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芸術としての詩を発表する場、文学極道です。
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∧ ∨ 65 : 壁にも 空いた、うすぐらい みつとみ '16/10/26 21:18:41 [Mail] [URL]
壁にも 空いた、うすぐらい
あることに気づかれず
探せば見つけ出すことができる
半ズボンが壁から抜け出してくる
小学校のひび割れた校舎
蹴られる背
水の張った校庭
町工場の錆びたトタン
敷地のバラ線が絡まり
ペンキ臭い鉄骨の体育館
頭から落ちる床
台風の後の空き地に朽ちたブロック
住宅街近くの忘れられた防空壕のセメント
工事現場の貯水槽のシルエット
公園の古い壁に
ひとりでボールを投げつづける
身をすぼめてくぐり抜け
たしかな光のほうへ抜けようと
砂場でみなに囲まれて踏み続けられ
胸にも 空いた
見ることもできずに
望んでもふさぐことが難しく
さとるに語ることができない
気づくよりも重くなった体をひきずって
叫ぶこともできずに唇をかみ
己のやせた胸へと戻っていく
ただこもってしまう日々にまたひとつ空いていく
いつもは隠れている
ふとしたときにその向こう岸をみせてくれる
草地の犬が背をまるめる
壁にも 空いた、うすぐらい
夕暮れに団地に帰っていく
行き場のないランドセルの背
天気雨がふりそそぐ、塀に囲まれて
ジャケットの襟をたて、ゆっくりと天を仰ぐ
*近日、Amazonで販売予定の「狼」29号から
次号以降の参加者募集中につき、関心のある方はメールにて。
>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20161026_726_65p
三浦果実 :
みつとみさん
こんにちは。三浦果実と申します。詩歴も何もない者ですが、
『壁にも 空いた、うすぐらい』についてコメントさせていただきます。
私は、昭和43年生まれですので、おそらく、みつとみさんとは同年代です。
昭和50年代の原風景を良きイメージとして抱いている私からしますと、今作は、その原風景を誘う作品です。当時はそこら中にいました。ひとりで壁に向かってボール投げしている少年。僕もその1人です。その浮かぶ原風景には、当然ながら「音がない」のです。音が記憶から消えていくこと、その喪失感は大きい。この作品、私は共鳴しました。何かが。この作品は僕の為に書いていただけたのでしょうか。
...全文を表示 ('16/10/27 12:13:53)みつとみ :
三浦さん
コメントありがとうございます。同世代の方ですね。当時はサッカーよりも野球が盛んでした。わたし自身は野球よりサッカーのほうがプレーは好みましたが。
夕暮れの原っぱは原風景ですね。団地とか校庭とかもね。
作品に3千円とのこと、ありがたく思います。詩に値段をつけるとそのような感じなのですね。
詩とか芸術とかは、お金に換えられない価値(芸術的価値)と、お金に換えられる価値(商業的価値)とかがあるのでしょう。
...全文を表示 ('16/10/27 16:42:42 *3)三浦果実 :
みつとみさん
早速のレス、有難う御座います。
「協働」という言葉。私自身にとってもキーとなる言葉として覚えておきたいと、そう思いました。僕もムーブメントを起こしたいのです。ムーブメントの紛い物的なものでもいいかもしれません。結果的に成功しなくても、やるとなったら大変なことで、傍観者でありたいという気持ちが大きいとしても、みつとみさんへの礼儀として、なんか、言い切りたくなりました。僕もムーブメントを起こすプレイヤーでありたい。破壊的な負のムーブメントではなく。有難う御座いました。 ('16/10/27 18:24:10)泥棒 :
ふむふむ。
センチメンタルな感じだけではなく
ま、やっぱり、うまいっすね。
この場合の「うまい」はもちろん褒め言葉ではないです。
...全文を表示 ('16/11/02 13:01:33)みつとみ :
泥棒さん
そうですね、ほかの方々にも声かけておきますよ。ありがとう。 ('16/11/03 01:17:29)玄こう :
主体を喪失した詩文
