2009年8月選考雑感
今月も勉強になりました。
ありがとうございました。
今月は、
3684 : 夏にうまれる ひろかわ文緒 ('09/08/04 12:23:34 *2)
3712 : 桃 鈴屋 ('09/08/13 17:54:04)
3698 : SUMMERHEAT 軽谷佑子 ('09/08/08 14:39:09)
3720 : Brownbear(暮らし) ひろかわ文緒 ('09/08/15 14:53:33)
以上、4作品が月間優良作品に選出されました。
3684 : 夏にうまれる ひろかわ文緒 ('09/08/04 12:23:34 *2)
とても素直な作品、だからこその体温がある、という意見がありました。 「Brownbear(暮らし)」と比べても読み手の視点の制御が上手く行ってると感じる作品だ、という意見もありました。透過していくのは読み手である自分の心のようだ、しかし、「まきあがる真砂に」の連は、ぐっと濃く入ったところで少しだけ息苦しかった、もう少しスマートに書いてもいいのでは、という意見もありました。やや纏まりには欠けるが、たどたどしい筆運びとは逆に柔らかな詩情が揺れる作品だ、丁寧に書こうとする意識や姿勢もいつもよりは感じる、夏向きな開き具合も悪くない、多くの書き手が大衆に背を向けがちな時代にあって読み手に寄り添おうとする貴重な作品であり、読み手に受け入れられる作品だと確信する、という意見もありました。
3712 : 桃 鈴屋 ('09/08/13 17:54:04)
相変わらずのレベルで過渡期も入っている、乱れが緊張と濃縮を目立たせて良質に仕上がっている、という意見がありました。桃は単純すぎるだけに試される、部分的にも勝っている部位がある時点で見事と言いたい、という意見もありました。読んで得する作品だ、五感を巧く刺激しながら、無理なく、肩こりもなく読め、後味の残し方も良い、再読に再読を誘う、という意見もありました。作者は巧い、ただ、「動めいて」は「蠢いて」または「うごめいて」の方がノイズレスでスムーズな印象があり、「プテラノドン」云々は些かやり過ぎの痛さもあるように思う、向こう側と此方とのシンクロナイズの妙を、もう少し練れた感がある、という意見もありました。桃に対して、ただ甘いだけではないところの魅力にも深い着眼が欲しかった、という意見もありました。最後が安易とまではいかなくても、予測の範囲内であったので少し惜しまれる、しかしながら、とっちらかってはいるけれどもユニークな構成、手数を出し過ぎて崩れそうなテキストをなんとかまとめる手腕(無謀とも思える跳躍の連続の末に辿り着く無難な着地、等々)は、評価されて然るべきだ、という意見がありました。
3698 : SUMMERHEAT 軽谷佑子 ('09/08/08 14:39:09)
読めば読むほどに裏にある人間関係を推察させる力もあり、読み手の中で育っていく作品に思える、という意見がありました。過剰なものからは距離を置こうとする、しかし、外的なものと内的なものとの繋がりには殊更に敏感な、そのようなところから書かれているように感じる、よって、ありがちな仙人的諦念には向かわない、そこも良質、という意見もありました。「こびりついた詩句」は、「食べて」いるのではなく、恥ずかしいので懸命にしかしそれと悟られまいと「隠している」のではないか、とは思う、筆致は多少変わったけれども、フォーカスを絞りきることのない淡々とした筆による寒々とした心象に胸がチクチクする、例えば、いくら謝罪しても取り戻せないものがある、というのも裏テーマのワン・ノブのような気もする、という意見もありました。作者の作品群は「未完」の印象も少なからずあるが、それ以上に、忘れ難いものばかりだ、ただ消費されていくだけではない詩を書ける人であり、そうした書き手は両手に余る現況だ、という意見もありました。
3720 : Brownbear(暮らし) ひろかわ文緒 ('09/08/15 14:53:33)
男性目線になると、どうも毛穴のようなものは遠ざかりますが、その分、詩情が剥き出しに立ってくる、最終連の構成へとつなぐためにもう一段階あっても良いのかな、と思ったけれども、たどり着きたくなるだけのものを持った作品に感じる、という意見がありました。この作品の情報の移ろい方は少々とまどう、けれども群を抜いて書けてるのは分かる、という意見もありました。絶賛しか思い浮かばない、という意見もありました。
さて、次点佳作作品について触れていこうと思います。
