PR
最後に「検索完了」と表示され、ページの読み込みが終わるまで、少しの間お待ちください。
現行ログ検索結果 (投稿者)
6 : あばら家 いとう ('05/01/01 11:46:55) [Mail] [URL]
とかげの足音を拾っていくと
「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった
兄さん
あれは生き別れの兄さん いいえ
姉さんだったかもしれない
が、
見えたりもする
通りすがりの犬に
犬ころと名前をつける 犬ころ
犬畜生でも良かったかもしれない
猫なんて名前はつけない
自由ではないから
あばら家は何かの手違いのように
窓のようなもので区切られていて
その揺らぐ影から
臭い立つものの名前を
聞いたことがあるような
気がしているような
自由と臭い消しはよく似ている
兄さんがそう言っている
姉さん
だったかもしれない
も、
揺らぎ始めていて
とかげは最初から
とかげの足音でしかなく
犬ころもやはり
揺らぎ始めていて
私の足には根が
生え始めていて
私の足音が
拾われるのを
待っている
そこにいる
根を生やしている
とかげのように6 : [返信] いとう ('05/01/03 18:21:52)
>榊蔡さん
ま、もちろん、
作者がどういう意図で書いたか説明するなんて野暮なことはしません。
んで、
寓話性からの切り込みは、面白いなと思いました。
コメントありがとうです。6 : [返信] いとう ('05/02/13 12:42:10)
お。ありがとうございます。
「その世界に読者がうまく乗っかれるような配慮もない」ってのは、
読んでて、確かにそのとおりですね。うむー。
確かに配慮してないなぁと、反省しきり、というか、
ご指摘の部分、わりと俺の弱点だったりします。
読者が引っ掛かるギミックや、そういった語彙の選択、
ときどきおざなりにしてしまう。
そういう意味では、オムレツってより、
蝋でかたどった見本なのかもしれない(汗)。9 : わたしの終わりのわたしの いとう ('05/12/15 00:06:58) [Mail] [URL]
それでも朝は来るので
わたしはまた生まれてしまう
約束されていないことなので
途方に暮れている
わたしは手を持たないので
仕方なく
眺めている
ふりをしてみる
鳥の不思議な動きを少し
まねてみたりする
小さな声が
ときおり通り過ぎる
けれども掴めないので
それはないに等しい
空を見上げると
いつも曇っていて
声は
すり抜けながら
どこか見えない場所へ
消えていくようだ
夕暮れが近づくと
硬質な空気が流れ込んでくる
わたしは少し警戒するが
すぐに気づいてしまう
約束されていない
その
意味のないことに
うつむいて
目を閉じると
途方に暮れながら
夜がやってくる
生きているよと
口ずさんでみるが
呪いしか
生まれない
それもまた
意味のないこと
泣こうと思うが
泣き方を知らない
夜なので
もう誰もいない9 : [返信] いとう ('05/12/15 00:08:45)
投稿してみましたが、あまり自信ありません。
ばしばし罵倒していただければ。9 : [返信] いとう ('05/12/17 00:49:01)
どもども。ありがとうございます。
時間軸としては離れていないつもりなので、
(泣こうとした理由が前連にあるので)
深くするのはちょっとアレなんですが、
逆に考えると「夜なので」が、不用意なのかもしれません。
もっと別の表現にたどり着けるかもしれない。
「手」については、あー、じつはけっこう鋭い指摘で、
なんつーか、手がないんですよ(笑)。
という、手がないことを前提にしてしまってる、
そいうことをよくやってしまいます。
「やってしまう」と書いたけれど、
なんかクセ、というか、前提の幅がいつも狭いというか、
なんか、そういう書き方しかできないみたいです。今は。
で、方針として、とりあえず積極的にそれを直そうとは思っていません。今は。
それをやり始めると、
自分の詩が自分の詩ではなくなってしまうような気がして。20 : 美しいミサイル いとう ('07/01/05 17:01:38) [Mail] [URL]
輪の裏で
小人の群れを掴み
