文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2018年4月分月間優良作品・次点佳作発表

2018-05-28 (月) 01:07 by 文学極道スタッフ

2018年4月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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●「2017年・年間選考経過」2

2018-05-25 (金) 15:33 by 文学極道スタッフ

(1からの続きです)

 文学極道年間最優秀作品賞には選考推薦として挙がった数作品の中から特に『◾ひずむ音になれなくて ゆがまなかった』(村田麻衣子)、『光のコークレッスン』(Kolya)、『イヴの手が触れるアダムの胸の傷あと──大岡信『地上楽園の午後』』(田中宏輔)、『埋葬 の 陽』(宏田 中輔/黒崎水華)、『Kite flying』(紅茶猫)、『成人儀式』(朝顔)、『挽歌』(軽谷佑子)、『ファウル、年末の。』(bananamwllow)、『Grimm the Grocer (back to back)』(アルフ・O)について議論が深められました。そして各作品の受賞が決定いたしました。『◾ひずむ音になれなくて ゆがまなかった』(村田麻衣子)、『光のコークレッスン』(Kolya)各作品の受賞ならびに『Kite flying』(紅茶猫)、『ファウル、年末の。』(bananamwllow)各作品の次点が決定いたしました。『◾ひずむ音になれなくて ゆがまなかった』(村田麻衣子)には、時代を超えて残る可能性がある見事な作品であり最後のはみ出していくことを視覚的に操作している部位も素晴らしい、という意見などが挙げられ受賞が決定いたしました。『光色のコークレッスン』には、、題材としてはよくあるものだが独特の形でうまくまとめておりクリケットからの流れが良かった、という意見などが挙げられ受賞が決定いたしました。『Kite flying』(紅茶猫)には、完成度の高い作戦であり世界観も受け入れやすく独特の物語ながらわかりやすい、長くても読みたくなる作品、かなり作り込まれているのが分かるが凝縮されて短いほうがいい気がした、作者の形式を極めていって欲しい非常に作品が気になる、などの意見が挙げられ次点決定となりました。 『ファウル、年末の。』には実存賞受賞の項で触れた意見などが挙げられ次点決定となりました。
 そして最後に、本賞受賞には至らなかったけれども十二分な磁場を示した作者と作品を各選考委員それぞれが推薦し選考委員特別賞が決定いたしました。本賞受賞者などの選考を進めていく際、いずれの作者も自身の作風を持ち推し進め深めていて議論対象となるだけの強度を作品で示しており賛否両論を持ち合わせていることなどが印象的でした。いかいか氏には次のような意見が挙げられました。《いかいか氏は嫌悪感をも覚えてしまう感情を揺さぶる発露があります。時に、それは暴力的で時に、それは悲しく切ない。筆圧が濃すぎて内輪の中傷にしか過ぎない作品も多々、投稿されていましたが、次点以上に残っていた作品は現代詩に人生を振り回されていく人間の芸術が色濃く展開されていました》、《句読点が骨肉を切断していき体液をまとわりつかせながら汚濁にまみれて、しかし成就されていく怨念の強さが呪いのように残ります》、《読んだ後に後悔さえしてしまうトラウマともなる詩文の強さは作者が自己自身を切り刻み苦悩していく様子を他者を巻き込み作品化していく唯一無二の存在に圧倒されます》。鷹枕可氏には次のような意見が挙げられました。《詩が筆者の行為であるならば、その言葉には筆者の皮膚の下にある肉の感触を感じるものだと思います。この方の作品には多くそれがあるように感じられます。言葉で虚飾しようとせず、ただただそこに立ち指先を指し示しているようなリアリティがあると思います》。《鷹枕可氏は自己の世界観を信じ切り、読み手が着いていけなくとも着いていきたくなる領域を示しており、創造者として唯一の存在といって良い異彩を放っています。今年はリーダビリティへの挑戦なども見えて、作品が個々に豊かになりました。詩集を意識して書いていくと、もっと面白くなるかもしれないと思います》。鷹枕可氏は賛否両論あり評価が大変、割れました。完備氏には、静謐さと動的心の軸が合わさりながら詩情を昇華していく手法が上手い、などの意見が挙げられました。岡田直樹氏には、作品が非常に上手く更に読みたいと思う投稿数によっては今年の年間本賞に入ったとも思った、などの意見が挙げられました。アラメルモ氏には、作品の出来がまばらなことが気になるけれども良い作品を書いている、などの意見が挙げられました。