文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2016年8月分選考雑感(スタッフ)

2016-10-04 (火) 00:21 by 文学極道スタッフ

(スタッフ数名が地震被災中のため作業に乱れが出ています。ご容赦ください。)

*「月に二作品より多く投稿された場合は選考対象外となります。
  また投稿規定に明記しております通り、
  註釈を添えることは自由ですが、外部にある作品・情報等は、投稿作品またはその一部として認められません。
  ご注意ください。」

9045 : Avenida 68 (藝術としての詩)  天才詩人
URI: bungoku.jp/ebbs/20160818_473_9045p
(一)先月の物足りなさから一変しての傑作。タイトルと最後で作品が締まりました。
(一)文字化けもったいないですね。
(一)詩としての面白みを考えてほしい(不足感)

9022 : 間 人  玄こう 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160810_191_9022p
(一)熱量を感じます。接続詞と、その一行、そして連の比重を詩との相関で考えていくと更に良いものとなるのではないでしょうか。
(一)なんでわざわざ難しい、意味のとり難い言葉を使うのかなって印象でした。

9059 : あな 二篇  シロ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160830_037_9059p
(一)かなりの正攻法で詩を見事に編み上げています。大きい主題ですし過去に色々な方が書いてきていることなので比較される作品でもあります。それでも一作品として読む価値が、しっかりとある良作です。
(一)二篇とも素敵なところがおおいですが、どちらも難しかったです。
   具体的に言うと一篇目は最後「あなた」と開いてより観念的な対象を表したのでしょうが「汗腺を塞ぐ」となると『夏』『夜』くらい大きくなりすぎて「貴方」が消し飛んじゃいます。
   二篇目は「いくぶん白んでくる」が二回出てきますがわざわざ二回言う意味を感じませんでした

9060 : 病  黒髪
URI: bungoku.jp/ebbs/20160831_084_9060p
(一)上手に書けています。ここから更なる強度を得なければ難しいかと。
(一)二連目までとても良かったです。その後から「未成年の主張」みたいになっていて、それを『病』と認識しているのであればもっとつきつめてみてもいいのかもしれません。

9058 : 大人だ、もうどうしようもない     土 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160830_036_9058p
(一)気になる作品ではあったのですが、後半と前半がまったく別の話で戸惑いました。
(一)上手なのに未完成的な欠損があって効果的です。傑作ではないけれども残ります。

9017 : 半秩序  お気に入り 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160808_140_9017p
(一)統一された手法で最後まで書かれていますが枠内にある自由さが表層だけで終わっていることが気になりました。この手法はご存知のように多数の傑作と同じく多数の駄作も産んでしまう諸刃の剣なので仕方ないことなのかもしれません。前のHNで投稿されていた時と比べて随分と大人しい作品であることも気になりました。

9027 : ホーリーチャペル  lalita
URI: bungoku.jp/ebbs/20160811_237_9027p
(一)
>嵐の吹くさなかに、オマンコの唾液に興奮して屹立した青春だってあたろう
   「あったろう」かな。
   選考は文字表現だけでさせてもらってますが、作者のイメージするとことはEDMにマントラ足したみたいな感じかと思ってたら現代音楽でびっくり。
   文字表現ってある程度『呪縛』を楽しむものでもあるって、思うんです。この作品は引きちぎろうとばっかしてて、成功はしていない印象。
>あれはもう戻ってこない。
   以降はちょっと面白かったです。

9057 : 神学  Kolya
URI: bungoku.jp/ebbs/20160829_922_9057p
(一)惜しいです。読みやすい文体と、それだからこそ活きる超越的素材が一連目で提示されているのですが、ニ連目から読みやすさのみが活きてしまっていることで昇華しきれなかったように思えます。作者は上手いので、読みやすさの中にストレスを残していくことも出来るはず。
(一)雰囲気が良いです。ただ、神様の規定(作品内に於いて)が必要なのかな。

9036 :線型代数演習  φοιτητής 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160816_394_9036p
(一)悪くないという思いと、これくらいなら自分でも書けるという思いが交錯します。
(一)数式の美しさ、それに与えられる興奮っていうのがもしあるとして、それが伝わってこないとただの「解くまでもないなぞなぞ」になっちゃうのではないでしょうか。

9039 : 夏が終わらないこと  ユーカリ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160817_437_9039p
(一)大変慎重に書かれていると感じました。ぐっと押さえているので、メリハリができたと思います。
(一)散文詩を行わけするということ。
   情景と思わせぶりなことを書いて、余韻で締める。
   文学極道では珍しいけど、こういう個人ブログはいっぱいありますね。
   6聯だけの作品だったら、と思ってしまいました。

9054 : ある例題を解くまでの道程に生まれる詩  φοιτητής
URI: bungoku.jp/ebbs/20160822_628_9054p
(一)何を言ってるか分からない文章を読むときは辞書を見るわけで、それ以前に文字、単語、文法のような概念を当たり前のように使っています。その「ルール」に照らし合わせて何が言いたいか? ってことを考えるわけです。
   数学のそういう「ルール」みたいなものを「引用詩」の形と「数学の例題を解く」っていう形で表しているのは分かるんですが、
   如何せん0って何で0なの、10は分かるけどっていう私のようなものからすると文字と単語と文法から教えてとりあえずってなってしまいます。
   つまり、完全にこちらの問題ですが、そういう風に読ませていただきました。
(一)注目すべき作品です。タイトルが下手なことと、よく読んでいくと自分でも書けそうな作品であることが残念です。この先どんな作品を書いていくのか気になりました。

9051 : N.P.S  5or6 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160822_581_9051p
(一)ネットライムは「即興のアート」ではないから、
>新しい思想の魂
 ってわくわくさせといて
>ゲットを開くんだゲートを開けろ 
 っていう言葉遊びだけだと寂しくなってしまいます。

9053 : (仮)現代詩(汗)現代詩(笑)現代詩(涙)  泥棒
URI: bungoku.jp/ebbs/20160822_627_9053p
(一)見事な空振りですね。こういうこともあるのですね。
(一)みんなちがってみんないい。

