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みつとみさん、こんばんは。 > 傷のある胸のなかにも響く、潮騒があった。とりあえずツカミはオッケーですね、何処が玄関なのか裏口なのかも判らない家には、そもそも入れませんので。オーバチュアとして(弱くても)活きた詩情が立ち上がり、作品に対する期待値を読み手が高めていくその最初の助走力となる、これ、意外とぞんざいに考えている書き手が多いようなんですが、その辺りやはり巧いな(というか普通にこれっくらいはやってほしいもんですけど)と。それでですね、過去形や過去完了形である連、()とか(())でくくって判り易くしてらっしゃいますが、特に一連および二連が、ややもすれば「説明」に傾き過ぎてやしませんかね?また、時制その他で意図的なところもあるとは思いつつ、文末が>た。で締められているのがこうも続くと、作品が凡庸な読書感想文化してしまいかねない印象を受けますし、リズムの流れも悪くなるように感じるのですよ、逆に言えば妙な情緒性は排したい思惑が透けて見えたりもするわけですが。工場の描写に関しては、私は、あっても無くてもそんなに変わらないんじゃないか、と。これは作品のボリュームから考えての話になりますけども。ま、工場の描写を削った現況であっても、作中の男が「かつて工場で働いていたが失職しハローワークに通う、そんなに体力があるわけではない、少しばかり硬派なロマンティスト」程度以上の事は充分に伝わります、がしかし、それは本作品の本懐ではないように感じますので。六連の動きは佳いっすね、ちょっと連れていかれちゃう。描写が巧いかそうでないか、ではなく、描写に詩情が灯るかどうか、のところですかね個人的には。話者の所作に、荒んだ、しかし下品ではない美がある、これですね。平易な言葉を選択しつつ推敲を丁寧に重ねたその痕跡もちゃんと消している、これも、です。ただ、最終連、ちょっと物足りなさはあるのでは。余韻も、もう少し欲しかった、たとえトゥ・ビー・コンティーニュドになるとしても、また読みたい・楽しみに待つ、その為に(幾つかの伏線が忍ばせてあるのとは別に)なんらかの素朴な謎がたとえ小さくても読後に残るような仕掛けがあれば、もっともっと魅力的な作品になったであろうと思います。生意気にいろいろグダグダ書いて、すいません。ま、その、読んで素直に良かったな、と、もったいないな、と思いましたので。はい。ありがとうございました。ピクルス拝
> 傷のある胸のなかにも響く、潮騒があった。
>た。
壁にも 空いた、うすぐらい あることに気づかれず 探せば見つけ出すことができる 半ズボンが壁から抜け出してくる 小学校のひび割 ...
はがれた爪のように 水面に言の葉を散らしていきます 白い光の底として たゆたう ...
そのうしろ背の壁に 白い顔が浮かびあがっている まっすぐ見ている眸に 群れのひとたちの歩き出しに くすむ羽をすぼめている 行 ...
とかげの足音を拾っていくと 「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった 兄さん あれは生き別れの兄さん いいえ 姉さんだった ...
― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり そう呟いて生活を、な 描き続けた。ずっと、ずっと。 まぁ、はっきりと解ったんだ ...
悪魔の子どもが生まれたって、言わないで欲しいんだ。カシミールで毛皮を売っている彼の、その柔らかい頬に浮かんだ笑顔みたいな、そ ...
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ちぎった耳のような暦の頁があり 「もう自分は大丈夫、と 微笑むけれども 通り過ぎる風の縁に ふれると 沈黙してしまうのは 「ま ...
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シルビアは恋人の兄のマルコスに「デブだ」とからかわれても、黙って 顔をそむけるだけだった。雨上がりの日曜日。表通りのアスフ ...
風の強い夜だ 下弦の月のまわりに 虹色の光の輪を作っていた薄雲が通り過ぎる 窓辺に焼きついた油色の日々が ガラス板から流れ落ち ...
はじめに くらやみがあって (ここまでくるのにながい夜をくぐってきた 一枚いちまい重ねられていく 生まれるまえは まったくの ...