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欠落からではないオルタナティブも全部やられちゃってるんじゃない。例えば、極道で、皆して、構造がどうとか、技巧がだとか、そんなの新しくも何もないじゃないか、と俺はいつも思ったりしてしまうし、例えば、一条さんの作品だとかも俺はやっぱり面白さを感じないんだよ。それなら、もっと才能ある過去の人が何倍もの面白さで書いてしまっているでしょうよ、と。 というよりも、構造や技巧なんていうものの評価の空疎、空虚さに俺は耐えられないだけ。構造や技巧なんてもうすでに個人には根ざしていないし、多くの批評家は環境が作品を生産するとまでいってしまっているじゃない。特殊な空間の中にも、需要や供給、消費の循環はあって、もうそこには、作家という個人が自己反省してかくよりも、その環境において「最適化」されたものが消費されていく、つまりは、「環境」が自己反省している、という恐ろしい転換があるだけ。だからもう、作者は何も考えずに、何を書いても、環境によって生産されてしまう。 また、日本のマルクス主義ですらもすでに何十年も前に、概念的な「闘争」なんてのは嘘っぱちで、実際に闘争が行われている場には土地があり、血が流れている、という方向転換をしていく人たちもいたわけで、でも、結局彼らも失敗していくわけ。また、歴史なんてのはつねに編纂されてきたし、ポストモダン以降の理解では、歴史なんてのは権力やまたは、断続的でありそもそも、「歴史」というものが覆されてきたりもしてるわけでしょう。また、それらは、編纂されていると同時に常に、更新されていってしまう。新しい発見によって、学会の定説が崩されていくのなんてのはよくあることで、もう「個人の生」なんてものがどういうものかすらも僕らには把握すらできない。「個人」は常に単独ではないし、個人の中には常に、それらをぶっ壊す「異質」「異物」を含んでいるし、また、個人の中には計り知れないほどの多くのものが意図的にであれ、そうでないであれ流れ込んできていて、これが僕の「単独性」または「固有のもの」と名指しできるほどのものは果たしてどれだけ残るんだという。 ジオングじゃないが、「偉い人には分からんのですよ」と言いたくなるわ。
海岸草原のみどり はまなすの赤 萌たつ草の焔の中に 風露草のうすもも色 原生花園をぬけると 落ちていくように 空がりょううで ...
高層ビルの屋上にはヘリポートがあるんだと思ってたよ、というアヤコの言葉を遮るように遠くに見える港に夕日が落ちていく。その光がア ...
風の強い夜だ 下弦の月のまわりに 虹色の光の輪を作っていた薄雲が通り過ぎる 窓辺に焼きついた油色の日々が ガラス板から流れ落ち ...
まっすぐな帰り道が見えなくなると 穴という穴からノームが這い出て ら、るほ、ら、ら、るほ、 ダークダークノームダーク。 ...
※詩集『みをつくし』より いとをかしうあはれにはべりしことは、花の色の面白きををとこが摘みとりし事なり。おぼつかなき事ば ...
壁にも 空いた、うすぐらい あることに気づかれず 探せば見つけ出すことができる 半ズボンが壁から抜け出してくる 小学校のひび割 ...
(肌にも削いでいく冷めた朝に わが身をまといながら かすかに聞こえる潮騒をたよりに わたくしたちは 茶色い衣を重ねていき 何 ...
はがれた爪のように 水面に言の葉を散らしていきます 白い光の底として たゆたう ...
そのうしろ背の壁に 白い顔が浮かびあがっている まっすぐ見ている眸に 群れのひとたちの歩き出しに くすむ羽をすぼめている 行 ...
とかげの足音を拾っていくと 「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった 兄さん あれは生き別れの兄さん いいえ 姉さんだった ...
― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり そう呟いて生活を、な 描き続けた。ずっと、ずっと。 まぁ、はっきりと解ったんだ ...
悪魔の子どもが生まれたって、言わないで欲しいんだ。カシミールで毛皮を売っている彼の、その柔らかい頬に浮かんだ笑顔みたいな、そ ...