本田憲嵩氏には次のような意見が挙げられました。《とにかく作者は詩情を出す力が秀逸》、《情景に意識を溶かし込んでゆく、直接的主張をする必要性のない詩。必要です。この世に必要なんです》、《作者は早めに詩集を編纂して欲しいです》。北氏には次のような意見が挙げられました。《『Mi nada 』は賞向きではないが非常に良いと思った。賞とか関係なく、どんどん書いて発表して欲しいと思った》、《『草花ノート』は、単純に美しいです。作者が実際に自然の中に足を運び、足元に咲く小さな草花をじっと見つめて物思いにふける。最初は連想イメージが淡々と並べられていくものが、細胞を持ち、絡み合い、息づいて、むせかえる森となってゆく様は圧巻です》、《『草花ノート あとがき』はタイトルから期待を抱かせます。視点が落ち着いている中にも常人からかけ離れたところがあり、詩にする意味が感じられました》。ゆあさ氏には、形を変えながら繰り返されるのは読者をひきつける勢いのある言葉である素晴らしい作者、聴覚で書かれていることが分かり視覚的な意識を融合できる作者、などの意見がありました。goat氏には、たゆたいの中の圧縮した静謐を突いている文学芸術の正統派でありながら表現領域を超えるマルチ・ポップを感じる、などの意見がありました。井上優氏には、良い作品ですクリスチャンとしての歩みなど印象深く欲を言うと更に長く読んでみたい、などの意見がありました。『イヴの手が触れるアダムの胸の傷あと──大岡信『地上楽園の午後』』(中田宏輔)には次のような意見が挙げられました。《普段、行間として省かれている部位が書かれた稀有な作品。背景などを知っていると更に面白く思える。詩として提出してあるのだから詩である。そして詩情に富んでいる。おそろしいほどだ》。『埋葬 の 陽』(宏田 中輔)には次のような意見が挙げられました。《コンセプトと技法が一貫していて見事。また賛否両論起こったこと行為を為しきったことは、この技法での成功を意味するし、レスで不快感を書かれていることなども技法の特徴として成功している。破断されているが美しい詩になっていることも勉強になった》。『火の子』(ピンクパーカー)には次のような意見が挙げられました。《体現止めの多用が気になったけれども言葉と言葉の合致から導き出されるイメージに鏡像が引出されていく。数字の使い方が見事としか言いようがない》。『夢の岸辺』(きらるび)には次のような意見が挙げられました。《抜群のセンス。まだ未完成な部分が浮かんでいるが、そこの幅に詩情を感じる。最終連の切れが非常に良い。途中を、もっと整理しても良いかもしれない。読みながら勉強になる作品だった。作者の作品を、もっと読みたい》、《この人にしか書けないんだろうなあと思い、評価しました。所々もう少し練れただろうなと思うものの、その粗さや不完全さの中にこそ作者の本来的な存在が宿ったりするのではないかなと。そういうものが見えるという点で、ただ巧いとか、ただ綺麗で整っている、ただ作り込まれているものより好感が持て惹かれました》。また年間選考の際に、祝儀敷氏に関して次のような意見などが挙げられました。《好き。すげー好き。優良か次点かってつける程じゃないのにすげー引力》、《惹かれるものがある。死の上の時間の経過が残忍でもあり緩やか。詩文を締めるエッセンスもある》。
 総評としては次のような意見などが挙げられました。《確かにお上手でした。お上手だったのですけれど、少し皆様捻りすぎてないかなと。「何を見て、何を感じ、何を考え、何を選び、どう行動するか」感受性が置き去りにされているように感じます。心や魂が未成熟な梅と、匂い立つ時期を過ぎた杏が散乱している印象を全体的に感じました。心を大事にしてもらいたいなーと》。《田中宏輔さん。変わらずの筆力ですね。(2017年度の作品を読んでいるうち、2018年1月投稿ではありますが『横木さんの本を読んで、やさしい気持ちになった』という作品が目に留まりました。横木さん……横木徳久氏が、かつて詩手帖の論評で「新種のメディアの登場によってつねに大量のゴミも一緒にその方向に向かい、移動する」とし、「ネット詩はいずれ淘汰される」と書いたのは2003年のことでした。それから現在までの15年間で、詩手帖がメールアドレスを公開し、ツイッターに公式アカウントを持ち、ライブで一行詩を募集しては連詩を誌面に特集しようとは、当時反ネット詩の先鋒であった横木氏は予測しなかったのかもしれません。良い書き手は媒体の性質に左右されない筆力や推敲力をもっているでしょう。文極が、そのような投稿者の場であり続けていると感じています)。選考委員一同、大変勉強させていただきました。素晴らしい作品の投稿に感謝いたします。

