11478 : 公園 イロキセイゴ ('19/09/30 23:15:43)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190930_279_11478p
(一)跳躍が面白くある。イマージュの連想が一つの芯を持つと、詩的幅を持つと思う。
(一)出だしからしばらくとても良いと思うのですが、途中から文章になりすぎている部分がパンチを弱めてしまったのか。完全に意味不明にするというのではなく、含蓄があって尚且つ筆者の使う独特な言葉の選び方とバランスが取れていると良いと思います。
11471 : 清水のあるところ 山人 ('19/09/28 05:55:49)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190928_226_11471p
(一)フキの葉を器に清水を飲むシーンなど、描写が実に巧みで温度や匂いや味がそのまま伝わってくる。優れた散文詩だが、最後に物足りなさを感じた。
(一)重厚感があり、生活の泥くさい部分を美しさへ焦点化していく。最後の収まりを意識し過ぎた部分が、急に思える。
(一)描写が泥臭さがあり、とても上手い。初連と最終連の差は、作者も気付いていると思うが再考が必要だと思う。
11474 : 期待 右左 ('19/09/30 08:18:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190930_252_11474p
(一)二行詩の部位は、非常に面白い。タイトルが凡庸になっている。
(一)これが同じテーマもしくは世界観の連作の一部などであればまた意味合いが異なって来るとおもいますが、この作品だけの場合は断片的であるため、物足りなさがあります。
11477 : フレア まひる ('19/09/30 21:09:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190930_270_11477p
(一)言葉選びが、まだまだ甘く感じる。研ぎ澄まされた感性はあるので勿体ない。
(一)瑞々しさがある。ここから、どのように作品が展開していくか気になる。
(一)感情的になった部分が先に来て、ここが目立つ部分でもありますが、詩を稚拙な印象にしてしまっている箇所でもあります。正直な心情の吐露は胸を打つところもありますので、導入や感情の言葉がどうにかできないかと悩みます。
11476 : 最後の最期 曇天十也 ('19/09/30 21:05:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190930_268_11476p
(一)最終連など良いところが多いのだが、「ナイフ」や「呪い」といった言葉選びの平凡さが惜しい。
(一)説明的な部位が続くことが残念に思えた。ただし最後の連が惹きつけられる。
(一)良いフレーズもあり、もっと良くできそうなフレーズもあります。無意識か、意識的にか、文章を整えようとした箇所があり、ここのところで情感が損なわれてしまっている可能性があります。
11470 : 私たちの小さな戦争 左部右人 ('19/09/28 02:48:58)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190928_224_11470p
(一)最初から最後まで一気に読まされた。技巧的にも非の打ち所がない。詩を書くこと、生きるということ、そして両者の関わりなどについて考えさせられた。
(一)隠喩的な作品である。この文章の動きが、もっと躍動的であったり比喩を飛ばしていっても良いと思いました。
(一)工夫が、随所に見られる。読ませる工夫と、そこからの綴りが上手い。連毎、工夫以外の言葉の綴りに意識を集中させていくと面白さは増すと思う。
(一)情熱的であり、人についても語れており、語りたい気持ちが溢れる筆致を評価いたします。
11475 : 白い棟の群れで 鈴木歯車 ('19/09/30 11:00:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190930_256_11475p
(一)読んでいると言葉の美しさが心に染みてくるのを感じる。透明感のある視覚的イメージが迫ってくる。詩という物の力と可能性を証明している傑作。
(一)文章の構成に視覚的な美しさもあり、後半へと繋がっていく感覚が圧巻である。第一連を、より強度の高い言葉から始めると傑作になるかもしれない。
(一)言語の揺蕩う結晶化が美として作用している。改行や空白の部位にセンスが光る。
11453 : 終活 ネン ('19/09/14 20:17:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190914_080_11453p
(一)タイトルと内容がマッチしており色々と考えさせられる作品。ただ最終連が弱い。
(一)言葉の平易さが、音を整えていくが詩的抒情を少なくしている。一語で良いので硬質な言葉があるとアクセントが付くのではないか。「終活」という言葉は面白いと思う。
11468 : mother of all scale アンダンテ ('19/09/27 15:29:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190927_191_11468p
