2011年9月分月間優良作品・次点佳作発表
2011年9月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。
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文学極道の発起人・スタッフによるブログ
2011年9月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。
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『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』
『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』はアニメ史的な傑作のひとつであるのでそのうち単品でレビューを書きます。アンドレイ・タルコフスキー監督の『ストーカー』が下敷きにされています。続編、『流星の双子』がありますが、これは『DARKER THAN BLACK 外伝』とセットで見ないと物足りないです。外伝は『流星の双子』のDVDやブルーレイに付録で入っています。
『デュララ!!』
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近年アニメ部門で「創造大賞」を受賞した作品は上記2作が最後でしたが、今年は数年ぶりに創造大賞受賞作が出そうです。まだ進行中で完結していませんが断言できます。
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◎神が筆に宿った!
2011年
☆☆「創造大賞」発表(10月から始まるアニメも多いので暫定)
『輪るピングドラム』
(まだ全24話の内12話までしか放映されていません)
不治の病で亡くなってしまった妹を蘇生させ続けるために二人の兄が「生存戦略!」
「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」と宣告される謎の指令に従いピングドラムという何物かを探すのが前半のあらすじです。
そのピングドラムを持っているらしき人物がヒロインの荻野目苹果(りんご)ちゃんであり、可愛い女子高生だが諸事情で異常心理と「預言」に従い執拗にストーカー行為をしています。要するに異常者といえば異常者なのですが、根はとても可愛い子です。
シュルレアリスムなど前衛芸術の手法をとり謎に満ちていますが、ファッショナブルでキュート。エンターテイメントとしてもちゃんと楽しめます。
駄作が漫画やポエムなら、これは創造大賞受賞の現代詩という感じ。
今年は他にもたくさん収穫がありました。
☆最優秀ロマン賞(2作受賞)
『花咲くいろは』
アニメというジャンルには珍しく、一切跳んだり跳ねたりせずに登場人物を魅力的に描くリアルで愛おしい力作。
ヒロイン松前緒花の、どんな状況でもめげない明るく前向きな(多少先走りのドジではある)性格は、見ていて心が洗われる。
不景気や震災で暗い世の中だ。『花咲くいろは』をNHKで全国放送するようにバンバン電話をするべきです。
旅館で働く女の子の話なのだがとてもリアル感をかもす作りなので全くこのまま実写化もできる。
『へうげもの』
大作でありまだまだ終わっていませんが受賞は確実でしょう。地味で評判になっていないのでネタばれ記事を書いちゃいます。時は安土桃山、主役は織田家直臣、古田佐助(後の古田 織部)。物語が始まった当初は僅か200石ですが知略・諜略にたけ、信長にも秀吉にも重用されて大名に上り詰めます。
しかしこの男の凄いところは茶道などの芸術に現を抜かす天下一のへうげものだったということであり、武ではなく、数奇で天下を獲ったということです。滑稽な道楽者ですが、芸術家かくあるべし。他の武将もとても丁寧に描かれており、前半の山場、正義の人・明智光秀公決起のあたりでは泣かされました。
歴史事実上、古田織部にも悲劇的な顛末が待っています、、、
この作品「へうげもの」は創造大賞にも届くかもしれません。
△最優秀ロマン賞次点
「魔法少女まどかマギカ」
世間の評判ほどではない。『serial experiments lain』もどきのラストや斬新な絵は素晴らしいが、ラストに至る前が中二病的で大人の目には今一つ稚拙。
☆最優秀抒情作品賞 2作受賞
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」
見た人間全員をぼろ泣きさせたであろう作品。ネタばれ拙いので詳細書けないが、幼少時のある事件で心に傷を負った子供たちが高校生になってその事件を追体験することになり、失われたものと共に魂の救済を求めるお話です。
創造大賞を受賞させても良いかもしれません。
30歳独身男がひょんなことから突然6歳の女の子のお父さんがわりになり子育てをする話。これを見ると子供が欲しくなります。少子高齢社会です、これもNHKで全国放送するべき作品。
絵本のように綺麗な絵柄と、純文学みたいに清潔な筆致。
☆実存大賞
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」(二冠受賞)
☆最優秀エンターテイメント作品
秀逸なコメディー。モダンアートの手法をとるスピーディーな作品構造展開。芸術に無知なやからがポストモダンアニメだとかシュールだとか言っていますが、そんな大げさなものではありません。基本、癒し系です。
沢山の登場人物を上手く回しており退屈することはほとんどなかった。
とりわけ博士(幼稚園児くらいの女の子)となの(博士が作った女子高生ロボ)の母子のような愛情表現が素晴らしく、優しいなのちゃんをお嫁さんに貰いたいと思いますた。
ついでに。2007年に創造大賞を受賞した芸術史的な大傑作
『電脳コイル』が10月5日まで下記アドレスで全話無料視聴できます。
http://www.tokuma.co.jp/coil/haishin.html
『serial experiments lain』後、ワイヤードと現実を扱った最大の作品であると共に、死んでしまった人の魂はどうしたら救えるのかという、痛切な問いに答えようとした大作です。
これも芸術史的な傑作であるのでいずれ単品でレビューを書きます。
文責 新世紀詩文学メディア「文学極道」創造大賞選考委員、武田聡人
「文学極道」
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8月分月間選評 (文/編) 前田ふむふむ (文)浅井康浩 (編)織田和彦
今回は、エンターテイメント性のある詩にも、詩の可能性を感じることができる
詩が、いくつかあったのが、とても収穫でした。
また、今回は、優良作品、次点佳作以外の選外作品にも、
魅力的な詩が、割合多くあったように思います。それは、喜ばしいことであると思います。
ただ、エンターテイメント性のある詩に多いのですが、無理に汚い、あるいは強い表現を使って、意図的に、詩に強度を与えようとしているテクストが見受けられますが、それは、逆に、言葉群から、そのものが持つ繊細さや色気のような言葉の魅力を奪っているように思われます。
それから、
詩を書く上で注意しなければならない基本的なことを、あまり理解されていない投稿者が
いるようなので、少し気になります。
詩を書くとき、まず、作者がどうしても書きたいことは、極力、書かないこと、
一番書きたいことは、直接書かないこと、
また、詩の内容を説明しないこと。
こういうことを理解していないと、一義的な結論じみた詩になり、読み方を、読み手に強制してしまう、脆弱なテクストになってしまうということを、
分かってほしいと思います。
良い意味での詩の曖昧性と、詩の多様性は、詩のいのちでもあると思うのです。
また詩は、言葉を創造する作業でもあり、言葉を捨てる作業でもあるのです。
若干を残して、ほぼ作品にコメントを付けましたので、今後の詩作の参考になればと思います。
【優良作品】
35.5459 : 姉のいない夜に書かれた六行 泉ムジ ('11/08/17 19:11:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110817_866_5459p
▼ここに出てくる「詩人」は、オルフェウスを想起させられるところがあります。
過去において、多くの詩人が、例えばランボー、マルラメ、リルケ、
入沢康夫、吉増剛造、などによって、詩的メタフアーとして、
オルフェウスの神話の愛と死の物語が、幾度か語られてきましたが、
その普遍的なテーマが、
作者の新しい感性によって、編曲されたオルフェウスの物語が、
登場しているようです。地獄から、手をつないでこの世に戻ろうとする二人、
オルフェウスによるエウリデーチェへの振り返り、死の確認、メタファーとしての死体を埋める行為。
死の確認は、直接には、書かれてはいないけれど、
語り手は、姉とともに、詩人を埋めようとしたが、手が硬直してできなかった、
そこで姉が埋めたのだ。つまり、
エウリデーチェへの振り返ることが出来た者、埋葬出来た者が、オルフェウスなのだ。
語り手は、詩人を殺すことができなかった。
そして、
>やっぱり私が詩人になることはなく、永遠にできそこないの詩を書き続ける、
>私はまだ、終わりの言葉を探していた、
と言っているように、
詩人を埋葬するために、つまり、新しい言葉の発見するために、
地獄くだりの旅をつづけることになる。
もう、姉はいないのだ。
でも、詩全体から醸し出されているイメージは、メルヘンのような世界で、
水野るり子の「ヘンデルとグレーテルの島」を
思い出されるような美しさもあります。
▼レヴィ・ストロースの「鳥の巣あさりのアリア」を思い出してもいいだろう。
単純な対立項は、いくらでも作中にうめられている。
蝉のざわめき/ぴたりとやむ蝉の声
「湖面がかえす明かりを頼りに」という水で充填された穴/できそこないの私の詩を、まんべんなく敷きつめた穴/詩人が埋められるための穴
草の汁が、はねた泥/とりかえしのつかない速さでかわいてしまう汗
さまざまに対立するコンテクストのなかに、詩人を埋める、という行為をひそませ、埋められるための穴と関連させることで、ある程度の読みは完成するけれど、この作品のなかで大事なのは、
「やっぱり私が詩人になることはなく、永遠にできそこないの詩を書き続ける」のだとしても、それが埋められた詩人の言葉の変形であり、翻訳である限りにおいて、「私」へと伝播されてゆくことだろう。
「あれほどさわがしかった蝉の声が、ぴたりと止む」という事態によって生まれる空洞が充填されるのは、おそらく「両親の耳にはとどかない声で、どれほど素敵な詩だったか、でも夜だから、あなたは連れていけないわ、とささや」く姉の、空洞としての「私」の鼓膜へと響く残響から、分岐し、こみあげてくる「私」の「終わりの言葉」のささやきだろう。(by浅井)
19.5447 : 夏日 鈴屋 ('11/08/13 13:24:26 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110813_700_5447p
▼>世界が人を失っているのは歓迎すべきことだが私がいる
世界からわたしが、そして人が消えた後は、叫びのような明白さで風景が残されるにしても、おそらく作者は、歓迎することはしても、満足はしないだろう
世界から消えるべきなのは、「調和」をみだす「わたし」なのであってすくなくとも
>村は蝉の解体に祭りの賑わい
という季節に調和している行為そのものには、あたたかい眼差しをそそいでいるのだから。
現実に接近してゆくからこそ、