3739 : 護岸 bananamellow ('09/08/25 01:05:41)
この作品は評価が真っ二つに割れました。現代詩の爽やかさが立ちながら魅せるという立場と音接の立場の両義を未完成なままに成り立たせている、という意見がありました。評価はされそうだが、内実以前に外観があまりよろしくない、若い人には、まず読まれない痛い空気が満ちている、という意見もありました。何にも響いてこないけれども鉱物質の鋭利な美しさは評価したい、ただ、言葉が固すぎ、上手だとは言い切れない、という意見もありました。かなりの、相当な力があるのは伝わるけれども、この作品はあまり良いとは思えない、部分的にロマンチックな筆致サービスが、この作品の中では、逆にシラけてしまう位置にあり惜しい、「灯台守〜三通の封書」とか、確かにわかるけど、過ぎた使い方に感じる、という意見もありました。
3696 : はばたきのうた ゆえづ ('09/08/07 22:57:21)
作品舞台がもう一つイメージできない描写の曖昧さが気になるけれどもシンプルで優しさに満ちたところが魅力的だ、という意見がありました。独特の言葉の流し方はとても良質、ただ、最後の二文で削ってしまっていることは否めない、という意見もありました。
どんぐり あげるよ
に痛切な哀感がある、この作品に要らない部分はない、という意見もありました。ドキッとさせられる書き方、「さようならしかないのに なんでこんにちはしちゃうんだろう わたしたち」、使い回されたような言葉だけれども見事な言葉選び、という意見もありました。
3742 : 八十八夜語り ー 、ー 吉井 ('09/08/27 00:53:47 *2)
「れてて」以前に戻って作者は久しい、後退なのか、我が道を進んでいるのか、この作品だけでは力が不足しているように思えた、という意見がありました。セラミック、は安易だけれども、ラストの2行は良質、とても良い、という意見もありました。
3747 : つぐみ 森のめぐみ ('09/08/29 16:41:06)
面白いとは思う、今回読んだ作品の中では、それなりに印象に残った作品なので、全然ダメってわけでもないと思う、という意見がありました。もう一歩先に進めそうなまま留まっている印象だ、という意見もありました。一方で、非常に高い評価もありました。
3702 : 太陽の沈んで行く公園で、彼女は話続けている ぱぱぱ・ららら ('09/08/10 02:57:44)
上手い、行き来も見事、方向性としてきちんと成立している、吸引力がある強力な部が欲しいとも思う、という意見がありました。撰者の評価が割れる作者だけれども、この人の脱力具合がとても好きだ、脱力しているのに実存の切れ味があるのは作者ならではの文体だと思う、という意見もありました。
3736 : cosmos 凪葉 ('09/08/24 07:43:54 *2)
悪くない作品、良質な関係、ただし読みやすさばかりを追究して、大切なものをいくつか落としていっている不安感や不満感がいつも以上に残る、という意見がありました。体験談を書けとは言わないけれども綺麗に過ぎ血流が足りない、という意見もありました。悪くない、良い作品、けれども、もっと型を壊しても良いのかもしれない、そこまで巧くないところが、しかし魅力になっている、という意見もありました。
悪くはないんだけれど、優良なり次点を与えるほどかと言われると考える、この作品はそっと評価されるべき、という意見もありました。読みやすい文章を書いているけれども、彫り込みが浅過ぎる、という意見もありました。
3677 : 01 いかいか ('09/08/01 08:32:04)
濃密で作者は辛いのでは、と裏を思わせてくる端々の切れ目が魅力的だった、という意見がありました。自分の筆を確かめながら、書けることを意識しながら書いた、集中力がなくなって止めた、それだけの作品に思えた、という意見もありました。後半、スターバックスからラストは良い、前半は文章が練られておらず粗だらけで難あり、作者の期待値からもこれで良いはずがない、という意見もありました。
*この作品への右肩氏のレス、破片氏のレスに関して、高い評価がありました。付記しておきます。
3691 : 暴虐!怪人ホウセンカ男(Mr.チャボ、怒りの鉄拳) Canopus(角田寿星) ('09/08/05 18:23:04 *1)
途中から普段どおりのチャボの哀愁が前面に出て一気に面白くなる、けれども
怒っている
しめった風の吹く夕方