(一)短詩の中では一際、目を引く作品である。小さな裏切りが、たくさんある。
11463 : 列車 たこ吉(たこ) ('19/09/20 01:30:50 *7)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190920_134_11463p
(一)語彙の少なさと平易さが、そのまま詩の少なさに繋がっているため注意する必要がある。
(一)時刻表のような書き方をしている部分がとても印象的でイマジネーションに火をつけます。ここをもっと活用すると他の部分の詩として書かれた言葉よりも人を刺激する存在感が出るのではないかと感じる着想でした。
11473 : うそ よんじゅう ('19/09/28 22:43:38)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190928_242_11473p
(一)詩作品そして一定のレベルはクリアしていると感じる。ただ最終連の繰り返しなど技巧的な部分をもう少し工夫してほしい。
(一)初連が一番、良いと思う。そのため全体を押し上げている。タイトルは、このままで良いのだろうか。
(一)上手さを感じる。センスもある。タイトルや最終行など何故わざとのように、低い場所へと進んでいるのかが謎である。
(一)元来文章を書くことが上手な方であると思います。意味がわからなくても読ませる力があります。内容をもっと濃くして良かったのでは無いかと思います。
11455 : 星と傘 まひる ('19/09/16 04:37:45 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190916_095_11455p
(一)萩尾望都の「フレア・スター・ペティコート」を連想する内容で期待したのだが、彼女の言葉が予想の範囲内だったのが残念。それ以外の詩的イメージは実に良い。
(一)中盤の飛躍の在り方が、面白い。収集がついていない部分が面白いので、これからどうなるのか気になる。
(一)海外の文学を感じるような文体は良いですが、共感を呼び起こすほどかというとそうでもありません。話の場面の設定と、セリフが表していることの調和が取れているともっと引き込めたのでは無いかと思います。
11469 : Fanfare stomps and landslides will occur アルフ・O ('19/09/27 22:41:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190927_203_11469p
(一)英語と日本語の部分が途中から乖離していくのが面白い。ただ詩としては物足りなさを感じる。
(一)多言語で作成していくことによって高め合っているかどうか判断が非常に難しい。日本語部位は、平易で足りないように思えた。
(一)英語の部分が効果的であるかないか判断がつきませんが、味付けとして有用な部分もあるのかな、と選考しながらも迷いがありました。日本語だけであっても海外のロックバンドの歌詞カードを読んだ時のような雰囲気があり、ブラックな雰囲気はもっとウィットの富んだものになるととても良いのでは無いかと思います。
11458 : Blue moment 鴉 ('19/09/17 16:03:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190917_105_11458p
(一)イメージの飛躍が豪快で読んでいて楽しくなる。こういう手法はパーツ選びを間違えると悲惨なことになるが、この作品に関してはまったく危なげがなかった。
(一)一連目から抜群に上手い。技巧へと丁寧に乗りながら、自分自身の単語現出を探究していっている。
(一)一連目好きでした。進むにつれて別物なのかと感じるようになってきました。全体的な文字の並びはおしゃれに整っていて、元々の文章の成立させ方も個性的です。
11454 : 目の前に、僕と私 黒羽 黎斗 ('19/09/14 21:47:03) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190914_083_11454p
(一)もう少し削れる部分があるのではないだろうか。最終連が良いだけにそこへ至る道筋を整理してほしかった。
(一)初連の熱が、突き放している部分もあり最後まで読み手を引っ張っていく。最後の二行は、もっと質量ともに上へ行けそうである。
(一)言葉の選び方が非常に丁寧で組み合わせももう基本的に通常よりも上手くできる方であると思います。読み手への開示と対峙の方向性を模索して工夫するとまたかなり上達されるのでは無いかという予感がします。
11465 : 観覧車&メリーゴーラウンド 白犬 ('19/09/23 00:43:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190923_156_11465p
(一)正直、読む人を選ぶ作品だと思う。犬とか凛として時雨とかが好きな人には、たまらない世界だろう。混沌と猥雑さの中に光る美学を感じる。
(一)インパクトのある綴りが、断絶している分節と結合していこうとする力の中で独自の世界を獲得していく。
(一)最初のインパクトが最後まで意識を続けさせていく。細断された言語の在り方が印象的。その上で、もっと先へと行ける可能性を秘めていると思う。
