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この作品は、ただ一言、圧倒な傑作だと。文句付ける所など何一つないし、解説する必要など全くないし、詩情においても読者が想起するケムリさんのリアルのようなものにおいても、自分の作文法をエクソダスしていく道筋においても、ケムリさんが自己解説したってその解説を超えて迫る強度があるので、正直ケムリさんがレスレスで言っていることの方が解りません。手管だ手管だといきまいても、その手管を作品が超えて行っちゃっているんだから。ここには一日平均1万10000を超えるアクセスがあって、そこで創造大賞に選ばれた人間が、一私基準に過ぎないといっても無理。選ばれし者には選ばれし者の恍惚と不安(笑い)、歴史の存在論的行運、弁証法上の理由があります。小説が売れたときにダッシュして隠すのは別段結構です。実際、手帳プロパーの人の俺への嫌悪感は凄いそうなので。で、手帳プロパーの人は小説メディアの選者だったりする場合があるし。俺も小説は断じて売る気だが、文学極道のダーザインであること(いずれ貴殿らに引き継いで引退するだろうから「文学極道のダーザインであったこと」に変わるかもしれないが)、は絶対に捨てない。文学極道のダーザイン(キチガイ扱い)のまま、売ってやる。そうでなければ、俺にとっては光の王を世に出す意味は全然ないんだ。ダーザインでいられないなら、文学極道者でいられないのなら、ウイニーで共有した方がましだと思うくらいだ。マジ
放棄された埋立地を 一体の透き通った者と 連れ添って歩く 雑草に覆われはじめた アスファルト面のそこここに 立ち昇る無の陥没 ...
シルビアは恋人の兄のマルコスに「デブだ」とからかわれても、黙って 顔をそむけるだけだった。雨上がりの日曜日。表通りのアスフ ...
とかげの足音を拾っていくと 「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった 兄さん あれは生き別れの兄さん いいえ 姉さんだった ...
― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり そう呟いて生活を、な 描き続けた。ずっと、ずっと。 まぁ、はっきりと解ったんだ ...
風の強い夜だ 下弦の月のまわりに 虹色の光の輪を作っていた薄雲が通り過ぎる 窓辺に焼きついた油色の日々が ガラス板から流れ落ち ...
はじめに くらやみがあって (ここまでくるのにながい夜をくぐってきた 一枚いちまい重ねられていく 生まれるまえは まったくの ...
傷のある胸のなかにも響く、潮騒があった。閉じた目を開くと、淡い光につつまれた海があった。数年前に、女と漂流した海辺に、わたし ...
そのうしろ背の壁に 白い顔が浮かびあがっている まっすぐ見ている眸に 群れのひとたちの歩き出しに くすむ羽をすぼめている 行 ...
口の中に微かに鉄の味がある コートの袖口が擦り切れている 錆びたドラム缶からはいだして 月下の廃工場を後にする 奏者を失って久 ...
それでも朝は来るので わたしはまた生まれてしまう 約束されていないことなので 途方に暮れている わたしは手を持たないので ...
悪魔の子どもが生まれたって、言わないで欲しいんだ。カシミールで毛皮を売っている彼の、その柔らかい頬に浮かんだ笑顔みたいな、そ ...
庭の隅で、年若いお母さんが しゃがみこんで、おもちゃのシャベルで 一心に穴を掘っている ときどき、自分は何をしているのだろう、 ...