文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

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ダーザイン
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ロシアはネバ川のほとりに生まれる。エカテリンブルク大学形而上生物学科博士課程中退。チェルノブイリで原子炉清掃人夫となる(でたらめ)。前世紀よりワイヤードの天使lainを崇拝。廃墟や汚名板改、あやしいわーるどなどの地下暗黒掲示板群の住人でもある。反現代詩運動を皮切りに異端的極左活動家となり、今時政治犯として懲役二年食らう。現存在分析士にしてワーキングプアーのアニヲタ。ようするに俺様が東京都知事選候補、文学史的文豪のダーザインである。文学史的金字塔・神が筆に宿った異端革命小説「光の王」完成間近!

ネタについて。それから吉本隆明氏について

2008-03-31 (月) 23:51 by ダーザイン

まずネタとは何かについて

以下転載

投稿者:  投稿日:2008年03月05日(水)02時25分49秒 ■ ★

なんかいかにも就職活動中って感じの女子大生が真昼間の
ファーストキッチンで胸とかバンバン揉ませてるわけ。同じ年くらいの
男子大学生ぽい奴に。しかもスーツの内側に手入れて直で揉んだり
してるわけ。なんか女のほうも廻りを気にしながらも小声で
笑ったりしてるわけ。「ヤダァ♪」とか言いながら。
俺は思ったね。お前ら独身中年なめんな、と。お前らのすぐ隣に座ってる
俺はお前らの様子見ながら正直、勃起してんだよ。ていうか信じられないよ。
素人同士で金のやり取りもなく胸揉むなんてよ。俺はヘルスで平均40回ぐらい
揉むわけ。12,000円で40モミ。1モミ300円。俺はそいつら見ながら「あ、300円」
とか「また300円」とかカウントしてたわけ。で、そのカウントが6,000円ぐらいに
達した時、突然こみ上げてきたわけ、嗚咽が。押さえ切れないほどの憤怒が。
で、声に出して泣き出しちゃったわけ。真昼間のファーストキッチンで。独身中年が。
急に声をあげて泣き出した俺を珍獣でも見るように一瞥した挙句、クスクス笑いながら
店を出ていくそいつらの後ろ姿を見ながら俺は思ったわけ。これはもう階級闘争だ、と。
謂なき触穢の鉄鎖に蹂躙された日陰者の人権は闘争によってしか解放されないのだ、と。
そんなわけで俺は闘うわけ。

#転載終了

 上記は四季ユートピアノに無記名で投稿された文章だが、初出は5年ほど前の地下暗黒掲示板群「あやしいわーるど」のどこからしい。可読性を高めるために変更したが、原文はカタカナが半角になっている。「クスクス」「バンバン」。こういったタームが半角で使われるのはあやしいわーるどの前世紀からの言語風俗であり、この文章を書いた者があやしいわーるど者であることは明らかである。
 で、何故このあやしいわーるどの一空白(2chで言うところの名無しさん)の文章を転載したかというと、お前らの書く下らない詩よりよっぽど面白いから。勿論吉本隆明氏が書いたどんなゴミみたいな詩よりも面白い。俺は吉本隆明氏が書いた詩を読んで感心したことは一度もない。実にくだらないと思ったし、下手だとすらも思った。
 そして、ネタとは何かについて語るなら、あやしいわーるど緒板や伝説の地下掲示板「アフロ一発」など、地下私書箱文化の流れを汲むあんぐらネット無料芸人がワイヤードにのめり込み過ぎてネタと混じれ酢の区別が付かなくなり、即ち、いまだ20世紀であった当事から、地下暗黒掲示板群に住み着いていた連中の脳内には世界最大の放射光施設スプリングエイトが装着されて既に素粒子コンピューターが駆動して五次元世界が実現しており、大型ハドロン衝突型加速器が連中の脳内にブラックホールを生成させて鬱を加速させたり世界を終焉させたりしていたわけだが、即ち、リアルとワイヤードの境界がずぶずぶと崩れていく感触、札幌琴似大交差点のたこ焼き屋台からでて猛吹雪の街並みに灯る街灯の明るみの中にピンクのワンピースの少女の姿を幻視して、「俺が神だ」呟いたり、ボーナス支給日に事務長のまん前の席で執務していた男が「ソープランド、ソープランド、ランランラン♪」と無意識に歌って、事務長に「武田さん、何いってんの?」と呆れらりたような瑣事から、2000年12月20日午前10時頃大阪府高槻市JR高槻駅コンコースに日本たばこ産業の職員が( 隠し味に使っているのか?)放射性同位元素ヨウ素125を「本来の世界に戻すために」まきちら したようなキチガイ沙汰まで、素粒子論的な越境は20世紀大世紀末から先行者の脳内で行われていたのである。
 上に転載した空白の文章に戻るけれども、あやしいわーるどにはあの手の文章が毎日のようにあちこちに無記名で書きなぐられている。ネタとは何か。彼らは恥をかくことの快楽を知っている。ご立派な芸術家にはわからねーんだな、これが。彼らは創造の喜びを知っているよ。自分自身を笑いものにする潔さを持った本物の変態が、文化の最前線、情報をシェアさせる新しい地平であるワイヤードでのエンターテイナーとして日々狂文を研鑽し、世界の狂気を暴き出し、狂気の世界性を自ら体現しているのである。