私鉄沿線最寄り駅前「鳥凡」の店先に坐りこんで
怪人ホウセンカ男が
怒っている
風鈴の音色は不快にやかましく
日もまだ暮れないうちから
すっかり酔っぱらって
上半身は裸で 怪人ホウセンカ男が
怒っている
この一連、導入としてあまりうまく機能していないように感じる、掴むものを引きずり込むものをもたせるためにも、一呼吸で終える断続の文章で書かないほうが良かったように感じる、中盤まで持っていけていないように感じる、最後も疑問、切れのよさ、とまでは言わないけれども、哀愁の残響は、もう書かれているため継ぎ足さないほうがよいような感覚を持った、という意見がありました。相変わらず書けてるが、最近のこのシリーズはちと冗長な気がしないでもない、その冗長な言い回しが、本来あるべきと想像されるこの作品の方向性とは食い違ってるような印象を受ける、という意見もありました。まがい物に託した懐古趣味の空話だと思っていたが見当違いだった、人間がにじみ出ている、しかし背中の哀感を感じろとか、演歌みたいに後ろ向きで、前を向いて倒れたい読み手にとっては、きつすぎるかもしれない、という意見もありました。これは良い、ユーモアもうるさくなくてちょうどいい、けれど身につまされる、というところで、ちょうどスタンダードに収まってしまうところが、却って弱みかもしれない、という意見もありました。チャボ作品に関しては書きたいものがはっきりしていて良さを感じる、「あなたたちはなにを書くのか」を他の投稿者に問うてみたい気持ちにさせられる、という意見もありました。
3675 : はだかバスに乗って 蛾兆ボルカ ('09/08/01 03:45:52)
もう少し対照を意識すると良いのかもしれない、疲れをめいっぱい一連で書くなど、緩急を際立たせても良かったのかもしれない、しかし、この作品はこの作品でなおしようがなく書きたいことを十二分に伝えきっている、不思議さが立っている、という意見がありました。余剰がもう少しあれば、もっと良かったかもしれない、シュールな状況描写が前面にたちすぎたかもしれない、それが作品の核心を必要以上にぼやかせてしまった感じになり「だから何?」みたいな読後感に落ち着いてしまう勿体無さがある、という意見もありました。とても面白かったのに、「はだかバスに乗って、僕は君に、会いに行くよ。/セックスをしようよ。」落ちが良くない、「君」ははだかバスの外部にいるので、得体の知れないネタから、古女房みたいな現実に引き戻されるみたいだ、誰でも良いから、手当たりしだい、見ず知らずのはだかバス乗車の美女・美少女とエッチしたいという妄想で締めくくられた方がマシかもしれない、という意見もありました。
3701 : 果の石像 シンジロウ ('09/08/08 21:58:19)
作者の作品は格好悪さをきちんと見つめていて素晴らしい、この作品も裾があるためいくらでもとりようがあり、そこが良い、素直になれない俺は性を通し感情の存在をみつめるのだろうか、見られていることから逃げないそこに石化を望む、最大の自身の内省がある、という意見がありました。
しみじみと良い、優良となると少し厳しいかもしれない、優劣を競う作品なのではないかもしれない、この作品を多くの人に読んでみて欲しいという気持ちは残った、という意見もありました。自分が後生大事に抱えてきたイデーを、突き放して立ちんぼにする、単にコメディーにするのではなくて、得体の知れないものとして、再配置し、もう一度、失われたイデーを生きること、興味深い作品だ、という意見もありました。
3741 : クマのヘンドリック、ラーメン屋さんでアルバイトをするの巻! ミドリ ('09/08/26 23:04:38)
悪くはないのだけれども、だからといってなんだという感覚もある、もう少し情けない擬人化を望んだのかもしれない、という意見がありました。第 17連の会話は、行空けした方が読みやすい、適当に作っている場合が多い作者だけれども(レスポンスで推敲しないのを信条とするとか、言い放っている)、今回も(顔文字を除いて)、ほぼ問題のない文章だと思う、(あくまでもミドリ節の範囲内での話)、という意見もありました。実存大賞を取った後、作者はガラッとスタイルを変えましたが、読者の受けは良いのに、撰者の評価は低いのかもしれない、という意見もありました。純文学という名の偏見で、ファッション雑誌のショートコラムを評するようなことをしているのかもしれない、興味深くはある、という意見もありました。作者が持つある種のあざとさにベールをかぶせるとこんな感じになる、という作品で方向としては「Yes!」よりも成功しているように思える、けれども「優良」とか「次点佳作」とかの基準で評価される作品ではないように思う、という意見もありました。
