2015年11月分月間優良作品・次点佳作発表
2015年11月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。
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文学極道の発起人・スタッフによるブログ
2015年11月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。
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8373 : 芸術なんてメッタ刺しでんがな 泥棒 ('15/10/16 13:00:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151016_612_8373p
(一)
芸術なのに読者を気にしている呪縛にいる作者のメタ文学。
寒くなればなるほどに、風刺が効いてくるという恐ろしい作品です。
エンタメに見せかけてヘタウマに見せかけて単純に上手いので、詩とは何かを実は一番いい当てているのかも。
作者はハードルの下げ方が抜群に上手いですね。
(二)
この作品の中に出てくる「詩」「読者」はまったく知らない言葉のように楽しめました。芸術の秋ですね。
8369 : 眠れない女の子のはなし 熊谷 ('15/10/14 19:58:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151014_573_8369p
(一)
作品のオマージュ性を大切にしながらも自分の作品となっています。作者の作品は、これまでテンプレを崩さないように自身の言葉ではみ出すことを控えていたことが度たび見受けられました。今回は模倣から一歩踏み出していて読ませていくし展開に無駄もなく詩情を等身大で作り出すことに成功しています。作者の作品としては傑出した出来なのではないでしょうか。
(二)
とても好きでした。鮎さんと全く同じで、「女の子である感じがしない」と思いながら読みましたが、それが人物の魅力を生み出しているのかなぁと。
(三)
タイトルと中身がマッチしていました。また、それぞれの連がちょうどよい長さと濃度で、ところどころにアクセントのあるフレーズもあり楽しかったです。
(四)
受容の過程が丁寧に日常/ここではないどこか/過去/夢の中と多層的に語られている。劇的ではない所に真実を感じた。
3.8366 : 希死 zero ('15/10/12 05:59:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151012_508_8366p
(一)
哀愁と自問、そして学んできた経験、すべてのものが交錯し詩として昇華していきます。
感情を揺らしていく力量と等身大の迫り方が見事で圧倒されます。
自分の人生についても多く考えさせられる力作であり、ひょっとしたら傑作なのでは、と思いました。
(二)
淡々としているのですが、言葉がだんだんと力を持っていくのを感じました。自らの内面を適度に客観視していて、重たくなり過ぎず、かといって単なる感想にもとどまらない者になっているのが良かったです。
20.8341 : 額縁 zero ('15/10/01 07:25:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_192_8341p
(一)
次の行を早く読みたい、と思わせる作品でした。終わり近く、「額縁の威厳」という表現は全体を引き締めていて好きです。
6.8368 : 水色のやつと、パールホワイトのやつ 蛾兆ボルカ ('15/10/12 11:28:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151012_517_8368p
(一)
タイトルと中身がマッチしていました。また、自由になりすぎる素材に抑制をかけて書いていると感じました。
(二)
最終連は弱く凡庸な結論に降り立ってしまっている。しかし、それまでの過程が丁寧に描かれていて詩としての強度は十分たもてている。
タイトルで損をしている気もしました。もっと傑出した身構えてしまうようなタイトルでも、そのハードルを越えるだけのものを持っている作品なのではないでしょうか。
28.8344 : 離岸流 鮎 ('15/10/01 16:54:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_207_8344p
(一)
お前の名は「哀しみ」
ここだけが引っ掛かりました。剥き出しで書かなくても十分つたわるので、その分を別の比喩に当てて欲しいと思いました。
粗い部分はありますが、それだからこそ等身大の詩情を出し切ることに成功しています。
今の上手すぎない状態だからこそ詩が立っているのか、
上手くなっていって詩が立ち続けるのか興味があります。
これからも読み続けたい作者です。
(二)
夏の海水浴場と身体の中に「哀しみ」の奔流を抱いた作中主体の心象風景をオーバーラップさせています。感情を「孕んだもの」(もしくは孕まされたもの)として扱うことは女性の詩ではそう珍しいことではありませんが、/で処理するにはすこし唐突だったかもしれません。
8374 : 出稼ぎ人夫 山人 ('15/10/20 04:53:29 *5)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151020_690_8374p
(一)
非常に興味深く没入しながら読みました。
描写に力があります。
「おれ」の気持ちが書かれるところから詩の方向性が少しだけぶれた気がしました。
描写で心情も吐露させられる力量なので是非もう少し長く書きこむか、
描写に特化するかしてみて作者の力量に作品を追いつかせてみて欲しいと思いました。
(二)
このテーマは素晴らしいと思います。
作品としては、実景→実景→独白の構成。作者は割と最後にいちばん言いたいことを持ってくる(ここまではっきり言っているのは珍しいですが)と見ていますが、この作品は三段落目をいちばん最初に持って来てもいいと思いました。
21.8372 : minus あやめの花 ('15/10/15 20:25:45 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151015_591_8372p
