25.10221 : カラスがコケコッコと鳴いたから 白梅 弥子 ('18/02/02 17:19:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180202_192_10221p
(一)言葉の響き、そして流れがとても良かったです。温度の低い文体も、浮き出るような鳴き声の描写も、心に残ります。
59.10215 : 吐息に赤が混じって終わった 田中恭平 ('18/02/01 09:52:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180201_125_10215p
(一)渇望、寂寥などが詰まった良策だと思います。言葉も過剰ではなく、淡々とした中に突き刺さる個所もあります。
(一)>僕はボクサーパンツ一枚で震えている
不覚にも笑ってしまった。癖になりそう。
5.10271 : 欠片 山人 ('18/02/28 04:40:31 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180228_090_10271p
(一)美しさとはかなさがあり、人生も表されている作品でした。タイトルでもう少し興味をひければ、と思います。
13.10261 : カズオ・イシグロ kaz. ('18/02/19 01:45:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180219_731_10261p
(一)タイトルがなければただのアイデアの一つなのですが、タイトルが美しいです。2017に至る数字が歴史のように感じられる仕掛けがあります。
(一)斬新であるし、どう読むかを読み手に委ねきった潔い作品だと感じる。タイトルと本文の整合性もとても素晴らしい。
21.10260 : 家族八景 紅茶猫 ('18/02/17 22:50:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180217_688_10260p
(一)どれもまとまりがよいです。読んでいて、すっと入ってくるものがあります。
42.10237 : 実母 あおい ('18/02/08 21:22:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180208_349_10237p
(一)「夜になると彼女は、液体により人格を変える」がよいですね。重たく、攻撃的になりがちなテーマを、落ち着いて料理できています。
43.10227 : 流離 田中恭平 ('18/02/05 09:39:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180205_282_10227p
(一)一連目から美しい情景が広がって行くものの、再修練に向かうごとにパワーダウンしてしまっている感が否めない。説明的な直喩をいっそ省いたほうがよかった。
41.10239 : Finnegans Wake 紅茶猫 ('18/02/09 18:07:34 *8)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180209_370_10239p
(一)比喩に頼り過ぎている感が否めない。
47.10219 : angle 完備 ('18/02/01 22:59:28 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180201_144_10219p
(一)第一連で取りました。名づけはよくあるテーマですが、肯定的にとらえる言葉は読んでいて期待感を持たせるものです。第二連から少し散漫で、薄味になっていると感じます。
(一)リアリティに溢れている。一見すると絶望と虚無の様にも見えるが、筆者の生々しい生への希求が節々から一斉に芽吹いて、手当たり次第に喰らおうとしている。
10224 : 陽の埋葬 田中宏輔 ('18/02/05 00:01:46 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180205_274_10224p
(一)こんな作品形式が、あったのかと思わず溜息が出た。現代詩は創作の原点を踏まえながらも既成概念との戦いでもある。新たな作品の在り方をフォルムとしても詩文としても極上のものとして提示しており美しい。感動を覚えている。
10236 : 冬のあいだ あやめ ('18/02/08 16:15:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180208_341_10236p
(一)抜群に上手い。センテンスとは何か単語とは何か、呼吸をする速度で柔らかに伝えてきます。抒情の昇華が技術的にも体感的にも見事に結実されている作品。
(一)抽象的な言語のみで構成され、色彩を感じる強い一遍。
10254 : 生命線 うんち ('18/02/14 03:10:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180214_574_10254p
(一)読み始めの印象から転換していく換骨奪胎感が非常に印象に残ります。賛否両論の残る快作なのではないでしょうか。硬骨な部位と天命をうけながらの言葉の発火が凸凹に迫って来ます。
(一)ふざけた名前からは想像できないほどの筆圧。長いがそれを苦にさせない読みごたえを感じた。
10213 : 陽の埋葬 田中宏輔 ('18/02/01 01:18:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180201_108_10213p
(一)短く新たな世界勧を創出させています。今月の二作品どちらも良質です。
(一)文句のつけようがなく美しい。
50.10226 : (無題) ねむのき ('18/02/05 01:04:12)◎
URI: bungoku.jp/ebbs/20180205_279_10226p
(一)ダリを思わせる瞬間の凝固。静謐な静物であり、空間的。
45.10225 : a dream 白犬 ('18/02/05 00:40:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180205_276_10225p
(一)高い筆力で実存が立ち上がっている。
10249 : 区画 GROWW ('18/02/12 19:42:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180212_499_10249p
(一)配置の一つひとつと音の流れが見事であり作品としての成立が上質な方向で完成されています。描写も美しく繊細。
(一)シンプルとは、多くを語らずとも多くを伝えられることです。素晴らしい。
10246 : 駐車場 ねむのき ('18/02/12 00:59:47 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180212_476_10246p
(一)非常に丁寧で上手い作品である。空白の使用方法を、もう一歩すすめていけそうでもある。他媒体を含めて、どんどん活躍して欲しい。応援したいし尊敬している。
