文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

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ダーザイン
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ロシアはネバ川のほとりに生まれる。エカテリンブルク大学形而上生物学科博士課程中退。チェルノブイリで原子炉清掃人夫となる(でたらめ)。前世紀よりワイヤードの天使lainを崇拝。廃墟や汚名板改、あやしいわーるどなどの地下暗黒掲示板群の住人でもある。反現代詩運動を皮切りに異端的極左活動家となり、今時政治犯として懲役二年食らう。現存在分析士にしてワーキングプアーのアニヲタ。ようするに俺様が東京都知事選候補、文学史的文豪のダーザインである。文学史的金字塔・神が筆に宿った異端革命小説「光の王」完成間近!

ガザ地区の市民犠牲者

2009-01-09 (金) 04:06 by ダーザイン

以下転載します。−−−−−
★ガザ地区から医師の報告翻訳

 以下は中央ヨーロッパ時間の1月6日(火曜)午前9時半にドイツ紙『南
ドイツ新聞』の電子版に掲載されたものの翻訳です。インタヴューの正確な
日時が不明ですが、内容からしてガザの現地の5日(月曜)の夜中あたりだ
と思われます。ガザには外国人記者が入れないため、地上戦開始下の病院か
らの医師の報告として貴重なものと考え翻訳しました。この翻訳は「訳責;
梶村太一郎/ベルリン」と明記された上で、どしどし転送して下さって結構
です。

原文;http://www.sueddeutsche.de/politik/752/453443/text/
ここではギルベルト医師の写真も掲載されています。

以下翻訳、( )内は訳注。

ーーーーーーーーーーーー

(見出し)ガザ地区の市民犠牲者
「私たちは次から次へと切断手術を続けている」

(記事リード)イスラエルの地上進攻の開始以来市民の犠牲者の数は急増し
ている。ノルウェー人のマッズ・ギルベルトは、現在ガザ地区に滞在してい
る唯一の西側の(欧米の意味)ふたりの医師のひとり。ギルベルトはドラマ
チックな報告をした。

インタヴュー;トーマス・アウ゛ェナリウス記者

(人物解説)マッズ・ギルベルト(Mads Gilbert)61歳、は麻酔医でノル
ウェーのトロムソ大学教授。彼は新年から同僚の同僚の外科医エリク・
フォッセ(Erik Fosse)医師とともにガザ市のシーファ(Schifa)病院で手
術をしている。ふたりはNorah (原文;Norwegian Medical Solidarity
Organization Norah)の会員である。

(インタヴュー始まり)
南ドイツ新聞(以下SZ);ギルベルト博士、ガザの情況はどうですか。

マッズ・ギルベルト(以下MG);今夕の情況はドラマチック以上のものだ。
激しく爆撃されている。この48時間は大変に厳しかった。ガザ市の野菜市
場への攻撃で多数の死傷者が出た。今日病院に運ばれた210人の負傷者の
内だけでも35人が救急部門で死亡した。死者の内で18人が9歳以下の子
供たちだ。私たちは次から次へと切断手術を続けている。廊下は切断手術を
受けた患者でいっぱいだ。私はすでに手術をいくらしたか数えられない。

SZ;犠牲者のうち子供と女性はどれくらいでしょうか。

MG;今日、私はひとりの子供の手を切断手術した。この子は家族のうち11
人を失っている。私たちのところに九ヶ月の赤ん坊がいるが、この子の家族
は全員がイスラエルによって殺された。市民の犠牲者の数は急激に増加して
いる。月曜日の晩には死者は540人、負傷者は2550人だった。死者の
30パーセントと、負傷者の45パーセントが女性と子供だ。これまでで、
子供の死者は117人、負傷者は744人だ。

SZ;救助隊の作業はどんなに危険ですか。

MG;今日は救急車二台が襲撃された。二人の救助隊員が殺されたが、彼らは
狙われて攻撃されている。シーファ病院の隣のモスク(イスラム寺院)が空
襲された。そのため病院の窓ガラスがすべて割れてしまった。今は外の気温
は摂氏7度だから患者全員が震えている。医師や看護人ももちろん同じだ
が。これら全てが理解を絶することだ。