>人は壊れやすい
>もしかしたらこれは暗黒ではないのか
というべき、「原初」への気づきのプロセスが書かれることになるが、この気づきが
現実に接近しながら、「私」を消してゆくステージへと飛躍するには、さらに「村」の方へと向かう宮本常一的な歩みを再開しなければならないだろう。
だからこそ、速度を必要としていない、ということが作品そのものによって示されている。(by浅井)
1
事故死への思考と垂下が感覚の蒸気で炙り出されていく。
2
このサイトでは、新鮮である。
文語的な言い回しが、格調高く言葉を運んで、
落ち着いた抒情文学的な雰囲気が、出ている、
>遊ばない夏
という冒頭のフレーズがテクスト全体を暗示していて
語り手の重い内面性、重い社会性も垣間見ら得る。
>炎天にネムの花は動かず
>うつむけば汗の二雫、舗石に染む
>見えるがごとく
などの言い回しは、さすがに古いという印象は
免れないが、破たんせずに、無難にまとめている。
4.5495 : インファントフロー 村田麻衣子 ('11/08/31 23:59:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110831_242_5495p
▼粘膜、被膜、内部、など、女性的なデリケートな語彙が、
女性的なエロスの世界をつくっています。
言葉が、感覚的に、また自由に運ばれていて、
全く予定調和的な構成がとられていないところが、
詩を難解にしていますが、
詩を感覚的に受け取れという、作者のメッセージが、
文体から、ひしひしと伝わってきます。
細かいですが、
>ぶかぶかのバレエダンサーが身につけるような ソックス
上手くないと思う。もう少し、良い言葉を選べなかったのだろうか。
こういう直喩は、頂けないです。
▼>ガーゼをまとっていたあのこの手や足を見つけては わたしがやさしく包みこんであげるから、
病むものに手を差し伸べる経験。あるいは「病んでいる」人をみる視線。
「あなた」の病いは、「わたし」があなたに注ぐ視線のなかに、その苦悩を甘受してしまうことによって、見ている「わたし」にも、その「病い」が経験される。
前半部分における過剰な装飾は、終盤に書かれる「あなた」が
>貪欲にやせっぽちだから
という視線の「痛み」によってひきおこされる「わたし」の「身をくるんであげたい」という、苦しみに手を差し伸べようとする者のもつ願いのあらわれだろう。
>ぶかぶかのバレエダンサーが身につけるような ソックス
>粘膜をひたひたにしてさわられたい
>ひたひたの神経回路に浸かってて
>羽毛よりやわらかい
>洩れなく溢れた酸素が
だからといって、
「わたし」は、「病い」をもつ「あなた」のために何もしてあげることができないわけではない。そして、「病い」を得ている「わたし」がマイナスの存在として描かれているわけでもない。
>あのこの手や足を見つけては わたしがやさしく包みこんであげる
という視線は、
>パパはいませんママもいません
>ママにあらう順番を教えてもらったのに やぶってムービーヒロインみたいにてきとうに石鹸でからだを洗ってた
>常軌を逸して高ぶるわたしたち
現実が「マイナス」の状態にあるにもかかわらず、だからこそ、良い方向へと飛躍できる、という感覚をもっていることが、この作品を単調にさせずにいることの要因だろう。(by浅井)
43.5415 : 青空のある朝に 泉ムジ ('11/08/02 02:47:21)
URIjp/: bungoku.ebbs/20110802_323_5415p
一般に荒唐無稽な物語を書く投稿者は、ぜひ、こういう作品を参考にしてほしい。
滅びるということ、世界の終末を思わせるような壮大な場面です。
また、人間が避けることが出来ない、待ってはくれない死というものを、
説明のないものとして、表そうとしているのだろうか。
伝わってくるものは、避けがたい伝染病による、鳥のように変貌する不条理であり、
その不条理が、
説明なしに、読み手に伝わってくることです。
無説明において、読み手としては、沈黙に似たもっとも饒舌な言葉を受け取るのです。
良い詩です。
51.5431 : 糞迷宮 大ちゃん ('11/08/08 20:18:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110808_548_5431p
言葉のエンターテイメント性を効果的に使い、
滑稽さがよい、また、そこから突き抜けて、人間の悲哀のようなものが
感じられる。それは、時間的なものをこえて、幼少期のころの記憶、父親としての現在と、未来の介護される老人と、そして不在、を共時的に捉えている構成で、できているからだろう。
「便意」を通じて、幼児から死に至るまでの、人間の一生が、小気味いいスピード感で、見事に書かれている。
また、
読み物としても、大変楽しく読めた。
「便意」のがまんで、
長谷川龍生の「瞠視慾」を思い出してしまう
【次点佳作】
12.5490 : とんぼ達と 砂木 ('11/08/30 05:11:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110830_208_5490p
1
悪くないです。惜しいのは、
りんごもぎ
林檎もぎ の差です。
2
ほのぼのとして、とてもよい詩です。
>あとは知らないよ
とてもセンスのある表現に出会えました。
ここが、この詩のすべてと言っても良いと思える部分です。
>あとは知らないよ
>それっきり忘れて
>りんごもぎに集中した
と、語り手の意識の切断という正直さが、アクセントとなって、
のちの、主観的な体験、回想が、
個人の内面には、他者に貢献したいという願望があることを
より強く表していると思われます。
16.5488 : 旅路 yuko ('11/08/29 10:59:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110829_195_5488p
作者の詩のなかでは、平易な部類でしょうか。
言葉が、よく選びこまれていて、詩作のセンスを感じます。
美しい抒情詩です。
ただ、書きこまれてる情景は、特に目新しいものではなく
「遠い夏」を回想している、よくあるパターンの詩であると
思われます。
19.5432 : MOVE 進谷 ('11/08/08 20:27:17 *9)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110808_550_5432p
全般的には、感傷的な、空想的な回想作品のようにもみえるが、
会話の部分は、小気味よく、極めて口語的でユニークです。
また、「海」の潮風のイメージと、初期の村上春樹の作品のような軽快なイメージが
まざりあったような、哀愁を帯びたさわやかな作品です。
20.5450 : LET THE MUSIC PLAY。 田中宏輔 ('11/08/15 11:14:20 *7)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110815_743_5450p
一冊の詩集ができてしまう、分量です。
こういう詩ばかりだと、流石に詩の一回性、創造性などを
考えると、果たして、同じ手法の詩を書き続けるのが良い事か、疑問に
残りますが、
作品自体は、石をひとつひとつ積み上げている作業のあとにできた
大がかりな建築物のように、
できていると思います。
40.5409 : LET THERE BE MORE LIGHT。 田中宏輔 ('11/08/01 01:09:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110801_243_5409p
「LET THE MUSIC PLAY。」とおなじ手法を使って書かれているが、
こういう詩は、一作か二作あれば、十分のように思われるが、
作者は、別の新境地に向かうつもりはないのだろうか。
7.5494 : 蜂塚さん case ('11/08/31 21:34:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110831_238_5494p
>添乗員は無駄に喝采して 本朝に埋ずまる蜂に似ている
いきなり、最初から、
難しい表現で、感覚的にも伝わるものがないので、困惑する。
世間で、ひたすら牙をかくし、主体性を持たない、刺さない蜂のような迎合する
生き方のことだろうか。
上手な比喩ではないと思う。
本朝=我が国のことだったら古い表現だと思う。
テクストは
高校、大学、社会人、という歴史的連続性のなかから、
性的な通俗的な物語が
展開されている。
全般的に比喩は巧みでよく書けていると思う。
高校のときは、耳たぶを針が貫通しないのだから、男性を知らなかったのだろうか。
大学では、不意に蜂に刺されたのだから、不本意な性行為を経験したのだろう。
音信不通というところで
蜂には逃げられ泣き寝入り、社会人になって、蜂塚さんとsex
において充実しているのだろうか。
冒頭から見ると、蜂塚さんを紹介した添乗員のおねいさんから、蜂塚さんを、奪い取ったと読めなくもない。
いかようにも読める良さがあり、開かれている。
13.5478 : ラブソング 01 Ceremony.wma ('11/08/25 22:46:04 *3) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110825_081_5478p
横文字ラクリ、ファトナの名前と聖母マリアと天使、悪魔が出てきて、
読む気が失せてしまうが、
ラクリのテニスラケットと、ファトナの祈りの部分は、
詩的メタファーとしてとらえると、言葉の裏側を、もっと覗きたい
衝動に出会う。
細かい部分では、
>地獄のような、天国を
この直喩になっている比喩は、非常に良くないです。
良いフレーズが思い浮かないので、やっつけ仕事をしたのだろう。
「隠喩を閉じる」以降の
各連は、やや感傷的だが、
「ラブソング」の題名のように、
切れの良い歌詞のフレーズのようで、かっこいいと思う。
74.5410 : JAPAN? 進谷 ('11/08/01 01:51:38 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110801_244_5410p
間違いかな? をリフレーンすることにより、
理想と現実との落差を、軽妙に皮肉っているが、
とても、平易に表現できているところが秀逸である。
17.5448 : 冬 ズー ('11/08/13 22:19:40) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110813_717_5448p
少しずつずらしていく作詩法は、言葉が違いを見せながら展開するので面白い、
言葉の多様性が浮き上がってくる。
でも、
>こどもが眠りながら、からっ風に乗り、屋上に旋回を繰り返している。
は、少し無理があると思うけれど、
(夢のなかでという)比喩であれば、それも良いと思う。
【選外作品】
48.5452 : 罪人は夢を見る 五月(gogatu) ('11/08/15 18:02:40 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110815_754_5452p
この詩で「罪」とは、
勿論、詩のあり方として、解釈は、読み手はゆだねられているわけですが、
とても、分かりづらいのは、事実として、罪の背後にあるものを
読み解きたい衝動にかられるものがあります。
このテクストのように、不明な罪を、次々と書き続けることを、