3717 : 夢みればいつも 草野大悟 ('09/08/14 23:32:57)
現代詩とは、ほど遠い、奇妙な安心感がある、立原道造をもっと少年にしたような色合い、という意見がありました。この作者の良いところが出ているような気がする、命に裏打ちされた言葉たちが光る、という意見がありました。
3689 : (無題) 水 ('09/08/05 08:41:20)
気になる作品だった、性的に惹きつけ体感させる語彙でまさぐり、錯奏の中から物語も見えてくる、という意見もありました。この作品はどこに視点を置いて読めば良いのかというところから分からない、という意見もありました。第4連が不明瞭だが、面白いし、奇麗だとすら思う、という意見もありました。
3743 : Je ne sais pas 知らない はなび ('09/08/27 21:08:53)
三連目までとても良かった、けれども四連目以降なし崩し的にメッセージ性が現れて足をひっぱっている、五連目六連目は結論を安易に手渡しすぎに感じた、という意見がありました。一連二連三連と素敵な部分を大切に拡げてほしい、という意見もありました。
3681 : メークレイン 破片 ('09/08/03 02:30:41 *1)
「憂いは同調するのに、/思惑が、次元を分かつ、」ここが消化されていたら優良に推したかもしれない、瑞々しいものを読ませていただいて感謝している、という意見がありました。一時期のやわいファンタジーライトノベル的文体が嘘のようだ、作者はこういった書き方があっているのかもしれない、しかし、非常に惜しい、と思う、それぞれ良いのだけれども連結が上手くいっておらず、そのためダマのようになり、なじんでいない、また、選び抜かれたとは言い難い部分も目につく、という意見もありました。場面を切り取って、何作品かに分けていった方が、その上で作品にまとめていった方が良かったかもしれない、作者には期待している、という意見もありました。
・惜しくも選からは漏れましたが、その他、以下に挙げる作品が注目されていました。
3745 : 砂の上の植物群 かとり ('09/08/28 20:26:09)
作者の成長にまず感動した、酷いとも思えたこれまでの作品から抜け出て方向性を掴んだように感じた、それを排除しても良質さがあり詩情を大切にしている作品に思える、という意見がありました。作者は短く書いていく連作から見出していく方向がぴったりなのかもしれない、という意見もありました。何も書いていないのに等しいが、美しければそれでいい、美しければそれでいいといって評価を出すには、足りない、という意見もありました。良くもない作品だけれども、この作者は伸びるかもしれない、という意見もありました。
3715 : おいらんの瓶 プリーター ('09/08/14 17:57:56)
最初、あまり残らなかったけれども、何度も読むうちに魅力に取りつかれた、
ふりかけ
性的な印象の残される中で、この比喩が探り当てたものは図り知れない、という意見がありました。良質な小品、食品添加物はやり過ぎかもしれない、という意見もありました。
3705 : 球形の果実 はなび ('09/08/10 12:25:33)
そんなイメージの絵画のような
でガックリしてしまった、一連はとても良いように思える、膨らましていくと、または点にしていくともっと良かったのかもしれない、二連三連のどんどんパワーダウンしていく感覚が呼んでいて、勿体無さを芽吹かせる、という意見がありました。読むところ一切なし、この人はまともな作文を書くことからやり直してくれないと、 読むに値しないものとして作者イメージが固定されてしまうのではないか、という意見もありました。
3718 : 昭和二十年八月 右肩 ('09/08/15 10:12:20)
言葉が打ち抜かれた
は、もう少し暗的に書かれても良いかもしれない、いつも思うのだが巧いし解りやすすぎるけれども、そこに作者はいるのか、と問いたくなる、技巧の極地のみで、感情がないのでは、と疑いたくもなる、という意見がありました。解りやすいので読めるが、底にあるもの(詩として汲み取る、読むもの)が全くない、という意見もありました。エネルギーが空回りしている、次点に入られるかどうかの戦いをしているような印象を抱いた、という意見もありました。