述語形式のみで書かれた物を読むとそうして、実体を失い現象論にばかり収斂されていく有り様、そんな詩の世界観をみる。……(*)
我々は、(詩も言葉も)=(絶対性や信や実…などが言葉として希薄なまま、多くの物事に接し生きて暮らしている → 相対的な配置ばかりを我々は感じ考え、それらを当然の世界観としそうしたなかから産まれる美意識。
...全文を表示 ('16/11/03 02:25:44 *1)みつとみ :
玄こうさん。
「わたし」「私」「わたくし」「僕」「ぼく」「俺」「自分」「おいら」ほか日本語には、
自分を表わす言葉はいくつもあって、それぞれ自分のことなのに立場や印象そのほかが違ってみえます。
「君」「お前」「貴方」「あんた」ほかこれもいくつもあります。
「彼」「あいつ」なども。
...全文を表示 ('16/11/03 13:36:25 *2)三浦果実 :
みつとみさん
コメントしなくてもよいことですが、29号をアマゾンで購入しました。届いたらワクワクしながら読ませていただきます。 ('16/11/11 11:57:50)
∧ ∨ 64 : 水 みつとみ '16/08/12 18:55:00 *3
はがれた爪のように 水面に言の葉を散らしていきます
白い光の底として
たゆたう水が満ちていきます
明るい音がしないのは 洞窟に光がこもるから
わたくしの 腕から
ほら 目が 生えていきます
わたくしの二の腕から
目が いくつも いくつも
生まれては そう 増えていく
うっすらと その目が 開かれ
なにがほんとうでなにがうそで
なにひとつ悪いことをしていないのに
信じることができずに あなたの指を落としていきます
音がして あかい血が水面をただよい
きれいにうずをまくころ
指が くらがりの底に 沈んでいきます
あなたに 知ってほしくて
わたくしの肌を うすく一枚そぎます
そうして あなた の 指 が しずむ とき
わたくしの腕に 目がひとつ生まれます
わたくしの肌が そがれるとき
わたくしの脚に 鱗が一枚うまれます
わたくしが たくさんの目をもつ魚となったとき
あなたは
ひとつの洞窟につつまれた湖となって
暗い底から光をたたえます
しずかに憂いながら
泪のかわりに真っ白な微笑みをうかべて
横たわっているのです
あなたは わたくしという洞窟にとじ込められた
泪をたたえた 湖なのです
あなた の 指 を おとしては
はだを 一枚そいで
いきものの水がたまって
わたくしの腕に 生えた目が濡れてひかり
わたくしの脚に エメラルドの鱗がうまれて
その光を底として
いのちの水が満ちていきます
その紅くとうめいな水をのんで
悲鳴を偲びながら 爪のような言の葉を漂わせていきます
ほの暗い過去が髪の長さとなり
裸の背に月の光を浴びながら
わたくしの胸に抱えられて
あなたの眠った蒼白の顔が微笑み 水底から浮かび上がります
*本当は縦書き中央揃え
>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20160812_714_64p
玄こう :
二回頑張って読みました。率直に申しますと私読者は、この詩に感想を促したいほどの好さや、誰かに読ませたいために批評を付すことや、詩のなかから何か?、輝かしいものを掘り起こしたい、掘りあてたい、という解説も、出来ない、したくもない作品でした。
すみません酷評になると思う。
詩の流れが一環しているようで一環していない。
...全文を表示 ('16/08/12 20:48:51 *3)みつとみ :
玄こうさん。
早速のご批評ありがとうございます。なぜか「酷評」とは受け取れなかったのですが、たしかに「男がイロケを出す」のは難しいですね。でもやってみたかった。笑い。 ('16/08/12 22:12:07)kaz. :
みつとみさんは、中々表に出てこない印象があったのにこうして書いているということは、すでにかなりもうストックがお有りなのかな。書く体力を維持しているんだと思います。
内容については、スタイルの必然性がよくわかりませんでした。なんで縦書きの中央揃えにする必要があったのか、またそこから生まれる何かがあったのか。
それが、私には読めませんでした。すみません。 ('16/08/22 17:59:15)みつとみ :
kaz.さん、お読みくださりありがとうございます。