ひとつの手法として、良いものとして考えて、
その方面から、感想をいえば、
まず、より良い詩を書くための、
詩のエクリチュールとして、極力、詩の内容を説明しないこと。
作者が書きたいことを、極力書かないこと。
というようなことが詩作の方法論としてあげられるのですが、
>そもそも一切に意味はない
>在るのは事実と事実の積み重ねだけだ
と、上記のように、
このテクストは、最後の記述で、説明してしまったので、また、
最後に、作者が一番言いたいことを書いてしまったので、
このテクストの生命線である、ひたすら言葉を記述することという
多様性を内包した、詩的効果がなくなってしまいました。
詩とは、言葉を捨てる行為でもあるのです。
つまり、
>そもそも一切に意味はない
と結論づけていますが、詩を書くことにも、意味がないのだろうか。
随分と、短絡的であると思いますが、
作者が、そもそも一切に意味がないと考えており、このテクストでは、その読み方しか
読み手に許していないということです。
また、
>在るのは事実と事実の積み重ねだけだ
と結論づけていますが、
在るものは、現象として現れない、事実として形作れなかったものも含まれるのでは
ないでしょうか。
作者は、在るのは事実と事実の積み重ねだけだ、と考えており、
このテクストでは、その読み方しか、読み手に許していないのです。
すなわち、作者は、意図したか、無自覚か、わかりませんが、
詩を説明したため、作者が一番言いたいことを書いたために、
この詩の多様性を捨てさり、一義的にしか読むことを
許さないテクストにしてしまったのです。
55.5438 : 見えない鳥 破片 ('11/08/10 06:56:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110810_588_5438p
語り手に限らず、現代社会では、個人は希薄になり、「見えない鳥」のような、
立ち位置にいるのかもしれません。
作者の独特の感性で、粒子のふる不思議な世界が出来上がっています。
最終連は、
飯島耕一の「他人の空」のように、暗い、
言いようのない内部の傷を感じます。
23.5470 : 囀り屋 case ('11/08/23 08:17:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110823_994_5470p
1
方法論の枠組みだけなので何篇か編んでいく中だと、
側面を出していけるかもしれないけれども、
この長さで単体だと脆弱さが勝る。
方法論の網目を見つめていくと面白い効果が出せると思う。
2
鳥籠の比喩、
恋人同士の人間関係で、鳥籠は緩衝物のようなものなのだろうか。
奔放で自己愛の強い恋人と、恋人の気持ちを受け取ることすら
できない語り手の存在の希薄さが、象徴的に、人間は、最終的には、こころを
通じ合うことができないと言おうとしているだろうか。
鳥籠を、とてもよく詩的メタフアーとして使われている。
24.5465 : 天の川を踏みながら 長押 新 ('11/08/20 20:35:18) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110820_948_5465p
スラッシュは、語り手の詩のリズムや呼吸のようなものだと思う。
何やら、風俗小説風な、うらぶれた、哀愁のようなものがあり、
それが、長文において言葉を塗りつぶすように、書いてある。
意味がくみ取れなかった部分も少しありましたが、
言葉を次々と展開させていくさまは、よく書けていると思います。
26.5460 : 歩いて移動する 右肩 ('11/08/18 03:59:53 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110818_882_5460p
歩くことにより、
目に映る実体感覚
その実体感覚における語り手の内面的な思考、
そして、その思考のあり方、
と、
大ぶりなタッチで書かれていくのが魅力的である
ただ、最終連が、たぶん蜘蛛と雲をかけただけで、風景描写で
終わらせているのは、少し物足りない。
18.5471 : 食卓に飾る花 ズー ('11/08/23 09:46:06) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110823_997_5471p
アレゴリーを効かせた詩である。
「空」というメタファーにより夫婦の姿を描いたのであろうか。
>あなたの、口は、いくつ
>もあって、だから、嘘つ
>きには、ならないのです
何気ない比喩だが、魅力的な言語空間だ。
67.5423 : ワンコイン フォーチュン 大ちゃん ('11/08/04 17:52:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110804_418_5423p
1
ヘタウマな方。エンタメとして、ありな方向。
2
このくだらなさ、ここまで書くと、馬鹿馬鹿しいのを
通りこえて、感心してしまう。
詩のジャンルにも、お笑い芸人系というのも、あっても良いかもしれない。
ねじめ正一のような世界を彷彿とさせるところがある。
いや、それ以上かもしれない。
1.5484 : 世界の終わりに koe ('11/08/26 21:37:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110826_113_5484p
この世界のような事は、実際の世界で、極地的に起きていることで、
「永遠に終わることはなく」、というのは虚構で、そのうち、
振り子のように、混乱の中から、心あるものは、飽きて、秩序を求めるでしょう。
それが、普通の人間の性向であると思う。だから、
題名は「世界の終りに」ではなく「世界の始まり」にしたならば、
詩的メタフアーとして可能性も見出されて、面白かったと思うが、
こういう、直球の当たり前の題名にした作者は、
多分そんなことはありえないと思っていて、
遠近法的な常識的な思考の持ち主であると
思ったりする。
2.5486 : 亞流気眼出巣の瞑想 一人の少年 ('11/08/27 19:46:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110827_150_5486p
>規則は簡単、百メートルの円環グラウンドを速く走った方の勝ち。
という競争ならば、逆走しても、百メートル先に走ったものが勝つというのは、
面白いけれど、それ以外に、アレゴリーとしての風刺があるわけでもなく、
亜流にもなっていない
3.5483 : 母 大丈夫 ('11/08/26 16:18:22) [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110826_103_5483p
年老いたお母さんを思う素直な気持ちが出ていると思います。
こういう詩もあっても良いです。
6.5491 : 『 DREAMS COME TRUE 』 気化/理。 ('11/08/30 21:27:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110830_219_5491p
死について、語を記号のように語呂合わせしているだけで、
とくにこれだというものがない。
8.5493 : パーティ(Party) んなこたーない ('11/08/31 09:44:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110831_227_5493p
誕生日祝いに疲れて、最後はブチ切れたのストーリーですね。
詩というには、もう少し、言葉を書けなかっただろうか。
9.5489 : 『コッペルのSilent』 はゆ ('11/08/29 14:10:38 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110829_197_5489p
物語が事実かどうか、別にして読み物として面白いけれど、
これは、詩ではなく、散文の範疇でしょうか。
10.5472 : 校舎 草野大悟 ('11/08/23 21:11:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110823_015_5472p
石垣りん「崖」の”影響”が大きいようです。
構成は大変似ています。
ただ、テクストのなかの彼らは、実際に飛び降りていないし、
多くのものが、生きていて、転向しているのだから、
読み手に迫るものは、あまりないですね。
あえて、似せて書いたのなら、
このアレゴリーは、
戦争と比べれば、この程度であると、
全共闘世代を揶揄している詩なのだろうか。
11.5492 : 水平線 柑鶴ゆうり ('11/08/31 06:58:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110831_225_5492p
人生を肯定的に見ている詩は、割合少ないので、新鮮に読めました。
谷川俊太郎の「かなしみ」の解決編のようで、
>子供らしい自由を水平線に置き忘れてきてしまったんだね
と答えを出してしまうのは、詩の多様な広がりからして
どうだろうか、疑問です。
14.5440 : バーリャ J ('11/08/10 17:53:30 *30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110810_602_5440p
荒唐無稽で、バーチャルなコンピュータゲームRPGにありそうな
筋書きです。
そういうものも有りかと言えば、それも良いけれど、
冒険物語の始まりの部分のようでもあり、
いっそう、小説にしたらどうだろうか。
但し、エンターテイメントのつくりものという以上のものではないと思う。
15.5453 : かざぐるまが回っています RetasTares ('11/08/15 19:22:25 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110815_760_5453p
推論ですが、
他の投稿者にも言えるのですが、
この詩もそのひとつです。
「追憶」の部分、言葉に強度を与えようと、好んで、無理に、
強い口調の語を選んでいるので、全体的に、言葉に色気がないのです。
例えば、
>思い出が次々と脳細胞から沁みだし
>忘却の羽根をひろげ私の世界から飛び去ってゆく
>こういう事だけは無差別的なんだよなぁ
>無生物なんだから当たり前なんだけども
>こいつには思いでも糞も無い
>噛み殺されて死んだ仔犬のこと等も
21.5481 : 海辺の蜂 るるりら ('11/08/26 15:16:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110826_098_5481p
女性特有の物腰のやわらかい語り方で、
人生を肯定的にみている好感のできる詩です。
>おなかが空いたとか そんな ちょっとしたピンチのときに
>大切な人に笑ってもらえることを願う
>そんな単純なことで 恍惚が一個のまるいジェリーみたいに 光を帯びる
ここのところが、一般的普遍的なテーマから、
もっとも身近な問題に展開させる手法は非凡である。
22.5479 : 奴 ようぐそう ('11/08/26 11:19:23) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110826_092_5479p
あまり親しくない知人にたいする懐疑的な見方が書かれているのだろうか。