 ところで話は変わるが、上述したように俺は吉本隆明氏に寸文の敬意も持っていない。それどころか、うんざりするようなくだらない詩を書いて詩というジャンルをダメにした元凶の一人、サルトルやフロイトをコピーした糞みたいな思想書、またルサンチマン丸出しの屁理屈で偉大なる埴谷雄高さんを侮辱したり、原爆を擁護して反核をヒステリー呼ばわりしたり、要するに反革命の裏切り者、吉本隆明氏であるが、最近またくだらない本を出したらしい。光文社刊、吉本隆明「日本語のゆくえ」。最近の現代詩と詩人たちを殆ど全否定する内容だそうだ。現代詩手帳(同人誌)プロパーしか読んでいない老人に現代詩の何が解るというのか。そもそも俺は吉本隆明氏を全否定しているんですけれども。もう20年以上も前の学生時代から。否定されるべき現代詩というタームは吉本さんの詩のようなものを指すのであって、こういう老人とは関係の無い言葉のほんとうの意味での現代詩を書いている俺たちは、現代詩という言葉をこいつらから取り返さなければならない。

「これはもう階級闘争だ、と。
謂なき触穢の鉄鎖に蹂躙された日陰者の人権は闘争によってしか解放されないのだ、と。
そんなわけで俺は闘うわけ。」

笑い。

注。金も暇もないし、吉本氏を潤わす気も無いので件の本は読んでいません。誰かくれ。或いは貸してくれ。

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コントラ氏発起人に就任、「月刊 未詳24」との連携

2008-01-10 (木) 00:34 by ダーザイン

 現代日本最大の文人の一人コントラ氏が文学極道発起人に就任してくださることとなりました。よろしくお願いいたします。組織の強化として喜ばしいことですが、四天王(文極掲示板で時々目にする言葉だが誰のことかは定かには知らない)のうちケムリさん、コントラさん両名がスタッフサイドに回って賞取りレースから離れてしまうのは、もったいないことでもあります。両名とも現役ばりばりの、これからいくらでも大作を書くであろう人ですからね。あまり活発でない発起人バトルよりも一般投稿掲示板に発起人も詩を貼るようにするとか、何か検討しなければならないでしょう。優れた作品の集積庫、月刊雑誌としての側面からも彼らの新作が文学極道で読めないのはもったいないですしね。
 投稿者の方々には、これら巨頭の穴を埋める傑作をどしどし書いていただきたいです。自分が四天王のひとりと呼ばれるようになってもらいたい。

 昨年の文学極道を振り返ると、時代にそうそう多くの天才はいないと思っていたが、四天王の一角に食い込めるような新人もまだ現れました。また常連さんの中にも驚くべき上達を見せている人も多数います。これは実に喜ばしいことです。ただ、ダーザインというより武田聡人としては、前衛詩だのシュールレアリスムの牙城みたいにこのところの文学極道がなっているのは正直つまらないです。なんで抒情詩・情景詩書ける人が来ませんかね。盤面が言語遊戯で満ちていると、読む前に見ただけで疲れ果てます。凪葉さんとか如月さんとかの詩を読むと癒されます。
 無理してあざとく商売向きのものを書けとは言いませんが、「人様に捧げる言葉の花束」という思いを頭の隅に置いて頂きたいです。