(一)
一読、「ここではないどこかへのあこがれ」を丁寧に叙述していると思ってよみました。
>草花には、柩がないから、ふしぎなことに、あいすることができない
ここ、すごいですね。あこがれではなくて去って行くものへのレクイエム。風を感じました。
(二)
「風をすく、草花には、柩がないから、ふしぎなことに、あいすることができない」が特によかったです。改行するとさっぱりしすぎてしまうでしょうが、読点でつないでいるので引っ掛かりができて、適度な重たさになっています。
8383 : 忘備の三行詩 3×100 田中恭平 ('15/10/28 18:09:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151028_858_8383p
(一)
作中主体の思う「詩人ぽい生活、思考」といったものはたいてい読者にとってはよく分からんものです。そしてPerfumeのカタカナ表記は「パフューム」です。
導入#01
生活#03、#06、#09、#14、#15、#16、#17、#18、#19、#23、#26、#27、#28、#30
創造#02、#05、#07、#08、#10、#11、#13、#29
独白#04、#12、#20、#21、#22、#24、#25、
最終#100
ざっと#30まで独断と偏見で分けてみましたが、どれも完全に分ちがたく繋がっていることは分かります。ひとつひとつを見るとイイネ♡をつけたいものはありましたが、全体を通して読んだからこそ伝わってくるもの、というのは無かったです。
(二)
断片が効果を持ち誤読を呼びこみ詩情を獲得しています。
作者の思考の統合を読み手に任せることで行間が広がっていく面白さがあります。
8378 : 週末はやりきれなくて(2015ver.) 熊谷 ('15/10/24 19:05:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151024_793_8378p
(一)
フィクション性の高さが肉体性のない男性像と展開される比喩とのズレを融合させていきます。言葉ひとつひとつの力を感じるので滑らかとは言えない文章が浮いて来ます。もっと良い作品になるのだろうな、と思いながら読みました。何年も推敲していることは素晴らしいことだと思います。
(二)
五連目で出てくる清掃のおじさんは、映画だと美味しい役どころですね。もう少し役割を与えてあげて(砂をはいて捨てるなど)、答え合わせをやんわりとさせてもよかったかもしれません。
8381 : absolution かとり ('15/10/27 01:43:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151027_833_8381p
(一)
タイトルで全てをまとめあげているので本作品の一語一語が成功していると思います。
一連と二連の対応/乖離性が極端だと、もっと前進したのでは、と思います。
14.8361 : 道草 GENKOU ('15/10/07 22:26:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151007_400_8361p
(一)
言葉の種類が多く、飽きさせない作りとなっています。整っていないようでいて、主体の発話がしっかりととらえられる不思議さがありました。
(二)
>畳と雲とを天井の間に射し込む光に寝そべっていた、午前中3時
>丸目の夜道にたたずんだあ高校生
ここら辺の記述は赤が入るのかな、と思いました。
(三)
混在している過渡期の自己を、そのまま表現することに成功しています。
人間であることの悩みに触れていく在り方は見事です。
この作品は推敲できそうですが推敲したら魅力も薄れそうなギリギリ感が魅力的なのかもしれません。
作者のレスや発言は、過激なものが多いですが作品は真なる魅力を持っていて優しさがあります。
19.8363 : 秋の午後 本田憲嵩 ('15/10/10 00:12:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151010_454_8363p
(一)
お耽美な雰囲気はよく出ているように思います。すこし言葉を省略しすぎているように感じました。特にひっかかったのは「まな板の身体の隙間」で、まな板の(ような)身体のってことなのかまな板の(上の鯉のように寝台に横たわる)身体のということなのか。
(二)
彼という主題が作者自身であれば自分の生きにくさと乖離を、きちんと見つめている詩人であり、
その姿勢が詩となる稀有な存在に思えます。
体言止めが気になったり粗い部分が多く見受けられますが、それが諦観した怒りに近いものを持った人間を描き出せているようにも思えます。
以前の作品を読んでも、自己存在を描くことに長けている作者だと思います。
あと何作品か読んでみたいです。
35.8358 : 移りゆくものたち 鮎 ('15/10/07 09:03:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151007_377_8358p
(一)
姿勢を低くして書いておられて、とても素敵だと感じました。その分、最終連のまとめ方がすこし大づかみな印象でした。
(二)
とても良い綴りで満たされていて詩情がつまっています。なので細かい部分が非常に気になりました。
行頭に出てくる「小」を、別の意識的部位へとならせないか、もう少し描写を読んでいきたい、思考を読んでいきたい、という思いがあります。
最終連の言葉を書かないでも伝わるように書けたときに真なる詩として傑作として立脚するように思えました。
いろいろ思いましたが、とても良い情感が込められた作品だと思っています。
11.8364 : ふっかつのじゅもん はかいし ('15/10/10 16:20:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151010_464_8364p
(一)
はじめ、セカイノオワリみたいだなぁと少しげんなりして読みはじめましたが、『生きる気力がない』以降が、とても面白かったです。ゲームオーバー、スタートはそれ自体で面白いので、詩に絡めなくても良いのでは?