(一)頑張って残酷にしたところに引っ掛かりがあります。言葉のバランスと響きとリズムが表現をしたいことと合致していて素敵です。何を表しているのかわからずとも味わいの出せる箇所というのが見当たります。ここが行ければ元々印象の強い作品であるため、もっと読みがいのあるものにできると思います。
11464 : ひかりのこ 鈴木歯車 ('19/09/20 10:53:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190920_136_11464p
(一)「横断歩道をきちんと渡って 戦争に行ったっきりの」という部分に作者の才能を感じる。ただ最終連が弱い。特に「生まれ変わって」の次に「しらむ空にむかって」という繋ぎ方はリズムを崩してしまっていると思う。
(一)上手く現代性を示唆しながら編まれている。最後の文章、終わりを意識しすぎていて広がりが足りない。
(一)テーマが名もなき人が命を落としたときに名前ではなく数字として計上されてしまうところに世間の冷たさを感じるというものになっています。一連で惹きつける力がもっとあると思います。削いだり入れ替えるところを作って磨くなど、発見の仕方が大変良いと思いますので、磨けると思います。
11457 : 九月三日に 朝顔 ('19/09/16 18:36:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190916_098_11457p
(一)凝集されている情報が、作品として形となっている。更なる一歩を踏み出せそう。
11467 : 処女懐胎 鷹枕可 ('19/09/23 03:13:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190923_161_11467p
(一)このスタイルで書き続けるだけでかなりの技量を必要とするだろう。作者独自の世界はこの作品でも健在で、重厚かつ美的センス溢れる物語を構築している。
(一)漢字の凝集した作品であり、作者独自の世界観を存分に発揮している。最後まで、集中力を続けさせていく技術が兼ね備えられている。
(一)世界の中にある凝集性を打ち出していく在り方は、情感を沸騰させていく。唯一とも言える独自の在り方と追求に目を奪われる。
(一)社会的メッセージをせずにそれを感じさせるということは適わないものかと考えていました。無理に熟語に置き換えて短くしている大切なイメージなどは無いか、そのあたりを端的に心や感覚で読み解くことが難しい内容です。
11461 : 夏のはらわた 山人 ('19/09/17 23:00:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190917_113_11461p
(一)連毎の良さと、一つの作品としての良さが一致していない。
(一)二連目素敵です。全体的には露骨であったり、不自然さを感じる箇所もあります。そういった部分の出て来る箇所が違うと驚きの違いがあったりもするのかもしれません。
11462 : 雲上館 遺された殴り書き 帆場蔵人 ('19/09/18 02:38:07)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190918_118_11462p
(一)クローズド・ミステリーの要素を盛り込んだユニークな作品。連毎の面白みに欠けていることが勿体なく思える。
(一)タイトルが面白いです。内容は閉じこもって閉鎖的になること=外部を締め出してしまうことの恐ろしさが書かれていると思うのですが、ここに記されていることの背後にあるひっそりとした怒りのようなものを、もっと如実に出来ないか、考えさせられます。
11456 : 湖畔にて いまり ('19/09/16 09:16:33) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190916_097_11456p
(一)最後の二連は、必要だったのであろうか。そこが無ければ良質であり、作品として高い位置にあったのではないか。
(一)カラーがはっきりしているため、好みの方もいらっしゃるかもしれません。言葉によるキャラクター設定がはっきりしているためか、生身の部分が感じられにくい言葉の綴りになっていて、自然さの逆を行っています。
11460 : 実況Take5 ゆうみ ('19/09/17 21:30:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190917_110_11460p
(一)面白い跳ねていく言葉の中であるが、連の摩擦が起こっていないように思える。
(一)よくある様子を再現してあるかも知れませんが、目の付け所と、言葉に普段するほどでも無いと人が思いがちなところを砕けた表現で伝えてあり、コミカルでもあり、何を言っているかわからないような大切なことを言っているような面白さがあります。
11426 : さびしさに 水漏綾 ('19/09/02 00:54:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190902_839_11426p
(一)哀愁が漂っている。詩に関して、甘さが今回は目立った。
(一)出だしの掴み方の部分ですが、受容的よりも自分印象で言葉が始まって良かったかも知れません。全体的に上手で不自然さを感じる箇所もなく、最終は言い得ている感もありますので、もっと凝らして引き寄せられる作品だと思います。