いろいろ黒子的というか縁の下の力持ち的というかそういう役割のほうがいくつかの場で多いもので。性格も地味でして、はい。
水とか光とかたゆたう感じのスタイルを狙ったというか、そのような感じです。 ('16/08/23 20:09:51)アラメルモ :
これも拝見いたしました。
上の作品と同じように観念的な詩ですね。
タブレットなのでいちいち文章を取り上げて評はいたしませんが、まるで感情から涌き出るように、身体的な痛みとして水そのものが喩化され書き込まれている。このことから水とは泪のことを指すのでしょうが、よろしいと思われるのは、この涙が身体的な蘇生や痛みとしてあなたに還元され書かれていることだと思います。なので、玄さんが一環しているようで~というコメントは当然で、もちろん感情には起伏があるからです。
あなたとはまさに水であり涙でもあり、つまり生き物の感情そのものを指しているのです。みつとみさんの詩はわたしにとっては入りやすく理解しやすい。そんな気にもさせられる。。なぜかと申せば、あたまよりも直に胸のほうに響いてくる。言葉には操られていない美意識を感じることができる。それは胸に抱えたギターの音色。ダイヤモンドを散りばめた、きらびやかな輝きではないけれど。手のひらにある、オパールの小さなかけらのきらめきに魅せられるように。。これも経験と御努力の賜物だと思います。稚拙な感想ですね。笑。失礼しました。 ('16/09/11 18:25:38 *6)みつとみ :
すこし時間が空いたので、ちょっとだけ。
アラメルモさん、ご感想ありがとうございます。
そうですね、水はわき出たり、滞ったり、流れたり、にじんだり、かわいたり、姿を変えていきますね。
十代、二十歳のことは観念的で難解な言葉を使っているときもありましたが、
それ以降はだんだん、平易な言葉で書くようになりました。 ('16/09/15 13:29:03 *1)朝顔 :
お初です。規定がよくわからなかったので、取り敢えずここに来てしまいました。
宜しゅうございましたでしょうか?
この詩、結構怖い詩だなと思いましたね。(ちなみに、私は技術的な批評や観念的な講評はへたくそです。)
ロアルド・ダールの短編小説(確か。違ってたら申し訳ないですw)で、夫がやはり妻の指を一本一本落してゆく話があるんですよ。それは、愛の証というよりも、単純に夫が気が少々ふれていて、賭け事を妻とするたんびに、相手が負けると指を削ぎ落してゆく訳ですが。
話がそれました。
...全文を表示 ('16/10/22 04:37:58)みつとみ :
朝顔さん
ご感想ありがとうございます。内面はそうですね、残酷性とずるさもあるかもしれませんね。「明治大正的なニュアンス」、それはちょっと偏愛的というか、江戸川乱歩的な怪奇性と叙情性というか、そのような感じでしょうか。そのようなものも確かにあるようです。わたしは、しずかに憂いてしまうのかもしれませんね。 ('16/10/23 11:28:23)
∧ ∨ 61 : うしろ背 光冨 '16/02/24 23:14:17
そのうしろ背の壁に
白い顔が浮かびあがっている
まっすぐ見ている眸に
群れのひとたちの歩き出しに
くすむ羽をすぼめている
行き交うひとたちには気づかれない
そのあおざめた空には
遠くうすくのびる雲が逃れている
そのうしろ背が舞っている
小さい点の旋回に
羽根の白さが落ちていく
空のペットボトルのなかに
乾いた風の音がこもっている
胸のこげた臭いを
コートの襟に隠して
眉をひそめてさまよっている
街角で配りものをする肩に
触れてはわるいから
空が雲に覆われて
湿り気をふくんだ風に
ひとが通り過ぎても気づかれない
街の表示がはがれ落ちた死角で
影がひとついなくなった
靴のかかとを気にして
膝をまげて深い帽子を落とす
その曲げたただひとつの背に
街の空が引っ掻き傷をつくる
還っていくひとたちには気づかれない
建物の影に消えていく
うしろ背にまたたく光がまぶたを開く
>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20160224_656_61p
泥棒 :
静かすぎて
なんて感想を書いていいのか
わかんない。
なので
過去作品を読んでみました。
...全文を表示 ('16/02/28 20:26:46)光冨 :