(二)
詩に勢いがあり、流れもよかったです。単純ですが「亜紀がやってくる、白亜紀がやってくる、」という箇所は、特に好みでした。
(三)
何度も読んだのですが、
『詩をやめる』
のまとまりが無い方が作品として力があるように思ってしまいました。
魅力ある筆致が印象的なので勿体なく感じました。
24.8349 : B アルフ・O ('15/10/05 00:01:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151005_297_8349p
(一)
一連目が力強い比喩で進んでいき作品を上昇させているように思えます。
二連目の脱力感は必要だったのでしょうか。
その時の感情や思いと後々に残る詩情へと鋭敏であって欲しく感じ勿体なく思います。
50.8338 : 詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日 田中宏輔 ('15/10/01 00:01:35 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_180_8338p
(一)
最初の三日に流れが感じられてよかったです。
12.8376 : 詩人のプロフィール atsuchan69 ('15/10/21 10:19:20) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20151021_710_8376p
(一)
爆笑まであと数歩という印象でした。作者がパタリロ的世界を目指しているなら、ですが。
(二)
コミカライズ性とテンプレ感、既視感を用いた作品としてエンターテイメントへ近づいていますし、
行為で来ていると思います。
最終行を用いるために、もう少し作品に工夫が必要なのかもしれません。
22.8375 : 夜伝わる音 黒髪 ('15/10/20 22:53:46 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151020_707_8375p
(一)
不思議な緊張感に包まれた作品でした。
>明日は今日よりもよくなるはずだ。
この感慨を読者に響かせるにはもう少し工夫が必要だと感じました。
9.8345 : 如意ヶ嶽 北 ('15/10/01 17:50:24 *138)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_209_8345p
(一)
書き換えが過ぎます。ここはメモ帳ではありませんので、自室で推敲を終えたものを提出してくださいね。
2.8387 : 世界は冬の夕方 泥棒 ('15/10/30 22:27:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151030_917_8387p
(一)
感傷的になりすぎるのが嫌いな作中話者なのでしょうか。もっと悲劇の主人公しても(個人的な好みで言えばした方が)映える作品だと思いました。抑制が効きすぎていて、読者としてはせつないよう、ともかなしいよう、ともなかなか。
(二)
作品自体の出来は良いと思います。
後は、この作品の言葉の出来を作者が体現し、どれだけ作品の言葉に重みを加えられるか、
だと思います。
このまま熟成されて作者を振り返るときに重要な作品となるかもしれません。
今後の作者の人生を含めて読まれるような言葉の作品だと思います。
8.8386 : 地図に無い町 紅茶猫 ('15/10/29 23:34:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151029_890_8386p
(一)
魅力的な世界観に没入したくなるような柔らかい力のある作品です。
さて
や、
なぜだ
は本当に必要だったのか気になります。
世界観の幅が、もっと広げられたようにも感じます。
11.8388 : ちょんちょん丸 少年B ('15/10/31 14:03:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151031_939_8388p
(一)
発想がすごいなと思いました。ドキリとするラストがよかったです。
(二)
なるほど、と思うと同時に子供のころ読んでみたかった衝動にとらわれました。
何かが足りないのだけれども、その足りなさが最後の裏切り的な直情へ結実しています。
妙な忘れられなさが勉強になる作品でした。
(三)
、、。もしくは”○。
バ→パにしてくれるキャラクター。やってくるのは濁音を半濁音にする時だけで反対の時はやって来ない。まるくおさめる為だけのキャラクター。なかなか風刺の効いた作品でした。
8375 : 夜伝わる音 黒髪 ('15/10/20 22:53:46 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151020_707_8375p
(一)
作品化する際に筆がのった力動が伝わってきます。
作者の新しい世界を創作の領域を見た気がします。
ここから、どう開拓していくか見届けたいです。
31.8360 : ゆく 山人 ('15/10/07 19:49:32 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151007_395_8360p
(一)
完成している、といえば一つの完成として受け取れるのですが、おもしろ方向に転んだとも受け取れてしまい、評価に迷いました。
3.8390 : 工事用コーン イロキセイゴ ('15/10/31 23:44:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151031_973_8390p
導入は面白いです。途中までの感触から最後のしりすぼみになるところが気になります。
作者の作品は、最後の昇華が課題なのかもしれないな、と思いました。
8379 : 無題 イロキセイゴ ('15/10/24 23:59:49 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151024_801_8379p
(一)
マザーグースのようですね。
(二)
一連目がリズムよくイメージを超えた展開が形成されていて非常に魅力的です。
二連目から一連目が内包した部位を繰り返している感があります。失速しなければ、もっと面白い作品として映えたのではないでしょうか。
45.8348 : #04 田中恭平 ('15/10/03 11:06:08 *9)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151003_257_8348p
(一)
最初否定の言葉が続くのですが、その部分からかなり期待される書き方がされていると感じました。「しばらく肯定はなくてもいい」と思い読み進めていけました。大きな出来事が淡々と描かれ、それでいていろいろと想像したくもなり、とてもバランスのいい作品でした。
(二)
二連目まで引きこまれ没頭して読み進めました。連を重ねるにつれて言葉の威力が少なくなっているように思えます。
一度、四連までで書くと決めてみて凝縮してみると作者の独自性のある言葉選びが更に面白く映えていくのかな、と感じます。
(三)
パラレル展開の意図は感じましたが、「タイタニック」に引きずられてしまって本当に言いたいことがあやふやになってしまった印象でした。
27.8370 : 便所 本田憲嵩 ('15/10/15 02:11:10 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151015_576_8370p
(一)
悪くはない。最後、力技での反転がすこし足りない印象。
(二)
便所の落書きから転じて便所は非常に有り触れた比喩となっています。数多く、これまで書かれてきた便所という対象の中で、
描写に読むべきものがあるものの、これまでの便所を比喩に扱ってきた作品からは一歩抜け出ていないことが大変もったいなく感じます。
過去の月間優良作品に「便所の落書きが泣く日に」という名作があります。是非、読んでみてください。
12.8339 : ロシヤの殺し屋恐ろしや 無礼派 ('15/10/01 01:41:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_181_8339p