SZ;病院の職員の情況はどうでしょうか。

MG;ひとつだけ強調したい。この病院には現時点で、医師、看護人、ボラン
ティアが50人いる。私たちは爆撃音を聞きながら、負傷者を満載した車を
待っている。私はこれまでに、彼らパレスチナ人の医師たちと助手たちほど
献身的な働きをする人間を見たことがない。

SZ;あなたはハマスの戦闘員も治療しますか。

MG;その質問は適切ではない。私たちはここで医師として誰でも治療する。
わたしたちはイスラエルの兵士にもそうするだろう。しかし、私は何百人も
の患者を診たが、その内でハマスの戦闘員はたったふたりだけだった。

SZ;何が最も緊急に必要でしょうか。

MG;とりあえず緊急なのは、爆撃を停止し、イスラエルが境界の通路を開
き、食料と燃料をガザへ運ぶことだ。

SZ;あなた自身は安全ですか。

MG;150万人のパレスチナ人が、この世界最大の牢獄に閉じ込められてい
る。彼らは恐れてはいない。なぜ私たちが恐れるべきだろうか。

SZ;あなたはどのようにしてガザ地区に入り込んだのですか。

MG;私たちは元旦にラファ(Rafah)経由で入って来た。ノルウェー政府が
エジプトの指導部に非常に大きな外交圧力を掛けたのだ。そのおかげで入っ
て来れた。私はなぜ他の西側の医師たちが来ないか疑問に思っている。世界
はここで何が起こっているかを見ることが出来ない。私たちだけが西側の代
理人だ。私たちは、援助すべき医師なのだ。それと同時に私たちは世界中の
メディアに電話で情報を伝えなければならない。同僚とここへ来ていらい、
私たちは時間を忘れて働いている。あの音が聴こえますか。また爆撃されて
いる。ここで話しを終わりにしなければなりません。

(インタヴュー終わり。翻訳以上)
「訳責;梶村太一郎/ベルリン」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上ーー

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コラム更新(お年玉代わりの拳骨)

2009-01-02 (金) 14:53 by ダーザイン

現代日本最大の詩人と言えば、当然、文学極道創造大賞受賞者や殿堂入り者ですが、現代日本最大の文人でもあるコントラ氏(憎き米帝在住by本人談)の新しいコラムと、南斗聖拳伝承者、聖帝ダーザインの檄文あがりました。ご一読ください。