泥棒さん、ありがとう。あとで、何か思いつけば、返答を加えさせていただきます。 ('16/02/29 12:17:06 *1)ねむのき :
みつとみさん、こんばんは
三連がいいですね>空のペットボトルのなかに
>乾いた風の音がこもっている
...全文を表示 ('16/03/13 23:44:09)光冨 :
ねむのき様
こんにちは。ご指摘の部分、確かにそのようにも受け取れますね。
わたし自身、この言葉はこういう意味で狙いだとか、この作品に関しては、言えないです。
散文詩のシリーズやその前に書いていた改行詩の場合は、一つひとつの言葉の意味やイメージについて語れたのですが。
...全文を表示 ('16/03/18 18:16:11)中田満帆 :
やりなおし。なにもいってないに等しい。 ('16/04/02 23:53:53)光冨 :
と言われてやりなおすひともいないだろうが。中田さん、ありがとう。 ('16/04/04 20:43:47)園里 :
そもそも「うしろ背」というタイトルが気になります。「後ろ」の「背中」あるいは「背表紙」でいいのかな。「後ろ」にモノがある、という言い方で「背中」を問題にするのは、自分があるということを認識している、人の意識が作った言葉だと思う。
ねむのきさんの視点を足掛かりにして、1、2、6連の何が違うのかを単語を中心に考えてみると、これらの連だけ「うしろ背」と「ひとたち」が出てくる。つまり「うしろ背」はつねに「ひとたち」と関係してくる。
3、4、5連には「胸」があって「眉」があって「肩」があって「膝」があって「帽子」をかぶって「コート」を着て「靴」を履いてる人物が出てくる。「背中」だけないけれど「うしろ背」の意識はどこかにある。ここで思うのは、ほぼ全方位対応なんですよ。上下横前後全部ある。小さい点をあらゆる角度から旋回するように書かれている。「小さい点の旋回に/羽根の白さが落ちていく」それはつねに意識されてる。<平面/鋭角>とか<乾いてて熱いところ/湿ってて寒いところ>といった対句表現が多いのも特徴。
...全文を表示 ('16/04/10 18:01:03)光冨 :
園里様
丁寧にお読み下さり、ありがとうございます。「全方位対応」という指摘はユニークですね。たしかにこの作品は「視線・視点」が描く折り重なる情景かもしれません。
また「翼」も本来は鳥のように腕の変形のはずですね。 ('16/04/11 20:31:30)玄こう :
人を壁の前に立たせ、ストロボを放つポートレート写真のようで、行きかう街の人らにみえる光背をみるようで、あるいは中世ヨーロッパの教会の天井壁画を思わせるようで……、モーリス・ユトリロが後ろ姿の小人ばかりを建物の隙間に描いた絵画を思い出させたり
様々な光景が(絵的に)よみがえってくる。
どんなショットからこの詩が出来たのかは私にはわからないが、車のなかからの感じもするし、街を歩きながらの感じもするし、様々な光景が『動的に』織り込まれている。
...全文を表示 ('16/08/29 00:53:52 *21)みつとみ :
玄こうさん
「うしろ背」という人物の像の立体的な絵画や動画を意識していたようです。
「動的でありながらも描く言葉が絵的であり、しかも文面に描く様々なモチーフなどの距離間に眩惑させられる。」とはうれしい言葉です。ありがとう。 ('16/08/30 19:59:19 *1)アラメルモ :
拝見いたしました。
わたしも園理さんと同じように天使の視点を意識させられましたね。
そして、この象徴的な「うしろ背」とは、つまり人々の内面まで透けて見える精神性のようなものじゃないかと。天使には当然それもみえてくるのでしょう。
観念的な茫漠とした意識で表されているのでしょうか。そういえば男は背中で語る、なんて言い方もされる。よくよく眺めていると、その人が背負う、生きてきた辛さや哀しみ。うしろ背の姿。なんとなく人生観まで現れてきて、性質までもわかるような気がしてくる。
...全文を表示 ('16/09/11 17:19:46 *1)
∧ ∨ 6 : あばら家 いとう '05/01/01 11:46:55 [Mail] [URL]
とかげの足音を拾っていくと
「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった
兄さん
あれは生き別れの兄さん いいえ
姉さんだったかもしれない
が、