スタッフ一同

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●「2017年・年間選考経過」1

「2017年・年間選考経過」

2017年 年間各賞

 文学極道『2017年間各賞』は2017年に『文学極道詩投稿掲示板』へと投稿された作品のうち月間優良作品・次点佳作に選出された391作品、96名の作者を対象として、委員スタッフによって1月22日から4月5日の期間に選考会を開催し審議の結果、上記ページの通り決定いたしました。本年度の選考(月間選考と年間選考)はスタッフである平川綾真智、清水らくは、瀧村鴉樹、熊谷にどね、麻田あつき、葛西佑也、石原綾、望月遊馬、石畑由起子に創設スタッフの本野ややや氏、外部協力者である尾田和彦氏を加えた計11名で行いました。
 創造大賞には選考推薦として挙がった『該当者なし』『kaz.』『紅月』『いかいか』『芦野 夕狩』各氏の内、最終選考対象となった『kaz.』『紅月』『芦野 夕狩』各氏について議論が深められ『kaz.』『紅月』各氏の受賞ならびに『芦野 夕狩』氏の次点が決定いたしました。kaz.氏の作品へは選考委員からは次のような肯定的な意見が挙げられました。《コンセプチュアル・アートのような作品概念の博覧提示していく作品であり、まさに新しい文学の創造である》、《kaz氏は毎回、趣向を変えていて、根本が自分が創出したスタイルでは無いとしても新たな世界を切り開こうとしている姿が分かり、今年そのことは実を結んでいます》、《ユーモアを大切にしつつ偶発性を現代美術的方向性で、言語のオブジェ化を独自の方法で血を通わせながら発しています。
声のみの声――起草』は内部に踏み込んだ詩情を汲み取っていて感情を揺さぶります。現代詩の面白さを徹底的に分析し自身のものへと取り込んでいる姿勢は今年、取り分け栄華を極めています》、《『夏美 has a lot of poetry 』は読み始めの初っ端に「ダサい!だがそれがいい!」と叫んでしまった。「夏美」という今時でない名前、ところどころ入る英語と音符。80〜90年代の風が一気に吹き荒れた。それがたまらなくダサくて、最高に刺激的》、《どんどん変化していくカメレオンのような作者。どんどん書いていき自分自身しか書いていない作風を見つけて欲しいとも思った。読んでいて快感も得た》、《詩はどうしても単語(というより、言語細胞とでもいうのでしょうか)の一つ一つにまでエネルギーが強く充満しているものですから、ある程度コントロールできるスキルがないと最後まで読ませられないものが多いです。長いものが決してダメだという訳でなく、長くしてもダラけさせないものがあるものは大変好きなのです。『語る死す、語る生まれる』に関しては、筆者の日記であって詩である。というより、日常とイマージュが程よく同化していると思われます。とても大好きです》、《意図的な文体崩しが見事であり驚いてしまう。作品の強度を増していく公転がある作品を多く創出している》、《『(笑)』は問答無用な勢いがありました。好きです。詩的言語で殴られました》、《『黙すること』は、言葉に対しての捻り方が慧眼ものです。新鮮な単語を使用しているわけではないのに新鮮な詩句を紡ぎ出すことに成功しています》、《どんどん上手くなってきている。構成の上手さと破壊も出しており目が離せない》、《『』は形の美しさに、言葉を追いつかせていると感じた》《新しくはない表現方法だけれども丁寧に出来ている。成功させることは難しいこと。溜息が出た》、 《『書が好きよ、街を出よう《クリエイティブ・ライティングとしての所作》』は無理がない。このくらい柔らかくても書ける人だ》、《『紙の本という文化は、地球上で最も奇妙なビジネスの一つである。(未完成)』には未完成にすることで完成する強さがある》、《『』は抜群に上手い。不確実性の構成が確実性を生んでいる》。《ユーモアを大切にしつつ偶発性を現代美術的方向性で、言語のオブジェ化を独自の方法で血を通わせながら発している》、《『声のみの声――起草』は内部に踏み込んだ詩情を汲み取っていて感情を揺さぶります。現代詩の面白さを徹底的に分析し自身のものへと取り込んでいる姿勢は今年、取り分け栄華を極めたのではないでしょうか》、一方で、次のような意見も挙げられました。《作者の作品に対する熱量が今年は違った。ただし後半、勢いが落ちていることが気になった》、《作風に合っているのかもしれないがタイトルにひっかかる作品が多くあった》、《やりたいことは良く分かります。更に魅力を付加させるためには、どうしたらよいか考えさせられる》、《『みんな、君のことが好きだった。』など、上手く整っている。上手く組み立ててあるけれど、ひとつ気になるのはオリジナル性の問題で、作者独自の作風を、そろそろ見てみたい欲求はある。フォロワーや様々な技術を研いでいくのも素晴らしいことだけれども、作者なら全く新しい独自の作風も編み出せそう》、《毎回、趣向を変えていて根本が自分が創出したスタイルでは無いとしても新たな世界を切り開こうとしている姿が分かり今年そのことは実を結んでいる。ただし後半、急速に勢いが落ちていることが気になる》、《『911+311=1222』は、強度があるけれども最後の連は、もっと高められそう》、《『書が好きよ、街を出よう《クリエイティブ・ライティングとしての所作》』は力作だけれども題名は、これでないといけなかったのか気になります》。最終的に、詩における覚悟と熱量を現出させていく投稿作品それぞれの評価が非常に高かったことから創造大賞受賞が決定いたしました。紅月氏の作品へは選考委員からは次のような意見が挙げられました。《作品に奥行きがある。ところどころ表現の甘いところもありますが、全体として輝いている部分がある》、《『セパレータ』は、作者の美麗さを残しながら生活の人間臭さも醸して内面に近づいている。スタイルを様々な様式にしただけでも素晴らしいことである。