文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

4月分月間選考雑感(スタッフ)

2017-07-17 (月) 21:51 by 文学極道スタッフ

※(スタッフ数名が地震被災のため作業に遅れが生じています。ご了承ください。)

9525 : (無題)  どしゃぶり ('17/04/01 02:05:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170401_789_9525p
(一)存分にテクニックが生かされた作品だと感じました。美しさ、読みやすさというものが「締めている」と思います。

9534 : 石窯パン  湯煙 ('17/04/03 04:28:25 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170403_844_9534p
(一)これはアイデア勝ちでしょう。「石窯」の響きがとても気持ちよくなってきます。それだけでいい詩です。
(一) 単純に面白かった。しかし、一発勝負であろう。次回作にも同じインパクトを期待したい。
(一)改行になるところと石窯の羅列になる見所となる部分が決まっているのか、どうか疑問。
そこさえ良ければ傑作かもしれない。

2.9525 : (無題)  どしゃぶり ('17/04/01 02:05:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170401_789_9525p
(一)存分にテクニックが生かされた作品だと感じ、こちらはよりその感受したモノを眺め愛撫されていると思います。レトリックの為に詩があるのではなく、詩のためにレトリックが存在するので、適切に使うべきなのです。

9577 : のんちゃんの映画を観たんだ  无 ('17/04/29 12:00:34 *1)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170429_343_9577p
(一)悩んだのですが、貴重な作品だと感じました。静かに語ることにより、テーマがダイレクトに伝わってくる面があると思います。
(一)「きれではない空気」は誤字だろうか。けれども、そこも効果的に働いているように思える作品。

9579 : design  紅月 ('17/04/29 22:28:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170429_356_9579p
(一)非常に上手い。最後の行だけが本当に、これがベストなのかは気になった。けれども完全でない方が美しいのかもしれない。重力を持っている。
(一)かなり作り込まれている作品。隙が無い。ただし、隙が無さ過ぎて、引き込まれる隙間さえも無い。それが魅力でもある。ある意味では、読む人を選んでしまうかもしれないが。

9570 : あの滅亡、この滅亡。  芦野 ('17/04/25 23:51:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170425_270_9570p
(一)タイトルが良いです。不親切なレイアウトですが、読み進めていこうという気にさせる作品です。もう少しメリハリがあると、「伝える」ところまで行けるはずです。

9554 : 反芻  霜田明 ('17/04/17 16:37:28 *42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170417_105_9554p
(一)良い連がありました。全体としては洗練が足りないとも感じました。強度は緩める点も必要ですが、言葉は常に強くあってほしいと思います。ただ、とにかく良い箇所があったのも確かです。

18.9554 : 反芻  霜田明 ('17/04/17 16:37:28 *42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170417_105_9554p
(一)本来の感受性は特別な事柄だけに反応するものでもなく、朝起き抜けの窓の光や、コーヒーの湯気、そんな日常の中に潜んでいるものだと思います。
その1点においてレトリックにこだわる必要もなく、また無駄にひねる必要もないのは、それそのものが詩だからです。
この作品は、まさにそんな作者のリアリティが結晶化されていると感じました。

9547 : Hello Hello  深尾貞一郎 ('17/04/12 01:09:22 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170412_020_9547p
(一)まとまりが良いです。そして、だからこそ単純なテーマを書ききれています。どうしても優良にはならないタイプの作品だとは思いますが、一つの完成形だと思います。

9529 : きみのゆく道は果てしなく遠い なのになぜ  三浦果実 ('17/04/01 15:12:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170401_799_9529p
(一)非常に良いリズムで紡がれているだけに、タイトルが惜しいです。読むときにゆるく流してもよい詩というのがあると思うのですが、これはそういうものだと感じました。
(一)独りよがりの単なる語りか詩情のある語りかのぎりぎりの作品。それが新鮮にも感じられた。
(一)作者の投稿作品の中では一番良いです。タイトルと三連目が、作者自身の言葉が少ないことが勿体ないですが、一連目とニ連目の体験と内面が素敵なので、推敲すると傑作になるのかもしれません。

22.9532 : 詩の日めくり 二〇一七年三月一日─三十一日  田中宏輔 ('17/04/03 01:06:03 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170403_842_9532p
(一)作者の作品群は、この人にしかできないと思わせる、唯一無二であると感じさせる魅力がある。衰えることのない創作意欲にも敬意を。

9.9530 : 詩の日めくり 二〇一七年二月一日─三十一日  田中宏輔 ('17/04/01 20:28:58 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170401_802_9530p
(一)日常の中に挟まれる、幻想のような現実。
選考委員をさせていただいて数ヶ月経ちますが、やっと彼がこの形式でやりたい事が伝わりました。

24.9546 : 奈落に咲く  atsuchan69 ('17/04/11 10:32:34 *2)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170411_005_9546p
(一)象徴化された風景によって語りが凝縮されている。ただ、三連目はもっと練れたであろう印象がある。