(一)
前口上が要らないかもしれません。ただ何かやってくれそうな期待感を上げる腕は見事です。
(二)
作中主体の真面目さといてまえ根性と思いついたこと言いたいクセがよく伝わってくる作品でした。
26.8337 : Oct.1 むつごと アルフ・O ('15/10/01 00:00:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_179_8337p
(一)
賞とは関係なく作者は、この作風があっていると思います。
興味深く連作として読み続けています。
(二)
こういう作品には素直にあこがれます。
8380 : B級ポルノ 裏階段に腰掛けて ('15/10/26 17:59:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151026_823_8380p
(一)
政治的もの生活を包むもの、そして生きていき辛さからくる苦しみと怒りが、
昂揚した言葉で表されているように読みました。
読んでいく奥の人間に隠された繊細さや怖れなど、多くのものが胸を締め付けてきます。
作者の繊細さを等身大で紡いだ作品を読んでみたいと思わさせられました。
26.8362 : jodi adipalli somappa(muktakeshi) lalita ('15/10/09 08:36:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151009_441_8362p
(一)
そうやけにならずに……。
(二)
毎回、失速していき最終の方が普通になります。勢いよく書いているなら最後まで、その勢いを保ってほしいです。中途半端な狂気はいらない。
49.8342 : ライターがないんだ 叶 香月 ('15/10/01 09:52:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_195_8342p
(一)
淡々としているようでいて、主体の揺れがあります。その揺れも含めた一体感というものが現れてきて、面白かったです。
(二)
連想と浮かんでは消える雑多な想念がスムーズに入ってきます。ところどころつっかえますが、それが生々しく、
内側に入った印象を覚えます。最後まで読み終わり、その切れ切れの言葉たちが「ライターがないんだ」へ結びつく時間だったと分かった瞬間に詩情と人間と共感が生まれた気がしました。
31.8340 : 音は教えてくれる にしふ ('15/10/01 06:20:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_191_8340p
きちんと書きたいものを持っていることが伝わってきます。それが、いつか昇華されることを願っています。
たくさん書いて欲しい作者です。たくさん書いて推敲して続けて欲しいです。
10.8382 : ぴるえっと tanukibayashi ('15/10/27 12:02:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151027_842_8382p
(一)
読んでいてとにかく楽しい、というのは重要と思います。そしてその先に切なさが感じられて、遅れて感情が刺激されるのはとても気分のいい流れです。少しだけ、言葉の選び方が緩い気もしました。
(二)
ダサおもしろ楽しい。印象に残りました。
27.8343 : inda lalita ('15/10/01 11:20:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151001_198_8343p
(一)
途中まで狂気と綴りが見事な領域を創りだしていました。
「この文学極道の新規投稿欄はペニスだ。描くことがピストン。
投稿が射精。
はぁ。はぁ。いくー。お姉さん!!! 発射。笑」
最後の三行が非常に勿体ないです。三行を変えたら傑作に近いものになるのではないでしょうか。
三行があることで全てが壊れてしまいました。
15.8385 : SODAwater uki ('15/10/29 17:48:03 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151029_878_8385p
(一)
ソーダ水をグラスに入れるとぽこぽこ浮かんでくる泡沫。それをそのまますくいとったような詩だなぁと思いました。
(二)
様々なところに飛んでいるようでいて、全体を通して穏やかで心地よいです。
38.8357 : ロゼット にしふ ('15/10/07 08:04:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151007_375_8357p
(一)
テーマ自体が興味をひかれるもので、それがシンプルに表現されていてよかったです。さらにただ主張するだけではなく、私と世界との関係が立ち現われていて、詩としての完成度が高いと感じました。
20.8353 : 閉鎖的な恥ずかしさをコメントしてみる「作品的な」 アラメルモ ('15/10/06 03:00:23 *7)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151006_340_8353p
(一)
脆弱な言葉が内省的に書かれており詩作品としての役割を果たせていないように感じます。
(二)
「作品的」であって「作品」ではないというエクスキューズ抜きで、作品を読ませて頂きたいです。よろしくお願いします。
7.8377 : 穴 蛾兆ボルカ ('15/10/24 17:19:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20151024_786_8377p
(一)
このような作品は、詩以外の創作物を超えられるか、が大事だと思います。そして詩だからこそ迫れる「穴」に対する理不尽な表現が、うまくいっていると感じました。
(二)
穴、というと川上未映子の「わたくし率 イン 歯ー、または世界」を思い出してしまうがこちらの作品も穴が「本質(本当のわたし)」穴の周囲が「他者(あるいは世界)」であると規定して読むと分かりやすい。
こども時代の神であるところの母が30年間穴を掘り続けているとしたら、作中主体のみつめる穴は、本人のものであり、母の、または妻のものであるはずである。
ラスト、妻に尋ねる決心をしたところで詩は終わる。不穏な雰囲気を残したまま。まとまりという意味では評価できるが、野原に穴も無く立ちすくむ作中主体をもう少し掘り下げることもできたのでは、という印象。
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2015年10月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。
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詩人の清水らくは氏がスタッフ参加してくださることになりました。
選考委員、評者としての活動を予定しております。
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8336 : 夢の途中 イロキセイゴ ('15/09/30 23:51:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150930_178_8336p
(1)跳躍と展開と語彙の集積が絶妙なリズムで紡がれています。
タイトルに「夢」が必要だったのでしょうか。
「夢」を書かないで十文に「夢」が感じられたので、その分、惜しいと感じてしまいます。
(2)確固たるつながりがありそうで、なさそうでまさに夢でしかありえない断片の記述です。
2.8328 : 鳩よ! 夜明け前 GENKOU ('15/09/24 04:12:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150924_106_8328p
(1)アジテーションと内省の両立している夜明け前部分が良かったです。