作者の作品として圧巻とは言えないかもしれないけれども十分である》、《完成度の高い作品を書いている。ただし表面的な美しさのみで、読後感なにも残らない空虚がある、この点については今後に期待したい》、《物語が重なっていくにつれ詩としての深さが増していくのが素敵である》、《私の中での評価は高いものの、完成された世界に少し危うさも感じる。もう少し、何かあるんじゃないかと》、《『phosphorescence』は、最終にかけて加速度的に文章が比喩性を帯びて結晶化していく。初連の立ち上がりが疑問。そして接続詞が本当に、これでよかったのか。書けている作品であり、めずらしく現実的内面との往還力動をまなざしているので更なる良さが背後にあるのでは、と思った。良い作品なのだけれども》、《かなり作り込まれている作品。隙が無い。ただし、隙が無さ過ぎて、引き込まれる隙間さえも無い。それが魅力でもある。ある意味では、読む人を選んでしまうかもしれないが》、《『design』は非常に上手い。最後の行だけが本当に、これがベストなのかは気になった。けれども完全でない方が美しいのかもしれない。重力を持っている》。最終的に、紅月氏の圧倒的美から詩情を紡ぎ上げていく在り方の評価が非常に高かったことから創造大賞受賞が決定いたしました。芦野 夕狩氏の作品へは選考委員からは次のような意見が挙げられました。《表現のうまさが全体に現れています。面白味のある言葉も挟み込まれていて、読み進めたくなる》、《作者の感情を様々な方面に引っ張っていく独特の作風で上手いです。作者に追いつかなければならないという気持ちになります》、《作者は、ひたすらに上手い。憑依していくような構造が読み物としての強度を獲得していきます》、《『あなたはわたしの涙ですか』は、ライバル作品は「永遠のジャック&べティ」になりそうです。ライバル作品に匹敵する展開や棒読みを活かせるものがあったかどうか。書ける作者なので、もっと傑作に仕上げられそうです》、《『カンパネルラ!』は、ぼっかりと開いた風穴を冷たい風が通り抜けて行って、心臓はもうどこかに消えているのにそれでも生きている。これは瑞々しい魂そのものであって、今この瞬間にしか描けないものを閉じ込めていると思います》《カンパネルラという詩的世界において重要な位置を占める名詞との実存的混交が見事》、《『スーパーソニックウーマン』は、あふれてくるものというよりは、無理矢理に絞り出したものが、かろうじて詩として成立しているという印象。しかし、その語りが、この作者にしかできないものであろうと感じさせる詩句が所々にあり、その個性に強く惹かれた》、《『侏儒』は、このやり場のない怒り。内にも外にも向けられた殺意。振り上げられたナイフをどこに刺すべきか。貴様か俺か。リズミカルで爽快。融けかけたチョコミントアイスを食べた時の不快感でした》、
《『比喩の練習』は、詩を題材にしていくことはメタな構造を余程な高さを持ってなさなければならないのだ、と実感させられる作品でした。上手いです》、《『やがてかなしき病かな』は、言葉の柔らかさが、内容に合っています。それだけに、淡々と終わっていくので少し物足りなさもあります》、《『非詩の試み』は、独白であり自らの対話という形式だが、世界を捉えた目には絶望の色が濃く残る。美しい》、《『 letters 』は、悪くない直球の作品。詩とは比喩とは人間とは、というものの原初と立ち上がりが興味深い作品として立脚していました》。最終的に、現代詩のプラスティック言語を加工していくユーモアの飛び方や抒情的な幅広さの中で発出していく在り方など、創造的なエンタメとしての評価が高かったことから創造大賞次点決定となりました。
 最優秀抒情詩賞には選考推薦として挙がった『該当者なし』『鷹枕可』『霜田明』『紅月』『深尾貞一郎』『軽谷佑子』『atsuchan69』『朝顔』各氏の内、最終選考対象となった『朝顔』『atsuchan69』『深尾貞一郎』『霜田明』『軽谷佑子』各氏について議論が深められ『朝顔』『軽谷佑子』各氏の受賞、『深尾貞一郎』『atsuchan69』各氏の次点が決定いたしました。朝顔氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《『』は、よくあるものかと思ったら、最初の連で裏切られた。何が救いなのかよくわからないけれど、確かに「扉」を感じるという点で秀逸》、《『成り上がり』は、淡々としていますが、感じるものがありました。日常の変化と、日常の変化を見つめられる目という二つの変化がうまく絡み合っていたと思います》《取り立てて特異な文体はなく、平易な言葉で紡がれているが核心を除くことで美しい叙情になっている》、《『成人儀式』は、葬儀の記憶と食べ物の明確な記憶がリアルで詩としての強度を立てていきます。きいろく甘い、など表現が上手く最終連まで掴まれます》《日常の中にある、人の心の歪み。閉じきることのない穴の存在が、叔母の存在を通じて強烈に立ち上がっています》《「彼女の血液と私の血液は交換された」が特に良いです。日常と非日常の間にある生暖かさのようなものを感じました》。最終的に、それぞれの作品への評価が非常に高かったことから受賞が決定いたしました。軽谷佑子氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《『挽歌』は、輝かしかった過去は美化されていて、だからこそ自分の中にある当時は色あせることがありません。中傷的に言語を重ねていき幅広く解釈していける切れの良い作品です。毒っ毛が、たっぷりあるのも魅力です》、《以前の作品を知る者としてはもっと描けるかただとは思いつつ、それでも、削ぎ落としかたの鮮やかさは群を抜いています》。最終的に、作品への抒情性への評価が非常に高かったことから受賞が決定いたしました。深尾貞一郎氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《細かい視点が面白い。