見えたりもする
通りすがりの犬に
犬ころと名前をつける 犬ころ
犬畜生でも良かったかもしれない
猫なんて名前はつけない
自由ではないから
あばら家は何かの手違いのように
窓のようなもので区切られていて
その揺らぐ影から
臭い立つものの名前を
聞いたことがあるような
気がしているような
自由と臭い消しはよく似ている
兄さんがそう言っている
姉さん
だったかもしれない
も、
揺らぎ始めていて
とかげは最初から
とかげの足音でしかなく
犬ころもやはり
揺らぎ始めていて
私の足には根が
生え始めていて
私の足音が
拾われるのを
待っている
そこにいる
根を生やしている
とかげのように
>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20050101_034_6p
榊蔡 :
対象の扱い(不確定的)が夢のなかの認識に似ています。
これは夢を言葉に落とし込んだ詩であるか、
あるいは夢のような情景を狙った詩であると解釈しました。
読み手として感じたのは、
...全文を表示 ('05/01/02 15:33:19)いとう :
>榊蔡さん
ま、もちろん、
作者がどういう意図で書いたか説明するなんて野暮なことはしません。
んで、
寓話性からの切り込みは、面白いなと思いました。
...全文を表示 ('05/01/03 18:21:52)Canopus(かの寿星) :
「『あばら家』、ですか」
「『あばら家』、です」
「ええと、これはつまり、この場にふさわしい詩として投稿した、いとうさんの渾身の一作
即ち本物のオムレツとして考えていいわけですね?確かめておきますが」
「……(笑)」
...全文を表示 ('05/02/12 12:41:08 *1)いとう :
お。ありがとうございます。
「その世界に読者がうまく乗っかれるような配慮もない」ってのは、
読んでて、確かにそのとおりですね。うむー。
確かに配慮してないなぁと、反省しきり、というか、
ご指摘の部分、わりと俺の弱点だったりします。
...全文を表示 ('05/02/13 12:42:10)千芳 :
やっと読める作品が… ('05/09/20 10:31:12)シロ :
この作品のように比喩ではあるが、そのまま読んでも味わえるものが私の好みの一つです。
最初から、「これまるっきりの比喩です」っていうのは、ちょっとついていけませんもので。
でも、現代詩というのは、それこそすべて新しいものが優先されるのでしたら、あれですが。 ('16/04/12 17:49:05)玄こう :
はじめまして、いとうさん
片便りの詩レスですが、感想批評をちょっと綴ります。>とかげの足音を拾っていくと/「かげろう」と呼ばれる/庭で行き詰まった/兄さん/あれは生き別れの兄さん いいえ/姉さんだったかもしれない/が、/見えたりもする
...全文を表示 ('16/08/10 20:11:29 *5)
∧ ∨ 22 : 暖かい感触 平川綾真智 '07/03/15 15:32:13 *2 [Mail] [URL]
― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり
そう呟いて生活を、な
描き続けた。ずっと、ずっと。
まぁ、はっきりと解ったんだが
ありゃぁ 、 嘘だ。
描いた年数を観つめたら、
苦しかモチーフなんて無く
楽なんざ何処にもありゃしない。
うん。だけど、だな
描ききった苦の先に 見つかるんだ
言い難い色が。
塗り込めたい色を手にして
私は、筆を止められやぁしない
顔に叩き付けてみた湯は 脳裏に恩師の言葉を被せる。
露天温泉に浸かる今日 見上げた薄く延びる紺へと
上る乳白の雲を描けず、あえぐ私の脳裏には
恩師の言葉が流れ続けた。
土が寝呆け、欠伸し吐き出す 朝もやいに包まれて
霞んでいった私の中身。
昨日までの生活が熟む、こびりついた汚れは重く
あえぐ筆の動きを鈍らせ 紺に雲は上らない
身体を静かに湯で擦る。
もやいの中で、霞むことない恩師の言葉
そうだどうして 土の寝呆けた欠伸などに
恩師の言葉が霞むものか
立ち上る脳裏へ私はますます、静かな擦りを太らせる。
擦れば中身に霞みは消えて あえいだ筆は軽く動き
再び見上げた延びいく紺。私が描く乳白の雲は
見事なまでに上り行き、そうか
全ては擦れば落ちるのか なんだ