それ以上でも、それ以下でもない。
懐疑的な説明に終わっていて、その後がどうなるかを知りたかった。
もう少し、掘り下げて工夫が欲しかった。
25.5434 : ハッピーちゃんに 美裏 ('11/08/09 06:11:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110809_558_5434p
東北大震災についての詩的言語表現なのだろうか。
「おはよう」という言葉には、未来と、希望、可能性をイメージできる
言葉であると思う。
27.5461 : ぱおーぷる SEA 熊尾英治 ('11/08/19 23:20:07)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110819_933_5461p
>遠くにはストロボを焚いた弓なりの波
という表現が、
夜の海の異様さをよく現している。
でも、この詩ですと、「崖のような空」といっているので、
圧倒されているのは、空なのだろうか。
でも、圧倒されているのは、海として、読めてしまうので、
「崖のような空」というのは、謎めいた違和感があります。
29.5462 : 無題 大丈夫 ('11/08/20 02:30:11 *1) [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110820_934_5462p
きちんと作者の主張は書かれているが、これは、詩ではなく、
小論文というところでしょうか。
32.5467 : 種 小波 ('11/08/22 04:00:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110822_974_5467p
種を擬人化した作品だろうか。
「それ」、とか「アレ」とかの指示詞、指示代名詞の多様は、テクストをアバウトなものし、
脆弱にするので、具体的な用語を用いた方が良いと思う。
33.5408 : 新雪の白さと空気の冷たさ 笹川明彦 ('11/08/01 00:02:24 *21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110801_242_5408p
とても、通俗的な小説風散文、そして、ひらがなのところの会話風低俗的な文章、
総じて、纏まりがなく、文章もぎこちなく上手くはない。
34.5466 : リミテッドラヴ ブルーベリー ('11/08/22 00:15:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110822_971_5466p
お見合いの場面ですね。
語り手のこころの内面を露骨にあらわしているのは、
おもしろいが、
語り手の中年男を含めた対人的な意識の露骨さに、偏見と軽蔑を
描いているのでしょうが、
別の言い方をすれば、
また、いわゆるセケンテイという日本人独自の保守的で皮相な意識を
皮肉に述べているようにも見えます。
36.5468 : Taroとフランス人形 字ぇ ('11/08/22 20:47:07 *7)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110822_983_5468p
戦前からのシュルレアリズム等の近代的モダニズムの影響を
受けている詩ですが、
ときに、ナンセンスも交えて、選考者に「どうだ」と提示している
様が伺える挑発的な詩です。
37.5429 : Tomorrow's garden Lisaco ('11/08/08 10:17:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110808_533_5429p
コンパクトに纏めているので好感をもてる詩です。
でも、時間の移動を内容に盛り込んだのだろうけれど、
通時的な言葉が多用されて、そこまで、
時間にこだわるのも逆に不自然です。
「昨日の」「今も」「今日も」「明日が」「明日の」これだけ時間の言葉を
この短い詩に乱発している。
38.5457 : 遅すぎた、恋。 一人の少年 ('11/08/17 00:51:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110817_838_5457p
恋は盲目というけれど、
恋心が強ければ、強いほど、語り手の一方的な願望として、また思いとして
語り手の都合の良い彼女像をつくるものです。そして、
その正当化が自己愛の恋愛エクリチュールになる。
恋愛詩は、そういうものになってしまう傾向になるのだろうか。
ひとつの方法として、
それを防ぐなら、自分を書くのではなく、彼女のことを書けばよいでしょう。
彼女のあり方を通じて、自分を知れば、べたべたなものでない、大人の
客観的な目線の自分の内面が表れてくるのではないだろうか。
39.5445 : * a ceremony * 未来子 ('11/08/12 10:39:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110812_657_5445p
戦前の文語調の詩の方法を用いて、書かれたのだろうか。
古い抒情詩である。
40.5464 : akane 南 悠一 ('11/08/20 13:14:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110820_943_5464p
1
狙い過ぎな部位が不安定な作者の筆圧と共鳴していて内部を見せていく。
表記の位置が作者等身に一致しているため不可思議な化合を起こしている。
2
一連目のこころの動きの表現が、上手だと思いました。
回顧的恋愛抒情詩。
詩の手法として、もっとも書きたいものを、いかにして
書かないようにするか。というものがありますが、
それは、作者の主観的な、その一義的な表現を排して、詩の可能性を広げるからです。
>秋、飽かねえ、なんて洒落てみせた僕に
>バカね、と言っていた君を思い返す
こういう表現は、作者は言いたいだろうけど、読み手にとっては、
直接的で、どうでもよい、つまらない表現のように思えます。
四連目の、屋上のくだりは、滑稽な部分ですが、
語り手が、真面目な表情でエクリチュールしているので、
おもしろかったです。
41.5458 : 竜の匂い るるりら ('11/08/17 10:11:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110817_855_5458p
コミカルに、軽快に言葉が運ばれていくので、
ここちよく読めていきます。
後半の龍のくだりは、
日本の神話の「産む」のあり方を暗示しているようで
興味深かった。
43.5455 : パパの日曜日 atsuchan69 ('11/08/16 00:20:23) [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110816_779_5455p
家族の日常にたいして、語り手パパが非日常の世界の
旅をしているのでしょう。
世界の終末のようなところまで行ってしまうのだから、荒唐無稽だけれど、
非現実的なのは、広義にいえば、
荒川洋治の初期の地図の旅の手法の、延長上にあるのでしょうか。
この詩のユニークなところは、語り手がユーモアを交えて、
一人ボケ、突っ込みをしているところです。
詩のひとつの手法として、新しい手法だと思う。
45.5449 : 反り返る筒 ちーちゃん ('11/08/13 22:37:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110813_718_5449p
名詞の持つ特性をトリッキーに組み合わせた、一種の洒落でできているが、
それ以上のものではない。
46.5411 : 中央広場 美裏 ('11/08/01 06:16:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110801_246_5411p
作品から特に目立つのは、
他者への偏見、その他者にたいするサデステックな感情が
書かれているということだろうか。
47.5456 : 再建 无 ('11/08/16 00:38:46 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110816_781_5456p
これは、メタ詩でしょうか。
随分と挑発的な詩論にもみえる。
49.5446 : 母への追憶 furance ('11/08/12 23:20:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110812_680_5446p
暖かい愛情が伝わる良い詩です。
52.5443 : 凹廓然無聖凸 RetasTares ('11/08/11 23:38:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110811_645_5443p
文字をパズルにした絵画のようです。
どういうわけか、題材として糞尿が好きな投稿者が、
多いですね。こういう言葉は、ごく稀に使うと大変、効果的なのですが、
垂れ流すように使っては、頂けません。
53.5430 : 下肢金かし女 ひかり。 ('11/08/08 19:52:25 *16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110808_544_5430p
どもり、失語症の言語感覚を文字化したような作品ですね。
詩のありかたとして、
こういうものもあってもよいと思う。
54.5426 : 蜂 右肩 ('11/08/05 06:12:59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110805_435_5426p
語り手が、他者に対する、また他者が自己をみる目線には
寛容であるけれど、自己が自己を見ることには、
厳しいというこころの動きを、
表しているのだろうか。それが「涙」の表現で
「恐ろしい渇き」となって感得されるのだろうか。
なぜ、蜂でなければならなかったのか。
詩の多様性が持つ、
この謎めいて分からない心地よさは、この詩から
感じられませんでした。
56.5436 : (無題) かもめ ('11/08/09 20:34:10 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110809_573_5436p
未経験な世界の「 」を、日常語の比喩で巧みにあらわしている
のが新鮮でした。
テクストから、言葉の揺らぎみたいなものを感じられて、
不思議な後読感です。
59.5435 : 鼻血 笹川明彦 ('11/08/09 09:49:17 *13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110809_562_5435p
鼻血のことで、だらだらと、散文調で書いていくが、読んでいるうちに、
どうでもよいことが、馬鹿馬鹿しいことが、
実際にありそうな設定なので、案外リアルさを
感じて読めました。
最後の一行で、この散文は詩になったようです。
60.5420 : 希望氏 森田拓也 ('11/08/04 03:39:07 *1) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110804_404_5420p
いつもより、良い出来栄えだと思います。
>なぜ、悲しく見えるのか?
