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読ませていただきました。悪いですけれど、ツェランは自動筆記で書いていたわけではないでしょう。少なくとも、他の自動筆記の作品を当たれば(あなたもすでに読んでいると思われますが)分かるはずです。ツェランの作品には意図がある。講演「子午線」の中でも、現実的道理の排除は示していても理性を排除しようとは語っていませんし、作品を見れば明らかです。あなたの作品は素敵なのもあるし、僕は批判的気持ちも持ちつつ応援しているけれど、これはいまいちだと思います。ツェランの影響を受けているように見えるのは確かですが、これは詩作の動機はどうあれ、あくまで表面的模倣に過ぎないように思う。ツェランは虚無的なものを対話の相手としながら詩を書こうとしましたし、声や言葉のない段階から詩を書こうとしました。その側面ではこれも同様のようにも感じえますが、これには欠如だとか孤独ばかりで意図がない。詩を書くうえでも、そのほかのうえでも、その孤独さを書くということは悪くはないですけれど。もっともいくら批判しても、確かに書いたのはあなたですし、その根底まで非難は出来ませんから何ともいいにくいのですが、もうちょっとあなたらしい作品を期待したいという気がします。なんにしても、あなたはツェランではないのですから、もう少し彼と違った作品を見たかった。読者としていえるのはこれだけだと思います。最近、ツェランの詩集とか講演文をたくさん読んでいるので、でもそういう風味への胸焼けかもしれません。感想が気に入らなかったら、どうとでも否定してください。
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