心の汚れは 、 水性か
薄い紺へと乳白は 色彩を変えて上り続ける。
私が描くこれからの日々は 言い難い色に全て、満たされ
決して筆が止まることはない。
まだまだ包むもやいの中 いつか空の先までも
必ず描きあげる私。
伸ばした筆へ湯を叩きつけ 私に私は、期待を上塗る。
描き出された未来へと、浸かる
恩師がくれた暖かい感触。
これから熟み来る苦が全て
楽しく 、 私は仕方ない
>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20070315_225_22p
凪葉 :
読ませて頂きました。
題名の通り、暖かさが残る作品だなと感じました。
文はとても掴みやすく、素直に言葉が入ってゆきました。
...全文を表示 ('07/03/17 23:26:36)池中茉莉花 :
わかりやすい言葉なのに、選び抜かれた言葉。
そして語られる場所の設定。
平川さんがいつもおっしゃっている「作品にする」ということの意味が
この詩の中にもあらわれていると思いました。
わたしの場合、苦しいから、生きるために書き続けています。
...全文を表示 ('07/03/21 17:42:46)匿名 :
僕がかんじたのは、ホワイトロリータです。
ブルボンの甘くさくさくしたおやつ
バターじゃなくマーガリンが代わりに主張する。
本当は青いんです。
...全文を表示 ('07/03/22 10:32:59)池中茉莉花 :
私が昨日書き込んだ、「苦しいから書く」というコメントは的はずれだと
わかりました。お詫びします。
なんとなく、「恩師の言葉」がほんの少し見えたような気がしています。 ('07/03/22 14:28:51)田崎 :
こんばんは。
自分で意識しているにせよしていないにせよ、書いたり話したりすることには何らかの意図や狙いが存在していると思うのですが。
この詩の内容だけに目を向けた場合、おそらくこの詩を気に入る人は、平川さんの「真っ直ぐさ」とか、「純朴さ」とか、「人間味」とか、「信念」とか、そういったものを作品から感じて、(恐らくは感情的に)感動するのではないかと、思うし、平川さんもそれは、意識しているにせよしていないにせよ、わかって書いているのだと思います(多分)。
表現というものに必ずと言っていいほど、付き纏ってくるこのような構造にも目を向けると、僕はこの作品の内容に感動するとかしないとかいう以前に、興醒めしてしまいます。あからさまに「感動してください」と言って出されたものに、まんまと感動する気になんて僕はならないですね。ただこういうのは、三人称を中心にして、フィクションとして出したら、恐らくそういうあざとさは幾らか、あるいは大分、消えるのかなーとも思うのですが。
...全文を表示 ('07/03/31 02:35:40 *1)平川綾真智 :
取り敢えずご挨拶までに。
皆さんコメント有り難うございました。
田崎さんには 「新屋敷二丁目〜」の方を批評いただきたかったかな、と。
かなり書いたのは前なのですが、珍しく直球で好きな作品だったので投稿しました。
多く勉強になりました。
...全文を表示 ('07/03/31 22:52:31)田崎 :
なにか、ひっかかるところの指摘だけでも片手落ち、かも、と思いまして、
もちろん、比較的直情的ではない、2連目以降の、「私」の思いを導くまでの、求心力がありながらも躍るような描写は、見事だなというのは、前提として思ってます。平川さんはこういう文体をわりとナチュラルに書けてしまうのかもしれませんが(よくわかりませんが)、やはり良い意味で独自性のある文体だと僕は感じています。別にえらそうにわざわざ僕が言うことでもないのかもしれませんが・・・・・・。 ('07/04/01 03:35:32 *1)草野大悟 :
平川さん、こんにちは。
拝読
この作品は、素直に、すんなり心に染みてきました。
特に、三連の
...全文を表示 ('07/04/01 13:40:50)名前はいらない :
装飾過多で胸焼けがする。
自らのレトリックに対する批評がまったくない。
たとえばこの行
...全文を表示 ('07/04/02 18:10:48)平川綾真智 :
コメントありがとうございました。
草野さん、好評で何よりです。引っかかった点を明確に書いてくださり勉強になりました。
