文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

●「2020年5月分選考雑感」(Staff)

2020-06-24 (水) 17:22 by 文学極道スタッフ

11888 : 椅子  朝顔 ('20/05/13 01:44:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200513_048_11888p
(一)「あぐら」と「椅子」の対比が時間の流れと変化してしまったことを明瞭に描いている。悲しみと、それでも凛としたものを手に入れている揺蕩う思いが流れてくる。

11900 : 逆説的な届出のあれこれ  夜野群青 ('20/05/20 00:18:37 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200520_298_11900p
(一)構成の在り方が上手いです。最後にかけて、もう一歩の思いがあるが、そこがギリギリの良質を保っているのかもしれません。

11883 : (無題)  かみてん ('20/05/11 14:29:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200511_973_11883p
(一)未来からの視点が鮮やかでありながら、最後の音を揃えた古風な語りへと繋がる感覚が新しい。日常にあることは簡単に消滅してしまうこと、それがたとえ文化であってもあらがえないことが作品として皮肉に描き出されている。

11856 : こわれていくんだよ  北 ('20/05/04 00:01:29 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200504_618_11856p
(一)思いが支柱となり作品を強靭なものとしている。言葉たちの抒情と実存が深く、人間としての総合力が見事な発出を生んでいる。

11906 : 「詩」と「詩論」  Migikata ('20/05/22 00:43:58 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200522_347_11906p
(一)精巧に作られた感覚が、心地よく毒を拡げていく。精密な光との混合が美しく存在している。

11918 : 夏  右左 ('20/05/30 14:49:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200530_575_11918p
(一)短詩である緊張感が良い方向へと進んでいる。上質。

11868 : 4ページくらいで飽きる本  紅茶猫 ('20/05/06 00:17:42 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200506_734_11868p
(一)作品の中にある構成が見事。美しさとセンスが光っている。

11912 : 一角獣  菊西夕座 ('20/05/23 14:59:30)
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(一)上質なエンターテイメント。毒が、たっぷりで投網のような作品なのかしれない。

11907 : うどん  朝顔 ('20/05/22 18:11:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200522_354_11907p
(一)人間の内面が強い力を持ち発出されている。ただし《賞》のことを、そのまま出すのはどうだったのだろうとも思った。それを上回る良さが作品にあった。

11855 : いつかまた降り注ぐイヌたちへ  キリン堂 ('20/05/02 13:29:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200502_555_11855p
(一)「ライカ」の存在が面白く輝いている。犬の降る感覚など、優しさが挟み込まれ哀愁を発している。

11901 : 半夏生  紅茶猫 ('20/05/20 11:59:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200520_307_11901p
(一)不思議な世界観に包み込まれている。小作品を重ねていくスタイルも良い。詩の中で「詩」に触れる意味もあり、成立している。

11879 : 魚(な)の話し  コテ ('20/05/11 05:39:46 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20200511_956_11879p
(一)作者の作品の中で一番、良いのではないかと思った。全てのものを統合させ馴らしきっているわけではないが、だからこその作品の粒立ちがある。

11880 : 鼻から鼈甲飴  らどみ ('20/05/11 06:13:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200511_957_11880p
(一)ダジャレから膨らましていった作品の大きさに、詩情が宿っている。

11870 : 叫ぶように、ボヤく  黒羽 黎斗 ('20/05/07 22:28:54)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20200507_812_11870p
(一)行間を大切にしながら紡いでいる作品。心の底が彫り上げられている。

11909 : 小詩集髻 中田満帆 ('20/05/22 22:22:43)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20200522_368_11909p
(一)自己自身が作品であるという強さがある。その上での作風の幅広さや吸引力が、もう一歩進めそうにも思える。

11876 : ずっとみている  キリン堂 ('20/05/11 00:06:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200511_942_11876p
(一)構成も文章も上手い。この中での発出は群を抜いている。

11864 : 5 - remote -  湯煙 ('20/05/04 15:25:06 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200504_671_11864p
(一)上手いけれども段々とトーンダウンしていくことが勿体ないと思いました。

11871 : 魅せられて  かわせみ ('20/05/08 09:55:14)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20200508_827_11871p
(一)きちんと揃えて書かれている作品である。最後の、まとまりが非常に上手く、しかしそこが余韻を奪ってしまったようにも思える。

11872 : (無題)  月屋 ('20/05/08 15:15:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200508_831_11872p
(一)小品として整った作品である。だからこそ最後まで集中力を抜かないことが、より必要なのではないかと思った。

11902 : 潔きあるいは  まひる ('20/05/21 10:06:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200521_311_11902p
(一)最後の余韻に関して、再考しても良いのかもしれないと思った。最初の方からの流れは良い。

11913 : 待望  つぐみや ('20/05/23 20:05:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200523_431_11913p
(一)始まりの部位など、敢えて崩していることが面白く思える。「?」の後を詰めることは敢えてなのか、どうなのかも気になった。

11896 : 無知のひらめき  陽向 ('20/05/16 10:09:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200516_174_11896p
(一)繊細な綴りが昇華されている。連毎の重量感を、見つめていくことも重要なのかもしれない。

11860 : 土女(つちおんな)  コテ ('20/05/04 01:24:20 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20200504_627_11860p
(一)英文の部位が来る後半は読み応えがあった。前半の整い方を、もう少し意識しても良かったのかもしれない。