3.8335 : 揺れる影──2048=1のための照明 ペスト ('15/09/30 21:30:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150930_175_8335p
(1)無意識に意識は勝てないことの前提を持って読む必要があります。
言語の技法技術を語彙の閉鎖が過去の先達作品から脱却できずにいる部分もあり、
作者の創出する作品の良い部分が隠れてしまったのではないか、ということを感じもしました。
本来は、もっと無意識と意識の整合性の連結が光る作品なのではないか、と思います。
それでも技法と領域の中で引き出しの幅を見せつけている素晴らしい作品です。
作者には読者を気にせず探求し続けて欲しいです。
素晴らしい作品を、この先も書いていく芸術家なのではないでしょうか。
(2)作者の偏執的な部分が出されていて作品としては上手くまとまっているように思えます。
4.8325 : 列車 ねむのき ('15/09/22 21:08:35 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150922_067_8325p
(1)前半がとてもいい。「駅を食べてしまわないように」は、「紙製」という表現が無ければ最高だった。
(2)
形のない列車に乗って
以降は、もう少し上昇できそうです。前半部分だけなら夢の感触的なものが生々しく存在していて、
かなりの出来だと思います。
後半部を削るか、もう少し推敲しても良いのではないでしょうか。
こういった作風よいと思います。
(3)こういう絵に描いたような少年性と小女性の狭間の無垢さは、まさに詩でしか味わえない繊細さだと思います。懐かしさに少し泣いてしまいました。
5.8323 : 森 山人 ('15/09/22 11:57:07 *1) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150922_049_8323p
(1)鳥や植物の正式名称も詳しく知らずに言うのですが、カタカナの固有名詞は外来語でなければ「主体にとって未知のもの」という印象を強く与えます。ナビゲートしてくれている作中主体の背中が遠かった。
そして、コルリが三行にわたって出てくるなど、全体的に説明文になってしまっていて、要素(固有名詞)の多さがくどいかもしれませんね。音が聞こえないのが甚だ惜しく感じる作品でした。
(2)使い古されている言語へと真っすぐに立ち向かっています。
ブレていない精神性を情景描写と抽象の混淆が立ち上がらせていくことに成功しています。
このジャンルで作品を書くことは現代、非常に困難なことだと思います。
それだけに成功した貴重性は尊いと感じます。
6.8330 : これは、フィクションではありません 赤青黄 ('15/09/28 22:21:42 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150928_140_8330p
(1)センスが光る散文部分に対して余白の使い方やコピペのように繰り返されるフレーズが、
効果的とは言えないのではないでしょうか。
タイトルと併せて加味すると読むべきレトリックが渋滞しすぎているように思えます。
散文的に真っ向勝負した方が良い作品になったのではないでしょうか。
(2)一連ごとに言い差しで終わり、大げさに言えば生の営みの一場面とでも言えそうなものを切り取っている。しかしひとつひとつはあまりにもささやかで主体が変わるのかもはっきりとは示さない。
「生まれ変わりは?」を低音として機能させたいという意図を感じた。しかし途中で途切れる、こうしてディスプレイで詩を読んで何かを考えている、その一瞬の後に生まれ変わりは、あるのか? とまでは考えられなかった。作中主体のいるところまでは覗けなかったのが残念。
7.8334 : 警察 泥棒 ('15/09/30 17:48:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150930_166_8334p
(1)流れに意味がある。また、アクセントをつけて読ませる作品になっている。「夜空には/画鋲みたいな星/決して画鋲ではない/画鋲みたいな星」の四行は、嫉妬してしまうほど、美しくくどさを料理している。
(2)最後の連だけで、それまでのストレスがかかる文章が見事に昇華されていきました。
手品のようです。
何度も読まれることに耐えうる作品とは思えませんが一回目に最後の連まで読まずにストレスのみを抱えた方は勿体ないな、と感じました。
ひょっとすると凄い作品なのでは。
(3)いつも新しい泥棒さんを楽しみにしています。
8.8333 : 海月 少年B ('15/09/29 22:36:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150929_161_8333p
(1)全体を貫く思わせぶりな悪夢的ニュアンスに惹かれています。
海月に貫かれた後、海を恋しく思うようになった作中主体の独白としては最終二聯では足りなかったのかな、という印象でした。
(2)一連目の衝撃性と三連目の飛躍に年間にも入り込む詩情を体感しました。
最後のほう失速と説明で、まとめてしまったことが悔やまれます。
最後の二連と二連目を書き変えて、また投稿して欲しいと思いました。
9.8329 : 花について三つの断章 前田ふむふむ ('15/09/28 21:55:12)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150928_139_8329p
(1)精緻でありながら潤沢とした筆致が肉感的ものをも持ち抽象化されて構成されなおしていきます。
素晴らしいのですが個人的に「詩」という比喩を出したことは、この作風領域には合わないのではないかと思いました。
それまでの視点拡大と創世の抽象が「詩」の場にいるところで詩として出されていると身近過ぎて昇華の足を引っ張るのではないでしょうか。
それ以外は素晴らしいと思いました。
10.8318 : dhanavendraprapujita lalita ('15/09/17 10:52:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150917_943_8318p
(1)作品が狂気を帯びることから、ただ叫ぶだけに変質してきました。
狂気の方が大声の叫びよりは真似できないものを見つけ出せるような気がします。
作者には作品での狂気が、もっとあっても良いのかな、と思います。
(2)作者の文学極道投稿初期にあったある種の知性の煌めきめいたものの片鱗は未だ感じますが、どうしちゃったんですか、という印象です。
12.8279 : 神様のこと 北 ('15/09/01 03:01:49 *6)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_481_8279p
(1)「神様のこと」と始まったはずが最後が「神様へ」となりました。
神様=わたくしと要約してしまえることをどう語るかが作者の手腕にかかっているのですが、煙に巻いてまいて最後の方はかすんで見えます。
(2)面白くなりそうなまま最後まで展開がなくとどまっている印象です。
作者は短い作品の方が向いているのかもしれないと思わさせられました。
文章の力点が散漫になっているように思えました。
(3)修正点はいくらでも指摘できるだろうが、テーマも表現も一貫しており、試みは十分成功している。神様を経由して自らを表に出しており、人間らしさをきっちり出せている。
13.8313 : 絶望を知ること にしふ ('15/09/15 23:52:05 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150915_906_8313p
(1)ご自身の内面にフォーカスして、産まれてくるものに眼を凝らす。その姿勢に敬意を表します。
しかし、生意気ながら申しますとこの作品は説明に終始してしまっていますし、全体的に要約がすぎて詩的な文章とも言えない印象で、読み手として受け取れる部分が少なかったです。
「叶えられることのない欲望」=「叶わない望み」となっていますが欲望と望みは果たして同義語でしょうか? 叶えられることのない、と叶わない、は?