3731 : SSDD debaser ('09/08/22 04:14:37)
うまい、相変わらずだ、これまでの作品を下回っているのは、魅力の半減に他ならない、という意見がありました。最後の3行が了解不能だった、さっぱりわけが解らないのに納得させられてしまう一条節は今回は不発のような感覚だった、という意見もありました。
3686 : 水位の上昇 mei ('09/08/04 14:22:32)
拙い、という意見がありました。何も書いていないが、するすると読めるので下手ではない、だが、書くことがないのならば、書かなければいい、という意見もありました。
3704 : まごころを君に mei ('09/08/10 07:24:07)
悪くはない、終わり方が下手、という意見がありました。問題外作品、「まごころを君に」をエヴァンゲリオン10年前の傑作劇場版から取ってきたのだとしたら、 程度の低い作文に上等な名前を冠するのはやめていただきたいと思う、という意見もありました。
30.3725 : メークブライト 破片 ('09/08/19 04:01:11)
第6連目が再読してもつかめなかったが、他は概ねイメージが連鎖しており、作者にしてはずいぶん上手、或いは上手になったな、と感じた、越境と青のイメージがある、「おどろう」は著しくいただけない、イメージの流麗な連鎖を損ねている、という意見がありました。全体として、まっとうな文章ではないが、独自性なのか、まだまだなのか解らない、スタート地点には立ったと思う、という意見もありました。
3728 : Yes! ミドリ ('09/08/20 22:58:04 *1)
最後のYes!だけ、書きようが悪かった、という意見がありました。ある意味で言葉やシチュエーションが持つインパクトの利用の仕方が上手いなと思う、けれども、こういうのはテレビドラマやゴシップ誌で 十分すぎるくらいに事足りてないか、と安直に思う、という意見もありました。
3753 : 夏のゴールド チャンス ('09/08/31 23:57:32)
どうということはないが奇麗だ、こういうのは様式美に至るまで練磨してもらいたい、という意見がありました。
3744 : 祈り イモコ ('09/08/28 00:37:17)
率直に言うと素材(作者の世界観)のまま皿に盛られて出てきた、という印象が強い、調理しても盛りつけにこだわっても小さくなるだけのようだけれども、ホントに小さくなっておしまいなのだろうか、というのは確かに気になる、という意見がありました。散漫で、何を伝えたいのか、何を語っているつもりなのか、それぞれの連はほぼさっぱり分からないのに、作品を貫く情感、祈りはちゃんと伝わってくる、ただ下手だと切り捨てられない不思議な人、という意見もありました。
3729 : コンクリートの壁をゆっくりと滴り落ちるハチミツ 鈴木妙 ('09/08/21 15:06:54)
面白い部分もあったけれども、これだけ書いていたら部分があっても当然だ、読み終わって、見合う満足や育ちがないのは勿体無い、これだけ長いのだから全体が魅惑的であるよう、意識する必要があるのでは、という意見がありました。
3710 : 無題 (1) 如月 ('09/08/13 10:45:03)
作者らしさがあるけれども、作者の作風から更に奇麗さを追求すると、どうも作り物臭さを感じる、という意見がありました。一連から、とても良質、それを最後まで続けられていない、この方向性の作品は、粗が少しでもあると目立ってしまうから気をつける必要があるのでは、という意見もありました。第6 連までとてもよかったのだが、本の喩になってから著しく失速した、という意見もありました。
3697 : 鳥男 蛾兆ボルカ ('09/08/08 02:05:02)
悪くないどころか面白いのに、寸足らずで終わってしまった、もっと堪え性を持って弄り続けてほしい、短い文章の中に修辞上の粗も目立つ(〜のように、〜のような、など)、「夏だと言うのに長い黒いコートを着込んだ老婆」などは、簡潔な日本語にして欲しい、という意見がありました。
3727 : 真夏の犬 貝吹明 ('09/08/20 16:27:39)
3714 : 真夜中散歩 イモコ ('09/08/14 14:48:41 *2)
以上です。
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