言葉の柔らかさも、テーマに合っている》、《『 Hello Hello 』は、まとまりが良いです。そして、だからこそ単純なテーマを書ききれています。どうしても優良にはならないタイプの作品だとは思いますが、一つの完成形だと思います》、《『火葬』は心と魂と、概念を火葬すること。深い悼みを感じる》、《『』は、改行がリズムを非常に上手いものに高めていきます。単語の使用は、そこまで独自のものではないけれどもオノマトペの在り方など強度のある美しさへと達しています》《すごく不思議なところを突いてくる作品。何度も読みたくなる。リズムも長さも最適》。最終的に、それぞれの作品への評価が高かったことから次点決定となりました。atsuchan69氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《言葉のストックのある人と感じました。もっともっと削って、純度の高いものを作れると思います》、《あえて選んでいる世界観と作風が強度を獲得している。荒々しかった作者の過去の作風を思うと、ずいぶん上手くなった姿へ変貌したことに尊敬さえ抱いてしまう》、《美しいなぁとは思うのです。けれど、「器を描く」ことに注視しすぎているのではと読み込むごとに感じてしまいました》、《作者は上手く器用。なんでも書けることに羨みを持ちます。時折、詩行の少なさが詩情の少なさに繋がっているように思えます》、《意味を離れていく記号の在り方が言葉の組み合わせ方と相まって強度を持った作品へ立脚しています。独自性を、どんどんと広げていって欲しいと思います》、《誤字や落ちの弱さはあるものの、全体的にエネルギーに溢れたリアルを感じる。作者の今後の作品が気になる》、《『ら、むーん』は、よく出来ていて秀逸な詩情。変な感想で申し訳ないけれどもうますぎるとも思った。破壊が、もっとあってもよいのかもしれない》、《『奈落に咲く』は、象徴化された風景によって語りが凝縮されている。ただ三連目はもっと練れたであろう印象がある》、《『ペテルナモヒシカ』くそう、悔しい、ぐぬぬぬぬっ。推してしまわざるを得ないです。非現実的な表皮を装い、現実の血を流しているのです。リアルタイムな肉と肉。たまらないです》、《『夏/向日葵の道』は作品のまとまりがよい。熱量もちょうどよく読みやすい》《比喩の用い方を、もっと慎重になっても良いかもしれない。フォルムは、とても美しい》、《『産業道路のコンバーチブル』は、言葉の綴り方とスピード感が、これまでの作品と全く違って一段階上のものとなっています。凝縮されたスタイリッシュさが見事》、《『黒の墓標』は、「嗚呼」以降の疾走感は爽快です。それに到るまでの比喩化した個体の言葉たちが連結を上手くできていないようにも感じてしまいます》。最終的に、それぞれの作品への評価が高かったことから次点決定となりました。
 実存大賞には選考推薦として挙がった『霜田明』『bananamwllow』『朝顔』『泥棒』『アラメルモ』『アルフ・O』『本田憲嵩』『北』各氏の内、最終選考対象となった『霜田明』『bananamwllow』『朝顔』『泥棒』『アラメルモ』『アルフ・O』各氏について議論が深められ『霜田明』『bananamwllow』各氏の受賞ならびに『泥棒』『アルフ・O』各氏の次点が決定いたしました。霜田明氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《直球の底力を観ました。感情を読み手にまで編み込んでいく昇華の在り方は見習うべきものがありました》、《すごく惜しい。あともうちょっとずつ何かがあれば良作。ということで期待も込めて。スパイスの足りないカレーという感じ》、《徹底した美しさを感じました。ただ、少し長くてだれてしまいます》、《『労務の顔』は、労務の際に被る仮面との乖離していく自己存在や、それに関わる交差が分断されながら記されています。分断されるだけの意味がわかる題材だったので詩情が保てていますが、もっと分断に終わらないものが、もともとあったのではないかとも思いました》、《『自責』は、つたない部分もあるのですが、テーマにストレートに向かっているのが生きている作品だと感じました。「より良く苦い私であろうとして」というのは、いい表現ですね》、《『身体』は、愛についての作品であり正面から独自の見解と共に書いていて惹かれた。さまざまな部位を、もっと更に良い表現に出来そう。良い作品が中に埋まっていると分かっているため、もっとを求めてしまった》、《『一枚の写真』は、惜しい作品だと思う。もう少しで秀作となることが分かるので粗い部分などが目立ってしまっていると思う。推敲してみた後のを読んでみたい》、《『反芻』は、良い連がありました。全体としては洗練が足りないとも感じました。強度は緩める点も必要ですが、言葉は常に強くあってほしいと思います。ただ、とにかく良い箇所があったのも確かです》、《『反芻』は、本来の感受性は特別な事柄だけに反応するものでもなく、朝起き抜けの窓の光や、コーヒーの湯気、そんな日常の中に潜んでいるものだと思います。その1点においてレトリックにこだわる必要もなく、また無駄にひねる必要もないのは、それそのものが詩だからです。この作品は、まさにそんな作者のリアリティが結晶化されていると感じました》、《『勤勉』は、日常を切り取ったような詩には懐疑的なところをずっと感じているのですが、この作品は大変よく磨かれていると思います。詩的表現に必要なことは情景を美しく、鮮やかに描く事でなく、匂いや光を感じた時に、きゅっと心臓を動かす魂のエネルギーなのかもしれませんね。勉強になりました》、《『窓辺』は筆者がハエトリグモになっていく。その繊毛とつぶらな瞳、そしてどうしようもなく矮小でちっぽけな魂。