「生かされている」→「生きていかなければいけないと諦める」→「生きることの凄さ」の流れも唐突さが否めません。「虚無」にいたってはいきなり出て来たのでなんだかファンタジーめいてしまいました。
15.8299 : 蝉と艦隊 Migikata ('15/09/07 01:22:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150907_719_8299p
(1)全てを計算づくでされる筆致と言語のプラスティック化が巧みに一致しています。
はみ出した言語と構成を用いても、作者の創作者というより技術者の面が上手くセーブし操れていて、
視線の動きを意図したものへと導かせています。
こういう作品を巧く書ける力量に感服しました。
16.8315 : #03 田中恭平 ('15/09/16 16:27:58)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150916_917_8315p
(1)この作品も非常に良い方向性を内包しています。作者は確かな腕を持っており世界観を持っていると思います。
ただ連での切れや良さが全体として見ると薄まることが非常に気になります。
(2)なんとなく空白の使い方はもう少し捻れるのかな、と思いました。
しかし不思議体験ができました。面白かったです。
(3)詩情を崩さずに固いテーマを表現できている。
17.8322 : スヴァスティカ atsuchan69 ('15/09/21 21:00:00 *1) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150921_037_8322p
(1)記号やパーレン、掛詞やシャレ、ふんだんなテクニックですが軽い印象が否めず。作者は振り幅の広い方とお見受けしております。読者としては振り回されて軽いまま放り出されるのか、余韻が残るのか。最後がどっち付かずになってしまった印象でした。
(2)作品内に引っかかりのある語彙を用いていき確実に、どこかに目がいくように作られています。
内実も良いです。
ただ作者自身、重心がどこにあるのか全く見失ってしまっているのではないでしょうか。
それぞれに目がいくので、もっと更なる作品となりそうな気がしました。
もう少し推敲が必要に思えます。
(3)「形」が非常にいい。ただ、言葉選びの強度が少し弱い。「ランゲルハンス細胞」などは、そこに注目してしまうけれど、使ってしまうと少しありきたりという難しい単語かもしれない。
18.8324 : おきろや 蛾兆ボルカ ('15/09/22 12:33:38)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150922_052_8324p
(1)作者は、歩きながら書いたような詩が楽しいですね。
はじめの二連は、書かなくても伝わると思います。
作品にあまり関係はないとは思いつつも「起きろや」とはサトウ軍医は西の方だったのでしょうか? と気になってしまいました。
19.8326 : 変わりたい 黒髪 ('15/09/23 20:06:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150923_080_8326p
(1)展開に必然性が感じられた。言葉が相手に届けられることも意識していて好み。
21.8321 : Soine(株) ゼッケン ('15/09/21 12:45:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150921_013_8321p
(1)設定と展開が良い。続きを読んでいきたくなる作品。
(2)意図的ではないと思うのですが腸のとこが浮いているんですよね、そこがすっごく面白かった。そのぶんラストがあれー、終わってしまった、って感じでした。
(3)シマシマとは、また違った切り口で悲哀が漂っています。
腸内洗浄から想起されてくるものなど様々なレトリックが用いられています。
後半、失速していますね。後半、何か一展開あったら、
もっと良い作品になったのでは。
23.8306 : 縁日の世界 中田満帆 ('15/09/10 13:55:22 *2) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150910_816_8306p
(1)詩の部分は、とても良いです。
素直に書いていて、ここまで抉られることは才能としか言いようがありません。
最後の広告を、せめてコメント欄に書いてくれたら、と思いました。
(2)縁日の世界というイメージ、とても素敵ですね。
宣伝部分が投稿部分にあったことで評価がとても下がってしまいました。
24.8314 : あなたの詩にはセンスがない。 泥棒 ('15/09/16 13:14:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150916_910_8314p
(1)作者の作品はセンスと技術が最上級に詰められているためエンタメとしてダサさが昇華できている不可思議さを渡してきます。
(2)とてもいい箇所が多くて、悩んだ。ただやはり、詩に関する言葉が浮いている。浮いているのが心地悪い。
(3)風刺かと思いきやそうでもないのは作者の人柄ゆえか。
詩人じゃなくて、絵描きだったら言葉で表しやすいのかもしれませんね? けれどやはり、詩人でなければダメなんでしょう、ここに投稿する作品は。
25.8305 : S市 山人 ('15/09/09 18:10:35 *2) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150909_796_8305p
(1)はじめのまとまりの語尾が単調で窮屈ですね。二つめのまとまりの魅力的な散文までに読み進める読み手が何人いるでしょう?