 それから携帯の詩のメディア「月刊 未詳24」と相互リンクしました。ご存知と思いますが、未詳24はハイレベルなサイトです。既に投稿者重複していますが、なにか連携できないか、これから話し合われることになるかと思います。只野さん、ピクルスさんに感謝を。

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詩学社出版書籍を購入せよ(断固たる命令だ)

2007-10-26 (金) 20:20 by ダーザイン

詩学社がカノープスさんが以下でおっしゃっている状況にあるのは周知のことと思う。
詩という芸術の振興を図り、活動してきたものが、借金火達磨で討ち死にするのは労しいし、
そういう浪花節的な感慨だけじゃなくて、詩学の膨大なバックナンバーや詩集には読み応えがあるものが多く、キチガイを売り物にするようなところとは違い、上質の雑誌であったので、非常に残念である。
そんなわけで、皆に詩学のバックナンバーや詩集の購入を命ずる。これは断固とした命令だ。詩学の一冊も買わない者は文学極道に出入りできないものと思え。俺は以前「詩を読んで詩を書いている馬鹿」を罵倒する趣旨のエッセー「アフロ者に告ぐ」を書いたが、あれは膨大な書籍を読んできた上で言っている言葉なのだ。貴殿らの中には本を読まなさ過ぎの者が多いのじゃないのか? 言葉のデッサン力は、やはり一等に読書で身に付きます。良質な本をたくさん読むこと。そのうち、発起人各位お勧めの本の企画でもやろうと思いますが、まずは、詩学社刊行の雑誌バックナンバー、詩集を購入してくれ。

私の詩集「えいえんなんてなかった」の在庫もあるが、俺が儲けようって話ではまったくない。俺は過去に一円も印税貰っていないし、これからも一円も貰わない。全て、寺西さんたちが抱える債務の返済に充てられる。

詩学社ホームページ
http://www7.ocn.ne.jp/~shigaku/
ここに在庫リストがある。メールで直販希望してください。

以下、カノープスさん談

今日、寺西さんに会ってきました。
もうこの際だから、ぼくの知ってることを話しますと、実は去年末から、ぼくは
陰ながら資金援助を行ってきたんですわ。といっても、無利子でお金を貸す程度
でしたが。

んで、現在の詩学社の状況ですが…ぼくの予想をはるかに越えた、絶望的な状況
でした。
ほとんど破産に近い、とのことで、案の定ぼく以外からも借金があって(大部分
は銀行らしいですが)、債務整理に東奔西走してるとこです。
現在の事務所(兼住居)の家賃も払えないそうで、今月末か遅くとも来月には引
き払って、寺西さんは鳥取の実家に帰るそうです。
再起どころか、借金だけを残して、完全消滅するしかない、というのが、今の詩
学社です…。

んで、今、事務所には、多量の詩集と、『詩学』のバックナンバーが在庫として
置いてあります(ダーザインさんの詩集もありましたよ)。今は「千円でもほし
い状態」だそうで、ぼくは昭和30〜45年までの『詩学』を中心に、100冊以上買
い取りしました。
詩学社を救う奇跡が起こりうるとしたら、詩集と『詩学』バックナンバー在庫の
買い取り、でしょうね。
shigaku1@hyper.ocn.ne.jp
にメール注文すれば、受け付けられるそうです。
どうかみなさん、よろしくお願いします。

註:「借金を返してもらいたいための宣伝」ではありません。ぼくの分の借金
は、現在、返済凍結としています。したがって、詩集の売り上げは、ぼくの懐に
は一切入ってきません。

... [文学極道] フォーラム - Canopus 「詩学社、倒産。」
(2007.10.14 Sun 21:48)
より引用

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7月分月間発表とLiveのお知らせ

2007-08-21 (火) 21:27 by ダーザイン

2007年7月分月間優良作品・次点佳作発表になりました
7月分月間優良作品・次点佳作

8月26日(日曜)、札幌での朗読イベントの御案内です。
19時30分より、焼き鳥やジャンボとバナナボート(バー)主催で、
詩の朗読イベントが行われます。
会場はバナナボート(電話011-231-1368)
(札幌市中央区南3条西6丁目長栄ビル3F)
チャージ500円。