>ぼくは、その理由を知っている。
>けど、言わない。
>きっと、馬鹿にされるから
言ってみると良いかもしれない。
新しい世界が、見えてくるかもしれない。
詩を書くということは、実際恥ずかしいことでもあります。
61.5433 : 孵卵する朝の白い サティ ('11/08/09 00:31:36 *2) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110809_557_5433p
世界の姿と、作者の心境を「白い朝」「美しい朝」の比喩に託して
表そうとしたのだろうか。
静かな趣をもって、語られているので、抒情的な好感がもてる。
62.5442 : 野菜 黒髪 ('11/08/11 00:03:28) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110811_617_5442p
擬人化をもちいて、暴力を書いているのだろうが、
かなり自虐的である。
64.5416 : やま サティ ('11/08/02 08:47:22 *1) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110802_327_5416p
>君は僕を許してあげてほしい
>あせらずとも
>哀しみはいずれ訪れるから
>君は僕を許してあげて
自己愛の極みを書いているのか。
こんなセリフをはいて、女性に迫ったら、どんな女性も
気持ち悪くて逃げてしまうだろう。
作者の精神構造が心配になります。
65.5413 : 自分は見た んなこたーない ('11/08/01 23:15:03 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110801_305_5413p
1
最後まで、きちんと読める。
この既視感を既視感のまま紡いだのは、ただただ勿体なく感じる。
2
物語のサビの部分を、いくつもの断片をつなぎ合わせて、作られているようで、
バラバラで纏まりがない。
でも、それぞれの、詩的メタフアーは、ユニークで、
男が便器に顔を突っ込んでいる場面の断片が、
ホラー風であり、
ナンセンスで、面白い出来ばえになっている。
66.5418 : 犬 ちーちゃん ('11/08/03 01:17:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110803_369_5418p
犬について、だらだらと書かれた散文である。
自分が書きたいことを書いているのだろうが、
読み手としては、多分大方は、興味のない事を書いていて、
語り手と読み手との距離が離れすぎているような作品である。
68.5412 : おかあさん 蓮枯 ('11/08/01 22:44:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110801_299_5412p
ダムの比喩と、多分、すべての成果が、間もなく水没する女たちの家族の苦悩が、
対比的で、効果的に良くできていると思います。
三連で結論的になり、急ぎ過ぎて、最後の「・・・・・・」は、
別の違う表記を考えた方が良いでしょう。
この詩の場合、女を、題名にこだわらずに、
いかようにも解釈出来るところが
興味深いです。
70.5414 : 八月の印象 かもめ ('11/08/01 23:22:38)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110801_310_5414p
短歌集のようです。
>すくわれて すくわれなくて小金魚 明日の方へと一斉に向く
この短歌が良い出来だと思います。
71.5422 : MMO J ('11/08/04 17:15:08 *9)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110804_417_5422p
RPG、コンピューターゲーム風物語で、
これを詩という枠でとらえてよいのか疑問です。
73.5427 : 系統樹 yuko ('11/08/05 11:25:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110805_437_5427p
1
一定の位置は保てている。ただ単体として最後に行くにつれ痩せている。構成と言葉の記号性を操作できていない不安定さがベースフォーマットに記号体系を変更しフォロワー文学を為していく一定量産の中で揺動している。洋服を着ていて、それがはっきりしている技術作品であり、多用性にプラスティックの歪みも廃棄されない位置に居るように見える。フォロワー文学の側面態度として一定の部位には居る。
2
ただ、鮮烈な語彙がいくつか現れるのが、極めて印象的である。
そこには、きわどいまでの残忍性を含んだエロスのようなものが
漂っています。
ただ、詩がイメージとして伝わりにくい。
あまりにも、懲りすぎた表現になっていて、
何に、焦点を当てた作品なのか、分からなくなっているのではないか。
75.5424 : 地獄博士 黒髪 ('11/08/04 18:57:35) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110804_423_5424p
たわいのないエンターテイメントな物語です。
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2011年8月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。
Posted in 未分類 | Print | No Comments » | URL
はじめに、
その一
3.11が嵐のように過ぎていきました。
大震災当日、僕の家は柳のように揺れて、家財道具は、ほとんど、ひっくり返り、
一瞬ですが、もしかしたら死ぬのではないかという
恐怖に襲われました。東北地方では、未曽有の津波によりすべてが破壊尽くされて、
原発事故による被爆の恐怖、同時に故郷を追われた人々をみて、
本当にとんでもないことが起きていることを実感して、今後の日本は、何年にもわたり、
あるいは数十年にもわたり、政治経済文化の根幹で、
変わっていくことが、想像の域ではありますが、わかるような気がいます。
それを、僕は言葉にしようと思ってみましたが、
なんら自分の言葉を見つけえずに、僕がいかに無力であるか、実感しました。
なぜそうなのだろう。時がたつにつれて分かってきました。
僕は、被災者と違って、節電以外、なんら直接被害を受けていない、
直接当事者ではないからです。
おなじ日本人でいながら、今までどおりの生活ができていて、
本当の意味の災害の体験者でないのかもしれない。
そこが、たとえば、福島出身の、詩人、和合亮一さんなどとは、決定的に
違うのです。圧倒される、地震、津波、原発により、荒廃した故郷の存在のなかで、
彼は、いままで持っていた詩の価値観が一変したと言っています。
あれから5か月が過ぎて、少しばかりか、対岸の火事のように見てしまいがちの、
僕は、詩を書くものとして、避けて通れない、3.11を常に頭に入れて、
自分の立ち位置を、しっかりと見つめていたいと思います。
今回の投稿作品の中には、直接、大震災、福島のことを語り、あるいは、間接的に
メタファーにより、大震災、福島のことを取り上げている詩が多いことは、
今回の出来事が、多くの詩を書く投稿者にとって、重要な転換点になっていることが
示唆されていることは、詩の出来、不出来はともかく、頼もしく思いました。
僕個人としては、そのような詩が多く投稿されることを望んでいます。
そのニ
すぐれた詩の特徴として、
詩の曖昧性と多義性がある。その特質をもっている詩は、言葉にあらゆる解釈の
広がりを可能にして、作者が考えも及ばないような、詩の豊饒さを
作り出すものだ。読み手に、言葉の非有限的な可能性を与えるのだ。
そこに解釈の多義性があたえられる。
そこにあるものは、記号論哲学者、文芸評論家のエーコが述べている「開かれたテクスト」として言葉を豊かに表している、詩においてもっとも歓迎するものです。
その反対のものが、限りなく遠近法的で、散文的なもの、読み手には、限りなく、答えが一つしか用意されていない文章(詩)があります。詩を脆弱にして、読み手は、なんら詩の醍醐味、魅力を感じられなくなります。
いわゆる「閉じられたテクスト」です。
今回の投稿作品にも、いくつかありましたが、何か、幼い中高生の詩のようで、
詩における作者の底の浅さが見えてしまい、避けるべきものであると思います。
また、
詩を書くものとして、よく無理をして、読み手のまったく理解不能のものを書いて、これこそが「開かれたテクスト」であるという人もいます。
例えば、シュウレリアリズム、ダダイズムもどきの詩があります。
とても難解でモダニズムの典型のように思えますが、
なんら裏付けのない、
その言葉遊びのテクストは、考えてみれば、別に、その作者が書かなくても、
わたしでも、(また別の人でも)、機械的にかけてしまうものもあるのです。
そう考えると、決してオリジナルのものではなく、決してすぐれた詩では
ないと言えますし、
詩の一回性の本質からも離れるので、投稿者は、くれぐれも、注意して、
自分しか書けない詩を書くように、やはり、心がけるべきであると思います。
その三
話は、脱線するのですが、詩のオリジナティーという観点から、いえば、
吉岡実の「僧侶」という現代詩史上の傑作があります。
この詩の形式は、たぶん、吉岡実が到達した高度な独自性であると思います。
しかし、あの吉岡実のすべての詩の中で、「僧侶」と同じ形式で書かれた詩は、
「僧侶」以外、一篇もないのです。
吉岡実が、いかに、作品のオリジナリティーに真摯であったか
伺えると思います。
そこまでいかなくても、言い方に語弊があるが、
詩のオリジナリティーということも、詩を学ぶ者には、
念頭に置いていくべきでしょう。
その四
勿論、その状況、最低限に必要な場合によるのですが、詩に使われている語彙に、
「神」「愛」「悪」「天使」「悪魔」「永遠」など、とても抽象的な言葉が
多用されていることが気になります。
このような抽象的な言葉を、極力避けて、その抽象的な言葉を、比喩により
別の言葉で、表すことが、優れた詩ではないだろうか。
そして、それが詩の多様性、言葉の豊かさを生み出すのではないだろうか。
安易な抽象語の使用は、詩を安易な、絶望的に底の浅い、
ものにしてしまうことに、投稿者は気づいてほしいと思います
さて、長くなりましたが、
追記として、前の七月選評に加えて、
優秀作品と次点佳作の選評の追加分と
落選のコメントを掲載します。
優秀作品
28.5316 : THE SANDWITCHES’S GARDEN。 田中宏輔 ('11/07/01 00:16:10 *9)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110701_155_5316p
評1
本と時間とが交差していく。
評2
田中さんは基本的に文章が下手で泥臭いですが、今月の2作は切れ味よかったです。
長文引用の配置以外は先ず自作してから無理やり引用元を探しているさまが明らかに見え、そのような時間の無駄は不要と考え、その振る舞いを理解する気になりません。自作なら自作でいいではないですか。奇妙な倒錯です。
評3
ぼくは田中さんを評価出来ません。水割りにしか見えない。
一回目は面白いだろうと思いますが、こうも見せられてはうんざりとしか思えない。
手間かかるんだろうとは思うんですが。引用で構成された詩、なんて手法も思想も正直言って古臭いわけですし。それならば普通に書けよ、としか思えない。