9030 : 花は美しい  宮永 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160811_257_9030p
(一)青空文庫にありますので、夏目漱石の草枕のはじめを読んでみてください。
(一)やりたいことは分かりますしできています。ただし、このように出来ているからこそ、どこまでも表層的にとどまってしまっています。ここから人生の何かがしみだしてくると、また違うのかもしれません。

9038 : そらをとぶ  おでん 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160817_434_9038p
(一)いいなーと思った文章はご自分のメモ帳にどうぞ。
(一)最後まで同じ空気感で書ききったのが素晴らしいと思います。ただ、もう一つ深いところを書くこともできたのではないかと思います。

9005 : 愛はポケットの中に  北 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160803_835_9005p
(一) 切れている口調の作品ですが作者の臆病さと現状の生活が満ちていて特に困っていることがない安穏さが感じられて、ただ表面的な怒りに思えてしまいます。
「愛」が書けていないけれどもタイトルに冠する平穏さが作品の無力さを際立たせているように感じました。

9044 : 夢で逢えたら・・・  花緒 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160818_472_9044p
(一)
三点リーダーの効果以上のものが作中内の語法でもたらされていたら、
もっと印象は変わるのかもしれません。

9031 : 捧げる  園里
URI: bungoku.jp/ebbs/20160811_262_9031p
(一)良い作品です。はじめて作者の批評力が自作へも活かされたと思いました。「詩集」に関して、ここが「詩集」でなければならないことも分かりますが、それでも他の言葉を探してほしかったです。更なる広がりを持った作者の意図以上のものを「詩集」ではなくすることでもたらすことができると思います。
(一)何を捧げたんですか? 捧げるとどうなるの? という読後感でした。

9042 : 明暗  Kolya 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160818_460_9042p
(一)「宗教的な閑散」が最終聯で出てくる「祖母が死んで」と呼応しそうな雰囲気をかもし出していますね。
   個人的にはここは「概念的」くらい抽象度をあげてよいと思っています。
   作者の作品は不思議なところにフォーカスが合わせられるところが魅力だと思っている読者の一人ですが、今回は少し消化不良でした。
(一)作者の日本言語の発想と文体から遊離し邂逅していく作品内での魅力が十分に発揮されています。ゴジラのくだりのもたつきと分断が気になります。踊り手とゴジラの相関が密であれば、もっと何か生まれたような気がします。

9046 : (無題)  匿名
URI: bungoku.jp/ebbs/20160819_479_9046p
(一)前半を乗り越えられないままに終わっています。生の言葉がぶつけられても、受け手は付き合ってくれません。ただ、感じるところはありました。
(一)
>昨今の中高生には、身近なものなのだから。
>すぐ、死にたがる。
>死ぬくせもないのに。
  「くせ」じゃなくて「わけ」かな。
 チプルソっていうMC/Beat Makerがいるんですが、彼の「I Love Me」っていう曲。その歌詞に『本当に痛い場所をいわないくせに/誰も分かってくれないって泣く』っていう部分があるんですね。
 その一言で終わっちゃう作品でした。
 何かを書くこと、曲にすること=表現することは確かに自慰行為/自傷行為かもしれない。
>誰にも聞かせようとしていない
>それを見つめる人はいない
  でも、つぶやきはとまらないし、苦しい気持ちはとめられないですよね?
  意味がなくたってこぼれる言葉。その衝動は、大事なあなただけの物だって、思うんですよ。匿名じゃなくて、あなたのね。
 https://www.youtube.com/watch?v=LXdRB4DtKn8
  ちゃんと本当に痛い場所を言えたら、自分で確認できたら、周りにどうやって伝えたらいいか考えますよね?
  そういう表現が作品って言えるんじゃないかな。(それがすべてではもちろん無いですよ。)

9035 : ガラス玉を飲み込んだ  ミツカ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160816_368_9035p
(一)比喩におぼれています。
(一)薄いけれども今後なにかしらの面白い作品を生み出す可能性は感じます。今後の作品に期待しています。

9047 : 幻  赤青黄 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160819_492_9047p
(一)タイトルのネタばれが、それでも良いって思えませんでした。
   現実と幻の境目もはっきりしてるので、最後に幻じゃなかったオチがくるんだとばかり。
(一)過剰な体現止めと作品内で完結してしまっていることが更なる広がりへと向かっておらず、もったいないと思います。ただし作品内に込められた情感と悲哀は伝わってきます。

9029 : コクーン  熊谷 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160811_252_9029p
(一) タイトルからポケモンGOを思い出して作品の着想まで多くを考えながら読みました。 恋愛と欠損がうまく比喩を通して描かれてはいます。しかし書かなくても伝わる部分を繰り返していることが非常に気になります。たとえば、それは生まれる前からすでに決まっていたのかもしれない。この文章など敢えて書くことは本当に必要でしょうか。詩として高めているでしょうか。 長さを量を詩的技法の一部とするなら別として、この短さならば、もっと削いで良いのかなと思う部分が多々あります。読む価値は、ありましたし良い作品でもあります。
(一)自覚としてどうかは分からないのですが、すごい身もふたも無いことを書いてると思います。
   比喩に溺れてます。たぶん、作者が望まない方向の勘繰りを受ける作品になっているのでは。
(一)うまくまとめられていて、流れも心地よかったです。難しい表現はないのですが、場面の特別さが伝わってきました。

9040 : 秋津  田中恭平
URI: bungoku.jp/ebbs/20160817_438_9040p
(一)この作品ものすごく気になりました。決してうまくはないけれども今までにない作品。こういう作品が次を開いていくのかも、と思いました。

9048 : 鳥のくちばしに結び付けた願い  黒髪 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160820_536_9048p
(一) 「願い」がざっくりしすぎていませんか。

9034 : 三十歳  zero 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160815_355_9034p
(一)安定感があります。新たな作風でないということは解釈もされやすく過去の傑出した作品と比べられやすい部分を持っていたりもします。それを踏まえて作品を作り続けていく作者の素晴らしい側面へ光を当てている作品。