今回はジャズとかいった縛りはありません。
何かバンドは来るようですが、まだ決まっていないとのこと。

酒飲みの方、聴衆もどしどし来て下さい。

朗読出演人員によっては特に時間枠を決めないかも。
ただ、10分とか延々とやると聴衆が疲れるでしょう。

直接会場に来てくださってかまいませんが、
事前に「出るよ」と、ダーザインにメールか電話くださると
状況把握できて助かります。

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2007.06雑感(ダーザイン)

2007-07-19 (木) 21:57 by ダーザイン

気になったこと。

圧倒的な筆力で四天王の一角に入れるだろう宮下倉庫さんが一条化したりコントラ化したりしていること。天才的な連中が似通うのはしょうがないのかもわからんが(リルケもトラークルもツェランもヘルダーリンと似たようなもんだよな)。
詩情を否定すると宣言したり、色々試みておられるのだろうが、 先ず上等な文章が書ける人だし、
「Million miles away」にも、「スカンジナビア」にも、宮下さんの作品には詩情がありますよ?
昔の現代詩人みたいなこと言われてもね。個体発生は系統発生を繰り返すものだが、現代詩病なんぞにかかっても痰つぼにはまり込むだけ。
何年か前、詩のボクシングの全国大会のテレビ中継で、端麗に美しくリリカルな詩を読んだ人を「今時抒情詩ですか?」とあざ笑ったのがねじめだったか誰だか忘れたが、糞みたいな詩を書いている現代詩人さんだ。その、ねじめだか誰だかを、俺は殴りつけてやりたい衝動にかられた。
宮下さんには独自のファッショナブルな文章をありのままに、こだわらず、追求して欲しい。

黒船さん「鶏鳴」エリ、エリ、レバクッタカ(エリ エリ サバタクニ)
この前の風の谷のナウシカネタの時も推したが、この人には独自のセンスがある。この人、ネガティブではない人間面白く書けてる数少ない詩人の一人だよ。上手ではないかもしれないけれどもね。ナウシカネタのが次点にかからなかったとき、僕はとてもがっかりした「鳥になった少女」

はじめさん。べたでまだまだだが、良い方向に進んでいるし、書き続けてくれれば上等な文章を書く人になると思う。5月度の海で桃缶を冷やす話など、惜しかったと思う「港にて」。丁寧で緻密な描写、それから、べた であることからの脱出を期待する。

田崎さん「雪の交信」。意味など無くとも、ただ圧倒的に美しければそれで良い。この作品はラストの交信する機械で、J・G・バラードの掌編のような荘厳な美を演出した。
ただ、平仮名の多様に必然性が感じられず、即ち美しくなかったのでこういう結果になったと俺的には思う。こういうのには完璧さが求められると思う。水晶に罅。その罅に味わいなし。 バーミリオン・サンズへの道は険しい。

原口さんの「途中まで」 。端麗で儚い美しさで素晴らしいが、物足りないとも感じた。
もうちょっと上等なものを出して欲しい。書ける人なのに、くだらない現代詩や、
このようなちょろっと書いたようなものばかり出されると頭に来る。

りすさんの「箱」はもう少し親切な方が良いのじゃないかと思った。
両作とも優良作品になったが、りすさんにしては雑かなと思った。

一条さんの「ポエムとyumica」選者の一部でもレス付けている人からも不評だが、何故不評なのかまったく私には理解できない。真に受けるべきナイーブな文章じゃないですよ、「ポエムとyumica」は。

葛西裕也さんきみが生まれるずっと前から、ぼくはその国境線を知っていた
母体回帰願望とか、変執狂じみた文章を物凄い迫力で書いているが、その迫力と、いのちを描いたその手腕を高く評価したい。

辻さんキャベツ畑
俺は罵倒したが、他の選考委員の評価は高かった。次、どんなものを出してくれるかに注目(7月度は既に傑作を出しているもよう)。

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