11861 : 祝日  田中恭平 ('20/05/04 08:36:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200504_642_11861p
(一)割と何も変わらない日常を、切り取り詩として立脚させていきます。上質であり、ただし詩という文字を出して良かったかは気になる作品でした。

11874 : 在処  蟇沼究理 ('20/05/09 09:29:09 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200509_877_11874p
(一)書き続けて欲しいと思った。とても良質なものが今後、生まれる予感に満ちている。

11869 : 剽窃片・罪と罰  鷹枕可 ('20/05/07 12:22:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200507_801_11869p
(一)説明的であるため、勿体ないと思う。世界観には惹きつけられる。

11881 : めざめ  トニオ ('20/05/11 09:36:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200511_960_11881p
(一)硬質な言葉の選択はセンスがある。そこからの展開が、あと一歩あって良いと思った。

11908 : 後座  かわせみ ('20/05/22 21:24:26)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20200522_364_11908p
(一)世界観を伝えていくことは上手いと思う。一連目で伝え、想像させて二連目から展開をしていく。その部分が攪拌していけるようにも思った。

11866 : 旅の途中  kei ('20/05/05 11:33:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200505_714_11866p
(一)比喩が分かりやすい。しかし展開が、もう一捻り会って良いのかもしれない。

11890 : 本当にダニの巣は存在したのか  藤本大輝 ('20/05/13 08:36:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200513_062_11890p
(一)始まりの感覚は良いと思う。中盤からが、もう少し展開と先を見せていった方が良いのかもしれない。

11867 : ハクビシンよ、我が家から出て行け。  藤本大輝 ('20/05/05 20:53:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200505_724_11867p
(一)伝えたいことは、とても良く分かる。同意する部分もあった。余白を、もっと作れそうである。

11853 : (無題)  月屋 ('20/05/01 23:14:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200501_513_11853p
(一)上手いこと綴られている。良い過程の中にある。この後に書かれていく作品に注目していきたい。

11865 : 手の中のおもちゃを  らどみ ('20/05/04 18:14:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200504_684_11865p
(一)かなりの卓越した技術である。内容が敢えてのものであるので、評価が非常に難しい作品であある。

11898 : お寺の子  黄葉さと ('20/05/19 15:32:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200519_279_11898p
(一)独特の空間があり、抒情的である。もう少し推敲していけそうでもある。

11854 : 史実タクラマカン砂漠詩集  アラメルモ ('20/05/02 04:02:04 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200502_535_11854p
(一)最初とても期待した。結局は身内ネタに陥ってしまっていないか気になる。

11862 : (無題)  左神経偽 ('20/05/04 13:04:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200504_653_11862p
(一)言葉に対しての姿勢が真摯である。これから、どんな作品を書くのかが気になる。

11847 : 詩の日めくり 二〇一八年三月一日─三十一日  田中宏輔 ('20/05/01 00:03:29 *6)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200501_455_11847p
(一)描写が光り主観が詩となる。形式も抜群。読み物としても高い位置にある。

11849 : サヨナキドリ  ネン ('20/05/01 02:08:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200501_466_11849p
(一)しみてくる身体感覚。「生」と「死」を、真っ直ぐに届けていく美しさと儚さが漂う。名作かもしれない。

11858 : 『在りし日の歌』 ― 各論  アンダンテ ('20/05/04 00:08:56 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200504_620_11858p
(一)形式も自分自身のものとなっており、新たな文学世界を切り開いている。

11850 : (無題)  左神経偽 ('20/05/01 15:13:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200501_485_11850p
(一)良質な作品だと思います。平易な言葉で毒もあり、生きていくことの苦味を知ることが出来ます。最後の連、もう一歩余白があっても良かったのかもしれないとも思いました。

11914 : めるひぇん  kale ('20/05/25 20:10:58)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200525_494_11914p
(一)圧倒的な美がある。平仮名と漢字の折衷が見事である。言葉の一つひとつが煌めいていて砂丘をつくるかのようだ。

11911 : 即興来駕  鷹枕可 ('20/05/23 07:34:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200523_385_11911p
(一)「即興」と、わざわざ書く必要はないと思う。作品の中で、強度ある言葉が骨子を作っている。

11859 : 崇高な愛なのか気持ちわるいバカなのか  三浦果実 ('20/05/04 00:37:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200504_622_11859p
(一)タイトルで、随分と損をしているように思える。それでも最後に向けての身を削っていくような展開は面白い。タイトルを比喩化していくと更に膨らみを持たせられるように思えた。

11892 : Habitat  鈴木歯車 ('20/05/14 22:16:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200514_111_11892p
(一)行の揃え方なども工夫があり、良質さと毒の交わりがユニークな世界を作り出している。

11899 : reflux  完備 ('20/05/19 22:42:11 *8)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200519_293_11899p
(一)一文字空けが良い効果を、持ってきているけれども更なる世界を拡げていけそうに思える。
良質な世界観。

11852 : ちょっといいですかThis Is Just to Say  アンダンテ ('20/05/01 21:14:01)
URI: bungoku.jp/ebbs/20200501_506_11852p
(一)このタイトルで、この作品内容ということに驚きを持った。現代美術のような緊張感と輝きがある。

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