9026 : ダサイウザム第一回詩賊賞受賞スピーチ全文  ヌンチャク 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160811_227_9026p
(一)「全文」じゃない。
(一)ただ単純に、どうしてこの人は登壇できたのだろう誰も止めなかったのだろうか、と気になりました。授賞式に一回行ってみると、もっと面白いものが書けたと思います。エンタメとして、きちんと読めました。
(一)もっとエンタメ路線を突き進んでほしい(期待感と不足感半分ずつ)

8992 : 全行引用による自伝詩。  田中宏輔
URI: bungoku.jp/ebbs/20160801_684_8992p
(一)定着感も力はあるが、もうすこし作品に魅力がほしい。
(一)社会的コミュニケーションへと能動的に関与することで人は人になっていきます。人になる過程での個性が形成されるまでを可視化したコンセプトを思います。圧倒的。

9032 : BACK  5or6 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160812_306_9032p
(一)きちんと読めるようにまとめてあるのですが、二進法、などの導入へのわかりやすさは排除してもよいです。最後の分かりやすさもいらないと思います。

9028 : 詩の日めくり 二〇一六年七月一日─三十一日  田中宏輔 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160811_238_9028p
(一)力強さが感じられる箇所がありました。技術力が高いです。
(一)最後、投稿欄につながるという現出。時間をもコラージュしていく驚異的な作品。

9033 : (無題)  匿名 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160813_310_9033p
(一)ただ循環するだけでなく、その中に表現の面白さがあって良かったです。
(一)飛び立っていくイメージの躍動が心地よかったです。

9016 : 純水な怒り  北 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160808_138_9016p
(一)「怒り」を書くのであれば「ありとあらゆる方法」を書かないといけないんではないですか。
(一)純水の「水」が、ここまで活かされていないと詩になりそうだった言葉をかわいそうに感じてしまいます。推敲をしながら作品を強度を確かめて書いていくことが必要なのではないでしょうか。

9023 : ビル群  ミツカ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160810_195_9023p
(一)軽さと言葉選択は悪くないです。もっと整えられたのも読んでみたいです。
(一)情景と独白のミルフィーユ構造。
   中段のフルーツの部分(七聯)がざっくりしすぎているからもう少し密度を上げた方が良いし
   下段の土台になるはずのスボンジ部分がすかすかで倒れちゃいそうかなって。 

9025 : 夜の海  カナリヤ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160810_216_9025p
(一)誘いはもう少し魅力的であってほしい。

9015 : 亡命者  湯煙 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160808_136_9015p
(一)良いと思います。作者の作品の中で一番、作品として立脚しているところも印象的です。

44.9019 : 母校  zero 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160808_143_9019p
(一)変わらないものと変わっていくものをうまく表現していますし、流れもよかったです。第三連だけが少しだれている感じもありますが、作品に傷をつけるほどではないと思います。

9021 : 手話  アラメルモ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160809_183_9021p
(一)最初の方は要らないかもしれません。しかし、どんどんと引き込まれる作りになっています。
(一)最終聯がすごく良いなって思ったんですが、まだ推敲されているようなので。

9024 : 海ができるまでに  山田太郎 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160810_196_9024p
(一)小品として良質な部位が多々ある。
(一)世界と向き合った、真摯な作品だと感じました。

8994 : 九月  シロ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160801_710_8994p
(一)「ブルー」という言葉に一行とって、ここまで読めるものに成していることへ驚嘆しました。
  比喩も際立っています。勉強になりました。

9018 : サイテーだって知ってる  ユーカリ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160808_142_9018p
(一)すっごく懐かしい作風。もっと、いろんな他人の作品に触れてみて欲しいです。
(一)意図的な軽い言葉と作りが逆説的な強度を存在させていきます。ただし、あまりにもねらっているので、
連で何か、もう少し遊んでみたりしても良いかもしれません。
(一)テーマや視点は非常にポップ(それ自体がすでに古臭くもある)のですが、表現のうまさというものがあります。ある種のパロデイのような、面白みのある作品でした。

9007 : はげかくし  花緒
URI: bungoku.jp/ebbs/20160804_988_9007p
(一)個人的にはもっと頑張ってほしい。この作品はあまり面白みがないが、詩を書く力はありそう。(期待感)
(一)スキが多くありましたが読んでしまいました。途中の部位をもっとテンポを変えて短くまとめたら更に良い作品になると思います。しかし世界観成功しています。

9008 : 今、私はしっかり私とし書く  田中恭平
URI: bungoku.jp/ebbs/20160804_991_9008p
(一)とても期待する作品でした。最後なども良い出来。タイトルを含め始まりが最後の意志や動きに比べ弱弱しいのではないでしょうか。

9009 : 科学の黄昏  lalita 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160805_005_9009p
(一)詩の中で詩を語ることはナルシシズムの極致であり愚かの象徴だと思っています。それでも、この作品には読む価値がありました。ただ、この題材は多く書かれてきたので他の題材へと踏み進む姿を見たいです。

9011 : プラットホーム  李 明子 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160805_012_9011p
(一)やはり「詩を書くことを詩に書くこと」は下品なことだと思ってしまうので、こうもあっけらかんとナルシズムを裏打ちして感傷を出されると読んでいて辛い。
(一)余計なことを書かずに、詩を書くことに真剣に向かい合った作品だと思います。ただ、ここを入り口にしてもう少し奥まで行ける方だと思います。

9013 : カレーの庶民  atsuchan69 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160806_076_9013p
(一)はじめの昭和を発するパートは飴村行のような文章だな、と思いながら読み進めたので最後のドンデン返しに到ることを全く予想しておらず読み入ってしまいました。作者の作品の中で一番では。手放しに賞賛してもよいのかもしれません。だんだんと丁寧に現実世界へ捲れていくのに、きっちりと読めて見事です。タイトルでハードルを下げているのも見事。

9000 : 四二神  アラメルモ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160802_779_9000p
(一)一生懸命書いているのは分かります。いつか、その熱量が結ばれて欲しいと思いました。

