文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2015年7月分月間優良作品・次点佳作発表

2015-08-24 (月) 23:34 by 文学極道スタッフ

2015年7月分月間優良作品・次点佳作発表になりました。

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麻田あつき氏スタッフ就任

2015-08-10 (月) 13:39 by 文学極道スタッフ

詩人の麻田あつき氏がスタッフ参加してくださることになりました。
選考委員、評者としての活動を予定しております。

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2015年6月分月間選考雑感(スタッフ)

8156 : あまのがわ   前田ふむふむ ('15/06/27 10:54:58)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150627_956_8156p
(1)プラネタリウムに行ったような読後感でした。
  うとうととしながら語り合う思い出話、昔の話、私たちが産まれる前の、産まれた後の、生きた後の。
  読んでいてイメージが流れないのは口語にまつわる語尾の窮屈さゆえでしょうか。理知的になりすぎているのかも。
  とても綺麗でした。

8155 : 記憶と砂塵  栗花チヅル ('15/06/26 15:58:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150626_933_8155p
(1)とても気になる作品でした。
  作者のやろうとしていることは間違っておらず傑作を、いつか生み出すのではないでしょうか。

(2)美しいに近い光景なのですが、比喩に比喩を重ねて読み手にはあまり伝わってこないかもしれません。

8157 : 街灯  吉晴 ('15/06/29 23:33:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150629_993_8157p
(1)あるある、という感慨を書かれた作品なのですが、作者の立ち位置がよく分からなかったです。比喩に比喩を重ねると「心」まで比喩に見えてきますね。それはこの作品の中では効果的ではないのでは。

8158 : 木の扉  イロキセイゴ ('15/06/30 23:01:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150630_004_8158p
(1)よく出来た小品となっています。

(2)途中に入るパーレンのユーモアがとても好印象だったのですが、全体を通してみるとすこしどっち付かずになってしまった印象が否めませんでした。

8152 : 捩れた情景  鵜戸口利明 ('15/06/25 04:50:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150625_911_8152p
(1)情景/意思
  それぞれが表すものの把握の仕方がすこし甘いのかな、と思います。社会現象という言葉も観念が走りすぎているように感じました。

8154 : 雨の朝  山人 ('15/06/26 04:34:33 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150626_929_8154p
(1)描写の上手さが際立っています。そこへと哲学的綴りを挟んでいますが、
  非常に浅く描写の上手さの域に達していないように思えます。
  妥協してしまった作品なのではないでしょうか。

(2)>物語はまだおわらない
  >人は物語をつくるために生まれ
  唐突に少年漫画になったのかと思ってしまいました。

8148 : ある晩に逃げ出した少女は感動的な死を遂げた  R ('15/06/23 01:05:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150623_886_8148p
(1)本的手法に忠実な作品です。

(2)感動的っていうある意味答えを出されてしまうと、読み手としてはすこし警戒してしまいます。

8126 : 愛のうた  hahen ('15/06/13 22:38:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150613_630_8126p
(1)途中とちゅうの日常的情景や心象は興味深いです。

(2)はじめから大上段に構えておられるので作中主体の感慨に着いて行けず、残念です。

8153 : tours  あおむら ('15/06/25 12:03:20 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150625_917_8153p
(1)>だって
  あたりで置いてけぼりになってしまいました。わたしもツアーに連れて行って!

8125 : 二島由紀夫のポテンシャル  泥棒 ('15/06/13 22:01:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150613_626_8125p
(1)面白かったです。

8135 : De'tente  はかいし ('15/06/18 16:47:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150618_712_8135p
(1)武力、魔法あたりは読者の想像力を悪い意味で試しているのかな? と思いました。
   ぜんたい、硬質ながらナイーブな世界観でしたが、比喩に溺れすぎている印象を持ちました。

8150 : 夕暮れには雨が止み  イロキセイゴ ('15/06/24 01:39:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150624_897_8150p
(1)途中までが非常に丁寧です。なので最終文にかけてが妥協しているように思えます。
  とりわけ最終文は馴染んでいないのではないでしょうか。

(2)夕暮れに郷愁なんぞ背負わせない! っていうラストに作者の個性を感じました。感じましたが、唐突なのかな、馴染んでいないように思いました。

8141 : 人間もどき  ペスト ('15/06/19 22:32:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150619_785_8141p
(1)とても理論が、しっかりしている作品です。

