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以前に、お書きになってらっしゃた北海道の風景なのでしょうか。空がものすごく大きく見えました。そして、その空は、青空で一方、空の底なる地面は硬く凍りつきそれでも、花や草は、その命を誇るかのように生えていてでも、そのなかでも、強力なのは、逆説的に太陽の光なのだと感じました。地面が凍るほどの寒さですのに空は明るい青い色がひろがっていて太陽の光もきらきらと輝いている花や草は、でもその生命力を誇っている。そういう風景が見えました。ダーザインさんが連れ添って歩いていらっしゃったのはもちろん、空無たる風のことなのでしょうがダーザインさん自身が瞬時瞬時的に空無たる風になって吹き渡っていらっしゃるような気がいたしました。海外の詩を読ませていただいているような硬質の、しかし、抒情的な作品だと思いました。いろいろな作風のものをお書きになられるんですね。これまで、読ませていただかなかったこと、不覚に思いました。
壁にも 空いた、うすぐらい あることに気づかれず 探せば見つけ出すことができる 半ズボンが壁から抜け出してくる 小学校のひび割 ...
はがれた爪のように 水面に言の葉を散らしていきます 白い光の底として たゆたう ...
そのうしろ背の壁に 白い顔が浮かびあがっている まっすぐ見ている眸に 群れのひとたちの歩き出しに くすむ羽をすぼめている 行 ...
とかげの足音を拾っていくと 「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった 兄さん あれは生き別れの兄さん いいえ 姉さんだった ...
― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり そう呟いて生活を、な 描き続けた。ずっと、ずっと。 まぁ、はっきりと解ったんだ ...
悪魔の子どもが生まれたって、言わないで欲しいんだ。カシミールで毛皮を売っている彼の、その柔らかい頬に浮かんだ笑顔みたいな、そ ...
こんにちは こんにちは いつのまにか そう いつのまにか わたくしは しろい光の表にて 目覚めるようになっていた なまえは 知 ...
ちぎった耳のような暦の頁があり 「もう自分は大丈夫、と 微笑むけれども 通り過ぎる風の縁に ふれると 沈黙してしまうのは 「ま ...
放棄された埋立地を 一体の透き通った者と 連れ添って歩く 雑草に覆われはじめた アスファルト面のそこここに 立ち昇る無の陥没 ...
シルビアは恋人の兄のマルコスに「デブだ」とからかわれても、黙って 顔をそむけるだけだった。雨上がりの日曜日。表通りのアスフ ...
風の強い夜だ 下弦の月のまわりに 虹色の光の輪を作っていた薄雲が通り過ぎる 窓辺に焼きついた油色の日々が ガラス板から流れ落ち ...
はじめに くらやみがあって (ここまでくるのにながい夜をくぐってきた 一枚いちまい重ねられていく 生まれるまえは まったくの ...