8999 : カップ麺  湯煙 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160801_776_8999p
(一)一つのことを徹底して見つめれば詩になる、いういい例だと思います。そして対象が日常に深き刻み込まれたものであることを認識させてくれます。壮大に書けば書くほど、対象のありきたりな部分も浮かび上がってきてよいです。

9006 : 連想記2  kaz.
URI: bungoku.jp/ebbs/20160803_842_9006p
(一)
作者は、そろそろ実験性の強さより自身の作風を創造して確立していく方が良いように思えます。
連想と詩は文学史を、どうしても孕んで過去を飲み込まざるを得ないですが、そこで対峙できているかどうか。
手法を非常に表層的に捉えている感が否めません。
それでも更に読む方向性としての強度があると良いのですが本作品では難しいものがあるように思えます。

8995 : porcupine  西木修 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160801_720_8995p
(一)これは「いい」という表現がまず思い浮かぶ作品ですね。とにかくいい。あえて言うなら、たたずまいがいい。

9004 : カスケード  玄こう 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160802_829_9004p
(一)作者は良い作品というか惹かれる作品の時と、そうではない作品の時の落差が激しいのですが、それは良いことだと思っています。当たる日が楽しみです。

9001 : コクヨの嵐   山田太郎
URI: bungoku.jp/ebbs/20160802_791_9001p
(一)ここから何か生まれる予感のする詩なのですが、まだ生まれていません。
(一)できの良い言葉遊びで、それで満足する作者なのだろうか。

8993 : 命中しないあなた、でも愛してる(アンチ藝術としての詩)  ヌンチャク 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160801_704_8993p
(一)反藝術とかアンチ藝術とかの概念は古いのだけれどもエンタメとしていけることを実証してしまった問題作に思えました。読み込めば読み込むほど幅を持ってきて、それがアンチ藝術として、きっちり役をこなせているという難しいことを出来てしまっています。本当に自分で天才と名乗ってしまって良いくらいのことをしているように思えました。

8997 : 月  鮎 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160801_754_8997p
(一)月に関し作品化していく際、ここまでダラダラとダラしない言葉を並び立てる必要があるのかどうか。

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2016年8月分月間優良作品・次点佳作発表

2016-09-23 (金) 13:13 by 文学極道スタッフ

2016年8月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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2016年7月分選考雑感(スタッフ)

2016-09-17 (土) 15:26 by 文学極道スタッフ

(スタッフ数名が地震被災中のため作業が非常に遅れています。ご容赦ください。)

*「月に二作品より多く投稿された場合は選考対象外となります。
  また投稿規定に明記しております通り、
  註釈を添えることは自由ですが、外部にある作品・情報等は、投稿作品またはその一部として認められません。
  ご注意ください。」

8990 : メキシコ  天才詩人
URI: bungoku.jp/ebbs/20160730_602_8990p
(一)迷いますが鮮明に書かれていて体験が体感できる前半に対し書きたいことを書いてしまった中盤以降の流し方が雑に感じます。もう少しボリュームがあっても良かったのではないでしょうか。非常に面白い題材です。説明に特化する部分が、書かなくても分かることでもあったので、読み応えの少なさにつながったようにも思えます。

8986 : 月の光  アラメルモ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160725_486_8986p
(一)作者が書いてきた作品の中では飛びぬけて上手い部類の作品と言えます。句読点の効果が出ていないので、無い方が良いと思いました。
(一)のぺーっとしてる。
   ホライズンーーに高まりを持たせてもいいのでは。

8980 : 集合無意識  lalita 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160723_393_8980p
(一)この短さで、でも、でも二回も言われると困ってしまいます。

8972 : センテンツィア   山田太郎 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160718_122_8972p
(一)やりたいことが分かるだけに評価も慎重になってしまう作品でした。良い方向を示していける作品に仕上がりそうです。推敲して再投稿して欲しいです。
(一)はじまりも着地も素敵なので、小説の地の文みたいになってしまっている中間部分が惜しい。

8991 : 耳糞  イロキセイゴ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160730_634_8991p
(一)このラストで何作でも書けそうで、それが良いことには思えなかったです。
(一)最後の二行がばっちり決まっているので、もっと良い作品になりそうです。

8989 : 彼女の名前は愛という  おでん 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160729_587_8989p
(一)作品のまとまり方に反して書いてあることがおおげさなのかなー。そこに面白みを感じるかっていうと疑問でした。
(一)最後の喪失感を感じさせる持って行き方や編み方は上手です。途中の単語「時計」などの部位が、もう少し独自の単語だと新たな作品として、もっと輝いたのではと思います。
(一)ストレートで気持ちの良い詩です。言及する順番もよいと思います。

8988 : オフェーリア  atsuchan69
URI: bungoku.jp/ebbs/20160727_561_8988p
(一)作者は次第にうまくなっています。「オフェーリア」という高すぎるハードルの設定に難があると思いましたが、そこへと突っ込んでいくことは前向きにも捉えられるとも思いました。

8946 : ひふみよ。  澤あづさ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160707_577_8946p
(一)実験的作品
(一)作者と作品内容が合っているため高めあっているように思えました。作者のよく書き直して定まらない芯を出しながら他者の目を気にしてしまうことなどを全て作品世界に閉じ込めることに成功しています。作者の目指していく芸術は過程や途上を孕んだままでないと面白くないのだな、と少し分かった気がします。

8978 : I am NO the in MEDIA  玄こう
URI: bungoku.jp/ebbs/20160721_331_8978p
(一)タイトルからして力わざと言うかねじ伏せていく気迫を感じます。
(一)作品として創造していこうという熱気に満ちていて心地よいです。粗削りであり下手なのかもしれない部分があるけれども、それらを含んだ狂気的ものが作品へ力を与えています。これから、どんな作品に向かっていくのか楽しみです。