自らを大きく見せようとする人が多い中で、とても美しく繊細なことだと思います》、《『肺胞』は、名作。見事だ》、《『恋の詩』は、書きたい方向性に、しっかりと作品が書けているのが分かります。少し先が読めてしまう部分があるので捻りを加える必要性があるようにも思えます》、《『生命力』は静かですが、最後まで読ませる作品でした。「終わることさえも/何も分からない電信柱が立っていた」が特によかったです》、《『果てしないさよなら』は言葉の重なりが気持ちいいです。テーマに対してのまなざしも一貫していて、丁寧に作られたものだとわかります》。最終的に、それぞれの作品への評価が非常に高かったことから受賞が決定いたしました。bananamwllow氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《ザッピングさせていく意識。詩の幅が大きく行間に吸い込まれていく。粗い部分があるが、それも良い作用になっていると思った》、《上質な詩情である。青年であったころの輪郭と現在の姿が混交していき感情を引き寄せる》、《『ファウル、年末の。』は、こんな詩の形があるのか、と驚かされました。現在の中で文章のずらし方と焦点の当て方が非常に素晴らしいです。ブラッシュアップも見事》、《『あの夜だけが』が印象に残りました。書き慣れているようにも見えます》。最終的に、それぞれの作品への評価が非常に高かったことから受賞が決定いたしました。泥棒氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《作者と登場人物のずれが明らかに感じられることにより、「創作された面白さ」がわかってよいです》、《とぼけた中にも深みのある、不思議な作品でした》、《この形での提示で抉り泣かせる力に衝撃を受けます》、《『天使の羽根をちぎる仕事』は、手法も綴りも全てが見事。こんな作品よんだことがない。とてつもない傑作なのではないだろうか》、《『すみれ』は、改行しただけの文章に陥りそうな危うさを孕んでいるのですが、安心な綱渡りをしていると気分でした。なぜだろうと思ってよく見てみるのですが、一片のやる気も感じないのです。それが肩の力をいい具合に抜いた感じがしています》、《『軽蔑くん。微熱さん。世界ちゃん。』は、完結させているところが良かったです。風刺がきついと醒めてしまう部分もありましたが、面白さが続いていたので読み進めたいと思いました。「あれだから」は詩的な言葉としてはまず使われないと思うのですが、この作品ではすっと入ってきました》、《『みらい』は最後の四行で全てを持っていきます。それまでの行を全て前振りに使い最後に回収していく詩の情感に驚きを持ちます》。最終的に、それぞれの作品への評価が高かったことから次点決定となりました。アルフ・O氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《形の作り方がうまいです。この緩急は読ませるな、と感心しました。ただ、言葉の濃度は低く、刺さりにくくもあります》、《『シノニム』は、いろいろと気になる部分もあるが作者の作品として今までにない完成度。この点は認めたい。更なる作品も読んでみたい》、《『 Dicotyledon』は、逸脱も良いぐらいにフレームを壊しているし言語の別角度を探れているとも思えました。作者の中では断トツの出来》、《『 Dry/Slow/Anchor 』は最後は疑問が残ります。しかし、それを上回る上手さと格好良さがあります》、《『リッサウイルス』は、読み応えばっちりです。最後までワクワクしながら読み進める事ができました。ちょっと80'Sのロックンロールな匂い(ネオン管の毒々しさ)を感じられる、パンクな一本でした》、《『 A couple of 』は、上手く構成されている作品です。作者の世界は豊饒ですが少しだけ更なる世界を求めてしまうのは不思議な感覚です。これからも傑出した作品を見せつける才能があり伸びあがり続けているからなのだと思います》、《『333+』は女性言葉で紡がれる中で残虐性を伴い上手く作用していっています》、《『 Honey conscious honey 』はインスピレーションの発信されている元を超越して優れている美とエッセンスがある》。最終的に、それぞれの作品への評価が高かったことから次点決定となりました。
 新人賞には該当者13名の中から『游凪』『maracas』『完備(VIP KID)』『岡田直樹』各氏について議論が深められ『游凪』『maracas』各氏の受賞が決定いたしました。游凪氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《抜群の安定感であり、そこに未だ未完成な部位も見え隠れしていて引き出しも多く、作品の中へと入りこんでしまう充溢がある。今後の作品も、かなり気になる。実存的であり抒情的な見事さに、こんな作者がまだ居たのか、と思わせられる》、《単語の一つひとつとの呼応が美しく傷的な綴りともバランスよく構成されている。筆力が非常に高い》、《『優しい残響』は最後まで視点や温度のぶれない、可能性を感じさせる作品でした。ただ、少しメリハリがなく、これでも長く感じてしまいます》、《明晰なヴィジョンと、それを描ききる筆者の高い筆力が素晴らしい》、《『放熱』は最終連だけ、これで良いのかなと思う部分はあった。しかし圧倒的な言語の詩の力を切り出していっている》、《『永遠』は精緻に作られているので、細かいところが気になってしまう珍しさがありました。体現止めや剥き出しの言葉を支えるだけのものなので、行末の流れなどを整えたら更なる傑作になりそうです》《冒頭と最終行に、もう少し強い比喩が欲しかった。全体的に出来が良い分、「こんなもんでいいか」という力の抜き方が目立ってしまった気がする》。最終的に、それぞれの作品への評価が非常に高かったことから受賞が決定いたしました。maracas氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《展開と世界観が見事。美しい小作品を書く》、《『タバコ』は悪い方に期待を裏切られました。このオチでは作品としての完成度が低い》、《『 (無題)』は不思議な世界観に惹き付けられます。