秀逸だと思う。ただ、それを『ただ具体的に』書いてしまうことは詩的情緒を欠いてしまうように思える。

11197 : 春の夕暮  霜田明 ('19/05/02 03:06:35 *41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190502_808_11197p
(一)中也を活用できていたかどうか疑問。しかし原発を活かし、野糞も効いている。

11199 : 春でした  水漏綾 ('19/05/02 19:17:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190502_815_11199p
(一)春という季節の密やかな感じを上手く書き上げている。ただ初連と「飢えて咳き込む春」という見事な終わり方を考えると、間に入る第2連に若干のもたつきを感じた。
(一)恋についての儚さと深さが秀逸に描かれている。儚いからこそ美しい。

11200 : わたしが死んだ夜に。  田中宏輔 ('19/05/06 02:12:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190506_857_11200p
(一)死んでしまった語り手の描写は実に巧み。死者の気配を犬だけが察知して吠えるという光景も恐怖を誘う。ただ作品自体が短いこともあり、オチがちょっと平凡に感じた。
(一)単純な構造だから構成と詩文としての圧倒的な力が伝わってくる。

11196 : 心を失って  黒髪 ('19/05/01 23:58:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190501_802_11196p
(一)しなやかに綴られている作品。比喩に、もっと委ねた方が良いのかもしれない。言葉の流れは、心に密着していて力がある。
(一)信じたい思考へ向かうために正当化を図りたい気持ちが語りから感じられます。もっともっと自分の言いたいことから、体から発したい言葉に近付けるとかなり飛躍しそうです。

11194 : 葵橋  田中宏輔 ('19/05/01 15:10:02 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190501_795_11194p
(一)もう一編の「わたしが死んだ夜に。」と同じく語り手が死んでしまっている。こちらは真夜中の川と、そこを流れていく死体の表現が秀逸。さらに「ぼくの死体」を追って身を投げる「ぼく」という無限の繰り返しの中で、生と死はそれぞれの意味をはっきりと保ちながらも曖昧になっていく。
(一)基本的に上質な詩と文字の並びを平仮名と漢字の両方で上下に表現するという手法。成功しているかどうか私では判断が付きません。感傷が果たしてこれによって増幅されているか、音楽的な伸びを感じます。
(一)よくまとまっています。もう少し感情を揺さぶるような強さがあれば、と感じました。

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