8976 : とも君のこと  熊谷
URI: bungoku.jp/ebbs/20160720_289_8976p
(一)上手いです。読みごたえもあるし作中に出てくる、ちょっとした言葉のアイテム選択が抜群に上手い。オチが今一つとも思いましたが、これはこれでありなのかな、とも。
(一)『とも君のことを想っているわたしのこと』ですね。
   この生々しさはなかなか書けない/読めない作品だと思います。

8984 : 表裏  zero
URI: bungoku.jp/ebbs/20160725_460_8984p
(一)盆踊り=連帯。やや未消化、物足りず。
(一)表裏の太極からではなく裏面が強くでているように感じ、作者ならもっと書けるだろうという印象です。

8975 : ポカラ  Kolya 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160720_278_8975p
(一)縦書きになると見た目もよくなる作品ですね。言葉の紡ぎ方がすっきりとしており、読み進めたいと思わされます。
(一)良い作品です。作品世界の匂いが構成が秀逸。
(一)むせび泣きの美しさ。

8982 : 地球の上でうたふ歌  石村 利勝 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160723_403_8982p
(一)改行をなしにして、歴史的仮名遣いをやめて読んでみると中島みゆきのAメロにも勝ててない。

8985 : 発芽  シロ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160725_462_8985p
(一)比喩に溺れています。

8979 : PEACE  5or6 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160722_370_8979p
(一)『PEACE』がもっと有機的に絡んでくれば面白いものになったかもしれないな、という印象。

8977 : 改装  赤青黄 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160721_319_8977p
(一)勢いではごまかせない消化不良感。着地が上手です。

8964 : この地面が揺れ出す前から  相沢才永
URI: bungoku.jp/ebbs/20160713_824_8964p
(一)最初の方は読めますし引き込まれます。失速していないか、平易すぎる場所に逃げていないか、熊本を使う必要あったのか、使うだけのものが描けていたのか、いろいろと疑問が残る部位があるので、
   推敲してみて欲しいと思いました。
(一)とても響くものがありました。ただ、初手から『夢』って韜晦されちゃうと、この作品の中では中途半端さは否めないように思いました。
(一)テーマとの距離の取り方が良かったです。一連も長くなり過ぎず、言葉におぼれていないので安心して読めました。

8966 : 藝術としての詩  天才詩人
URI: bungoku.jp/ebbs/20160713_828_8966p
(一)タイトルが違う気がします。
(一)作品内容が良いだけに高めあえるタイトルを付けられていない実力不足が顕著になってしまい残念です。

8955 : 送り火  芥もく太 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160711_707_8955p
(一)『水晶』『雫』はそれぞれ単品で『涙』の比喩なので、狙ってやってるとしたらよくわからない狙いだし、狙ってないのだとしたらもう少し推敲の余地があるということなのかもしれませんね。
(一)次点でも良いかもしれない。
   ただし最後の平易さが本当に残念。もう一歩なのに。

8974 : なぞる  花緒 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160718_165_8974p
(一)わかりやすく作者が表現したいことを、きっちり作品として表現できています。
最後の着地点は少し凡庸かもしれません。
(一)同じようなテーマ、同じようなスタイルの詩はすでに多くあると思います。ただ、「なぞる」ことを徹底したので、こちらにも伝わってくるもののある作品になっていました。
(一)爐覆召覘瓩箸い所作にこだわった。自分への問いへと向かう。

8928 : 詩の日めくり 二〇一六年六月一日─三十一日  田中宏輔 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160704_455_8928p
(一)日誌。散文でありながらも詩的風景が見える。あいかわらずの長編詩だが、読むのにつらくない。

8973 :  真赤な太陽  るるりら
URI: bungoku.jp/ebbs/20160718_127_8973p
(一)短い作品ですが、書きたいことに対してちょうどいい長さなのだと感じました。読んでよかったと思えたので、技術など別にしてよい作品として推薦したいです。
(一)トマトの比喩として「真赤な太陽」を用いるのは、あまりにも凡庸です。
(一)このタイトルだと、最後まで子ども目線で居て欲しいところでした。

8958 : カルマ、と、あとナントカ  田中恭平 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160712_764_8958p
(一)いっちゃっている世界が非常に魅惑的で惹き込まれました。次が、どういう言葉がくるのか分からず裏切りの連続。タイトルが何故こんなに下手なのかが気になります。

8951 : しもじもの とまと  るるりら
URI: bungoku.jp/ebbs/20160711_693_8951p
(一)もっと良い作品になりそうですね。

8949 : 突風  鮎 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160711_687_8949p
(一)いろいろなスタイルを試す時期なのかもしれませんが、着地点が読んでいてあやふやなのは作者も筆に任せて書いているからなのかなぁって思いました。悪夢を掴むような筆致を楽しむまでには至っていない印象を受けました。
(一)最後まで丁寧で良作です。夢の感触が出ています。オチは平凡だけれど、その分、読ませるものがありました。

8930 : 、記  玄こう
URI: bungoku.jp/ebbs/20160704_458_8930p
(一)リズムがよく、引き込まれる作品でした。日々の記録を形式とした場合、これぐらいの長さがちょうどいいと思います。
(一)自動記述的なものと整えていく思考の混淆が興味深い効果を発しています。タイトルは詩の最たる一行目であり看板。何か、もっとふさわしいものがあったのではないかと思いました。
(一)ひらがな部分がするっと読めて不思議なくらい。音がとても良いのでしょう。

8956 : 私のターン、ドロー!  kaz.
URI: bungoku.jp/ebbs/20160712_714_8956p
(一)さらっと読めました。読んで傑出したものがあるか、どうかと言うと疑問が残ります。

8957 : 酷評の嵐  泥棒 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160712_735_8957p
(一)まず、タイトルが良いです。そしてタイトルが生かされた本編が染み込んできます。完成度の高い作品だと思います。
(一)過去を美化する、本当だな、と。時折の鋭い刃がユーモアを照れ隠しにしながら、しっかりと光っています。

8919 : タッチ (白い血へ)  北 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160701_296_8919p
(一)劇画な詩でとても面白いです。終わり方や中だるみがあるのが気になります。もっともっと面白くなるような気がします。