粗削りなので、あと何作か読んでみていきたい》、《『登下校』は、シンプルイズベスト。不要な装飾は一切省いていいですね。テクニックではなく「何を見るか」。未成熟な魂と、ひりひりするほどの感受性で世界を見ている》、《『』は書き始めの感覚があり、その筆致が非常に魅力的。詩情が立っている》、《『太陽』は力作! 植物をモチーフとして組み込んだことで、イメージが生き生きと波打っています》、《『眠りの瞬間』は感覚を良く見、よく感じ、味わい、手に取り、遊ばれたのだなと思います。寝るときに読みたい、呟くような朗読で聞いてみたいと思いました》、《『食べます。』は、削りまくって磨きまくった単語が、イメージを濃密に湧き立たせています。句読点で間仕切られ、淡々と並べられたイメージにはミニマリズムを感じます》。最終的に、それぞれの作品への評価が非常に高かったことから受賞が決定いたしました。
 エンターテイメント賞には選考推薦として挙がった『該当者なし』『kaz.』『芦野 夕狩』『湯煙』『泥棒』『宮永』各氏の内、最終選考対象となった『芦野 夕狩』『湯煙』『泥棒』『宮永』各氏について議論が深められ『芦野 夕狩』氏の受賞ならびに『湯煙』『宮永』各氏の次点が決定いたしました。『芦野 夕狩』氏に関しては創造大賞次点の項で挙げられた評価とユーモアとアポロプリエーションを意識した作品性の高さから受賞が決定いたしました。湯煙氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《『TOMBO 』は面白くて読ませる部分が多いので、さらなるものを求めてしまった。もっと読んでみたい》、《『石窯パン』はアイデア勝ちでしょう。「石窯」の響きがとても気持ちよくなってきます。それだけでいい詩です》《改行になるところと石窯の羅列になる見所となる部分が決まっているのか、どうか疑問。
そこさえ良ければ傑作かもしれない》《単純に面白かった。しかし、一発勝負であろう。次回作にも同じインパクトを期待したい》、《『』は淡々としているだけに、迫力があります。一つのテーマを書ききっている詩だと思います》。最終的に『石窯パン
への評価が高かったことから次点決定となりました。宮永氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《『雪望』は素朴な詩情を、はっきりと出している。さらっと難しいことをしている》、《『暖かい場所』は改行と息遣いが見事です。更なる独自な詩行を見つけられたら大傑作となりそうです》、《『変成』は始まりから傑作として立ち上がっていきます。視覚的にも整っており非常に美しく文学としての強度が高いです》《読んでいて楽しく、洗練された作品でした。特に後半は、表現が美しいです》。最終的に『変成』への評価が高かったことから次点決定となりました。
 レッサー賞には選考推薦として挙がった『无』氏について議論が深められ『无』氏の受賞が決定いたしました。无氏に関しては、良い作品を書く作者が丁寧に読み解いているため説得力のあるレスであり勉強になった、などの意見があり受賞が決定いたしました。无氏の作品に関しては選考委員から次のような意見が挙げられました。《『こわれた日』は最後の行、予想がつくためもう一ひねりできそう。しかし「こわれた」という言葉を正面から使って、ここまでの詩情を出すのは達人の域だと思う》、《『愛こそはすべて』は、イマージュを濃密にするために必要なことは、具体性ではなく、取捨選択を繰り返すことによる研磨だと思います。この作品はそれを立証しています。ぐうの音もでねぇ》《まさかモールス信号だとは。詩として、どうなのかは分かりませんが心に残った衝撃作だったことは間違いがないです。相当に時間もかけて書かれてあると思います》、《『のんちゃんの映画を観たんだ』は悩んだが、貴重な作品だと感じた。静かに語ることによりテーマがダイレクトに伝わってくる》、《『マジック・バス』は夢のように不条理。水のように歪む。超現実的な世界。素敵ですねー》《夢の感覚を渡しながら上手に展開していく。最後オヤジギャグになっているところに気づいた時に、やられた、と思った》、《『むげんの』は考えさせられるものがありました。非常に良い作品。内容が指す比喩の広がりが素晴らしいということと最後の永遠に続くカタルシスが印象的です。なので導入部分の指示語を更に滑らかに使ってみると大傑作になる気がしました。「そんな」の存在があるからつながりもして難しい問題ですが作者なら出来る気がします》、《『幻色』は抜群に上手い。最後まで集中力が途切れず一気に抒情を書ききっていて勉強になります》、《『』は詩の流れが立っている。様々な作風を扱う作者の姿勢に敬意を持った》、《『』はとても勿体ない。後の連になればなるほど、のって来ていて素晴らしい。最初の方が説明になっていないかどうか。初連などが、もっと更に追いつけそう。推敲をすると良作になりそう》、《『流出』は作者は比喩と体感している世界とを別角度から捉えなおさせていく感覚にさせる上手さがあります。今回、中盤が、もっと更に進めるように思えました。推敲し凝縮させると更に良い作品になるのでは、と思います。ただし、この状態が「流出」として非常に良いものを立ち上げていることも分かります》、《『ドイツ・イデオロギー』はメリハリが効いていて上手い。詩人は出さない方が広がりが生まれたと思う》、《『白夜』は平易な言葉で綴りながらも緊張感が張り詰めた文体。詩として非常に高い位置にある》、《『ニーゼ』は「ニーゼ=銭」。概念そのものを存在として立ち上げることで、共同幻想で成り立つ社会の重みが伝わってきます。二編目が大変秀逸》、《『ゆれる、かげ』は、この題材で質、量ともに圧巻の作品に仕上げている。名作なのではないだろうか》、《『夢の人』は途中から寸断される切れが出て来て興味深く思います。色んなタイプの作品を書く作者であることにも興味深さを増します》。

