文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

ポエケット出展のお知らせ/本の予約受付(ご来場の方へ)

2009-06-14 (日) 17:10 by Bungoku.JP

来る7月12日、両国・江戸東京博物館にて開催される「TOKYOポエケット」に、文学極道として出展します。

会場の文学極道ブースでは、長らくお待たせしておりました、2006年・2007年年間各賞受賞者の作品とコラムをあつめた本、「文学極道 No.2」を販売する予定です。
また、品切れにより入手不可となっておりました「狼13号・文学極道特集」(内容は2005年分にあたります)も、ごく少部数ですが増刷しましたので、並べて販売します。

当日は代表のダーザイン(北海道在住)をはじめ、発起人・スタッフの一部も会場へ参ります。
また、上記本の企画・制作でお世話になっている狼編集室、連携して企画・活動を展開中の月刊 未詳24からも出展が決まっており、多くの受賞者や常連の方たちも来場される予定です。
ご興味のある方はぜひ会場まで足をお運びいただき、各ブースへお越しいただければ幸いです。

開催日時・場所・内容等、詳しい情報は「TOKYOポエケット」のサイトでご確認ください。
http://www.poeket.com/

文学極道ブースで販売する本(予定):

  • 「文学極道 No.2」 ―― 1,600円
    ソフトカバー(カバー・帯つき)、約220ページ
  • 「狼13号・文学極道特集」 ―― 800円(増刷にあたり価格改定)

その他、発起人や受賞者の方の詩集についても(希望があれば)販売・請負を検討中です。


ポエケット出展に先立ち、上記の本「文学極道 No.2」「狼13号・文学極道特集」について、当日ご来場のうえ購入なさりたいという方のご予約を、メールにて受け付けます。

どちらも少部数の販売となりますので、当日はすぐに売り切れてしまう可能性があります。
前もってご予約いただければ、その分はこちらで取り置いて、当日ご来場いただいた際に確実にお渡しできます。
ただし、販売可能部数を超えてしまった場合にはご予約をお断りすることもありますので、お早めにお申し込みいただければと思います。

ご予約は store@bungoku.jp 宛に、次の項目を明記してお申し込みください。

  • 件名 「ポエケット予約」
  • 1. お名前(紛らわしくなければ筆名・ハンドルネームでもかまいません)
  • 2. 希望される本のタイトル(「文学極道 No.2」「狼13号・文学極道特集」のいずれか、または両方)
  • 3. 希望部数
  • 4. メールアドレス

こちらでお申し込みの内容を確認して、(4のメールアドレス宛に)ご予約完了のメールをお送りします。
代金は当日いただきますので、事前にお支払いいただくようなことはありません。

〜 ご注意 〜

当日来られなくなった場合のキャンセル連絡等はとくに必要ありませんが、早いうちにわかっている場合にはその旨お知らせいただけると助かります。
なお、申し訳ありませんが、通信販売についてはポエケット後にあらためて申し込みをお受けするように予定しておりますので(部数もあまり多くは用意していませんので)、公平性のため、当日来られなかった方の分は単純にキャンセルとなり、優先的に通信販売の扱いにするということはいたしません。ご了承ください。

「文学極道 No.2」は現在印刷所での作業工程にあり、刷り上がりを待っている状態です。
しかしながら、何らかのトラブルにより納品が遅れ、ポエケット当日に間に合わないという可能性もあります。
その場合には納品後に発送する形での販売となってしまいますが、ご来場いただいた方には優先的にご購入いただけるようにいたします。
どうかご理解、ご了承ください。

また「文学極道 No.2」については、受賞者つまり著者の皆様へはこちらからあらかじめお聞きしているご住所宛に完成した本をお送りいたしますが、ポエケットへのご来場を予定されている方で、当日お受け取りになりたいという方がいらっしゃいましたら、同様に上記アドレスまでメールにてお伝えいただけますよう、よろしくお願いいたします。

繰り返しになりますが、今回のご予約は通信販売ではなく、ポエケット当日にご購入・お受け取りを希望される方に前もってお伝えいただくということですので、お間違いのないようご注意ください。

ご質問、当日の出展内容についてのご希望等(この本も販売してほしい、など)ありましたら、上記アドレスまでお気軽にお伝えください。
よろしくお願いいたします。

Posted in イベント, 本・出版, お知らせ | Print | No Comments » | URL

2009年4月選考雑感

2009-06-06 (土) 13:36 by a-hirakawa

今月も勉強になりました。
ありがとうございました。

今月は、

3462 : 女神  右肩 ('09/04/14 05:05:34)

3437 : 春  ひろかわ文緒 ('09/04/03 22:30:46)
 
3453 : 公共交通機関  ゼッケン ('09/04/08 21:47:53)
 
3487 : ラピダ  いかいか ('09/04/30 11:49:14)

3458 : マーブル  ひろかわ文緒 ('09/04/13 01:37:08 *1)

3475 : No Title  浅井康浩 ('09/04/23 10:43:33)

3454 : 問題はない  鈴屋 ('09/04/08 23:15:34)

3469 : Je veux savoir ce que je veux  はなび ('09/04/18 21:42:27)

3436 : リビングの底  小禽 ('09/04/03 18:34:57)

3439 : 「ミドリさんがやってくるわよ!」  ミドリ ('09/04/04 16:13:48 *7)

3478 : クロリス  ゆえづ ('09/04/27 14:13:16)