11435 : あなたの水の眼 ゴロキ ('19/09/03 19:42:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190903_867_11435p
(一)薄めていった文体の淡さが光っている。適度な濁点が、あった方が映えるのかもしれない。
(一)何故か集中していないか、文章に出てくる単語には統一感があるにもかかわらず、言葉の激しさ程には心臓に食い込んで来るまでには行かない苦しさを感じます。
11445 : 散乱 曇天十也 ('19/09/07 07:31:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190907_951_11445p
(一)この作品は、もっと量的な部位を考えていった方が面白みを増したと思う。面白いだけに少なさと詩情の足りなさが直結していることが、やはり勿体ない。
(一)すごく惜しいところで外しているのではないか。真っ直ぐに行ってよかった部分とひねって良かった部分が微妙に食い違っていてもどかしいような気がします。
11446 : 負の光輪。 田中宏輔 ('19/09/09 00:01:55 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190909_971_11446p
(一)この作品は20年以上前にSF小説として発表されたものらしい。従ってこれを詩作品とすべきかどうか個人的には疑問である。ただ文学作品としての完成度が高く、主人公の罪悪感とそこからの解放は「エクソシスト」を読み終えた時の感動を思い出させた。
(一)圧巻である。引用部位も含めて作品の輝きが、これほどまでに放たれる在り方に芸術が持つ未来の光を見た。
11452 : ベール 霜田明 ('19/09/13 21:00:22 *7)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190913_069_11452p
(一)三連目の良質さが、さらなるものを求めてしまう。前2連での重量が、もっと高められそうだ。
(一)「ひとが身体に結び付けられてしまう」様子が言葉になって出てこないかという試みを繰り返し、実践して下さったならば、それは本当に面白くいものになるであろうと期待しています。
11434 : 激しい雨がふる 他二編 田中恭平 ('19/09/03 18:13:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190903_865_11434p
(一)終わりにかけて、どんどんと良くなり情感が溢れていく。最初の連から、最初の作品から言葉と人間を打ち出せていたら作中での高まりは違ったものとなっていたのではないか。
(一)言葉は平易で読みやすいのですがインパクトとしては弱くなっているようです。これは意味の広い言葉が多い所為でぼやけた部分があるのではないかと思います。
11449 : (無題) gokigenhonpo ('19/09/10 02:36:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190910_003_11449p
(一)概念が舞っている。
(一)寧ろこの空白よりも、お経のように仕上げてしまった方が、読み物としては面白かったかもしれません。覚悟のようなものを感じられますので、それをエネルギッシュに、エネルギー自体が行から滲み出るようにまだ出来るのでは無いか。
11447 : 過ぎ去りし夏の夜 「琵琶湖疎水趨勢詩會」 北 ('19/09/09 19:46:08 *26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190909_987_11447p
(一)Wikipediaのハイパーリンクが、作品に馴染んでいるのかどうか判断が難しい。作品の中で、前半の部位が高い位置にあるため、そこを回収していく詩情を後半に綴り上げていくと傑作になるのかもしれない。
(一)難しいものが好きな人は言葉だけでも喜びそうな作品ですが、読み込むことが出来ず、掴み所を逃しました。解説の部分は力の入っていない感じで好ましく読めました。
11451 : バルバラと二つの窓 鷹枕可 ('19/09/10 22:17:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190910_018_11451p
(一)二連目に入るまでの流れや、二連目の内実から一気にトーンダウンしてしまったと思う。
11450 : 君と揺れていたい いまり ('19/09/10 18:52:25) [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190910_011_11450p
(一)緩やかな言葉で、綴られている恋愛の言葉。集中して掘り下げた部位が、文字だけの中にあるとテキストとして立ってくると思う。
(一)あともう少し、気持ちや描写を掘り下げてみると頷く人も多い作品になると感じます。
11440 : This Is My Truth.zip アルフ・O ('19/09/04 22:26:38)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190904_902_11440p