田中さんの作品が優良に残り続けるとしたら、ぼくは非常に違和感を感じる、とだけは付け加えて。
12.5331 : 世界の終わりに Q ('11/07/04 21:16:50 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110704_301_5331p
評1
静かに扇動しながらの達観。人間的。
評2
戯曲のテイストを取り入れたいんだろうと思うけれど、好き勝手突っ走ってる感が拭えない。もっと作りこめといいたくなる。
文章と作品の構築力の面ではむしろ劣化してるようにすら思う。
ダレダレと垂れ流すような緊張感のない作品。
49.5368 : 非常に退屈な詩 Q ('11/07/16 11:49:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110716_730_5368p
荒々しく大胆に歩んでおり痛快です
次点・佳作
6.5403 : 青 進谷 ('11/07/28 10:47:20 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110728_150_5403p
ここまでありふれた言葉で描きとることが出来る。ここまではなかなか出来ない。
81.5327 : 散文詩_110620.txt 藻朱 ('11/07/04 02:16:59) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110704_267_5327p
長い間、投稿を続けていて落選しっぱなしの藻朱さん。コンテクストを打ち破った以前の熱量を保ちながらも落としどころを見極め成しています。
5.5399 : ぬくもり ブラッキー ('11/07/27 21:08:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110727_130_5399p
ブラッキーさんの詩には、ためいき氏を思い起こさせるものがあって生理的な不快感を覚えたのですが、再読してみました。
やはりキモイ自意識が見えましたが、ためいきのように露骨ではなく、鉱物質の美しさを醸している
9.5392 : ギロチン yuko ('11/07/23 15:11:27 *4) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110723_972_5392p
フォロワー文学で計算が透けている構成だけれども、その冷徹さの貫徹(自己の詩ではないところで書く)が味になりつつあります。
8.5396 : コルトナの朝(印象違い) case ('11/07/26 20:40:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110726_095_5396p
詩人ではないということを自覚していて詩ではないものをテクニカルに、ただただ量産している。コンセプト勝負。コンセプトを、もっと前面に押し出しても良い。
12.5351 : ロビン村 ゼッケン ('11/07/12 19:15:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110712_548_5351p
最終連だけが上手い。ヘタウマな方なので、ありになってしまう不思議さ。
54.5360 : 空間の定義 zero ('11/07/15 08:25:07)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110715_665_5360p
巧い。
かなり、読み手の志向性を狙った方向に引っ張っている。二項対立を強調し、モチーフを二つ並べる。効果的である。また、共通項を強調し、対比させる方法論の詩である。
読み手に委ねられる部分の大きさが、面白い。初読と再読では、明快に変化が訪れる。反復を志向する作品だ。
落選のなかで寸評のあるもの
37.5342 : 悔悟 破片 ('11/07/07 23:18:34 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110707_433_5342p
評1
ただのデカダンなのだけれど破片さんは下手な時に力を発揮しているように思える。きちんと作品に反証している。いじくり倒すよりも良いのかもしれない。いつか、この方向で作品になるのかもしれない
評2
表現は平易な散文で書かれていて、好感をもてます。
語り手の、経済的に切羽詰った窮状が、伝わってきます。
困窮という生活感のある、珍しいリアルな詩である。
こういう切り口で書いていくのも面白いと思います。
17.5339 : ある絵師の故郷 J ('11/07/05 20:53:42 *34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110705_381_5339p
何度も訂正,推敲したようで、
テクストの言葉の滑らかさは、やや不足している、
かなり粗さがある。
フェルメールやゴッホの固有名詞を比喩として、使うのは、
表現の可能性を、教養主義的に自ら限定していて、どうだろうか。
>彼の故郷の中の裸体の乙女が
>いまだ空白であったのと同様に
>気がつけば二人はキャンバスの中にいて
>鷹が飛行の練習をし
>時に放浪するラマの一団と遭遇するような山奥で
>この世の終わりが眺望できそうな崖際をバックに
>海辺の灯台のひとつまみの明かりを頼りにして
>ひとりの画家とひとりのモデルとして向かいあっていた
この辺の表現は、散文的な遠近法的手法を、打ち破って、新鮮である。
終わりのところも、テクストを予定調和的に閉めておらずに、非凡な表現をしている
>その肌が軽く赤味を帯びてしまったせいで
>絵師はまだ赤い絵の具を塗りなおさなければならない
79.5329 : 溶解 泪 ('11/07/04 16:55:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110704_289_5329p
詩的曖昧性はおもしろい。
言語に、多様な意味を与え続けてくる。
作者のコメントからみて、時に、語り手が独り歩きして、予期しない効果も出すものです。
「指が溶ける」という唐突なメタファーにより、語り手のこころの内面(例えば、常識的なあり方から、外れた独創的な考え方を表しているかもしれない)を上手に
表現で来ていて、魅力的な出来栄えになっています。
57.5338 : 五限目 藤崎原子 ('11/07/05 18:37:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110705_373_5338p
学校生活の心情を、書かれた詩であると思う。
比喩を大量に馳駆し、言葉を積み上げているが、
とても、静かな情景が浮かび上がってくる。
その静けさが、回顧的であるので、感傷的なイメージがどうしても
出てしまうのが、やや残念である。
井坂洋子さんの初期の作品を思い出してくる。
35.5386 : 無題 益子 ('11/07/20 21:40:59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110720_895_5386p
短すぎる。
詩集のなかで、一篇としてあったなら、面白いかもしれません。
36.5374 : 自堕落 笹川明彦 ('11/07/18 12:53:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110718_788_5374p
>今宵の夜空は青黒く、赤銅色の月は円く、大きく、街路を小さな砂漠蜥蜴が這い回る。
>塩の味がする砂を蹴って、冷え切った空気を頬に感じている
冒頭の一行目を読んだだけでも、濃密に作り物感が伝わってくる。
読んでいくうちに、退廃した世俗感が強調されたテクストに
仕上がっている。作者は、ボードレールを読んで、影響を受けたとあるが、
濃厚な表現はよくでていると思う。
16.5356 : 橋から 熊尾英治 ('11/07/13 15:34:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110713_579_5356p
一連目が、僕は、川の水に浮かぶ花火のことでしょうと思ったのですが、
違うようですが、でも多様に見えて、粋な詩的な表現に出会えた。
また、
>花火がカチカチと
>重なって
のカチカチというオノマトペがとても、印象深く感じられる。
ただ、もう少し言葉を書ききれなかっただろうか。
39.5383 : もしもし 外目/寒月 ('11/07/20 19:57:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110720_891_5383p
もしもしの反復によって、良い
軽快なリズム感をもっている
ただ、
>吹き抜けていった故郷の幼なじみの少女の乳房の残り香の寂しいため息の
>この口吸いしその人の名前を
>思い出せないままに
と、突然、古い抒情的なフレーズが表れてくるのが、
違和感として残る。
全体の出来栄えに細かい配慮が必要。
71.5343 : チン モノローグする 草野大悟 ('11/07/08 00:43:42 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110708_440_5343p
軽快なリズム感で、電子レンジのメタファーをよく書けていると
思います。少し笑えました。
視点の付け方が、独創的で良かったです。
47.5372 : 記憶に密着する 右肩 ('11/07/18 02:02:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110718_777_5372p
評1
いつも通りのプラスティック加工。いつも通りに距離を取って職人として詩の内側ではないところから書いている。今回、粘液をシニフィエにし多用したことは単純にコンセプト的立ち位置を読み手に見誤らせてしまっていると思う。
評2
作者は、詩を書くのに十分な筆力をもっているが、
この詩は、作者が実験的に書いたのかもしれないが、
天国のくだりは、
さすがに、気持ちが悪くなった。
自虐も、ディープすぎるだろう。
でも、気持ち悪いくらいに書いてあるから、リアルにできているともいえます。
1.5407 : 夏祭り david ('11/07/29 23:05:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110729_199_5407p
べたべたの恋愛詩である。
恋愛詩の様態をした自己愛のエクリチュール。
書き手の一方的な思い感情の独白である。
テクストのなかで、女性を、つねに自己同一性のなかでみており、
女性に近接すればするほど、他者としての、生き生きとした女性が
浮き上がらないというジレンマにある典型的なテクスト。
4.5380 : ――芳雄さん 菊西夕座 ('11/07/20 04:25:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110720_866_5380p
評1
詩作品は面白くないのだけれどもレッサー・エンタテイメントとしては非常に反射神経が良いと思う。
反射神経だけとも言える。タイミングがある。そんな個性。
評2
七五調の韻をふんでいる詩です。
読んでいて、日本語の生理に適っているので、
読みやすいのですが、何か戦前の定型詩の古さを感じてしまい、
好意的には受け入れられません。
原田芳雄の昭和的な古さはイメージとしては、あっているかもしれません。
