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俺は、基本的にネットはあんまり重きを置いていない、という点で、ポチ氏と同じかもしれない、というより、好きじゃないんですよ。銀行の振込みやら、友達とのチャットから、この前行った小旅行の写真まで、すべてラップトップのちっこいモニターに集中化することになった結果、どちらかというと生の身体感覚みたいのに「欠落」感を持っている僕としては、この小さな液晶画面から日常の物理性をうまく脱中心化していきたいという気持ちが強いです。それはさておき、ダーザイン氏のいう「歴史」というのはある意味、メディアを通して作られている部分が多いような。それを批判する気は毛頭ないし、ある意味メディアにつかりきった僕らの感覚を、それ自体として作品につなげていく、という路線はありだと思う。注釈をいえば、僕が言っている歴史というのは、もっと個人の生に根ざしたもので、個人的回想の手の届く範疇を、いかに、「土地」や「時間」に根ざしたものとして語らしめるか、という問題意識です。だから、万字の旧炭鉱地帯の光景からインスピレーションを受けるのはもちろん大事でも、そこで根を張って生きた人々や家族と、いわば外側からその「光景」を発見していくプロセスにはかなりのずれが横たわっているわけで。むしろ、大事なのは、書き手なり作品の作り手は、その光景に自分の中に既にあった「何」かを投影しているとうことで、その「何」かを納得した上で書いていくことだと思うのです。それがまあ、ポチさんのいうところの「欠落」の意味かもしれないですし。でも、これは僕自身のスタンスだから、ポチ氏のように、「欠落」がなくては詩が書けないとは、昔思ってたほどには、思わないし、欠落から出発しないオルタナティヴもいくらでもあると思う。これは個人的な趣味ですが、僕は文章を書き出すとどんどん欠落感が広がっていくような気がして、対症療法としては有効じゃないと考えている。それで最近写真をとりだした。ある意味、写真を撮るという行為は、あらゆる芸術メディアのなかで、一番身体的だと思う。このあたりもいずれコラムで書きたいです。
海岸草原のみどり はまなすの赤 萌たつ草の焔の中に 風露草のうすもも色 原生花園をぬけると 落ちていくように 空がりょううで ...
高層ビルの屋上にはヘリポートがあるんだと思ってたよ、というアヤコの言葉を遮るように遠くに見える港に夕日が落ちていく。その光がア ...
風の強い夜だ 下弦の月のまわりに 虹色の光の輪を作っていた薄雲が通り過ぎる 窓辺に焼きついた油色の日々が ガラス板から流れ落ち ...
まっすぐな帰り道が見えなくなると 穴という穴からノームが這い出て ら、るほ、ら、ら、るほ、 ダークダークノームダーク。 ...
※詩集『みをつくし』より いとをかしうあはれにはべりしことは、花の色の面白きををとこが摘みとりし事なり。おぼつかなき事ば ...
壁にも 空いた、うすぐらい あることに気づかれず 探せば見つけ出すことができる 半ズボンが壁から抜け出してくる 小学校のひび割 ...
(肌にも削いでいく冷めた朝に わが身をまといながら かすかに聞こえる潮騒をたよりに わたくしたちは 茶色い衣を重ねていき 何 ...
はがれた爪のように 水面に言の葉を散らしていきます 白い光の底として たゆたう ...
そのうしろ背の壁に 白い顔が浮かびあがっている まっすぐ見ている眸に 群れのひとたちの歩き出しに くすむ羽をすぼめている 行 ...
とかげの足音を拾っていくと 「かげろう」と呼ばれる庭で行き詰まった 兄さん あれは生き別れの兄さん いいえ 姉さんだった ...
― 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり そう呟いて生活を、な 描き続けた。ずっと、ずっと。 まぁ、はっきりと解ったんだ ...
悪魔の子どもが生まれたって、言わないで欲しいんだ。カシミールで毛皮を売っている彼の、その柔らかい頬に浮かんだ笑顔みたいな、そ ...