握り潰す
手の端から
零れる体液を頬に塗ると
始まりと終わりの境界を見ることのない
私たちが
夕日を捕らえ
夜に
引きずり込んでいく
えりくすま、えりくすま、
妊婦は
怯え
その下腹部を潰し
美しいミサイルが
私たちを突き抜けていく
視界の端を
何かとても嫌なものが通り過ぎる
小人はそれを認めず
お互いの手と、手を、
潰れるまで握り合う
えりくすま、えりくすま、
貫かれた私たちの欠片が小人となって
とてもきれい、と囁き合い
夜空で砕かれるすべての私たちを見上げながら
輪の裏で
弔いのための祈りを紡ぐ
えりくすま、
どうかこれ以上
強くなりませんように
弱いまま
生きていられますように
えりくすま、えりくすま、
美しいミサイルの
破片もまた美しい
※
ニュースでは
どこかの、国と呼ばれるものの空
美しいミサイルが
美しく到達し
また別の私たちを貶める
るーまてっく、るーまてっく、
月はなく
空は暗く
夜は黒く
私たちが打ち上げる美しいミサイルは
ブラウン管の向こうにあり
標的は
耳鳴りのする方向に
始まりと終わりの境界の見えない
輪の裏で小人が焼かれ
火葬場は
骨を孕み
るーまてっく、るーまてっく、
たなびく煙が
美しいミサイルを
美しく覆い隠す
目線を落とすと
小人が群れ
踏み潰しながら
祈る
あれは
いつか私たちが打ち上げた
美しいミサイル
睦みあう瞳と、瞳、のように
手の潰れた
小人を焼き尽くす
るーまてっく、るーまてっく、
私たちが打ち上げる美しいミサイルが
ブラウン管の向こうに到達し
また別の私たちの
小人が生まれる
※
潰す者は幸いなり
潰す者は幸いなり
輪の裏で
貫かれた私たちの欠片が
下腹部に到達して
涙なく泣く日々が続いていました。その姿は
笑っているように見えたのかもしれませんが、
私以外の物は皆、私を見ることはないため、
その姿を見るのは私自身だけだったのだと思
います。空から何か、灰のようなものが降り
始めると、その度に私は全身を何か無数の針
のようなものに貫かれる感覚に襲われます。
そしてその直後、その無数の穴という穴から
まるで心太のように私は押し出され、地面に
落ちる前に発火し、消えていくのです。無数
の激しい痛みによって私は輪郭のみ残され、
発火し、消えていった私以外の私も、そのよ
うに、潰されていくのです。
めれっせん、めれっせん、
美しいミサイルが
私たちの輪郭を作り
妊婦は怯え
その下腹部を潰す
輪の裏では
誰もが落下しているので
落下していることに
誰も気づかない
潰す者は幸いなり
潰す者は幸いなり
めれっせん、めれっせん、
あれは
いつか私たちが打ち上げた
あの美しいミサイル
ただ、在りますように
ただ、生きていますように
弱いまま
生きていられますように12 : 滲んでいった夜について いとう ('06/04/22 23:57:30) [Mail] [URL]
まっすぐな帰り道が見えなくなると
穴という穴からノームが這い出て
ら、るほ、ら、ら、るほ、
ダークダークノームダーク。(あれるっちぇんど)
君たちの手に掴めるものはわずかしかない
ら、るほら、らる、ほらら、るほ、
本当にわずかしかないんだよ
驚くほど何も知らない君たちにとって
世界は(世界さえ危ういのだが)
目を閉じている場所にこそあって
君、君たち。(あれるっちぇんど)
君たちの目の前に広がるこれは
世界ではないのだよ
夜が(夜というものがあるのならば)
どれほどの暗闇で満たされていたとしても
(ら、るほ、ら、ら、るほ、)
君、君たちの夜は
さらに果てしない暗闇なのだろう
その君の、君たちのわずかな温もりが
黒く染まっていることも知らずに
(ら、るほら、らる、ほらら、るほ、)
君たちはいつも這い出て
(ほら、ら、らるほら、ら、るほ、)
こんなふうに、ほら
世界さえ危ういというのに
あれるっちぇんど
夜はアスファルトの歪みのなかで煮え立ち
もう膝まで蝕まれている
君の、君たちの夜がもう
果てしなく広がり続けるのならば
僕は僕の目を見開いて
世界ではない場所を
(ら、るほ、ら、ら、るほ、)
もう、あけわたしてしまおうか
夜は世界を知らずに
驚くほど何も知らない君たちを産み続ける
君たちが見える場所はすでに近く
ら、るほら、らる、ほらら、るほ、