名前はいらないさん、指摘ありがとうございます。もう一度距離を置いて読んでみます。推敲の際への勉強になりました。
...全文を表示 ('07/04/03 15:36:17)池中茉莉花 :
再レスです。
詩作に限らず、何かをやり続けるうちに自分の限界かと思うようなことに向き合うこともありますね。でも、恩師の言葉を
いつも思い起こし、文極にあつまる人々の成長を望むのと同様に、ご自分の成長を常に求める平川さんの
真摯な姿勢が伝わってきます。
生きることそのものも書くこととおなじですし、この姿勢を胸に深くきざみたいと思いました。
...全文を表示 ('07/04/06 21:43:12)ICE :
平川綾真智様こちらでは初めましてです。失礼します。
当方の詩に批評を頂いたときにも書いておりますが、全く食わず嫌いの多い当方の意見ですので浅い意見とは思われますが‥。
一読しまして、共感出来ないのが個人的に致命傷です。。
...全文を表示 ('07/04/14 09:58:13)シロ :
文章のうねりを感じました。
韻を意識されているのでしょうか、文章全体がとぐろを巻くようで楽しめた。 ('16/04/12 17:38:57)山田太郎 :
こんにちわ いつもお世話になっております。
「熊本地震3ヶ月目・連続震度7と1900回」関心をもって読ませていただきました。
最後の、「私は今回、自分が被災して初めて阪神大震災や新潟中越沖地震のこと、
東日本大震災の時に胸を痛めながらも何もわかっていなかったことを知りました。
...全文を表示 ('16/07/23 09:31:54 *1)玄こう :
>― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり そう呟いて生活を、な 描き続けた。ずっと、ずっと。・・・・
はじめまして、批評ができるよう、こちらで訓練させてください。
冒頭の恩師の言葉と、湯船に浸かるご自身と、この詩を綴るもう一人のご自身とが、ひとつの短い詩のなかに居てて、読者は彼や彼女の語りや想いを聞き分け、読みわけることができ、渾然とした三つ巴のパート、ソプラノ(湯船の彼女)、テノール(詩を執筆する現場の彼女)、アルト(恩師の忘れられない言葉)。詩のなかで歌われている、そんな想像を巡らしながら読む。
...全文を表示 ('16/07/24 19:06:23 *6)
∧ ∨ 58 : 悪魔の子ども ケムリ '12/02/10 23:26:55
悪魔の子どもが生まれたって、言わないで欲しいんだ。カシミールで毛皮を売っている彼の、その柔らかい頬に浮かんだ笑顔みたいな、そういうところで生きていこうよ。僕はスリーポイントシュートもあまり上手くないし、タップダンスも上手に踊れないけど、いつまでも林檎の皮を剥いているみたいな顔をして生きていたいよ。
ねぇ、そんなに人生に期待をしなくなったんだ。そういうことはおきてしまったんだろうし、おきてしまうだろうことだったんだ。それはそういうことだ、と思うことにした。そうじゃないと、自分も他人も許せなくなっちゃうからさ。いいかい、キー・ポイントはこういうところだ。君の身の上に起きたことはぼくの身の上にも起きるかもしれない。だから、君は独りじゃないよ。
向き合うべきだ、と思うこともある。例えば、リビアだかどっかその辺りで罪もない市民が撃ち殺されたとか、名前もそんなに有名じゃないアフリカ大陸のどこかで、今日も小さな女の子が飢えて死んだとか。そういうことを悲しむのは、歳を経るとずいぶん簡単になった。だから、僕はムガベさんを責めたとしても、君のことは責めないよ。ハロー・ハロー・聞こえますか。どこまで生きても寂しかったんです。だから、色んなことがそれでいいと思えるようになりました。
悪魔の子どもが生まれたって、風の噂で聞いてしまったんだ。それはきっと生まれたんだろうと思うし、君の空っぽの子宮の中を吹き抜けているその風には、ぼくだって覚えがある。誰も責められない、それどころかどこにおいていいかもわからないような荷物が、突然背中に乗りかかるんだ。ぼくだってそれくらいのことはわかる。だから、君のことを僕は責めない。出来ることなら、世界中の誰のことも責めたくない。そういうことは、サダムさんに任せておきたい。カダフィさんはきっと、煙草の値上がりを気にしたりはしてないだろうから。少なくとも、ぼくは煙草の値上がりを気にしたり、税金が上がって落ち込んだりするような人のことを責めたりしたくない。