(2へと続く)

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お知らせ(『詩客-詩歌梁山泊』にて自由詩時評連載)

2018-05-23 (水) 17:28 by 文学極道スタッフ

『詩客-詩歌梁山泊』にて平川綾真智が一年間四回の自由詩時評を担当することになりました。第1回目『瀧村鴉樹と音声詩の越境』公開されました。皆さま是非よろしく、お願い致します。
blog.goo.ne.jp/siikaryouzannpaku/e/067cadf11d9c8b2e3ad6082540f2156a

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●文学極道公式ツイキャス第47回放送予告について。

2018-05-22 (火) 00:15 by 文学極道スタッフ

●文学極道公式ツイキャス第47回放送予告について。

 「文学極道公式ツイキャス」第46回放送、自作詩朗読枠、大盛況の内に終わりました。書き始めたばかりの方の参加やベテランの書き手の方の朗読参加など多くの方の御参加、本当にありがとうございました。非常に勉強になりました。本配信が、きっかけとなり詩を書き始めた方が何人もいらっしゃいます。閲覧できなかった方、録画が残っておりますので是非ご覧ください。次回、第47回は即興詩枠になります。お題出題者も募集しております。様々な宣伝を行うことも出来ます。「文学極道公式ツイキャス」は音声方面からの詩、発話から始まる詩の探求を実験的に行っていきます。次回もワンドリンク用意しながら御参加いただければと思います。閲覧者も是非ワンドリンク用意しながら御参加ください。コメントでの評も可能です。司会進行は、詩人の瀧村鴉樹さんが務めます。楽しく真剣に詩を探求していきましょう。「文学極道公式ツイキャス」は、音声方面と発話による詩への新たな提言です。

※第47回 5/22(火)21:00〜 即興詩枠開催。
twitcasting.tv/bungakugokudo

(放送に上がり詩朗読をしたい方はPCの場合コラボ参加ボタンをクリックです。
 スマホやタブレットの場合は、ツイキャスビュアーとツイキャスLIVEの2つのアプリをDLして受話器の画像をタップしてください。
 いずれの場合も必ずイヤホンマイクを接続して御参加お願い致します。
 皆さま是非よろしく、お願い致します。)
                  
              文学極道公式ツイキャス運営スタッフ一同

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