(一)怨念に満ちている言葉が強く響いている。タイトルとの相性も良い。
(一)現実に発すると喧嘩になってしまうような台詞ですが、詩として書くことによって誰かに言っているのではなく表現として捉えてもらえるという塩梅を心得た上で書かれているのではないかと感じます。良いところに着目していると思いました。
11448 : シャングリラから出た復活の勅令 海日秋斗 ('19/09/09 20:36:59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190909_988_11448p
(一)破砕していく断片化された言葉が、不可思議な重力を持つ。
(一)「人は本当にわかってるときしかわかることはできないこともわかる」ということをわかっている人も意外にいることもわかる。と言いたくなるくらいにここのインパクトは強いです。全体がこのくらいに的を得てなおかつややこしければ、人に見せる意義も生まれそうです。
11430 : 僕らはみんな(僕だけ)(誰も) 蒼井椛 ('19/09/02 22:17:32 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190902_846_11430p
(一)続いていく思考と過渡期のものが綴りとして、きちんと現出している。ここからという感覚もある。書き続けて欲しい。
(一)逆説の繰り返しが理論武装と人に攻め入らせない体制を整えようとする熱につながっており、正しいも誤りも好き嫌いも除いて考えれば人の取りがちな一つの姿勢としてよく表れていると思います。
11442 : でたらめ よんじゅう ('19/09/05 21:00:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190905_926_11442p
(一)音が綺麗に流れている。言葉の跳躍が面白いので、タイトルの「でたらめ」が削いでいると思う。
(一)良いフレーズはあるのですが、情感の勢いの良さにつながっているかというとそこまでは繋がっていないため、この作品はもっと勢いあって良かったのでは無いかと感じます。
11443 : あの夜 いけだうし。 ('19/09/05 22:58:04 *2) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190905_930_11443p
(一)言葉への真摯な姿勢が見えている。非常に真っ直ぐである。ここから表現へと、どのように消化していけるか楽しみに思う。
(一)「つまり、なりふりかまったのだ。」という一文が非常に良いため、このくらいの開示的なものが連続すると凄いことになるのでは無いかという予感がします。最後の一文も率直で良いです。
11428 : 不実の詩 霜田明 ('19/09/02 08:39:38 *11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190902_842_11428p
(一)詩の中で詩を語ることは、本当に難しいことだと改めて思わさせられる作品である。「不実」に込められている情感を、真っ直ぐ出しているために困難な作品となっているのではないか。
(一)理論になってしまってはいますが、非常に人の態度というものを真面目に観察して、鋭い目線を持っていると思います。文章で自身をもっとぶっちゃけてしまうとその鋭さが財産になってくるのでは無いか。
11437 : 夜の夢 atsuchan69 ('19/09/03 22:22:02) [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20190903_871_11437p
(一)懐かしい童話を読んでいるような気持ちになる作品。ただ構成からある程度のオチが見えてしまう。読み手の予想を覆す意外性を獲得できていないと感じた。
(一)生死を叩いていく構成が、効きすぎているように感じる。
(一)表現の重複がときに面白いですが、印象があまりに重複して読み手を退屈させる危険も孕んでおり、効果的でない部分もあります。リアリティのある文章がこの中に組み込まれているとぐんと面白いのでは無いでしょうか。
11444 : 背広の男 ネン ('19/09/06 22:21:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190906_947_11444p
(一)悲しさや怒りが、きちんと書けているが習作に留まっているように思える。
(一)もっとイメージを強烈に打ち出して行くことで昇華できる言葉がたくさん含まれた文章だと思います。
11441 : スペアタイヤ 南雲 安晴 ('19/09/05 19:47:54 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190905_921_11441p
(一)スペアタイヤがメインからスペアになった経緯を寓話形式で読ませるのが面白い。途中で息切れしそうな部分もあるが、まとめの上手さとアイデアを評価したい。
(一)寓意に富んでいて分かりやすい。もう少し、複雑化していても読者はついて来れると思った。
(一)冗長になっている部分もありはしますが、三連目まで光る描写がきちんと入っていたために、語りの部分に入っても読むことができました。内容も客観的に人を頷かせるものがありました。