空っぽの冷蔵庫しかない部屋で生きてるみたいだよね。ドアを開けて、溢れた光の中でさ、何かが何度か羽ばたいたんだ。そういう夜を、みんな越えていくんだ。空気の粒がぶつかりあう音が煩くて、眠れない夜だってある。でも、君は夜を越えたんだろ。悪魔のことは誰かがきっとどうにかしてくれる。大量破壊兵器だって見つからなかったけど、世界は結構なんとかなったじゃないか。君は新聞の一面をみて、ちょっと気の重い月曜日で生きていこう。ぼくもそうするよ。
君は独りじゃないよ。だから、ぼくも一人にしないで欲しいんだ。だって、ぼくはフリースローが入ったことがないくらいの男の子で、踵の潰れていない靴の一足も持ってない。きっと何かが間違ってたんだ、やるべきことをやらずに過ごしたんだ。寝過ごした日曜日の午前中に、ロケットは発射されてしまった。そんなことはわかってるんだ。悪魔の子どもは生まれてしまった、なにもかもがどうしようもなく掛け違ってしまった。そんな風になるべきじゃなかった、でもそんな風になってしまった。だから、君も独りじゃない。ぼくの好きなタイプの神様は、空気と同じ色をしているから誰にも見えやしない。彼の肌の色はよくわからなくて、でも彼は悲しくて、悲しくて、気がくるってしまったんだ。遊園地のメリーゴーランドで、いつまでも独りくるくる回っている。でも、これだけは大きな声で言わせてくれ。彼は、君のことが、大好きだった。
気持ちよく晴れた昼下がりのことを考えよう。悪魔の子どもが生まれたとき、君はもう独りじゃなくなったから。いいかい、ぼくは牡羊座のあいつは好きじゃないから、まるで正しい人間みたいな顔をして、石を投げるんだ。泣きながら、笑いながら、いつまでも君は白人ではなく、黒人ではなく、ぶぅん、と鳴る冷蔵庫のうなりの中で、君たち、いつまでも空っぽの子宮で、どこまで生きても寂しかったんです。彼はいつまでもくるくる回りながら、それでも君たちのことが好きです。ねぇ、君は夜を越えるんだろう。ロケットは行ってしまった、津波が何もかもさらっていった。でも、ハロー・ハロー・ハロー、聞こえますか、聞こえますね、ぼくも独りじゃない。ハロー。
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榊蔡 :
ありがとう。
ここにある言葉の全てはいま、外部に機能しない自分たちだけに落ち込んだカタルシスのなかにあると思うんですよ。
外部にはまるで栄養を与えない。
そんな言葉を突き詰めることって、
...全文を表示 ('12/02/17 00:21:43)lalita :
血と鉄がない。ペンは卑猥だ。ペンで書かないでくれ! ('15/04/02 15:29:16)たま :
この作者はネットの普通の方ですか?
何か作れてしまいそうな方ですが。 ('16/01/03 03:03:24)光冨 :
たまさま。
ケムリさんは前の文極の代表ですね。最近は顔出ししていないけれど。才能はあるのだから、書くことを続けるべき方でしょうね。 ('16/02/24 23:16:15)中田満帆 :
大したテーマもないのに長々と。苦しい醜男だな。 ('16/04/02 23:56:07)アルフ・O :
腐っても元代表だし筆力があるのはわかるけどさ。これに限らずこの人の作品はなーんか全然好きになれないんだよねー。うざったいと云うよりは「いけ好かない」って表現がいちばんしっくりくるかな。
そういえば前に評者って名乗ってた時のレスも拾い読みしたけど、筋通ってるなと思いつつ自分の中のどこかで猛烈に拒否反応が出てるの感じたことあったんだわ。なんだろ、ある意味良くも悪くもまっすぐな人なんだろうね。とりあえず今は「もう休んどけ」ってくらいしか云うことがない。 ('16/04/10 08:50:49 *1)山田太郎 :
どうしょうもないのひとこと。
すこし歳をとっておもいきり赤面するとおもう。
もしそうならないなら、いまもそうだが、
自己欺瞞のかたまりみたいな金儲け主義の
そろばんおやじになっているだろう。
...全文を表示 ('16/07/24 08:21:14 *1)
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