(2)作品が作者の等身大を投射し、作品が人であり人は詩であることを実証しています。
作者の年齢など分かりませんが、昔話をして、それだけで詩となってしまうだけの経験と背理、
人生が文字から漂ってきます。
ただし、そう考えると最終連は、もう少し凝縮していても届いたのではないでしょうか。
26.8312 : ねずみの尾に口付けを ペスト ('15/09/15 22:47:43)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150915_904_8312p
(1)敢えて語彙を閉鎖的にしていることは解ります。
ただし、この技法に関しては時代性の広さを捉えた創出が求められていることは十分、承知だと思います。
ジャンルとしての扱いこなし方を見せるためにも語彙の現代性を見つめていくことは作品にとって大切なのではないでしょうか。
ただし、それを踏まえた上でも領域としての技法としての信念を持った作品に仕上げています。
この技法の詩を書きこなすことが出来る方は少ないですし、この技法特有の危うさの中に迷い込んでいないことは見事としか言いようがありません。
(2)落ち着いた中にも強度もあって、読んでいて楽しかった。
27.8319 : 今、撃つ コーリャ ('15/09/17 15:17:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150917_944_8319p
(1)分かりやすい裏切りと分かりやすい納得が軽さと薄さの中でメタ文学の残滓的部位を敢えて示していきます。
こういうジャンルの作品の良さを分からせ続ける力量は目を見張るものがあるのではないでしょうか。
(2)書けそうで書けない作品だと思いました。
28.8317 : 教育を振りかざすと雪が降る イロキセイゴ ('15/09/16 21:17:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150916_921_8317p
(1)「冗談」をこの場合、使ったことが全体に損に働いているのではないでしょうか。
29.8320 : 文学極道の終焉において 中田満帆 ('15/09/18 19:46:43) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150918_973_8320p
(1)携帯番号を書くことは遠慮していただきたいものです。
(2)端的に申しますと、この投稿は選考の対象外です。
30.8283 : sarvamangalamangala lalita ('15/09/01 13:37:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_500_8283p
(1)次第に凡庸になり始めてきています。
31.8316 : かさぶたはげて やかもち ('15/09/16 16:53:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150916_918_8316p
(1)まとまりが良かった。一つの言葉に注目させるのがうまい。
32.8311 : 共振 アルフ・O ('15/09/12 21:51:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150912_858_8311p
(1)読んでいてなにか言いたいことがあるの? って思ってしまったので、多分たとえ話が完結しすぎていて、こちらには伝わるものが狭くなってしまったのかもしれません。
(2)わかりやす過ぎる比喩と素材を上手く使いこなせています。
最終連もっと跳躍していけそうです。
タイトルからの予想の範囲内で終わっていることの良さもありますが、それ以上のものを産めそうです。
34.8304 : むだ にしふ ('15/09/09 10:39:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150909_792_8304p
(1)タイトルへの負荷値を最大にしてある作品です。
表現の内実が凡庸な部位が多いので、
もっと自由に書いても良いのかもしれません。
35.8281 : ニーチェ、ヴァレリー、デリダの視線 はかいし ('15/09/01 08:25:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_492_8281p
(1)前半はとても引き込まれた。ただ、途中から長いだけになってしまっている。推敲すればもっといいものに。
(2)散漫な印象でした。
36.8303 : 虹 草野大悟 ('15/09/08 22:31:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150908_777_8303p
(1)非常によくまとまっている。また、何度か読んで意味を感じたくなった。
(2)緊張感が増してくる筆致が緩やかに速度を増していきます。
最後、「虹」の置き方と最終行は、果たしてどうでしょうか。
それまでの行に負けてしまっているように感じます。
37.8302 : 結晶 zero ('15/09/08 06:57:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150908_768_8302p
(1)死と生との連綿とした連なり。
投げかけていく捧げものとしての言葉たち。
こういう作品を書くということは、なかなか出来ない。
(2)言葉が丁寧に並べられている。テーマに対してもう少し突き抜けてもいいかも。
(3)読めて良かったです。
38.8301 : 閉じた場所 鮎 ('15/09/07 11:21:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150907_734_8301p
(1)最初は心象風景だったら映像に勝てないよなーと思いながら読んでいたのですが「中心」が良かった。夢の中の夢の、音。聴覚を持って来たことで空間的広がりを感じつつも、たしかにそこは「閉じた場所」、これは文字でしか表現できないな、と面白く読ませて頂きました。
(2)最後の一行は必要なのでしょうか。
(3)非常に引き込まれるつくりだが、少し突き放された感もある。
39.8277 : 詩の日めくり 二〇一四年十一月一日─三十一日 田中宏輔 ('15/09/01 00:00:18 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_471_8277p
(1)これだけの長さしっかりと詩情を保っているのはすごい。ただ、それ以上の何かはまだ感じられない。
(2)11月に31日という括りで世界を変革していく姿勢が非常に魅力的です。
作品の提示の仕方、詩作品の見せ方を毎年、新たな方法で提示し成功させていく作者のアイディアと手腕が光っており詩の新たな地平を開いています。
41.8300 : はてに あ ('15/09/07 03:59:12 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150907_725_8300p
(1)扇動的感情と言語の置き方が上手いと思います。
タイトルもっと、ふさわしいものがあったように思えます。
42.8286 : 雨日宵 GENKOU ('15/09/01 21:52:33 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_547_8286p