7.5404 : 摩擦 大丈夫 ('11/07/28 11:40:51) [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110728_154_5404p
こういう押し付けがましいテクストは、あまり読みたくない。
作者は、詩とは何かを、もっと考えなくてはならないと思う。
時に、ひどく演説調になっている。
10.5353 : まどろみの記述 笹川明彦 ('11/07/12 21:21:02 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110712_555_5353p
作者としては丁寧に言葉を選んで、テクストを完成させたようだけれど、
荒唐無稽な比喩、シツコイ表現、無理に作りこもうとしているところがあり、
ワザとらしくなっている。
「まどろみの記述」とあるが、本当にまどろんでいるのだろうか。
テクストの最初のところから、
>通りには誰もいない。
とあって、間髪入れずに、
>若者の集団が通りをふさいでいた
とすぐ変わる。
あまりに唐突で、忙しい、
読む気が失せてしまう。
もう少し、読み手を考えて、書いていくことも必要だろう。
でも、まどろんでいる状況であるから、しょうがないかもしれない。
11.5389 : 君へ、 ひかり。 ('11/07/22 09:29:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110722_939_5389p
小学生、中学生が書いたような詩です。
また、
詩を書く姿勢に問題がある。
まるで人生を達観したような表現はいかがなものだろうか。
上から目線の詩(詩といえるか疑問である)であると思う。
>人生は儚い、しかもそれを支えるには忍耐が必要だ、
また、表現が大げさで、陳腐にみえる。
>「ときよとまれ、未来永劫、そこにとどまれ、」
13.5406 : (無題) hatter ('11/07/29 04:15:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110729_185_5406p
詩作の方法論としては、面白いかもしれませんが、
単なるダジャレや語呂合わせや書き手の知識の披瀝に終わってしまっていて、
結果、少しも面白みがない。
失敗作でしょうか。
14.5402 : 夢 spectator ('11/07/28 02:47:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110728_146_5402p
冒頭の、作り物感、唐突感と、また、よくある異国風の物語かと思ったが、
テクストは、丁寧に書かれている。文章力もあるようだ。
もう少し、言葉を選んで、書き続けていけば、
もっと良い詩が書けるようになると思う。
15.5390 : 貨幣と呼ばれた男 るるりら ('11/07/22 19:40:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110722_948_5390p
語り手の視点が生きているものとして見ていて、面白い、
バブルと引っかけて、文明批判的な詩で良かったと思う。
たまには、このような詩も良いと思う。
18.5385 : 部屋 んなこたーない ('11/07/20 21:28:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110720_894_5385p
絵画的な詩、戦前からのモダニズム、シュールレアリズムの影響のある詩のようです。
>本当だろうか?
と繰り返し言いつつ、幻覚か幻想か、あり得ないことが次々と起こる展開は、
単なるシュールレアリズムではなく、
普通の感覚の作者が、普通の感覚を詩作のベースに置いて、絶え間なく空想を十分に膨らまして、
あり得ない奇怪な世界を想像しているという、
書き方をしているが、
これでは、新しさというより、作為的なシュールな作り物になっています。
西欧において、
シュールレアリズムとは、書く主体と、書かれる客体あるいは対象との関係性において、
いかにリアリズムを追及するかという問題に対して、進歩的な芸術家は、もはや
従来の遠近法的手法では、十分表しえないと、リアリズムの本質を追及する過程で
結果として、必然的に奇怪な描写が表されてきたのであり、彼らは、
奇怪な描写を表そうという目的で、表現が奇怪な描写になったのではないのです。
19.5398 : ジンリキ GENKOU ('11/07/27 05:17:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110727_102_5398p
最後の一連に、作者の言いたいことが、収斂されている、
いわゆる閉じられたテクストである、このような詩は、
どう読んでも、答えは一つしか得られないようなので、
言葉に広がりや多様性がなく、
読んでいて、面白みがない。
20.5400 : 漂う女 atsuchan69 ('11/07/28 00:05:51) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110728_138_5400p
やや古風な抒情詩である。
きれいに纏まり過ぎていて、少し、鋭利に飛び出るところが
欲しかったと思う。
しかし、とても、丹念に積み上げて、丁寧に書かれていると思う。
>我が想いは藻屑となって
>ふたたび沈む
この辺の文語的な表現は、大げさで、違和感がある。
23.5375 : 名前のない籠 koe ('11/07/18 14:02:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110718_791_5375p
子のいない、あるいは子を失くした母の切ない詩を
無理なく、平明に書かれていて、好感がもてます。
>ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ
というオノマトペは、
不思議な感覚ですが、今ひとつ
響いてくるものがありません。
24.5393 : 家族会議 de+de. ('11/07/25 19:01:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110725_063_5393p
評1
二作目以降どうなるのか解らないけれども、
擦過だけを意識している狙い通りに働いている作品。
評2
会話だけで、詩として成り立たせているのは、とても斬新で、
ユニークです。
新しい実験詩のようですが、
もう少し工夫が欲しいと思います。
「だからどうなのだ」と読者に切り替えされる
レベルであると思います。
25.5397 : テーブルクロスの挨拶 BIRD ('11/07/26 23:53:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110726_099_5397p
評1
あっけなさが、それなりに気になった。
評2
いろんな言葉をてんこ盛りにした、
お世辞のも、上手とは言えない詩です。
26.5364 : いま まさに るるりら ('11/07/15 20:37:07)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110715_698_5364p
妖怪と蛙の寓話だろうけれど、
なにやら難しい、何を言わんとしたことか、読み手に
伝わらないようである。
寓話のエクリチュールにおいて、
ふつうのテクストでは、大きく捻りを効かせた、
象徴的な詩的言語を馳駆して、新鮮な驚きをもって表現されるのだが
僕が鈍感なのか、そういうものが、ほとんど感じられない。
29.5388 : √ 雛鳥むく ('11/07/22 02:28:46 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110722_932_5388p
評1
最近とても多い作風。詩で使われ自分が上手いと感じた言葉を使い、悪くない作品であるように整えていく。複写の複写の先というか、フォロワー文学というか、一定があっても、
それから先がなかなか難しいかもしれない。
立ち位置を変えると、こういう作品はグッと面白くなるのだけれども。
評2
「寄せ集め」っぷりが逆に面白い。
語感だけで繋いでいっていて、作品の統括イメージが希薄だから全体的に読みやすいのに、なんにも残らない。
難しいものだ。言葉のセンスは好みなんだけども。
評3
3,11以降の現代社会を批判的な視点にたって、比喩を使って表しているのだろうか。
そのように読めなくもない詩である。
30.5391 : 前と後ろを取りかえよう < 夏色ストラップ > kizuna ('11/07/23 12:09:18 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110723_960_5391p
幼さの残るポエムである。
軽い作品であるが、心温まる言葉の運びが良い。
33.5387 : 終曲 无 ('11/07/20 22:05:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110720_896_5387p
「天使」「神」「悪魔」など、安易に抽象的な言葉を使って、
哲学的な思考のあり方を書きたかったのでしょうか。
「ミネルバの梟」のアニメ版というところでしょうか。
でも、「終曲」という題だから、そうではなさそうで、
荒唐無稽なものを書きたかったのでしょうか。
38.5376 : 鬼 婦 字ぇ ('11/07/19 09:25:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110719_822_5376p
文章は上手くはなく、面白く書こうとして、
滑っている印象です。
書かれた語彙は、美しさがなく、
作者は、ラカンの理論やフェミニズム論などを書きたかったようですが、
それ以前に、テクストの出来が、悪すぎて、それらに追いついていません。
42.5330 : 悲惨と愛 黒髪 ('11/07/04 17:10:59) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110704_291_5330p
感傷的な、底が浅い身辺心境詩です。
43.5373 : 噛まれたの? 香瀬 ('11/07/18 08:23:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110718_781_5373p
評1
プラスティック加工のみを行う作者。
最後にもう一ひねりあっても良いかもしれない。
評2
言葉の曖昧性や多義性は、開かれたテクストとしての、
すぐれた詩の要請するところでありますが、
扱ったテーマが、
作者が言う、ずらしの技法が、テクストをより複雑にして、
難解さだけを残して、作者が望む、
詩の成果を受け取ったかどうかはなはだ疑問です。
44.5341 : Bombyx カイコ伝説−七夕異説 RetasTares ('11/07/07 22:07:39 *7) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110707_430_5341p
評1
タイトルと一連の勿体なさ。それ以外は良い。
評2
単なる、御伽話のような物語です。
それ以上でも、以下でもない。
45.5381 : THE BUS 熊尾英治 ('11/07/20 06:09:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110720_869_5381p
「ウェンディーズ大佐」の過去の失恋の感慨を書いたものなのか?