10220 : 光 霜田明 ('18/02/02 09:01:53 *34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180202_168_10220p
(一)綴りが非常に上手く作用していて症状名なども上手く機能しています。最近、流行りの詩形ではなく自分の作品の方向性を追求しており際立っています。小分けにしていく詩文に輝きがありました。
2.10272 : 異邦人 尾田和彦 ('18/02/28 20:53:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180228_098_10272p
(一)非常に主観的な作品である。筆者は本来、客観に徹底できる力があるだけに、これはある意味では冒険なのかもしれないが、詩としての比喩の旨味を殺してしまっている感がどうしても否めない。
10232 : 菌糸 霜田明 ('18/02/06 04:49:33 *80)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180206_302_10232p
(一)「菌糸」という単語から出てくるイマージュを、冷静に紡ぎながら動的に疾走します。抜群に上手い。
(一)読者を積極的に引っ張って行く筆力を感じる。静謐であって深い実体を感じる。リアル溢れる一本。
10252 : 逃走する焦燥 游凪 ('18/02/13 19:18:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180213_541_10252p
(一)非常に上手い作者であるため三連目からの一気に展開していく部位へと、もっと早く入っても良かったのではないか、という印象も抱いた。しかし再読するたびに一連、ニ連の在り方が丁寧に効いていることに気づかされます。
(一)性的なモチーフを無理なく厭味なく自然と盛り込むことが出来ている。女性ならではではないかと感じたが、もうひと押し欲しかった。
10258 : 雪曜日 宮永 ('18/02/17 19:09:16 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180217_682_10258p
(一)比喩を分かりやすく綴っていて、なだらかな残虐性をも透徹していきます。「雪曜日」という分かりやすい言葉から広がる世界が、どこまでも壮大です。自分も、その世界の住人のような。
10244 : 雨を泳ぐ 无 ('18/02/10 23:56:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180210_426_10244p
(一)すこし不思議な世界観が立脚していき死の部位まで非常に掴まれます。勉強になる作品。
10240 : 早朝 長里 無花果 ('18/02/09 18:43:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180209_372_10240p
(一)一行目のフレーズの強さが、なだらかな山を最後まで作り遂げている。
5.10271 : 欠片 山人 ('18/02/28 04:40:31 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180228_090_10271p
(一)皮肉であり自戒でもある感情と中傷の綴りに力を見出します。最後の方が中途半端になっていないかどうか。読後感が悪くても極端に傾けても良いのかもしれません。
(一)美しさと儚さが混然一体となる虚無感。虫の隊列は使い古された比喩に思えるが、敢えて古典的比喩を使った事で効果的だったと思う。
10214 : 青 岡田直樹 ('18/02/01 09:16:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180201_124_10214p
(一)個人という人間が生まれ育ち、どのように歩んできたのかを興味深く熱中して読みました。力のある作品であり長さも気にせず一気に読めます。作品は人間であるという好例。もう少し推敲してみても良かったかもしれない。
10215 : 吐息に赤が混じって終わった 田中恭平 ('18/02/01 09:52:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180201_125_10215p
(一)文章の奥から凄まじく粘度の高い詩への希求が生活と共に発出されています。更なる比喩などを使用し、熱量だけではない何かへと向かえそうです。
2.10272 : 異邦人 尾田和彦 ('18/02/28 20:53:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180228_098_10272p
(一)親しみやすい形態のキャラクターで描かれた皆の物語は、どこまでも深刻でリアルで重い。対比が上手く作用しています。
4.10270 : 彼女の海 白梅 弥子 ('18/02/28 02:43:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180228_089_10270p
(一)細部に雑な部位も目立ちます。しかし再読してしまい更に新たな側面を見つけていける詩の萌芽を提示出来ています。文章を視覚的に眺めていくことも大事かもしれません。どんどん上手くなっていって欲しいです。
10267 : 祖母、の 玄こう ('18/02/24 23:19:53 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180224_060_10267p
(一)端正な作品とは言い難く、武骨である作品ですが壮大です。人間の綺麗では終わらない部分が鬼気迫って提示されています。輝きを持っているので、もう少しだけ推敲しても良いのかもしれません。
(一)詩的情感の濃い一連、生活感の混在する二連、歴史的語り部としての三連。内容としては大変素晴らしいと感じるが、タイトルをつける際に燃え尽きてしまったのだろうか。非常に惜しいと感じた。
10259 : 結ぶ五月の爪先を 郷夏 ('18/02/17 21:35:20) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20180217_684_10259p
(一)しとやかに結ばれていく情感が丁寧に綴られています。作風をタイトルが先に提示していて抒情性を高めていきます。最初の構成の在り方などが、もう一歩工夫があっても良いのかもしれません。
(一)とても丁寧に書かれた純度の高い一遍。読み応えがあった。
10262 : 曇り、空 K.RYUITI ('18/02/20 03:51:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180220_802_10262p
(一)綴られ方が独特の魅力を放っています。ただし素材としていった物事の元が色々と分かってしまったので素直に楽しめなかった部分もありました。
10257 : 絶滅生理 ゼッケン ('18/02/17 14:29:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180217_678_10257p