8965 : 可視光線  ねむのき 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160713_825_8965p
(一)美しさを想起させるための単語が、それぞれ予想のつくものであるため、
    作品全体のハードルが高くなっていきます。
    更なる独創性を求めてしまいたくなる作品です。
    もっと作者は荒くても独創的なところがあって、そこが魅力に思えていたのですが。
(一)>そのまま星は植物的に地上のビニールハウスへ降りそそいで
   『植物的に』がどうしても飲み込めませんでした。次行の『草』とともに作者のこだわりの部分だと思うのですが、うーん。

8936 : おとぎばなし  李 明子 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160704_480_8936p
(一)一連目引き込まれました。美しいです非常に。比喩と戦争が出てきてから思考が飛び文章世界の腕の見せどころになっていくはずです。比喩と戦争の素材を扱いきれなかったのでは、という未消化な部分が非常に気になりました。この作品は、しかし推敲したら良作となりそうですね。
(一)おとぎばなし自体が『うつくし』くそして強固な『比喩』であるわけで、生きている日常=『戦争』くらいの使い方だととても太刀打ちできない相手なのかなって思いました。

8931 : 月の裏  芥もく太 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160704_459_8931p
(一)ゆっくりと流れていく言葉の綴りが名作となりそうな歩みを見せつけていきます。ただし、
   作品として単語の一つ一つが弱く独自性がありません。
   惜しいと思います。
(一)人間は自分のまぶたの裏が見えないものですから、そこらへんからはじめてみてはいかがでしょう。

8939 : フラジャイル  田中恭平 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160705_502_8939p
(一)比喩、という言葉に悩みますが作者のように真っすぐ自分の世界を提示して使っていると詩内詩でも輝くことがあることに驚きを覚えました。

8944 : 太宰、もうじき選挙だってよ。  5or6 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160707_565_8944p
(一)アプローチに批評精神があらわれている。ややネタに走りすぎるきらい。
(一)タイトルは不安だったのですが、中身は面白かったです。メタ的な視点も自然に織り込まれていて、やりきった、ということを感じます。

8940 : おれ 宮沢賢治  湯煙
URI: bungoku.jp/ebbs/20160706_516_8940p
(一)文字でしかできない表現を面白く読ませて頂きましたが、設定の周辺で遊んでる段階ですかね。
(一)関西弁で確実に偽物ということが設定のくだらなさを支えていきます。削除などの文字に寂しさを見つめたりすることも可能な幅広さを持ってはいると思います。

8941 : 態度の悪い少女  蛾兆ボルカ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160706_526_8941p
(一)日常の切り取り方、表現がよかったです。全くの他者に何かを期待することの面白さも描かれています。ただ、一度メタ的な視点に引き戻されてしまい、少し冷めてしまう部分がありました。詩の中で「ポエム」という単語を使うのは、よほどの効果がないと危険だと思います。
(一)ポエム化の文字がむなしく響きます。

8943 : 少しだけ暑かった初夏の夕方に  yaya
URI: bungoku.jp/ebbs/20160707_564_8943p
(一)深読みを誘うような作風。

8960 : 無題  湯煙 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160713_781_8960p
(一)特に悪くないです。

8950 : 歌  zero 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160711_689_8950p
(一)上手すぎます。完成されているのに余白もあります。素晴らしい作品です。
(一)古典を現代に生かした形式ですが、それを気にさせない完成度です。欲を出さず、四連きっちりまとめているのがとても良いと感じました。

56.8963 : 嘘に(改)  yaya 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160713_795_8963p
(一)すっと読めます。だからこそ少しの引っかかりでも気になってしまう作品に思えました。もう少し推敲してもよいかもしれません。

8953 : 七夕タナボタ  ヌンチャク 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160711_697_8953p
(一)良い作品です。身近な題材で詩情が届きます。タイトルの照れみたいなものが、また上手く作用しています。

8938 : (無題)  花緒 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160705_490_8938p
(一)試みは面白いのですが、流れが少し悪い気がします。もう少し短くすると、コンセプトがはっきりすると思います。
(一)はじめのほうは興味深く読み進めました。「なにがなんだか分からなくなって」は書かなくても十分わかると思います。そして途中から新たな展開が始まるのですが、そこに行かずとも面白くなったはずなので、
   焦点がぼやけてしまったのでは、と思いました。焦点化が課題の推敲必須の作品であると思います。

8918 : 詩の日めくり 二〇一六年五月一日─三十一日  田中宏輔 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160701_295_8918p
(一)いくつか素晴らしい箇所もあるのですが、日記色の濃い部分は読み進めるのが大変です。少なくとも私には、この長さは不必要だと感じられます。たとえば『二〇一六年五月二十八日 「いつもの通り」ひとりぼっちの夜。』などは長さの中で非常に効果的な部分だと思うのですが、そこにたどり着くまでに疲れてしまうという弊害があります。

8920 : 揺れるじかん  李 明子 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160701_297_8920p
(一)描きたい主題に真っ正面から取り組んでいることが伝わってきます。
   これまでの詩作品がやってきたことと重ならないかどうか気になります。
  最終行は書かずして書くと更に深みが出そうです。
(一)優しいながら強い言葉だと感じました。最後の連は弱い気もしますが、その弱さも効果的なのかもしれません。

8922 : 悪目くん episode2 かもめのジョナさん  ヌンチャク 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160701_304_8922p
(一)うっかり最後まで、しっかりと呼んでしまえるようになっている。印象にも残る。このくだらないとも思える作品を一生懸命書いている作者の姿を思うと凄い作品なのかもしれない。

8932 : 症例検討  宮永 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160704_462_8932p
(一)カンファレンスへの皮肉と文化(言語)ギャップを重ねて提示しているのであれば書くことの取捨選択が違うのかもです。

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2016年7月分月間優良作品・次点佳作発表

2016-08-20 (土) 11:51 by 文学極道スタッフ

2016年7月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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2016年6月分選考雑感(スタッフ)

