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はじめまして、みつとみさん。どうぞ、よろしく。 諸感を付すことが、詩を書かれた方に直ぐ様伝えられるため、たいへん効率がよいですが、テクスト的に読み、たいへん躊躇もいたしますが。上から>ちぎった耳のような暦の頁があり 独白する調子で記述します、まずはこの一行について。みみ、こよみ、こう、という音の連鎖が耳に残る。“ちぎった耳”が千切った和紙を暗喩している。>自分は大丈夫、と/微笑むけれども/通り過ぎる風の縁に/ふれると/沈黙してしまうのは/「まだ 傷がなくなったわけではない 作中の主人公の内面を語らせていますが、『今・ここ』で何を言っているのか、自覚できない、心の迷いや不安が、詩の全体でそうした語りが執拗なまでに続く。思いやる相手を、疑心暗鬼になりながら自己本意に「……、(……、詩全体で執拗なまでに語らせていく。繊細に移り行く葛藤を、恋歌歌謡曲、和歌演歌、日本古典文学などにある、以下スルー。>水面(みなも)に和紙がすべり落ち 白い影を浮かべる 夜か薄闇時の情景を思い浮かべる。“水面”→気圏と水圏の境、“通りすぎる風の縁”→風という空気の流れさへ縁どること。 そうした境界面やエアポケットのような(エアポケット;そこだけが周囲と違ってあるべきものが無い、あるいは何かが欠落している、といった状況の比喩的表現。;)には何か未知なるものがそこに潜んでいて、新たな創造性がそこから生まれてくる、あるいは行為する機転を与えるものに思う。 通りすぎる風の縁に話者が沈黙する。水面に白い和紙が滑り落ちる。という情景から。>正しさとは何なのか/少なくても「自分は間違っていないと/いくら訴えても だれも耳をかたむけて/うなずいてはくれないのは/夜中の電車が走り去る音と/風の音が 胸に共鳴するからか 語調が堰をきった調子で少し早口になり始まる。私が正しいと思っても耳をかたむけてくれない、うなずいてくれない、ということへの苛立ちが主人公の心の内にあり、>正しさとは何なのか、その答えにならない応えは、時間や気流に乗り、耳の音に互い共鳴し合うなかで、正しさの消息を断つ、中略>あなたは過去というけれど/わたくしにとっては 現在とおなじこと>胸の皮を一枚 いえ 暦を一枚破り捨てる/破り捨てた/その一枚の肌に いえ 一枚の紙に/水面にまた和紙がおちる 主人公の独白がどんどん色濃く綴られ、同じ情景を幾度と綴る。まるで千切り絵をする智恵子のような執拗な愛情を語らせているようだ。ちょっと長い後半部分>あなたのこころがわからずに/ちぎった暦があり ちぎった傷があり/ちぎった写し絵があり ちぎった布があり/ちぎった文があり>そして あなたは叫び>(つもる紙が海を覆い尽くしていきました 『ひきちぎった耳のような暦の紙片が(詩編)がある』→『一枚の和紙が水面にうかぶ』→『つもる紙が海を覆いつくす』 こうした物語を、こうしたスケールの拡がりかたについてを、しかしこの詩の語り手は>「あなたはなにをみて どこにいるのですか 反駁にも似た問いを投げる。海の眠りから寄り戻すかのように、>わたくしのとなりにあなたがいることがわからない/のに/あなたはずるさ故に眠っている 覚醒のわたしと眠るあなたの離反した二人の間、『ずるさ』とはいったいなんだろうか。『なんで?自分だけ』という嫉妬だろうか。____________ ひととおり読ませてもらいそんな読解をしました。細かくみていくといろいろ勉強になります。後半の持っていきかたはさほど印象に残りずらく私には感じました。まだまだ叙情詩をいろいろ読み分けられないでいるためかと思います。 前回の『光の表にて』のほうが軽快なステップを踏んでいて心地よかった。まだまだお試し批評段階なのですが、また機会あれば送ります、では。____________
>ちぎった耳のような暦の頁があり
>自分は大丈夫、と/微笑むけれども/通り過ぎる風の縁に/ふれると/沈黙してしまうのは/「まだ 傷がなくなったわけではない
>水面(みなも)に和紙がすべり落ち 白い影を浮かべる
>正しさとは何なのか/少なくても「自分は間違っていないと/いくら訴えても だれも耳をかたむけて/うなずいてはくれないのは/夜中の電車が走り去る音と/風の音が 胸に共鳴するからか
>あなたは過去というけれど/わたくしにとっては 現在とおなじこと
>胸の皮を一枚 いえ 暦を一枚破り捨てる/破り捨てた/その一枚の肌に いえ 一枚の紙に/水面にまた和紙がおちる
>あなたのこころがわからずに/ちぎった暦があり ちぎった傷があり/ちぎった写し絵があり ちぎった布があり/ちぎった文があり
>そして あなたは叫び
>(つもる紙が海を覆い尽くしていきました
>「あなたはなにをみて どこにいるのですか
>わたくしのとなりにあなたがいることがわからない/のに/あなたはずるさ故に眠っている
壁にも 空いた、うすぐらい あることに気づかれず 探せば見つけ出すことができる 半ズボンが壁から抜け出してくる 小学校のひび割 ...
はがれた爪のように 水面に言の葉を散らしていきます 白い光の底として たゆたう ...
そのうしろ背の壁に 白い顔が浮かびあがっている まっすぐ見ている眸に 群れのひとたちの歩き出しに くすむ羽をすぼめている 行 ...
とかげの足音を拾っていくと 「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった 兄さん あれは生き別れの兄さん いいえ 姉さんだった ...
― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり そう呟いて生活を、な 描き続けた。ずっと、ずっと。 まぁ、はっきりと解ったんだ ...
悪魔の子どもが生まれたって、言わないで欲しいんだ。カシミールで毛皮を売っている彼の、その柔らかい頬に浮かんだ笑顔みたいな、そ ...
こんにちは こんにちは いつのまにか そう いつのまにか わたくしは しろい光の表にて 目覚めるようになっていた なまえは 知 ...
ちぎった耳のような暦の頁があり 「もう自分は大丈夫、と 微笑むけれども 通り過ぎる風の縁に ふれると 沈黙してしまうのは 「ま ...
放棄された埋立地を 一体の透き通った者と 連れ添って歩く 雑草に覆われはじめた アスファルト面のそこここに 立ち昇る無の陥没 ...
シルビアは恋人の兄のマルコスに「デブだ」とからかわれても、黙って 顔をそむけるだけだった。雨上がりの日曜日。表通りのアスフ ...
風の強い夜だ 下弦の月のまわりに 虹色の光の輪を作っていた薄雲が通り過ぎる 窓辺に焼きついた油色の日々が ガラス板から流れ落ち ...
はじめに くらやみがあって (ここまでくるのにながい夜をくぐってきた 一枚いちまい重ねられていく 生まれるまえは まったくの ...