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56 : [返信] ピクルス ('10/04/04 22:46:28)
みつとみさん、こんばんは。> 傷のある胸のなかにも響く、潮騒があった。
とりあえずツカミはオッケーですね、何処が玄関なのか裏口なのかも判らない家には、そもそも入れませんので。オーバチュアとして(弱くても)活きた詩情が立ち上がり、作品に対する期待値を読み手が高めていくその最初の助走力となる、これ、意外とぞんざいに考えている書き手が多いようなんですが、その辺りやはり巧いな(というか普通にこれっくらいはやってほしいもんですけど)と。
それでですね、過去形や過去完了形である連、()とか(())でくくって判り易くしてらっしゃいますが、特に一連および二連が、ややもすれば「説明」に傾き過ぎてやしませんかね?また、時制その他で意図的なところもあるとは思いつつ、文末が>た。
で締められているのがこうも続くと、作品が凡庸な読書感想文化してしまいかねない印象を受けますし、リズムの流れも悪くなるように感じるのですよ、逆に言えば妙な情緒性は排したい思惑が透けて見えたりもするわけですが。
工場の描写に関しては、私は、あっても無くてもそんなに変わらないんじゃないか、と。これは作品のボリュームから考えての話になりますけども。
ま、工場の描写を削った現況であっても、作中の男が「かつて工場で働いていたが失職しハローワークに通う、そんなに体力があるわけではない、少しばかり硬派なロマンティスト」程度以上の事は充分に伝わります、がしかし、それは本作品の本懐ではないように感じますので。
六連の動きは佳いっすね、ちょっと連れていかれちゃう。
描写が巧いかそうでないか、ではなく、描写に詩情が灯るかどうか、のところですかね個人的には。話者の所作に、荒んだ、しかし下品ではない美がある、これですね。平易な言葉を選択しつつ推敲を丁寧に重ねたその痕跡もちゃんと消している、これも、です。
ただ、最終連、ちょっと物足りなさはあるのでは。
余韻も、もう少し欲しかった、たとえトゥ・ビー・コンティーニュドになるとしても、また読みたい・楽しみに待つ、その為に(幾つかの伏線が忍ばせてあるのとは別に)なんらかの素朴な謎がたとえ小さくても読後に残るような仕掛けがあれば、もっともっと魅力的な作品になったであろうと思います。
生意気にいろいろグダグダ書いて、すいません。
ま、その、読んで素直に良かったな、と、もったいないな、と思いましたので。はい。
ありがとうございました。
ピクルス拝
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