(1)韻律の訛を不安定ととるか魅力的と取るかで評価が変わってきそうですね。個人的には、雨のリズム、傘を回すリズムの部分を分かりやすく変えていればな、と感じました。
43.8297 : バックミラー イヤレス芳一 ('15/09/07 00:08:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150907_716_8297p
(1)「ポエム」の怖さを裏切りと粗さで表出できています。エンタメ作品としては、とりわけ優れているのかどうかは分かりませんが、
作品の印象は、はっきりと残りました
(2)物語は好き。最後のほうはなんだか意外。
(3)とっても面白かったのですが、この作品だけ取り出してみた時にラストどう取っていいのか……。作品集に入っていたら、そういうことねうふふ、と思えるのかもしれませんね。
44.8296 : 詩の日めくり 二〇一四年十二月一日─三十一日 田中宏輔 ('15/09/07 00:03:08 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150907_715_8296p
(1)長さに少し疲れてしまった。それを補うだけの熱量があったりなかったり。
(2)12月という年の最後を締めくくり更に新たなる年へ身を、詩を開いていく様相が読み手を詩情の高い位置へと引き上げていきます。
こういう言葉の組み立て方、見せ方があったのかと驚かされます。
45.8289 : (無題) やかもち ('15/09/02 20:29:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150902_585_8289p
(1)怒りと諦観が素晴らしく伸びあがっています。
その情感が綴りの合間に相乗効果を生み出していくと、もっと良かったのかなと。
46.8295 : Aug. 28 アルフ・O ('15/09/05 14:35:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150905_666_8295p
(1)どこまでも軽い語り口の中で突然、隠れキリシタンの用語が出てくると一気に深遠さが増し広がりが生まれます。
最後も余韻を残しながら切れがあります。
素晴らしいのではないでしょうか。ただ作者が狙ってやったのか偶然性で生まれた作品なのかが分かりませんでした。
あと作者の作品を何作品か読んでいきたいです。
47.8291 : 枷 ねむのき ('15/09/03 06:34:05 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150903_603_8291p
(1)うまくまとまっていて、響きもいい。
(2)うまくまとまっています。しかし、それぞれの言葉の連なりが既存のイメージから脱却していないように思います。
独自の比喩を探した方が良いのではないか、と思いました。
作者は言葉さがし以外の面は実にうまいものを持っていると思います。
(3)三連目がすごい。それ以外はすこしつきすぎな印象もありましたが。
48.8288 : #02 田中恭平 ('15/09/02 18:07:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150902_581_8288p
(1)面白くなりそうなものを内包しています。単語の重複が多いことと説明的になりすぎていることが、
その面白さを削いでいないか気になるところです。
もっと良い作品になる気がします。
(2)「ゴーヤ」は繰り返されると心地よい言葉、それだけでも成功。
49.8284 : 雨上がりの庭で 鮎 ('15/09/01 15:33:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_509_8284p
(1)夢パート、改行が多すぎるように感じました。はじめと終わりでしっかりと手触りは出せているように思います。
(2)情景も展開もいい。メリハリが気持ちいい。
(3)蛇は実に詩的な素材です。だからこそ難しい題材です。
尻尾の切り離されたイメージとそれを食んでいくイメージは新鮮でした。
ただ、それを活かしきれていない余白の使い方など推敲の余地が多く残されているように思われます。
蛇ではなかったら、もっと詩として成立していった内実のようにも感じました。
中核の蛇が扱うには、やはり大きすぎるのではないでしょうか。
50.8280 : 絶対納豆 蛾兆ボルカ ('15/09/01 07:13:38 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_490_8280p
(1)個人的には「ウラー」は好き。ただ、深みはない。
(2)「絶対納豆」というものが思想を携えた説明的文章をも内包していて上手く機能しているように思えました。
しかし最後に向かっての失速感は再考する必要があるように思えます。
最後の叫びにこだわらなくてもよかったのではないでしょうか。
(3)面白かったです。
51.8290 : ゆるい給えや あ ('15/09/03 02:57:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150903_598_8290p
(1)最後二行の効果が十分すぎるほどの詩情を放っています。
そう考えると前半もう一歩かもしれません。
52.8287 : 静物 zero ('15/09/02 05:25:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150902_558_8287p
(1)よくまとまっている。言葉に対して、自信があるように感じた。
(2)使用されている言語が手垢のついたもののはずなのに息吹が吹き込まれていて作者のものとして昇華されています。
筆致や構成、すべてが書きつくされた領域で新たに作者の手で作品化していくこと、
非常に難解なことをこなしていて、
見事としか言いようがありません。
この作品を今、書くということの挑戦が非常に刺激的に働いていることへと驚きを隠せません。
53.8278 : ぼくがさかなだったころ イヤレス芳一 ('15/09/01 00:01:49 *6)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_472_8278p
(1)掲示板投稿後の推敲数が多いと評価がどうしても下がってしまいます。
(2)ダサさと悲哀が人間を創り上げていきます。鏡のように不快さを感じる呼応が深度を増していました。
55.8282 : ミリンダ/メリンバ atsuchan69 ('15/09/01 09:05:20) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150901_494_8282p
(1)作者の幅広い作風の中の一作として読んでいく場合、一掬の清涼感を持った作品として捉えることが出来るとは思います。
一作品だけの作品からの力を考えると後半になるに連れて童謡的な典型的な展開に陥り過ぎていないか、
それは初連を包むだけの力があるのか疑問に思うところもありました。
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