11432 : 母参道 北 ('19/09/03 03:55:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190903_854_11432p
(一)物心つく前に自分を捨て、今は生きているのかもわからない母親に対する語り手の複雑な思いと、祈りにも似た諦念が心を打つ。おそらくは「参道」と「産道」をかけているのであろうが、生と死の交差する道は人生の道そのものでもあると感じた。
(一)捨てられてしまったことや自身の体にある記憶を、ひとつひとつ単語選びを丁寧に行い情感を昇華させていく作品として作り上げている。感慨を持って差し出された作品の大きさが、広がりを持って羽ばたいていく。非常に心に残った作品。
(一)お母さんは産んでも産まなくてもお母さんという感じがすればそれはお母さんなのだというような、母性そのものをお母さんと呼ぶために、言葉を尽くされているような捉え方をすると非常に面白い作品であると思います。
11424 : 2019年8月6日、朝。 田中宏輔 ('19/09/02 00:01:46)
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(一)「小鳥たち」という単語だけでも何気なく空気感があり、これだけでも力があることは判りますが、足りているかといえば足りない気持ちがあります。
11439 : 立秋 朝顔 ('19/09/04 08:05:27)
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(一)秋の日常をシンプルな言葉で描いた佳作。洗濯物を畳むように心の中へしまい込まれていく想い出たち。ベテランの力量を感じるが、タイトルと「鱗雲」はどちらかを違う表現にしてほしかった。
(一)写生が為されており、心情の挟み込みと余韻が風雅である。
(一)動作の説明部分から情感をなくし、洋服などではなくて「想い出」という単語を急に出すことで非常に人の心を動かす効果がある書き方をされていると思います。初めからの描写の部分でこの急な言葉の変化の部分まで付き合ってくれる方がいるかというところで、描写を現時点より魅力的にすることは可能であると思います。
11433 : 悲しみの花 コテ ('19/09/03 11:45:05)
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(一)最後が、上手い。初連が読みにくさがあるため再考が必要に思える。作者の成長速度が速いということを感じる作品であった。
(一)もう一つ深く踏み込んだところでこの熱がもっと届きやすくなると思います。難しく語ることで熱だけが残ってしまっている印象です。
11429 : 夏の角 帆場蔵人 ('19/09/02 22:08:45)
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(一)比喩と単語選びが、もう一歩のところがあると思う。描きたいことは、きっちりと描けている。
11438 : ピノキオ gokigenhonpo ('19/09/04 04:43:55)
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(一)一行空けが、果たして効果的であるのかどうかを見極めていく必要があると思う。
(一)結論に深みもあってとても良いところに向かっていると思います。三連目からの勢いが良いですが出だしが弱めなのでこのあたりのアプローチについて考えてみるとより伝わってくるものがあるのかなと思います。
11436 : I love you 鴉 ('19/09/03 19:55:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190903_868_11436p
(一)シュールな絵画を見るような不思議さの中に引き込まれる。短いながら良くまとまっており、最終連の終わり方も見事。
(一)技法に忠実であった在り方から、情感を放出させる在り方へと膨らませていっている。作者の突き放しながら芸術を探究していく信念に惹きつけられる。だからこそ作品も輝いている。
(一)ダリの絵のような空間が言葉によって演出できており、フォルムも素敵です。
11425 : 安らぎの十字架 海日秋斗 ('19/09/02 00:25:34)
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(一)導入の分かりやすさから、細切れな思考の断片へと繋がっていく不可思議な作品である。
長さなどは適切であるか考えても良いかもしれない。
11431 : mother of all scale アンダンテ ('19/09/03 03:25:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20190903_853_11431p
(一)短詩の中でも異彩な魅力がある。無駄が一切ない。
(一)フォルムが美しく、分かりやすい導入から新しい構築世界へと連れて行くことに成功している。何篇か書いていく中で、形態を極めそうな予感に満ちている。
(一)こうすると、どうしても音楽のことが頭に浮かんでしまい、越えられない何かがそこにあるような気持ちがしてきますが、越えられないことはない、まずそのアイデアを試そうとする姿勢が大切なのだとも感じました。