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6月分選考雑感

2008-08-03 (日) 16:20 by ダーザイン

先ず発表時に私のケアレスミスが繰り返されたことに謝罪を。
で、思いつくことを幾つか。選者の間で評価が割れることはよくあるのだが、今回も割れは大きかった。そのうち何点か拾ってみる。
まず、鈴屋さん。あなたの行方(1〜5のうち1・2・3)
私はこのところトンと少なくなった読み返す気になる作品だと思ったのだが、次点にとどめる人が多く、構成・構文がなっていない、ほんの僅かだが肝心なことが書き落とされている、という厳しい意見が多かった。私的には、ふざけたレスをいれていたので混じれ酢をここで。社会闘争とかじゃなくて、森羅万象(ありとあらゆるもの)の一つ一つが命の焔をもって唄う、生命潮流の中で一瞬跳ね上げられた泡沫が我在りと唄う、その唄を革命と名指すことに違和感を感じない、そんな詩だと思った。
テクノポップナイトハントさん
選外となったが面白かった。お洒落でポップで良いと思う。ゼリービーンズを使いまわしすぎたかな。お洒落な作家というと、稲垣足穂という人がいる。大昔の人なのだが、21世紀に読んでも未来の作家が書いた作品のように新しい。ゼリービーンズのようなやわらかい物から鉱物、借金まみれの貧乏暮らしから億光年後の衆生救済まで彼のイマジネーションと技巧は実に懐が深い。
無題プラスねじさん
可愛らしいくおもしろい。意図してのチープさだと思う。良いと思ったが、他の選者の評は芳しくなかった。無題であるとか、もっと書き込めたであろうに投げやりな様子とか、 拾うべきでない理由は多々あろう。面白いところと繋ぎと感じられる部分の投げやりな様子。
風の音草野大悟さん
このところの草野さんの変化は良いことだと思う。もともと強度のある断片を書いていたのだが、あくまでも断片であった。だがこのところの草野さんは単独の作品として読めるものを作り上げている。
グロウズの祝祭田崎さん
独特の感性、オリジナリティーはある。が、何故現代詩手帳やユリイカは甘いのかな。文学極道にも田崎さんを高く買う人はいるのですが、まっとうな作文能力を開陳できないでいる現況、私は手放しで評価することはできない。この作品については最後の連は美しかったです。が、硬質を目指す文章は特に、上手下手が目に付きます。ま、人の意見を聞く奴ではないことは承知しているので、我が道を行ってくれたまえ。
夢をかなえる軽谷佑子さん
書かないことによって書くという姿勢が極端に過ぎたという意見が多かった。私にも内向し過ぎに見える。だが、軽谷さんには今までとてもたくさんの読む喜びを与えていただいたし、芸術は商売ではないので、今、
「わたしの持った、あるいは見た、イメージをできるだけ損なわないように書きました」by軽谷佑子さん
ということであれば、なにも人様にあれこれ言われたからといってかまうことはないものと思われる。自分に正直であることはとても肝心なことだ。
(この言葉は高い水準の文章を書いてきた実績のある人にだけ投げかけるものであって、田崎さんについてはこれに該当しない)

最後にはらだまさるさんと吉井さんに。
大変真面目でまっとうな文章を書こうとしておられるし、実際かなりの高水準の文章を書いていると思うのだが、今ひとつ面白くないです。貴殿らは真面目過ぎるのではないか。シュールレアリズムやSFの手法を駆使するなど、鮮烈なイメージの導入、あざとい手技の導入を求める。一皮剥けて欲しい人たちです。

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6月分発表ミス(右肩良久さん)

2008-07-27 (日) 21:17 by ダーザイン

2008年6月分月間優良作品・次点佳作、ダーザインのケアレスミスで次点に入賞していた右肩良久さんの「漂流する箱」をアップロードし落としていました。
右肩良久さん、皆様、申し訳ありません。深くお詫びいたします。
6月分月間優良作品・次点佳作

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第1回 21世紀新鋭詩文学グランド・チャンピオン決定戦 開催!

2008-04-01 (火) 00:21 by ダーザイン

第1回 21世紀新鋭詩文学グランド・チャンピオン決定戦 賞金10万円!

月刊 未詳24・文学極道 連携企画第1弾として、上記アドレスで詳述されているように、単品勝負・賞金10万円の文学賞が設けられることとなりました。本日4.1から8月末までに、新作、もしくは未発表作品に限り、一人二編まで応募できます。「俺様こそが詩文学の最前線だぜ」とか、「わたしの書いているのがほんとうの詩だ。あとはなんか違う」とか思っている漢や誇大妄想の人だけじゃなくて、地道に良い詩を書いている詩人さんたち、文学極道の賞だけじゃなくてこちらにもどしどし振るってご応募ください。未詳提案の企画であり、文学極道色とかダーザインが傲慢な態度で勝手に採点するとかそういうことはないです(勿論文学極道の採点でもそんなことはしていませんが、汗)。選者や投稿規程、投稿先など詳しいことは上記アドレスでご確認ください。

文学極道創造大賞他各賞の発表遅れていますが、申し訳ありません。まだ話し合いがまとまっていません。近日中には発表できると思いますので今しばらくお待ちください。


# 2008年09月01日 追記
「第1回 21世紀新鋭詩文学グランド・チャンピオン決定戦」の作品受付は終了しました。
現在エントリー作品の最終処理と併行して審査が進んでいます。
発表までしばらくお待ちください。

なお、未発表作品というのが応募の条件となっていますので、応募された作品は公開されませんよう、ご注意ください。

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