以上、11作品が月間優良作品に選出されました。

3462 : 女神  右肩 ('09/04/14 05:05:34)
詩人ではない作者が二次創作的に派生させた体系・形式としての在り方を活用し作品として高めていて、距離のある詩として成立し得た興味深さが座っている、という意見がありました。まねぶことに大変優れた連の内的使用が、性的孤独に内実を置いており、そこに作者はいないため、詩的雑念がなく丁度よい具合に仕上がってしまっています。断片の綴りに2つ秀逸さがあり、それが高めています。気配だけでいけていることも成功した一つなのかもしれません。右肩さん独自の詩作品は未だ読んだことがないですが、詩の投影でここまで引き伸ばせることは面白い現象なので、読めなくても良いのかもしれません(しかし、それは詩でなくても良いということなのかもしれません。作者の空虚を確かにしてしまうことなのかもしれません)。どう読んでもあまり品は無いにもかかわらず洗練されている、視線の揺らぎとそれに伴う所作の彩りが、適度な尺を滔々と流れゆく、燃費のよい作品に感じる、という意見もありました。
また、細かいことなら、
>放ち
>過ちが
の「ち」の重なりが少し煩い感じは受ける、けれども気にならない範囲内であり、テキストが阻害されているとまでは言えない、惜しむらくは、最終連の着地で、リズム云々ではなく、いわば陶然とした世界の越境をもっと描けた筈という意味で接してしまうものがある、という意見もありました。所謂ネカマ詩の秀作なのかもしれない、という意見もありました。

3437 : 春  ひろかわ文緒 ('09/04/03 22:30:46)
詩に詳しくない読み手にも好感されるであろう空気が、作風という場所で作者の成長を際立たせている、という意見がありました。内実も充分にあるが、ちょっとバランスが頼りない側面もあるため、外観のわりに尺が長く感じる部分もある、という意見もありました。転調も個性的に跳んで、しっかりと滲みながら着地しているように思えた、浅くも深くも読める胡散臭い主張や技巧展覧会等からは隔たった静かな空気が実に魅力的である、美しくも哀しい詩情があり感情を揺さぶる、再読を重ねても錆びない不思議な味わいのある、という意見もありました。最終連がもう一歩という感触もあったが、良質であり、静謐な諦観というのはこういうことだと思わさせられた、という意見もありました。 

3453 : 公共交通機関  ゼッケン ('09/04/08 21:47:53)
まず書こうとしている内実が素晴らしく馬鹿でよいと思います。これだけどうでもよいことを書ききっている作品も珍しいです。もっとねちっこく書くことが常套なのかもしれないが、どうでも良いように感じる小ささがある、という意見がありました。地味な小品だけれども、密度や距離、情景や細やかな心象など、感じ入るものがある、やくたいもない挑戦を大袈裟に書いただけ、とも言えるが、作品のテンションと、チリチリした読後感は忘れ難い、という意見もありました。

3487 : ラピダ  いかいか ('09/04/30 11:49:14)
「まるで僕らが書く散文のようだ」このわざとのほころびが、難解すぎずよい塩梅に仕上げているように感じる、という意見がありました。質感の曖昧なものが目立っていた近作のイメージを払拭するものがあった、視線の配分、倒れては次々に立ち上がる景色の円環、音や匂いもして、再読しても無くならない(気持ちは悪いけれども)という意見もありました。作者のジャブくらいに考えるとこで傑作が生まれるのかもしれない、という意見もありました。

3458 : マーブル  ひろかわ文緒 ('09/04/13 01:37:08 *1)
鮮度と集中とテンションの持続と上塗りが尋常ではない、中身の足りなさを補えるだけの舞が素晴らしい、という意見がありました。いろいろ足りない、或いは過剰で、拙い記述もあるけれども、本作に横たわる内実の重量を感じさせない筆、これは、とりわけ重要に思える、という意見もありました。作者の意図的ではないと推測される在する救いは、リライトのやりようによっては傑作に達する片鱗を随所に散りばめている、という意見もありました。

3475 : No Title  浅井康浩 ('09/04/23 10:43:33)
文体の感解と素材を高めあわせ方が過渡に成就していて、二連の見事さが際立っている、という意見がありました。視覚ばかりか嗅覚や聴覚にまで訴えかけてくる丁寧な筆であり、予感や確信を示唆に富んだ暗喩等で捉えた記述もスマートで綺麗だけれども、素晴らしく完璧な模写を鑑賞した場合の印象のように僅かながらも馴染めなさを抱いてしまう、という意見もありました。

3454 : 問題はない  鈴屋 ('09/04/08 23:15:34)
ハードボイルドな匂いを消したそれのような印象もある、けれども丁寧なディテールを日記調に問わず語りするなげやり加減が、悪くない、結果として、それらが地味な最終連を盛り上げてはいるのだけれど、ちょいとした文学臭い演劇の冒頭部分のような凡庸さも漂うので、抑え気味の獣感をもっと解放してほしかった感も否めなかった、という意見がありました。「地図の説明」(いわゆるマップという意味ではなく)を読ませる巧さは秀逸、続篇がありそうな予感 (例えば、過去へと遡上する、ような)があり、そこも良い、という意見もありました。作者の得意な眼の威力から及ぶ感覚が先へと歩んでいて、時間という過去を手繰り寄せており、手渡す、癖、個性、は幼少期、環境も匂わせて、この作品で全てではない修羅な市民を置いている、見事だけれども、もう少しだけ期待してしまった、という意見もありました。