(一)エンタメを通過した先に合った強度のある作品。不思議な疾走感。
10260 : 家族八景 紅茶猫 ('18/02/17 22:50:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180217_688_10260p
(一)だんだんと、この詩形は完成されてきて成熟されてきました。詩形だけでなく連鎖や重層が膨らむ更なるテクストの圧にしていくと相互作用が、より生まれていくと思います。
10253 : 僕ん家 玄こう ('18/02/13 21:36:38 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180213_548_10253p
(一)形態を変えていく在り方は独自性を放っていますが更に工夫が必要な段階性の作品に思えます。
(一)視覚に徹底した詩。紙面で有れば尚硬度を増すのではないだろうか。
10229 : 宿題 岡田直樹 ('18/02/05 14:37:45)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180205_288_10229p
(一)簡単な綴りで、だんだんと深淵なものが分かってくる構成の立ち上がりに情感を持ちます。作品世界が真似できそうで出来ない部位にあり、読み込んでしまうことに襟を正させられます。
3.10273 : せごどん イロキセイゴ ('18/02/28 23:37:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180228_106_10273p
(一)悪くないため中盤が、もう少し先へ行けたのではないか、と悔やまれます。
(一)歴史(ヒット中の大河ドラマ)を盛り込んで来るあたり生きたリアリティを感じるものの、想像の域を出ず失速してしまったように思われる。
10268 : ベス イロキセイゴ ('18/02/24 23:44:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180224_061_10268p
(一)面白い展開が夢のように進んでいきます。なだらかな文章の流れを他方面からも捉えると更に良い作品となるかもしれません。
(一)(走る)は蛇足だと思う。
10265 : ベルギーチョコレートケーキ 傘花 ('18/02/22 01:47:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180222_913_10265p
(一)習作として良い作品です。描写と比喩の結合が非常に素直で上手いです。ただ敢えての「ような」を削っていく努力など必要かもしれません。
10221 : カラスがコケコッコと鳴いたから 白梅 弥子 ('18/02/02 17:19:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180202_192_10221p
(一)粗削りでありながらリーダビりティが非常に高い位置にある。そして比喩も効いている。比喩を、もう一歩もっと誰も使ったことがないような素材・生物の呼称から持って来ても良いのかもしれない。書き始めた時の独特の熱量が良い方向で加速しているので、これからも書き続けて傑作ばかりを書く日に到達する時を見届けていきたい。って
10233 : 彼についての考察と傷痕 黒曜あかる ('18/02/06 20:40:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180206_311_10233p
(一)誠実に対象に向かい作品化されています。切なく構成されているのでタイトルで全てを言い切ってしまっているのが勿体ないと思います。
54.10216 : 二月 奇偶 ('18/02/01 10:19:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180201_127_10216p
(一)シュルレアリスム的作品。もう一段階沈んだ不条理をくみ上げて欲しかった。続きが気になる。
46.10218 : 切断 游凪 ('18/02/01 14:14:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180201_135_10218p
(一)比喩に意識を集中し過ぎたのか、リアリティという一点で入りこめなかったのかもしれない。惜しいが相変わらず筆力は高い。
10235 : どうしようもない 北 ('18/02/07 18:08:45 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180207_329_10235p
(一)独自性を持っていることが作者の魅力です。今回は、それが少し薄まっています。
10248 : 机上 あおい ('18/02/12 11:29:57) [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20180212_486_10248p
(一)最終連が惜しいです。
(一)無駄な装飾が無く、シンプルでいて奥深い。詩を発見する瞬間という上質な抒情詩と感じた。
35.10241 : 土地の血 鷹枕可 ('18/02/09 22:05:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180209_378_10241p
(一)狙いすぎてどうにもわざとらしさが抜けない。
14.10262 : 曇り、空 K.RYUITI ('18/02/20 03:51:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180220_802_10262p
(一)全体的にオノマトペに意識を向けられた作品であるとは感じるが、それが説明的になり過ぎてしまい没頭する前に置いていかれてしまう。
10212 : 三角コーナーのナプキン(告別) lalita ('18/02/01 00:10:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180201_103_10212p
(一)作者が割合まともな作品を書いていることに驚きを隠せません。もう一歩、整えていき狂気との境を突いていけそうです。
10264 : 魔法が呪詛に変わるとき 山井治 ('18/02/21 23:21:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180221_908_10264p
(一)悪くない。綴りの方法と音韻の流れが心地よく作品としての強度を発していきそうです。とても強い作風です。そのためタイトルと一行目と最終行の3回に渡って同じ綴りを使っていることが気になります。
10256 : (無題) シリュウ ('18/02/15 17:20:01)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180215_621_10256p
(一)内容などは非常に粗いが今までの作り込まれた詩作品と違い作者に触れた気がした。作品とは呼べないかもしれないが書かなければいけなかったのだろうと思いはした。