まっすぐな夜が
(ほら、ら、らるほら、ら、るほ。)
世界を拒絶している
そしてもし夜というものがあるのならば
ノーム。君たちは僕に見えない
決して見えないのだよ
もし夜というものがあるのならば
ノーム。君たちはいつまでもいないのだよ12 : [返信] いとう ('06/04/22 23:59:44)
ほぼ即興で書いたものですが、
ずっと読み返していて、まー、
批評されるにたり得るんじゃないかな、と思い。12 : [返信] いとう ('06/04/23 19:55:18)
>葵さん
読み返す、あるいは推敲時に、
自作品を自身から完全に引き離すのは、必須です。2 : [返信] いとう ('04/12/25 12:26:23)
>Canopus(かの寿星)さん
ありがとです(笑)。
女々しいのは、まぁ、作者の性質ですので(笑)。
女々しい詩が好きです。
ヤセガマン系は、言われてみれば、書かないなぁ。2 : [返信] いとう ('04/12/26 13:05:16)
>かけだしさん
おー。ありがとうございます。
勉強になります。2 : [返信] いとう ('05/02/13 17:24:57)
どもです。
こういうコメントはとてもありがたいです。
全然、皮肉とか糾弾とか思ってません。思いようがない(笑)。
「証」は、んー、存在の証だと思っています。自身が存在すること。
作中の言葉では「在ること」につながります。
知らないから、消えていくもの(痛み)の痕、痕跡を自身の拠り所にしてしまっている。
付け加えるなら、
その証が「消えていく」ものに拠っているがゆえに、確認し続ける(なぞる)行為が必要で、かつ、自身で痛みを生成(小指の爪を毟り取る)しなければ(「その人」の意識のうえで)「在る」ことができない、という状態につながります。
<思想的な「何か」>は、そのあたり、及び、作中のシチュエーション(話者=その人ではない)を汲んでいただければ、自明になるかと。
蛇足で言えば、もちろんパズルじゃないんで、作品の背景にそういうものが込められていても、そこまで汲んで読んで欲しいとか、まったく考えていません。味わい方は人それぞれですので。
あと、これはときどき指摘されるんですが、基本的に、(主題となるべきものの)“核”そのものに興味がないんですね(笑)。核よりも、核の周辺に興味が行って、それを留めたいと思う。なので、作者の意識のうえでは、核自身ではなく、逆説的に核の周辺が主題となるので、そのあたり、核を求める人にとっては物足りないらしく、突っ込んで書かれてないとか、ときどき(笑)。
私自身は、「そうですか」としか言いようがないのですけれど。2 : [返信] いとう ('05/02/14 01:13:29)
そういえば、
この前の詩学のワークショップに行ったときに、この詩の選評をいただきました。
ここにもダイジェストで掲載しておきます。
ここで書いてもしょうがないけれど、
講評のお三方、ありがとうございました。
寺西評
3連、タイトル同じフレーズである「飛ぶ鳥をよく知らない」の効果がまったく出ていない。
柴田評
1、2連が退屈。
もっと短く深く切り込んだほうが映えるのでは?
究極Q太郎評>空の夢をよく見るのだと
>その人はうつむく
などの、細かなギミックが好き。1 : [返信] いとう ('04/12/18 10:28:54)
ん。罵倒しようと思って斜に構えて読んでたけど、そんなに悪くないっすよ。これ。
タイトルは英語じゃなくてもいいと思うけど(笑)。
過程がかなり概念的で、そこを受け付けない人はたぶんまったく評価しないと思うけれど、全体の流れはそんなに悪くない。後半部分のたたみかけは上手くいってる。逆に、前半はもっとシェイプアップできるはず。
あと、言葉の選定に甘い部分がある。個人的には大地とか空とか、普遍性のあるものを普遍性を持ったまま使っているのがすごく気になる。もっと別の展開の仕方があるだろうに。そのあたり、陳腐。さらに大仰な表現は、たぶん、この詩の持ち味(あるいは性質)にもつながっていると思われるので、不問。
検索完了 (結果まとめ)
指定された範囲に、 16 件見つかりました
- ealis + BUNGAKU GOKUDOU -