3469 : Je veux savoir ce que je veux  はなび ('09/04/18 21:42:27)
解りやすい使い捨てられた誰でも書く内容に、ここまで命を吹き込めたことは賞賛されてしかるべきだ、という意見がありました。作者の着想のユニークさ、チョイスするフランス語のセンス等、堅苦しくなりがちな現代詩の空気を良い意味で台無しにするようなところが素晴らしいと思う、決してアカデミックでない、雰囲気みへと導く寛容さにも魅力を感じる、肩の力を抜きながらも芯は通っている、という意見もありました。単体の作品として推すには足りない、という意見もありました。

3436 : リビングの底  小禽 ('09/04/03 18:34:57)
小さいのに巨大で、まとまりも見事、感情で流して勃起している怒号が秀逸だ、という意見がありました。作者がどこに行き、どこに形象を貫くのか見届けたい、という意見もありました。

3439 : 「ミドリさんがやってくるわよ!」  ミドリ ('09/04/04 16:13:48 *7)
見せる工夫と勇気は否定されるべきものではないのかもしれない、という意見がありました。良く出来た映画の予告編のような、中身の無さ加減とエンターテイナーな筆が程好く合致しているように感じる、軽妙なリズムと質感があり、蘊蓄がやや邪魔だけれどもペイパーバックの人気ライター然とした雰囲気を醸し出しているかのような不思議な作品だ、連作に育つと楽しそうだが、そこまで考えなくても良いのかもしれない、という意見もありました。

3478 : クロリス  ゆえづ ('09/04/27 14:13:16)
優良になりましたが、色々と首を捻る部分も多い作品でした。作者は男性の視点になると少し像が美しくあり過ぎてしまうという特徴があります(少女マンガの男性主人公が、ボーイズラブの男性が体毛を知らないように)。その特徴が内容の妙と奇妙に歪んだり合致したりした時に清冽さで、弾くのですが、今回は、もう少しあっても良いようにも感じました。
 君はエプロン姿の小さな確信犯だった
最初の一文での断定が後後に尾を引きずり、あまり上手く作用していないように思えます。二連のありふれた構成の後に引き継がれる、
 おまえも翅を休めに来たのかい
 ああ見ろよ虹だぜ
とも合わさり浮遊してしまう感触があります。酔いに飲まれず客観的に見てしまう感触です。
ただ、
 庭で摘み取ったケシの実を
といきなり空気の諧謔を軽くこなしたり、
 ヒンジの緩んだジッポで
と作品のそれまでの流れよりも勢い的な重心のあり方を大切にしたり、一文一文がいかにも作者な作品で、誰のものでもない作者の作品で、上履きの踏みつけてしまったラットガムより残るので、そこは大切な芯なのかもしれない、と思わさせられました。確か、に。

さて、次点佳作作品について触れていこうと思います。

3479 : 左巻き  がれき ('09/04/27 22:07:11)
作者は巧いです。軽妙です。一時代前なのですが、ずいぶんと器用にこなしています。今回も流麗な感覚線で音韻を操っています。ただし最後の二文が当てすぎていて、それまでを矮小にさせている点はもう少し先に行けたのかもしれないな、と思わさせられました。器用に流れるため、残していく感触が少なく読後に育つことが遠いのではないか、という意見もありました。

3441 : 八十八夜語り ー季春ー  吉井 ('09/04/04 19:43:18)
死を意識しても、爪の垢は煎じて飲めやしない、作者のいちいち上手い箇所が光っている、最終連にもう一歩必要かもしれない、という意見がありました。返信欄にある解釈の方がずっと面白い、という意見もありました。

3445 : 彼岸花  ゆえづ ('09/04/06 01:06:01)
かなりアクの強い筆だけれども、破綻しそうでいて、なんとか収斂したり拡がったり、危なっかしいながら読ませる作品だ、という意見がありました。読者を再読へと向かわせる作風でもあり、新鮮な記述の巧みさと作文的で残念な粗さが混在していて、そのアンバランスが魅力にもなっており、次回作を楽しみに待つような気持ちに素直にさせる、強く推すほどには痺れないが、落選にはなってほしくないと強く思わせるものがある、という意見もありました。今回の作品は言葉のまとまりが前半と後半につれて違い過ぎる感触を掴ませられる、という意見もありました。

3433 : 4月4日、その日の君は、  はるらん ('09/04/03 01:42:18 *1)
旬を過ぎている内容かもしれないけれども佳い作品だ、という意見がありました。ありがちな小市民たる日本人が書かれているけれども本作の醍醐味は最終連であり、形容し難い不気味なニュアンスが巧みに演出されている、少しとっちらかっている印象もあるけれども佳かった、という意見もありました。軽さが剥離された実態の無さが、現代を表層していると感じた、戦火がリアルになりきれない感触が、不安が不安になりきれない感覚が、とても文章にあっている、過去ネット難民だったり実らない愛だったり主題の現実的な部分が現実的に描けていない部分が気になっていたけれども今回はその課題を、逆転的にものにしている、という意見もありました。多大に過ぎて現実感が湧かない感覚を書いたら、作者に、ぴったりなのかもしれない、という意見もありました。

3461 : さくら。  亞川守紀 ('09/04/14 00:12:59 *1)
突っ込みどころのある美しさが柔らかい存在だ、これからが気になる、という意見がありました。

3471 : 存在証明(は今日も出来ず)  ぱぱぱ・ららら ('09/04/20 13:48:54)
存在について、というよりも存在しないものについて、そうした欠落部分の曖昧な集積のバランスのあやふやさを中世的な口語体で緩くラッピングしてみました的な作品、のように思える、辛辣な視線とコミカルなそれが交錯する事で読むほどに味の出るタイプの作品で、読み方を限定しない、そこも佳い、という意見がありました。作者は確実に新時代の書き手だ、真似しようとしたら糞ポエム以下になってしまいそうな気がする、わざとなまでにポエム的にしていて、敢えて避ける現代詩的な方向は見えていて、斜に構えながら中核を捕らえている姿は、やりつくされた後をわざとやり続ける器用さがあります。ひょっとしたら早すぎる作者なのかもしれない、という意見もありました。

