文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

5月分月間選考雑感(スタッフ)

2017-07-17 (月) 22:15 by 文学極道スタッフ

※(スタッフ数名が地震被災中のため作業に遅れが生じています。ご了承ください。)

9625 : 内向き世界  goat ('17/05/18 13:55:59 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170518_011_9625p
(一)日常のようでそうでない、不思議な世界です。余韻が楽しい作品でした。
(一) 文章の流れも綺麗で文句なく面白い。ただしタイトルとのアンバランスは狙っているとはいえ疑問が残った。

9640 : 狂気  永井 ('17/05/26 13:21:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170526_388_9640p
(一)よくある空想、と言ってしまえばそうなのですが、書き方が非常に良いです。余分な飾りを付けず、視点もしっかりしたまま書かれていて、読み進めていくのが楽しかったです。

9594 : ゲーテ時代  芦野 夕狩 ('17/05/06 01:05:07)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170506_502_9594p
(一)とても美しくまとまっています。ただ、そこから訴えかけてくる力は少し足りません。美しさだけを追求するなら、もっと先があると思います。

9583 : 希望灯  田中恭平 ('17/05/01 09:21:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170501_391_9583p
(一)ちょうどいい倒錯、といった感じです。

9603 : タバコ  maracas ('17/05/08 23:11:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170508_630_9603p
(一)悪い方に期待を裏切られました。このオチでは作品としての完成度が低いです。

33.9620 : (笑)  kaz. ('17/05/17 04:15:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170517_970_9620p
(一)今回のカズさんは問答無用な勢いがありました。好きです。詩的言語で殴られて頭ガーンです。

28.9613 : 孤独を固めたらゼリー  鞠ちゃん ('17/05/10 22:53:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170510_695_9613p
(一)最後まで瑞々しい果物をしゃぶっている気持ちで読めました。
べちゃべちゃになっても気にしない。小学校の夏休みに、色の褪せたワンピースからにゅっと四肢を伸ばした褐色の肌をした女の子に戻れたのです。

8.9598 : 全行引用による自伝詩。  田中宏輔 ('17/05/08 00:01:16 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170508_602_9598p
(一)作者をインターフェースにして発していく言語と世界の再構成の在り方が見事。続けていく体力も含めて圧倒されてしまう。
(一)完成度の高さは理解できます。ただ、何分個人的にはお腹いっぱいな気がしております。 自伝詩なので作品の途中、なのでしょうけれど。個人的にはこれは田中さん個人のブログでの発表でもよいのではないかと思っております。半年間読んでまいりましたが、これは恐らくいつまでも続きますし、それを考えるとこの先の変化や進化が見込めません。「編集がお上手」「沢山本を読まれましたね」という感想なのです。
(一)続けることの困難さも、それに打ち勝つ忍耐も、作者への評価として私も持っております。それがすごくジレンマにもなりますが。

30.9609 : ペテルナモヒシカ  atsuchan69 ('17/05/10 08:23:40)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170510_664_9609p
(一)くそう、悔しい、ぐぬぬぬぬっ。
推してしまわざるを得ないです。非現実的な表皮を装い、現実の血を流しているのです。
リアルタイムな肉と肉。たまらないです。

58.9601 : 勤勉  霜田明 ('17/05/08 14:57:03 *47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170508_621_9601p
(一)日常を切り取ったような詩には懐疑的なところをずっと感じているのですが、この作品は大変よく磨かれていると思います。詩的表現に必要なことは情景を美しく、鮮やかに描く事でなく、匂いや光を感じた時に、きゅっと心臓を動かす魂のエネルギーなのかもしれませんね。
勉強になりました。

7.9644 : 伝令者  鷹枕可 ('17/05/27 22:19:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170527_423_9644p
(一)戦争をモチーフにしており、その時代に沿った漢字を使われているのでしょうが、どうにも平仮名の隣に並ぶと使われている漢字が「流麗」に見えてしまってパワーダウンしてしまう印象が強かったです。

16.9635 : マジック・バス  无 ('17/05/23 12:05:53)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170523_260_9635p
(一)夢のように不条理。水のように歪む。超現実的な世界。素敵ですねー。
(一)夢の感覚を渡しながら上手に展開していく。最後オヤジギャグになっているところに気づいた時に、やられた、と思った。

34.9623 : 虫籠  おでん ('17/05/18 08:59:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170518_994_9623p
(一)しんぷる、いず、べすと。

42.9606 : 垂れ  北 ('17/05/10 00:14:13 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170510_653_9606p
(一)縦になれば綺麗なのに、横書きの媒体ということを無視しちゃだめだと思います。これじゃ垂れてないのです。

8.9598 : 全行引用による自伝詩。  田中宏輔 ('17/05/08 00:01:16 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170508_602_9598p
(一)ラファティが来る後半に圧倒されてしまった。凄い。

23.9630 : 五月に、潜水する           朝顔 ('17/05/22 11:05:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170522_181_9630p
(一)とてつもない詩の力。生々しさと、それを超えるだけの内観の詩がある。実存がある。
生きていく痛みが見事に描かれている。

46.9581 : 蒼ざめし  北 ('17/05/01 00:12:28 *19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170501_382_9581p
(一)作者が、きっちりとやりたいことを出来ている。書ききっている。
いろいろと粗もあるけれども、それでも重要な意義ある作品で力を放っていると思った。
(一)格調高いと思います。後半少し緩み過ぎの感はあります。