なんなのか、これほど、何も読み手に伝わらい詩も、珍しい。
46.5371 : 自我処刑 森田拓也 ('11/07/18 01:24:01 *1) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110718_775_5371p
評1
読むことが苦痛だった作者の作品。だんだんと上手くなっていっています。
評2
詩を書くには、もう一段階、努力が必要かもしれません。
現実的でない、まるで、バーチャルな世界を
書いているようです。
51.5370 : 愚者のカード サティ ('11/07/18 00:26:29) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110718_774_5370p
ハードボイルドタッチの、出来の悪い散文詩。
一行目から、文章を書くことが下手であるとわかってしまう。
もっと、読み手を意識して、熟達するように、
努力してほしいと思います。
52.5359 : おとずれ ひかり。 ('11/07/14 08:39:38 *10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110714_610_5359p
感覚的な感情を抒情的な詩にしたのでしょうが、
短すぎて、受けるものがない。
魅力的な語彙も一つもない。
53.5365 : incidents 南 悠一 ('11/07/16 00:25:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110716_709_5365p
とても難解で、語り手の抽象的な観念の世界を書いているのだろうけれど、
読み手に訴える言葉が、見出せない、読んでいて、とても辛い詩です。
55.5357 : 決闘 J ('11/07/13 21:21:51 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110713_586_5357p
>ある日友人がブランド物のグッズを学校に持って来たので
>お金持ちなんだと言うと
>私はブラウスのボタンを外してコインに変える方法を知っているだけよと言った
この部分は、語り手が誰なのか、奇妙に整合しない
ところが、謎めいていて面白いと思ったが、
読み進めるうちに、トンチを聞かせた単なる身辺雑記であると思うと
冒頭の部分は、主体をきちんと設定できない、作者の手抜きの雑な文だとわかる。
いつも思うが、他の書き手にも言えるが、
簡単に、安易に、または好んで、「神」とか「善」とか「悪」とか使いすぎる、
この抽象用語を使うだけで、
テクスト全体が、絶望的に安っぽくなるのを、書き手は自覚しているのだろうか。
56.5349 : ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 益子 ('11/07/11 23:25:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110711_532_5349p
戦前のモダニズムの前衛詩の流れを汲んだ、手法で書かれているようですが、
写真のような描写は、まあ
こういう詩も、あってもいいと思いますが、
別の言い方をすれば、
こういう詩は、益子さんだけでなく、誰でも書ける詩であるとも
思います。
58.5354 : アドバルーン ロボット ('11/07/13 06:08:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110713_564_5354p
贔屓目に言えば、多くが、コテコテの詩が多い中、後半部分が、何か、さわやかさを受ける詩で、読んだ後読感として、ほっとするところがあります。
でも、前半部分のアナーキーな言い方は、浮いてしまうようで、
随分と、分裂的な詩である。
59.5348 : そして花のなかで ぎんじょうかもめ ('11/07/11 15:22:18 *13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110711_524_5348p
作者の一方的な独白に終始していると思う。
他者として、自己以外を誠実に描いているとは、到底思えないので、
結局、つまらない作品になるのでしょうか。
嘘っぽく、気取ったり、自虐的にカッコつけたり、せず、
自分の長所、短所を、他者を介して、誠実に書いていくことが、
必要でしょうか。
それが、出来ないと、いつまでも、自己愛の底の浅いテクストしか
書けないと思います。
60.5347 : 営利案 引き裂く。 仮新 ('11/07/11 09:34:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110711_520_5347p
盛りだくさんの、ごった煮感のある詩である。
読んでいて、苦痛だ。比喩も決して上手くない。
テクストの統一感がなく、多分、作者は、書きたいことを、
とめどなく書いたのだろうが、
作者は読み手を意識していないのだろうが、ただ、
こういうのも詩であると言われれば、言われないわけでない。
変則的な、自動書記といえば、それもあるだろう。
63.5336 : 風化 无 ('11/07/05 10:44:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110705_345_5336p
詩を書くものを罵倒する、詩を書く作者は、
何者だろうと思ってしまう。
ピエロになるなら、詩人になるということか、ならば、自分だけが特別という
自惚れかなのか。詩人にはならないということか。ならば、
>その程度のものなのだ
>この俺は
>その程度のものなのだ
>この世界は
というように、アウトサイダーのふりをして、
ニヒリズムを語るというより、世間や他者を貶し、甘えて、
言い訳をしているつまらない考えなのだろうか。
64.5317 : Over The Hills and Far Away 飛黒 ('11/07/01 01:29:24 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110701_157_5317p
エロチックな比喩が、効果的につくられていて、面白いです。
最後は、予定調和的に、抒情的に終わるのは、エロチックな表現が中和されて
丁度良いかもしれません。
ここで、エロスと言いましたが、どちらかというとAVポルノに近いです。
作者は新しい表現だと思っているでしょうが、世の中は、AV的比喩表現など、
映像および言語で、大量生産物として溢れかえっているのです。
もはや、誰もが見聞きした表現であり、中には、食傷気味の人もいるでしょう。
野村喜和夫氏が、以前「おまんこ」がきれいな言葉だといったことがあったと思うが、
いまや、この21世紀の言語が大量に次々と消費される時代にあっては、
それすらも、特別でもなんでもない、俗っぽいつまらない、
あるいは普通の言葉だと思える時代なのです。
65.5332 : 夜へ ぎんじょうかもめ ('11/07/04 21:29:11 *11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110704_305_5332p
一連ずつ、57577の短歌調で、完結した文(行)が、集合されて、一つのテクストになっているのでしょうか。
上手だと思う連は、
>右肩にきみが頭を寄せたときふたりは夜の中心でした
が、良い出来であると思います。
67.5337 : 真夏 大丈夫 ('11/07/05 12:51:56) [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110705_358_5337p
評1
比喩を使うようになってきましたね。大丈夫さんは、とても下手なので、
その分、成長が即座に見えてきます。あと5年くらい書いたら、
優良にいくのかもしれません
評2
せっかく、抒情的に書いているのだから、
もう少し、使用する語彙の選択に注意が必要ではないだろうか。
「ルノアール」とか「怪獣」とか。
最後が予定調和的で、物足りない。
68.5323 : 美しき残像 atsuchan69 ('11/07/02 21:59:21) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110702_214_5323p
きちんと書かれていて、安心して読める詩です。
でも、冒頭の、「紺碧の輝きを放つ」から、
テクスト全体を通じて、西欧詩の翻訳詩のタッチなので、
かなり作り物感があります。
72.5352 : 目的地永久 黒髪 ('11/07/12 21:07:11) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110712_553_5352p
Jポップスの歌詞みたいです。
現代詩の一般定義を基準にしたら、安易で、軽い言葉があふれている。
74.5325 : 銀河系第七居住区発第三ターミナル経由便 美裏 ('11/07/04 00:41:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110704_259_5325p
ハードボイルドでバーチャルな空間の、空想物語の断片のようです。
75.5328 : にくしみ 字ぇ ('11/07/04 11:38:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110704_282_5328p
まさに、妄想墓場のように、よくわからない作者の空想の世界に
酔っているのでしょうか。
76.5322 : 木の葉 アルビチア ('11/07/02 17:24:46 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110702_198_5322p
擬人化する方法で書かれているのがよくわかるが、
欲をいえば、
その主語を、オブラートに包み、わからなくすることにより、
効果的な比喩ができてくると思います。
77.5326 : 二者 サティ ('11/07/04 02:14:33 *2) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20110704_265_5326p
「痛いです→いたいです→居たいです」というように言葉遊びを
重ねながら、作者の内面を語っているようです。
もう少し、丁寧に書き込まないと、
言葉が美しく響きません。
後半は、ふつうに読めて安心しました。
80.5335 : 魚 アルビチア ('11/07/05 08:05:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20110705_333_5335p
アレゴリーを扱っているようですが、
そういうものは、読んでいると、自然に読み手に、伝わってくるものですが、
それがない。ということは、色々な言葉を使いすぎて、複雑にし過ぎて
いるからだろうか。
ただ、現代社会の人間風刺であることは、
>しまいにみんな忘れて
>ただただすいすい
以降の二連で、わかるような気がする。
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