3483 : 木星の春  右肩 ('09/04/29 10:44:41 *1)
作者は相変わらず構成での勝負ですね。そこに作者はいるのかどうか不思議です。演出家としてはかなりの腕前ですが内実をしぼる詩人、作家としてはいるのかいないのか分かりません。今回は、しかし、それを上回る丁寧な性で押し倒しているように感じます。演出家としての在り方も否定されるべきものではないのだろうと思います。悪くない、メタファーも光る、物語性とジャンクの集積とのバランスが魅力的だが整合性という意味では足りてない、という意見もありました。チープな秀作だけれども、作者の課題はいつも最終連にあるように感じる、ストンと落ちない、かといって、余韻が溢れるわけではない、唐突とまでは言わないが、エンドマークに戸惑う場合が多いように思う、という意見もありました。才は感じる、一人相撲的なところから抜けたら、もっと書けるように思う、という意見もありました。

3465 : ひとひら  泉ムジ ('09/04/15 09:18:07)
地味だけれども手際のよい短編であり、陳腐かもしれないが映像の描写などは掴まれる部位がある、という意見がありました。いろんな読み手を想定して作品に向かっている印象があり、本作品は、もっと練れた感もあるけれども、敢えてそのまま出したかのような、そんな勢いと気恥ずかしさが同居している、という意見もありました。共感、というの曲者を時間をテーマに上手くこなせている、という意見もありました。巧い作品だが作者のパワーダウンというか、閉じこもり始めたというか、瞬発力という魅力、文学内での裏書きしていくエンターテイメントが縮小されたように感た、ユーモアが減って代わりに盛られている感覚は良質かもしれないけれども質が違い過ぎるように思えた、という意見もありました。

3489 : 位相  はなび ('09/04/30 23:46:22)
サラサラッと書いた(かのような)筆致が魅力的であり、外観が内実を寄りきっている感触に惹かれた、という意見がありました。良質さがいま一つ介在を余儀なくさせていない、という意見もありました。作者は、タイプとしては突然変異型の珍種の書き手だろうから、亜種の溢れる詩界にあって大切にしたい、と思う、どう大切にすればいいのかは、よくわからないけれども、という意見もありました。脱力系の傑作を簡単に書いてしまいそうな才は感じる、期待してもいる、という意見もありました。

3481 : 春の下  如月 ('09/04/28 21:21:50)
作者は確かに巧くなった、基本的なスタイルが、積み上げていく形式から削っていく形式に変わった、というのもあるのかもしれない、その過程で、バランス等に配慮するあまり、やんちゃな記述が影を潜めたな、と思う点も気になる、という意見がありました。そつなくまとまってます、工夫して書いてもいる、ただ、あまり読み返したりはしないかもしれない、作品として特に破綻もなく問題は無い、しかしながら魅力にはやや乏しい、という意見もありました。どこから生まれた作品なのか、振り返ると突き刺さる言葉や綴りが過去には作者にもっともっとあったので、そこを大切にしてほしい、瓦壊に足を留めるような理性と本能のせめぎが過去作のようにあっても良いのかもしれない、という意見もありました。

3467 : 矛盾  億年筆 ('09/04/18 03:59:50)
よくここまでくだらないことを展開させていったな、と極端さに拍手してみたい、という意見がありました。

3463 : 30ページ+5分20秒  ミドリ ('09/04/15 00:56:21)
作者の筆は常に達者だが、昨今は読み手の過剰な期待には応えられていない印象が強い(そんなもんに応えようとも思ってないような飄々とした中庸さも感じるけれども。)、まずまずの小説の切れ端みたいなポエム、ベッド・シーンが演出される今までの作品の大半と同じ雰囲気がある、という意見がありました。巧い、ミサイルとあれは王道だが、外れていない、だからもっと欲しくもなる、という意見もありました。

3468 : コミュニ鶏頭  菊西夕座 ('09/04/18 09:11:53)
肩の力を抜いて読めるしかも繋がっている作品ということでは、優良でも良いかもしれない、作者が持ち合わせている言葉の反射神経を見事に発揮し昇華させている、という意見がありました。頭が良いのだろう、作者はきっと読書中に他のことがどんどん気になって文章よりも先に脳内での想像が上書きされていくに違いない、言葉遊びに過ぎないけれども、それが突っ込みが入らなくても伝わる範囲であり、深読みしようと思えば出来る箇所にあることは大きい、寒さが作品としてよい、という意見もありました。スラップスティックな流れと高座のバレ噺のような設定を電話会話に負わせた、そこそこコミカルでブラックな作品で、悪くはないが、流れが後半にやや失速している、ゆっくり始まって、やがて加速に加速して混沌が渦巻きながら大団円、とかだったら良いのだろうが、ペース配分に失敗しているのではないか、
アダージョではなくアンダンテでなくてはならない必定はないにせよ、ツカミはオッケー徐々に醒めてしまう、ちょっぴり弱いスタンド使いだ、という意見もありました。くどい、くどさをもチェシャ猫笑いにする技量が欲しい、貴重なキャラクターだけれども、それを認めたうえで、更に弾けて欲しい、アクセルとブレーキの使い方には、もっと奥がある筈だ、という意見もありました。作者のレッサーとしての技量と作者としての技量が菊と西くらいに違いがあるのではないか、という意見もありました。