33.9541 : スーパーソニックウーマン  芦野 夕狩 ('17/04/06 23:20:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170406_899_9541p
(一)あふれてくるものというよりは、無理矢理に絞り出したものが、かろうじて詩として成立しているという印象。しかし、その語りが、この作者にしかできないものであろうと感じさせる詩句が所々にあり、その個性に強く惹かれた。

10.9578 : 男女  ゼッケン ('17/04/29 15:18:49)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170429_346_9578p
(一)おもしろいと感じたが、少し大げさに思える語りが、どこかで作品世界への没入を拒んでくるような感じがした。

29.9543 : 病みはじめた世界に癒すべき海がなく  尾田和彦 ('17/04/08 17:37:49)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170408_922_9543p
(一)時事的な要素のある詩はあまり得意ではないのだが、この詩は、よくあるそれとは違った。対象化して語っているからであろう。その視点が見事であると感じた。

9545 : 琵琶湖疎水扁額史會  北 ('17/04/10 12:56:33 *19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170410_990_9545p
(一)形式の美しさとアイディアに惹かれた。

12.9562 : 世界を思えば  黒髪 ('17/04/21 18:55:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170421_179_9562p
(一)はじまりから、三連目くらいまでは大変よくかけていたが、最後にいくにつれて減速した。特に終わらせ方はがっかりしたのが正直なところ。

25.9537 : オートマ・タ  白犬 ('17/04/04 18:01:50)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170404_874_9537p
(一)ぱっと最初に読んで面白いなと感じた。しかし、言葉の強度に乏しく、読後にはあまり残るものがない印象。もっとよく書けるであろう。

3.9575 : 声のみの声――起草  kaz. ('17/04/29 01:27:17)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170429_331_9575p
(一)途中の文体崩しが見事。よく、こんなことが出来るな、と驚いてしまう。作品の強度を増していく公転がある作品。

34.9524 : 薄明  田中恭平 ('17/04/01 00:35:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170401_785_9524p
(一)書きたいことが書けていて速度も良いと思います。
最初のコードは無くても伝える手段があったかもしれないとも思いました。

15.9557 : 燃える、黄金の、盲いたる、馬!  在原リョウ ('17/04/18 14:20:28 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170418_114_9557p
(一)初め古臭くオマージュが多く驚いたが、わざとやっていることが分かり始めてから興味深く読み進められた。近代文学と現在の邂逅的なエンターテイメント。

32.9538 : 湖底  羽根 ('17/04/05 15:26:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170405_887_9538p
(一)よくある題材だからこそ筆力の強さが目を引いた。最終連、惜しい。最終連の説明はない方が奥行きが出たと思う。

19.9571 :  A I スポイルズシステム  三浦果実 ('17/04/26 02:46:55 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170426_274_9571p
(一) 例え話として
の一文が必要か、どうかだけ気になりました。
ただ悪くないです。作者は上手くなってきています。

2.9551 : 堕胎  液体 ('17/04/17 01:28:06 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170417_098_9551p
(一)ひとつひとつが荒いのが気になる。
(一)個人的にこれくらい短くてもいい。削れるだけ削っていいと思うが、狙い過ぎだなーと。

18.9527 : IN THE BANK  YUUDAI ('17/04/01 10:07:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170401_793_9527p
(一)ここからなのですが充分、気になりました。

25.9560 : Instagram  Drootpass(ドルパ|お弟子さん) ('17/04/21 00:28:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170421_172_9560p
(一)ようやく彼のタグ付け詩が形になってきたのかなと。
これはインターネットでしか機能しないので、実際このタグが生かされる媒体で稼働すれば面白いのではないだろうか。

28.9536 : 真夏の夜の  祝儀敷 ('17/04/04 00:11:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170404_857_9536p
(一)好き。すげー好き。優良か次点かってつける程じゃないのにすげー引力。

19.9549 : 寂しくて辛い  祝儀敷 ('17/04/13 23:13:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170413_058_9549p
途中、泣きそうになるくらい純粋な詩です。タイトルや体言止めを、もう少し推敲してみたり、
するともっと良い作品になると思います。

4.9563 : バイト  鳩村 ('17/04/21 23:24:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170421_191_9563p
(一)優劣は別として楽しく読めた。今後が気になる。

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2017年5月分月間優良作品・次点佳作発表

2017-06-30 (金) 00:31 by 文学極道スタッフ

2017年5月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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月間優良作品発表と発表ページ・メンテナンスについて。

2017-06-29 (木) 12:24 by 文学極道スタッフ

いつも、ご利用ありがとうございます。
5月分月間優良作品・次点佳作、選考も終了し決定しております。
現在、発表ページのメンテナンスを行っているため発表まで少々お待ちください。

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●「文学極道公式ツイキャス」司会進行スタッフ瀧村鴉樹氏からのコメント

2017-06-24 (土) 20:55 by 文学極道スタッフ

〇司会進行スタッフ瀧村鴉樹氏からのコメント〇

文学極道公式ツイキャス発起人の瀧村鴉樹です。放送ではメインパーソナリティを務めさせていただきます。
この放送の企画として、文学極道公式ツイキャスでは今回二つの条件下での詩の発表を提案させていただきます。
それが「朗読」と「即興詩」です。