47.9582 : 僕の病気  霜田明 ('17/05/01 06:59:06 *20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170501_389_9582p
(一)力作である。単純に、この作品にこのタイトルというのは損をしているようにも思う。
けれども詩情を保ち切りダレることなく描き切っている。

35.9610 : 埋葬 の 陽  宏田 中輔 ('17/05/10 08:27:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170510_666_9610p
(一)コンセプトと技法が一貫していて見事。また賛否両論起こったこと行為を為しきったことは、この技法での成功を意味するし、レスで不快感を書かれていることなども技法の特徴として成功している。
破断されているが美しい詩になっていることも勉強になった。

11.9638 : みんな、君のことが好きだった。  kaz. ('17/05/25 21:40:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170525_375_9638p
(一)上手く整っている。上手く組み立ててあるけれど、ひとつ気になるのはオリジナル性の問題で、作者独自の作風を、そろそろ見てみたい欲求はある。フォロワーや様々な技術を研いでいくのも素晴らしいことだけれども、作者なら全く新しい独自の作風も編み出せそう。

9621 : オホーツクの岬  祝儀敷 ('17/05/17 17:38:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170517_972_9621p
(一)この作品は良いと思う。作者の残虐性が美に転化し「ような」も最小限に留めてある。
最終行、ありきたりではないかとも思ったが、十分な作品。

6.9627 : ある球体  三台目 ('17/05/20 01:12:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170520_051_9627p
(一)上手すぎます。

30.9599 : いじめられっ子ふたり  狩野川 俊太郎 ('17/05/08 10:14:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170508_614_9599p
(一)すごく良いのに勿体ないです。ここで終わってよいのか。タイトルでここまで書いて良いのか。
相当な文章と詩情なのに。

22.9616 : むげんの  无 ('17/05/11 14:45:42 *11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170511_714_9616p
(一)考えさせられるものがありました。非常に良い作品。内容が指す比喩の広がりが素晴らしいということと最後の永遠に続くカタルシスが印象的です。なので導入部分の指示語を更に滑らかに使ってみると大傑作になる気がしました。「そんな」の存在があるからつながりもして難しい問題ですが作者なら出来る気がします。

10.9596 : GWの午後に。  鞠ちゃん ('17/05/06 18:03:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170506_525_9596p
(一)GWは必要だったのだろうか。

14.9618 : 黙秘の選択  AKIHO ('17/05/16 14:16:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170516_957_9618p
(一)初連からの緊張感が見事。それだけに後半すこし、ほつれていないか、どうか。

12.9639 : ロケット+おじいちゃん  北岡 俊 ('17/05/26 05:51:06)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170526_380_9639p
(一)とても印象に残った。こんな変な作品を見事にまとめたのは凄い。

3.9619 :刺し違え  北岡 俊 ('17/05/16 17:09:29 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170516_962_9619p
(一)言葉の流れと立ち上がり方が良い意味で気になる。更なる作品を読んでいきたい。

40.9593 : 青い群像より、右手へ  鷹枕可 ('17/05/05 20:00:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170505_494_9593p
(一)最後にかけてめずらしく、まとまっていない。貫いた方がよかったのでは。迷いが見えるように思えた。終戦を扱うには、もっと言葉の力が必要なのではないだろうか。途中までが素晴らしかったので勿体なく思えた。

31.9587 : 脳の中で  祝儀敷 ('17/05/03 02:51:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170503_417_9587p
(一)書きたいことを力を持って書いている。脳の中で行われなくても、詩なのだから、もっと前面にだしても良いのでは。読み応えがあった。

20.9584 : アフリカの人、置き去り計画(ナイジェリアVer)  三浦果実 ('17/05/02 09:39:49)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170502_404_9584p
(一)だんだん上手くなっていることを感じた。言葉の選択や傷つきに、もっと鋭敏になっても良いのかもしれない。

11.9613 : 孤独を固めたらゼリー  鞠ちゃん ('17/05/10 22:53:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170510_695_9613p
(一) ゲームで心の壁を作っていたんだね
は書かなくて表現できそうに思えた。そこまでが上手な流れで持ってこれているので、もったいないと感じる。

8.9646 : 誰もが罪びと  黒髪 ('17/05/30 00:42:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170530_451_9646p
(一)惜しいと思う。書き込まれているし貫いている。比喩の使い方が直接的すぎて、ありきたりにも思える。

9.9626 : お前ら全員をぶちkロス為の明るい家族計画  ちーちゃん ('17/05/18 23:04:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170518_028_9626p
(一)賞とか関係なく印象に残った。優劣とかは関係なく、こんな風に独自の世界を突き進むことは尊敬さえしてしまった。

15.9624 : (無題)  maracas ('17/05/18 10:30:57 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170518_999_9624p
(一)不思議な世界観に惹き付けられます。粗削りなので、あと何作か読んでみていきたい。

2.9632 : ash  白犬 ('17/05/22 17:22:26 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170522_227_9632p
(一)リズムを感じるが、まとまりという点において、もう少し推敲できそう。繊細さと荒ぶるものが伝わってきたので、また読みたい作者だと思った。

28.9612 : snsで出会ったある社長令嬢との100%リアル詩  lalita ('17/05/10 21:32:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170510_693_9612p
(一)携帯番号や住所を書いていたので、選考から外して考えました。

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