3466 : 透明の息  小禽 ('09/04/15 23:21:37)
一文目二文目が完璧に意識を奪っていくけれども、三文目
  わたしの立つ地面はそうして穴だらけになりました。
から徐々にトーンダウンしている、
 まるで今までの世界は全て嘘だと言われているようです。わたしは地上にいることが随分辛いと感じるようになりました。
の凡庸さを、もう少し整えていくと、最後の透明も、もっと活きるように感じる、勿体無い、良質さがある、という意見がありました。

3448 : 言葉  ぱぱぱ・ららら ('09/04/06 05:21:42)
 僕が海と書くとき、それは海で、僕が愛と書くとき、それは愛であって欲しい。
スタートしてたどり着いていく在り方、それは指示したいかもしれない、ただ、読後の印象など、伝わるものなど、剥きだしすぎて、「詩人」の神々しさに立ち向かえないものだとも感じる、という意見がありました。

3473 : 僕のほら穴の仮面パペット人形  黒沢 ('09/04/21 23:24:48 *10)
先ず、このタイトルは失敗しているのではないだろうか、読む気勢をある程度は削ぐ狙いがたとえあったとしても、「一回りして新しい」までには足りていないような古臭さが浮かんでいる、幻想文学の範疇にありがちな空気、それの賛否は置くが、タイトルと初連でツカミは成功しているとは言い難い、マニアックに堕ちている印象、という意見がありました。ややこしく陰鬱な描写、心理的不具に寄り添う乾いた悲嘆と不意の覚醒、それに伴う惑いや静かな怒りを、地味な工夫を凝らして丹念に書いた力作、しかし読んでいて愉しくはないのがキツイ、読んで愉しいかそうでないかという単純ながら大切な問題と、例えば根源的な実存とを、いかに融和させて書くかを、求めたい、という意見もありました。「仮面パペット人形」…タイトル含めて16回は頻出過剰、作者は短めの作品の方が比較的光る感じがする、という意見もありました。過渡にしてはありふれ過ぎた比喩で、ありふれ過ぎた文章で、読ませはするけれども退屈もさせてラストに驚きもなく、蝕みもない、内省的に過ぎないようにも感じる、次の傑作への膿だしであって欲しい、という意見もありました。

惜しくも選からは漏れましたが、その他、以下に挙げる作品が注目されていました。

3464 : 彼女  んなこたーない ('09/04/15 04:08:21)
正直、わけのわからない、アホみたいな作品、かもしれないが、堅い詩にありがちのある種の「白々しさ」から解放されているが如くの空気やリズム感、そうした個性は買いたい、無駄な記述も散見される代わりに奇妙な味わいのある比喩もある、おそらくは即興に近い、自動筆記よりは速記詩的なチープでキッチュな作品なのでは、という意見がありました。

3474 : ぼくらのエチュード  草野大悟 ('09/04/23 00:39:39)
所謂「不幸自慢」に堕ちないところが良い、気の利いた小品として触ってもニンゲンの影が漂う、そのバランスが悪くない、ここから、もっと跳べそうな予感がいつもある、という意見がありました。

3430 : 無題(放熱、)  雨宮 ('09/04/01 12:43:00)
放熱、というよりは青春的所産の微熱をクールに描いた佳作、自己完結性が強いのが魅力であり欠点でもあるようにも感じる、薄い手応えのわりには奥行きがある、突出しているかどうかは疑問だ、という意見がありました。ここから、という良質な素材に思える、ここから傑作を生み出すことが可能なはず、このままでも良いけれども、それは詩よりも詩に近い感情なのでは、と思う、血が通わない作品が多い中、血だけ、のような作品に感じる、という意見もありました。

3460 : 無題(夜に沿う)  凪葉 ('09/04/13 12:26:53 *2)
いつも迷う、ややもすれば平坦、そこをどう評価するか、に思える、例えば、ギッシリと埋められた濃く難解な作品の対極にあるともいうべき、(あまり効果的とは言い難いにせよ)空白を多用しがちな作者の手癖、その熱量の稀薄さは好感にいつでも仰ぎはする、また、書き手としての性差が見極めにくい、または、そこに準拠して書いていない、なかなか狙えないところから書いている、と感じ、それは面白い部分だと思う、という意見がありました。自殺する寸前の躊躇いや回想、及び、その静かなる葛藤として読んだ、年若い読者に手渡されるものは多い作品かもしれない、という意見がありました。

3438 : 神楽火法典  フリーター ('09/04/04 01:41:32)
やや粗いながら強引に読ませていくチカラ技がある、忙しい展開も巧く描けている、配役の妙も効いている、よくよく読むと意外に深く類型的な硬いバイオレンスに収斂していない、という意見がありました。

3485" title="http://bungoku.jp/ebbs/20090429_215_3485p\">3485">bungoku.jp/ebbs/20090429_215_3485p">3485 : 浄楽寺  吉井 ('09/04/29 18:31:00)
退屈、の半歩手前だけれども味はある、あまり需要は見込めないにせよ、作者の筆には引き続き注目していきたい、最新鋭のラボではなくて、放課後の理科室で実験しているかのような詩作スタンスや安直に馴れ合わない姿勢が気になる、という意見がありました。

3444 : 詩 In C  debaser ('09/04/06 00:03:59)
知的好奇心を刺激されたり、視覚的に面白いと感じたり、そのような読み手は「謎解き」に喜んでチャレンジする筈、そんな作品に感じた、謎に答があるかどうかは別にしても退屈感もある、という意見がありました。