2016-08-13 (土) 23:42 by 文学極道スタッフ

(スタッフ数名が地震被災中、豪雨災害被災のため作業が非常に遅れています。ご容赦ください。)

8869 : ロールメロンパンナちゃん  澤あづさ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160606_224_8869p
(−)作品自体は読めますし、考えさせられるものもあります。ロールパンナちゃんは相当な題材です。90年代に綾波レイに次いで研究され論じられたキャラクターのため、さまざまな学術性は出尽くした感があります。それよりも更に新たな視点というものは無かったように思えます。ロールパンナちゃんに挑むのはさすがに難しかったのでは。

(−)これは難しいところで、元ネタがわかる前提なのかどうか、というのは大事だと思います。どちらかというと、わからない方がいい詩かと。ところがこれがアンパンマンの話であることは、番組を見ていない人も分かってしまう。かといった誰もが詳しく知っているわけではない。やなせさんからの引用の方が面白いという時点で、引用の作品としては中途半端かな、と思ってしまいます。

(−)どんどん改稿されるので、選考中に評価が変わる上に選考しなおす際にハードルが上がります。選考して少しよくなっているくらいなので芯がもともとブレている作品なのでは、と思わさせられます。優良を狙っているだけの作品にも読めますが何故、優良がとりにくい方法を選択しているのか不思議です。改稿した後、別の月に投稿してみては、いかがでしょうか。

(−)月末を越えて大幅に改稿をするのであれば、新しい作品として投稿しなおしていただきたいところです。
   やはり改稿前提の作品を載せる場所ではありません。

8906 : 冬虫  シロ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160625_028_8906p
(−)北海道には雪虫という虫がいて、けっこうネタにされています。
   たぶんそれとは違うと思いつつ、読みに迷いました。

(−)描写が上手いです。もう一歩欲しいという思いも捨てきれません。習作の良さに思えたりするので。

8907 : コップ  宮永 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160625_034_8907p
(−)比喩に溺れています。

(−)二連が良かったです。ただ、題材や他の連に目新しさがなく、損をしている作品かな、と思いました。

8917 : とぶくすり  花緒 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160630_293_8917p
(−)とべませんでした。

8913 : Gloom5.6  5or6 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160628_142_8913p
(−)ラノベにしては書き込みがたりないし、詩にしてはパンチラインが少なすぎる印象でした。

8910 : 無題  匿名
URI: bungoku.jp/ebbs/20160627_099_8910p
(−)「無題」「匿名」とハードルをあげすぎです。
   zeroさんと比べてしまう作風ですね。あと何作か読みたいです。

8909 : 雑踏  芥もく太 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160627_095_8909p
(−)諦観が紡げています。

8902 : 夜  ユケ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160623_940_8902p
(−)短さと言いさしで終えたことが効果を出していません。

8900 : Tensai Shijin 8900#  天才詩人 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160622_902_8900p
(−)とんでもないタイトルと本文。作品として面白い。

8905 : 今今に  つばめ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160623_966_8905p
(−)つばめが蝉をうたうとはこれいかに。

8901 : かっこいい扇風機  泥棒 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160622_910_8901p
(−)面白みがあって良かったです。構成も考えられていますし、良くまとまっています。

8904 : 星  kaz. 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160623_947_8904p
(−)途中まで傑作なのではないでしょうか。感傷と描写がうまく相互作用を働かせていると思います。最後の方、結末にかけて凡庸すぎるものへといったことは、どうだったのか。もっとふさわしい帰結がある気がします。作者の力量を帰結部に持ってきたら傑作になったのではないか、と思いました。

8897 : 水に漂う傘  ねむのき 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160620_851_8897p
(−)美しい作品でした。絵画のようでありながら、言葉もしっかりと伝わってきました。

(−)沁みました。

8895 : 嘘に  yaya
URI: bungoku.jp/ebbs/20160618_765_8895p
(−)途中まで興味深く読んだ。だが「詩」が出て来てから途端に内側に閉じられたものになってしまい残念。

(−)雰囲気が良くなりそうでふわっとしたまま終わってしまった印象。
  こういう詩はネットにたくさん溢れていて、それは=作品の質を貶めるものではありませんが、比べてしまいます。自己陶酔、希求度、パンチライン、作中世界観の解釈、そういったものが合わさって作品になっているわけで、それの一つ一つの尺度で比べても薄味なのは否めなかったです。

8887 : Gloom3.4  5or6
URI: bungoku.jp/ebbs/20160614_549_8887p
(−)あんまり照れないで、作中主体の話をもっと聞かせて欲しい。

8892 : NOBODY CAN HEAR YOU  山田太郎 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160616_702_8892p
(−)名作。これこそが詩だ。まさか作者に感動させられるとは思わなかった。 作者は評を書くことを止めて作品に専念した方が良いのではないか。また「山田太郎」という名から、しっかりとした作者名を考えて詩に専念してみて良いのではないか。そう思う。評で感情を書いているのは勿体ないと思う。作品に是非、専念してみて欲しい。

8871 : 散策ノート  Migikata 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160606_235_8871p
(−)校歌みたい、で、国語の授業みたい、で、宗教みたい。
  57調の良くない所が出てしまいましたかね。
  韻律に作者だけが遠くに運ばれた印象でした。読者置いてけ堀。

8889 : 黒い柳に徹の子が、いる。  泥棒 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160614_575_8889p
(−)名作。「黒柳徹子」を別のものに変えて歴史的傑作にすることも可能なのに、それをせず作者のユーモアを残すところが業を感じて印象にも残りました。

8859 : あの木  宮永 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160601_130_8859p
(−)字数をそろえながら言葉もしっかりしていて、完成度の高い作品だと感じます。

8890 : 未経験  李 明子 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160615_636_8890p
(−)読者に共感を求め、かつ答えを求めるような作品。

(−)充分、気になりました。連ごとに焦点が揺れるのは何故でしょう。連ごとが馴染んだら更に良い作品になるように思えました。

8880 : 寸劇 『ホープ細胞事件』  山田太郎
URI: bungoku.jp/ebbs/20160610_359_8880p
(−)作品としても皮肉としても薄味。ウソ、ウソ、ウソ。そこの核心の周辺で言葉だけなぞるなら、週刊誌に任せておいてもいいんではないでしょうか。