朗読は自作詩を読んでいただくことですが、「音読」とは全く意味合いが異なります。
「音読」は正確にハッキリ読むことを目的としますが、「朗読」にはそこに

1.音声で作品への価値付けをすること
2.作品の特性、または意味合いを音声で表現すること

が求められます。ただただ読めばいいというものではなく、作品への解釈と表現力が必要なのです。
自らの作品を自らの声で表現すること。音声に乗せることで、知識と頭でしか捕えられなかったヴィジョン、イマジネーションに肉感が伴い、「生命を持った作品」へと変化します。黙読の音と朗読の音は全く別の領域になるので、作者にとっても読者にとっても、新たな発見へと繋がることでしょう。
ただし、その為には音声のみでそれを伝えきる技術、表現力も必要とされます。感覚をフルに使い、「詩」を全身全霊で表現しきって下さい。
どう読んで頂いても構いません。ただし、レベルの高い「詩としての朗読」を期待しています。

そして「即興詩」。手と口とでは、脳への距離が違います。頂いたお題をどう昇華し、またはツールとして使い、作品へと構築できるか。その作業を一瞬で行っていただきます。
「書く」という行為には文字を書く間のタイムラグが多少なりとも発生します。そのタイムラグを奪うことで作者自身が深層意識へとダイブします。
私は3年ほどツイキャスにてやってきましたが、お題が幾つも並ぶことがあります。その場合、複数のお題を組み合わせることもことも可とします。
このことにより、作者の傾向や癖も浮き彫りになることでしょう。無意識に近い状態の自分を見つめ直すことにより、今後の詩作への学びにも生かせることでしょう。
これらも朗読と同じく「音声で表現できる詩」を期待します。
この縛りの元、自由に飛んでください。美しい空を楽しみ、落下の恐怖に震え、着地の安堵感を堪能してほしいと願っています。
即興詩はその日によってかなり作品の出来にバラつきがあります。率直に申し上げて、慣れていただくしかありません。口惜しい思いをされることもあるでしょうが、そこから何を学べるかが皆様の詩作に大きな変化をもたらすと信じております。

と、真面目に書きましたが、朗読も即興詩も「回数こなせばできるようになる」と思います。
司会進行という皆様に近い視点で、私も楽しませて頂こうと思います。
皆様がどこまでやれるか楽しみだな♡へへっ!

また、この放送は「文学極道」を冠しておりますが全世界へと開かれております。参加も視聴者も「文学極道」という限られた人たちだけではありません。
外からやってくる強者もいるでしょう。新たな才能の発見もあるでしょう。共に楽しみ、震えましょう。

twitcasting.tv/bungakugokudo

文学極道公式ツイキャス運営スタッフ司会進行担当 瀧村鴉樹

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●「文学極道公式ツイキャス」開設のお知らせ。

●「文学極道公式ツイキャス」開設のお知らせ。

  昨今の朗読会や動画配信サイトでの朗読カテゴリー枠の盛況を受け、この度「文学極道公式ツイキャス」を開設いたします。「文学極道公式ツイキャス」では音声方面からの詩、発話から始まる詩の探求を実験的に行っていきます。主に朗読詩枠と即興詩枠を設け音声面からのアプローチを参加者と共に模索していく予定です。参加者の要件は不問です。特に「文学極道」を見たこともない方、大歓迎です。「文学極道」投稿掲示板への参加者の場合、ツイキャス参加が選考結果に反映されることはありませんのでご了承ください(ツイキャス運営には関わっていない選考委員が多数、存在します)。

〇朗読詩枠について
 志願者に音声参加していただきます。進行に沿って、それぞれの自作詩を朗読していただきます。詩作品に制限は設けません。「朗読するために書かれた音声詩」や既にテキストとして発表された詩作品など、さまざまなものを期待します。授賞式の際の朗読の練習や朗読会での練習、自身の朗読コミュニティの宣伝など、どのような目的で参加されても構いません。

〇即興詩枠について
 志願者に最大5人まで参加していただきます。閲覧者からお題をもらい即興による詩を口頭で創作していただきます。お題をもらってからのメモなどは禁止です。作者にすら思いもよらない詩が展開し生まれる瞬間を発見することを目的とします。

 司会進行は文学極道スタッフの詩人の瀧村鴉樹さんが務めます。参加者が緊張しないように場を、ほぐしながら進行していく予定です。実験と探求ですので過度の緊張に声が出なくならないようワンドリンク用意しながら御参加いただければと思います。閲覧者も是非ワンドリンク用意しながら御参加ください。「文学極道公式ツイキャス」は、音声方面と発話による詩への新たな提言です。

※第1回 6/27(火)21:00〜 即興詩枠開催。
twitcasting.tv/bungakugokudo
                  
              文学極道公式ツイキャス運営スタッフ一同

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