3456 : 現在を越えて、涙は  破片 ('09/04/10 07:11:31)
作者は、才より努力によって書いている人なので大切に見守っていきたい、本作品、悪くはないですけど、あれこれと詰め込み過ぎたあげくの冗漫さ加減がキツイ、ギリギリのアウトコースなど狙わなくても、ど真ん中に投げればいいと思う、変化球しか投げられなくなるよりは、ずっといい、違いますか? という意見がありました。

以上です。

Posted in 月間選考 | Print | No Comments » | URL

4月分次点佳作作品(がれきさん申し訳ありません)

2009-05-23 (土) 10:43 by 文学極道スタッフ

がれきさんの「左巻き」がスタッフのミスにより4月分次点佳作作品から抜けていました。
がれきさん、閲覧者各位、申し訳ありません。深謝。

Posted in 月間選考 | Print | No Comments » | URL

4月分優良作品・次点佳作発表

2009-05-22 (金) 19:46 by 文学極道スタッフ

2009年4月分優良作品・次点佳作発表になりました。

Posted in 月間選考 | Print | No Comments » | URL

2009年3月選考雑感

2009-05-02 (土) 16:12 by a-hirakawa

今月も勉強になりました。
ありがとうございました。

今月は、

3417 : マザー  宮下倉庫 ('09/03/23 21:39:07 *1)

3423 : 「一条さんがやってくるわよ」  一条 ('09/03/30 01:12:03 *2) 

3427 : 給水塔  黒沢 ('09/03/31 00:14:15 *5) 

3377 : RJ45、鈴木、  一条 ('09/03/06 18:10:07 *1)
 
3373 : 種グマのヘンドリック  ミドリ ('09/03/06 00:03:51)

3428 : 海想癖  苺蝶 梓 ('09/03/31 03:46:10 *1)

3384 : 平原II  田崎 ('09/03/12 00:17:39)

3396 : 東京オールナイトの夜  がれき ('09/03/16 21:14:06)

3390 : 「市ヶ谷物語」  吉井 ('09/03/14 01:49:48)

3395 : 駅  鈴屋 ('09/03/16 19:44:22)

3376 : アノレキシア  ゆえづ ('09/03/06 09:19:09)

3381 : 馬の死  木下 ('09/03/09 23:46:54)

以上、12作品が月間優良作品に選出されました。

3417 : マザー  宮下倉庫 ('09/03/23 21:39:07 *1)
これまでの作者の作品とはまた少し異なり、スタイリッシュでありながら実存的で、浮遊した言語様式とは対極にある手触りのある体感的情感が印象的だ、という意見がありました。きっちりと進化してきている、素晴らしい、敬意を。内面を捨てて表層を追うこと徹する作品が多い中で内面も組み込むことに成功した、今もっとも先端にある作品なのではないか、という意見もありました。

3427 : 給水塔  黒沢 ('09/03/31 00:14:15 *5) 
隙間が開き過ぎだが、力作である熱量は確かに押し込まれてくる、という意見がありました。この給水塔はもう少しまとまったのではないか、という疑問が熱量の奥からにじんで来もする、あまり上手過ぎるということがない文章それぞれが、振れ幅を大きくしていて、そこが魅力に感じられる、という意見もありました。

3377 : RJ45、鈴木、  一条 ('09/03/06 18:10:07 *1)
毎回、変えてくる手が一条様式を高めていて、読後の一文が轢いていく力の大きさが昇華を確かにしている、という意見がありました。
 
3373 : 種グマのヘンドリック  ミドリ ('09/03/06 00:03:51)
書き様によってはどうしようもない下品な話になるのだろうけれども、飄々とふざけている筆致の見事さを思わさせられた、という意見がありました。切り取り方が上手い、意識のずらし方がアッケラカンと凄絶だ、という意見もありました。

3428 : 海想癖  苺蝶 梓 ('09/03/31 03:46:10 *1)
突いてくる言葉の一つひとつが過剰でないのに吸い上げられている点が面白い、タイトルのハードルの低さも良い、身体性を重ねているところと関係性を織り込んでいることで巧い具合に客観的になっているように感じる、素晴らしい、という意見がありました。もう一歩を思わせながら伸びていく足跡の確かさは今月一番だったのではないか、という意見もありました。

3396 : 東京オールナイトの夜  がれき ('09/03/16 21:14:06)
技巧のむっつりスケベさが実に立っている、という意見がありました。作者の作品は、選考の際にかなり意見が割れています。圧倒的に推すか全く推さないか、中間がありません。それは良いことだと思います。ガンガン書かれて欲しいです。

3390 : 「市ヶ谷物語」  吉井 ('09/03/14 01:49:48)
この作者は下ネタの挟み方が芸術的で誰にも真似できない知性と下衆な本能の狭間をキッシュに描く不思議さがあります。最後も上手いですし、黄色が想起させてくることの刺激を存分にはみ出してきています。もう少し遊びがあっても良いのではないか、という意見もありました。

3395 : 駅  鈴屋 ('09/03/16 19:44:22)
進化と呼ぶべきか大いなる過渡期と呼ぶべきか躊躇われる作品だが、悪くない、という意見がありました。作者の作品としては決して良い位置にあるとは言えないが、これだけ面白いところのあるものを、完璧な物に完璧でないところがある、というのもおかしな話なのかもしれない、という意見もありました。監督ばんざいを最高傑作とする人もいれば、しない人もいます。その中間にある中間の中間の中間感覚を思わせたのも事実です。もっと感情を壊させても良いのでは、この作品はこの作品で良質なのだけれども、という意見もありました。