8886 : 黄金の川  るるりら
URI: bungoku.jp/ebbs/20160613_504_8886p
(−)小人さん達の営みってかんじのかわいいかわいい世界観ですが、ランゲルハンス島の細胞では確かにインシュリンが分泌されますが、それがどこに行くのか? っていうと、ランゲルハンス島じゃなくて、血管を通って全身にいくんですよ。なので、もっと世界が広がって欲しかったなぁ。

8884 : 無題  Tamed 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160613_494_8884p
(−)タイトルを付けた方がいいと思います。

8878 : 眠った炎  zero 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160609_307_8878p
(−)最終行はじめは気になりましたが、再読していくうちに、
  この行の言葉を選んだのだということが分かってきました。
  作者の作風で、きちんと作品として立脚させていることにも凄さを感じます。

(−)呼ばれたものではなくて、呼んだものにフォーカスしてもいいかも知れませんね。

8883 : 詩の日めくり 二〇一六年四月一日─三十一日  田中宏輔
URI: bungoku.jp/ebbs/20160613_486_8883p
(−)単純に面白い。読み入ってしまいます。

8888 : 夢三夜  渚鳥 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160614_552_8888p
(−)素敵な作品なのに「夢」を超えられていないことが気になります。タイトルに問題ありなのではないでしょうか。

8866 : 傷  李 明子 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160604_188_8866p
(−)最後の一連だけで十分な詩になっています。
  そこを考えると最終連にいくまでが、もっと高められそうです。

8876 : sentence  アラメルモ 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160608_266_8876p
(−)心が乱される感じが良かったです。視点がはっきりしていて、力強さもあります。

8867 : 詩の日めくり 二〇一六年三月一日─三十一日  田中宏輔 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160606_213_8867p
(−)笑いながら読んだ。四月用のメモがでてきたりと新しい要素もあって惹きつけられた。

8864 : Give me chocolate  ゼッケン
URI: bungoku.jp/ebbs/20160604_183_8864p
(−)作者の作品としては久しぶりのヒットでは。タイトルも上手く作用しています。

8870 : 病刻冤罪  北 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160606_227_8870p
(−)印象には残ります。作品単体としての強度は疑問です。

8865 : (無題)  ズー
URI: bungoku.jp/ebbs/20160604_184_8865p
(−)これを読み進めさせる手腕が凄いです。分からせてもいくし。凄い。もっと良い作品にもなりそうですが成功していると思います。

8873 : 笛  石村 利勝 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160607_246_8873p
(−)作りがいいですし、心の中に残るものがあります。リズムもよく、楽しかったです。

8877 : 深夜、雨が降ってきたのでコンビニで傘を買った  蛾兆ボルカ
URI: bungoku.jp/ebbs/20160608_271_8877p
(−)とても不思議な部分を切り取った詩でした。よくわからない部分はよくわからないままでよいと思います。

8860 : 廃人のたうたうた  玄こう 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160602_133_8860p
(−)おっと思う作品の箇所が多数。しかし散れ散れになっていて作品を高めているのか疑問。

8916 : 夏  熊谷 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160630_278_8916p
(−)純粋に書きたいものを書けている。

(−)とても美しく、良くまとまった作品でした。ただ、長さのわりには流れが感じられませんでした。

(−)浮遊感と着地してるのにまだ浮いているような不思議な読後感でした。

8908 : 白へ  思案 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160627_088_8908p
(−)韻を踏んでいるわけではなく、リズムが良いわけではないこの文体は吹雪かなにかの表現でしょうか。

8896 : 詩賊、無礼派、ダサイ先生のこと。  ヌンチャク 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160618_783_8896p
(−)昨年を代表するエンターテイナーはほんとに、ほんとに、真面目なんだな。という印象です。
 あとは楽しみにしてた作家の新刊が身辺雑記ですらなく身内とのゆるい対談だった読者の気持ちですねー。ゆるすぎますかねぇ。

8911 : 温泉  zero 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160628_137_8911p
(−)こういう素材で書き方で読ませるだけのものを書ける力に感服します。

8903 : 叫ぶ者たちへ  石村 利勝 
URI: bungoku.jp/ebbs/20160623_941_8903p
(−)旧仮名遣いでなければ泣きそうな素晴らしい作品になりそうです。

(−)ころげまはつて叫んだ言葉こそが読者に差し出されるべきものでしょうね。

8914 : 郊外  田中恭平
URI: bungoku.jp/ebbs/20160628_172_8914p
(−)鳥からはじまる連想で空間が四方八方から収斂してゆく。
 ズル忌引きで休みを獲得した作中話者は精神的にも肉体的にも社会的にも健康とはいえないらしい。
 宮沢賢治の短編を薬になんとはなし‘生きてゆくわたし’をぼんやりと眺めている話者。
 「存在すること」は「哀し」いことであると語る話者は「深さの底」を認識しているわけで、どん底にはいない、もしくはいる主体自身をみつめる「わたし」も同時に存在するということになる・。
 この「わたし」が同時に存在する感覚というのは、一連目の「知っていた」「知らなかった」二連目の「くらし」「生活」とも呼応し、「休日」にもがく主体を浮かび上がらせ る。
 (「賢治」「やむなし」「やまなし」は流石にひっかかりました。)
 
 アブサン、狼煙が出てきて??覚せい剤と警察からのメーリングリストメールじゃだめだったんでしょうか。
 ここで時代がわからなくなったので、スマートフォンとガラケーの意味が掴みかねてしまいました。
 川の底から水面にのぼるクラムボンを見あげたのは蟹の子供らでしたね。夜の底から見上げる話者は? 見上げたのは狼煙??
 なんというか、読めば読むほど救いようのないデビッドリンチ的展開にしか読めなくって、なんか、もったいない気がしました。郊外ってもう十分に「ここではないどこか」だと、わたしなんかは思うんです。

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