3376 : アノレキシア  ゆえづ ('09/03/06 09:19:09)
今ひとつ、作文として足りないのだけれども、巧稚を超えて伝わるものがある素材のこなし方だ、という意見がありました。言葉が作者なので、引きずり込まれもするけれども、最後は少し直情が過ぎ、それは寄り添いたくなる直情の書き方ではなく、言葉選びの粗を極端に出してしまっている筆致に思える、という意見もありました。優劣は別にして、作者は確かに詩を書いているので選考委員内での評価は非常に高いです。

3381 : 馬の死  木下 ('09/03/09 23:46:54)
粗いが見まごうことなき詩だ、という意見がありました。引っかかるものは確かだが、今はまだそんなに形になっていないかもしれない、という意見もありました。作者の奥からの魅力を感じさせる作品なので、何作品か続けて読んでいきたい、これからも作者の作品を読み続けたい、という意見が賑わいました。これからも是非、よろしくお願いいたします。

さて、次点佳作作品について触れていこうと思います。

3398 : 帰還  ぱぱぱ・ららら ('09/03/18 17:27:09)
目新しい言葉は帰還兵以外ないけれどもエッジの効いた良作だ、という意見がありました。優良へと推す声もありました。
 「帰還」

 還ってきた
 帰還兵の
の「還」を最初に重なり合わせていることで三連目が心もとなくなってしまったのではないか、受け取りやすい巧さがある作品だけに勿体ないのではないか、という意見もありました。

3406 : ケセランパサラン  はなび ('09/03/20 00:06:15 *1)
エロさが陰美な方向ではなく傾き通していて、軽さとリズムと勢いと読みやすさとの狭間が上手い、巧くないところがまたよい、という意見がありました。

3383 : (無題)  CGあゆみ ('09/03/11 18:18:11)
原石的な良さがある、できれば優良にしたい、という意見もありました。それぞれの言葉は特に印象的ではないけれども、魅せ方によっては良作になる可能性はなきにしもあらずな作品だ、この書き方というのはポエムポエムしていて、それはそれのよさがあるけれども、まとめすぎている部分や、この文章、綴りを見て欲しい、という部分があからさまな点などが、どうしても削いでしまうように思えた、という意見もありました。思いつきやすい比喩なので構成の妙など、または破壊的なものを吸い込んだら柔らかく良質な作品を書く方向へ作者は変貌するのかもしれない、という意見もありました。

3405 : 朝の風景  ミドリ ('09/03/19 21:33:19)
抜いた肩の力がよい方向に働いた印象を受けた、という意見がありました。今までのスカシッ屁具合や寸止めに感じられていたところから、登場する者の背後を窺わさせる断片に移行していて、その部分の切り抜き方が調度よくなってきた作品に思える、という意見もありました。

3418 : un murmure ささやき  はなび ('09/03/24 23:06:21)
こんなどうでも良い詩がどうしてきちんと読めてしまうのか、これは凄いことなのではないのか、という意見がありました。作者にしては素直すぎるが、その分、最終連の素朴さが純に届いている、という意見もありました。落選でも良い、という意見もありました。

3413 : アポロ計画、以後  こんぶ ('09/03/21 19:39:52)
は、ダサくてダサい男子のダサいままのポエム臭が非常にダサくて素敵だと思え、バカだ、と思わせる素晴らしさが人間的で良いと感じました。伝えられていて、その伝えていることはとてもくだらないことなのですが、そのくだらなさがくだらない書き方と伴って、非常にダサいよい味を出していると感じました。

3402 : 胸のあつさも  草野大悟 ('09/03/19 00:00:16)
最初二連があることで、近作の一つしか読み方がない作品とは少し異なり良い位置に行けているように思える作品だ、そして最終連が、とても良質だ、という意見がありました。最初の二連が、草野さんの近作の視点と少し異なっても良い、多様性がある点描と、最終連の単一でありながら暴とする穏やかな柔和の感触であり、近作とは違った味わいがあって、作品の純なる良さを醸し出している、という意見もありました。

3388 : なまえ  寒月 ('09/03/14 00:03:03)
悪くはないけれども中途半端な印象を受ける、それは、最後の方がおろそかになりすぎているからだと思う、
 さみしいはいつか
 かならず電話するといってひとりで帰り
 愛はおばさんと一緒に仕事をしている

 その日会う 女の人に 花を買う
 名前と誕生をそえて
 赤い薔薇を渡し
 見つけてください
 あなたを見つけたように ぼくを

 初めて 声に出し なまえを
 言う
この三連に地下鉄や掃除、赤い薔薇をだすよりも、女性に電話を掛けたりと、何か仕掛けて欲しい、作者のやり方は間違ってはいない、その上でもう一歩丁寧に仕上げて欲しい、と感じる、という意見がありました。もう一歩先にいけたのではないか、名詞、形容詞の擬人化は詩の手法としてはかなりありふれたものだ、そこを真っ向から描く作者に何かもう一歩の期待を抱いてしまったのかもしれない、抱いても良いような作品内の好感触はあった、という意見もありました。

3424 : 前夜  泉ムジ ('09/03/30 06:01:41)
悪くない、巧い、けれども「喝采」などで既に見せた側面を緩やかに見せてしまっているのでイマイチ感が漂ってしまっているのではないか、という意見がありました。カップリング作品としてはかなり良い出来になるかもしれない、スタイルは良いので、もっと期待してしまった、内実が少し低めているかもしれない、という意見もありました。作品にも鮮度がある場合がある、この作品は少し出す時期を間違えたのではないか、この作品は本当に前夜に感じてしまった、という意見もありました。作者への期待値が高いため、厳しい意見が出たのかもしれません。あまり気にせずガンガン投稿されて欲しいです。

3420 : 火曜日の水死体  フリーター ('09/03/28 02:19:45)
悪くない、改行していないと少し読み手がだれるかな、という思いはあったけれども、最後の普通に終わってくれないところも含めて、これまでの作者の中では一番良い、という意見がありました。単純なつくりなので、強めの単語が強いまま働いているんだと思う、という意見もありました。

3412 : 秋  右肩 ('09/03/21 19:36:41)
右肩さんは力作をいつも投稿されていますね。右肩さんは自己と詩への合致の中でも、既視感とトリックを重視しすぎて、ひょっとしたら、もったいない場所へと傾きすぎなのではないか、預けすぎなのではないか、と突いているような気がします。悪くない作品だ、合評部分も非常に勉強になった、しかし皆、この作品の場合は、これ、という意思を持っていて、それが故に合評が盛り上がったような気がする、つまり、過去にあったものをそのまま足さずに引かずにやっているような作品にも思えた、皆もそう思っているように感じた、という意見もありました。

3387 : せつな  右肩 ('09/03/13 01:31:03)
悪くない、最後にやっと、どういう情景なのかもわかる詩、そこまで引き連れていくだけのものがある、という意見がありました。個人的には、右肩さんの長ったらしい作為があり過ぎる作品よりも、詩的にみたてていて、やはり仕掛けがあって作為に気づかされるこっちの作品の方がよほど良いような気がしました。

3392 : 夜の深浅  凪葉 ('09/03/14 23:39:01)
悪くはないと思うけれども、作者はもっと先に行っても良いのではないか、一連からどんどんトーンダウンしているのはいただけなかった、四連目をもう少し効かすために書いておいた方がよい断片があるのではないか、六連は無難過ぎないか、悪くないけれども、もっと進める印象だ、という意見がありました。

3374 : 09/03/05 23:34  294 ('09/03/06 00:52:34)
一気に読める、舞城王太郎的というか楽しめたけれども、最後の希望があってまとまりすぎているところは、あまりに作為的なものを感じる、最後何かもう一発欲しかった、意味なんてなくてよいと思うから、という意見がありました。

惜しくも選からは漏れましたが、その他、以下に挙げる作品が注目されていました。

3368 : 黄色い自転車  カスタネットUSA ('09/03/03 01:34:17)
こういうラブポエムbno
純度をもっと高めても良かったかもしれない、句読点や改行が効果的に思えない、それよりも良い内実があったので、そこをもっとはっきりと浮き立たせるように書いても良いように思えた、よいう意見がありました。

3403 : スクラップ・ベイビー  ゆえづ ('09/03/19 01:18:50) 
 あたしたちは産廃なんだって
は印象的だったが、その前に、
 発狂した姉ちゃんは言った
を持ってくるのは強い言葉で打ち消し合っているようにも感じられる、テンションで作者の言葉を見せていくことには興味深いものがあるが、
 あたしはスクラップ・ベイビー
は少し括りに弱いかな、と感じてしまう、という意見がありました。女の子の言語化されていない内心を文章にできているところが非常に面白かったが、理詰めというか、きちんとしすぎているような気がする、少女らしい破綻があると一皮も二皮も剥けるのではないか、という意見もありました。

3416 : 想い砂  破片 ('09/03/23 14:07:10)
後半は悪くなかったけれども、前半と中盤、意識的なのかそうでないのか、全く使いこなせていない言葉が咀嚼できていないままに浮いて存在している、その部分では作品が止まってしまっている、という意見がありました。もう少し素直な破片さんの作品を読みたい、という意見もありました。

3370 : 猫  びんじょうかもめ ('09/03/04 01:00:26)
跳躍し続ける暗喩は面白いのかもしれませんが結実していない、僅かな線で結ばれているようなはみ出しているような、書きたいことを書きすぎているような気がする、という意見がありました。

3366 : 親友へ  丸山雅史 ('09/03/02 00:56:05 *3)
最終連もう少し欲しい、一連の彼女を出すとか、全く格好良くないよさというか人間味というか、妄想なら格好良い存在に背丈を合わせたりしがちだが、妄想と解りながらダサい背丈に合わせていっている視点、目線のあり方の面白さが、ある、ように感じる、という意見がありました。

3380 : マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン  丸山雅史 ('09/03/09 00:17:47)
途中までとても良いとは言えない所がとても良い、最終連は最高必須に感じる、という意見がありました。

3393 : 早春の歌  はるらん ('09/03/14 23:55:46 *3)
作者の物語にはどうしてこうも体臭がないのだろうか、この方向性でいき続けるのであればリアリティに澄ますということは必須課題のように感じる、という意見がありました。

3386 : record_090225_0030-32@jisitsu.  藻朱 ('09/03/13 01:13:10)
こういうのもありだとは思う、わけわからない作品なわけだからわけわからないということはわけがわからない評価としてわけがわからないままにわけがわからないわけのわからなさをわけもわからずにわけをわからなせていくことに優れさせていくことがいつか、わけわかるのかもしれない、という意見がありました。

3415 : 「市ヶ谷物語」  吉井 ('09/03/23 00:29:43 *2)

3365 : ゼンマイ美女と黄金狐  Anonymous ('09/03/02 00:39:52)

以上です。

・年間選考雑感しばしお待ちください。

Posted in 月間選考 | Print | No Comments » | URL

« 前のページ  最初  次のページ »

Amazon トラベルストア