(2)単語の羅列を多用する作品は自分にとって説明的になるきらいがありますが、こちらは読んでいて浮かぶイメージ群が面白かったです。でも、それ以上の読み解きはできませんでした。

8114 : 六月  吉晴 ('15/06/09 01:23:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150609_525_8114p
(1)深夜にピアノ練習とはけしからんですね。でも最終連、とてもすてきでした。
 雨の街を海底や水族館にたとえる詩はかなり多いので、もうすこし個性が見たかったな、と思いました。

8113 : 観賞魚  リンネ ('15/06/08 22:52:26 *16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150608_523_8113p
(1)かなり改稿されましたね。勉強になりました。

8151 : 甘い夢  atsuchan69 ('15/06/25 00:33:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150625_908_8151p
(1)「ドロンジョ様」まで出てきているので、もっと脱線していっても良かったのではないでしょうか。少し基本構造の中にあり跳躍が、読み手の範囲内にあるように思えます。

8128 : 雪  あおむら ('15/06/15 17:17:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150615_667_8128p
(1)雪のあるところに住んでいる人と、そうでは無い人で受け取り方が変わりそうで、それが良いことなのか分かりませんでした。

8145 : 踊る女の子  リリィ ('15/06/20 22:48:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150620_831_8145p
(1)評価や賞などには関係のない良さがあるので、そのまま書き続けて欲しいです。

8146 : 教育  黒髪 ('15/06/22 00:20:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150622_862_8146p
(1)教育というか、よい民主主義国民となる洗脳の過程というか?
 この内容で説教くささがあまり無いのは驚くべきことですが、目を開くかというとそうでもありませんでした。

8149 : 引き裂かれる石  ペスト ('15/06/23 14:22:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150623_892_8149p
(1)とても基本に忠実な作者です。

8147 : 君に触れるということ  ズー ('15/06/23 00:40:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150623_884_8147p
(1)「子宝」がキアイテムですかね。
   一気に読ませる構成(一気に書き上げたのでしょうか)分かった気にさせる筆力。
   短すぎるのがやや難といえば言えそうですが、書けそうで書けない作品だと思いました。

8143 : 幽霊とコントラバスの親子  ねむのき ('15/06/20 02:02:49 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150620_794_8143p
(1)リーダビリティに富んでいると思います。
  それぞれが詩的に響いていきますが最後が足りないと思います。

(2)この作者さんもわりと振り幅のある方ですね。
   いち読み手としての恣意的な意見ですが、もっと読後感の残るものを書ける方と感じています。

8131 : log  アルフ・O ('15/06/17 21:09:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150617_695_8131p
(1)彼のエロティックを思う浴室の女性なのかなーと思っていましたが除光液でよくわからなくなりました。除光液ってマニュキア落とす以外ではプラモデル組み立てる時に使うイメージですが、どちらも水気とは繋がらないし…。

8123 : 蝉  山人 ('15/06/12 06:10:32 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150612_597_8123p
(1)最終連は詩情に富んでいます。
  二連目まで、すべてが本当だとしても作り物めいた語りが、たくさんのことを削いでいるように思えます。
  少なくとも最終連の詩情と前二連の詩情は噛み合っていないのでは、ないでしょうか。

8136 : 開襟シャツ  ヌンチャク ('15/06/18 23:21:12 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150618_720_8136p
(1)散文はお嫌いですか? 内容的に散文形式が合うように思いました。

8133 : 犬の海  かとり ('15/06/18 00:46:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150618_701_8133p
(1)いい雰囲気の詩ですね。作中主体は、ものすごい目がいいんだな、と思いました。

8134 : 若いやつが若いやつに説教をしていた  蛾兆ボルカ ('15/06/18 10:20:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150618_711_8134p
(1)さらっとした軽さがいいですね。

8122 : 鸚鵡の歌  ちーちゃん ('15/06/10 12:30:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150610_544_8122p
(1)そんなバーナーでファー(白目)ってなりました。
   推敲とか、しました? した時にイける! って計算があったのであれば、このまま突っ走って欲しいです。

8117 : ガーデニア  atsuchan69 ('15/06/09 23:55:26)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150609_530_8117p
(1)精巧に作られており作者が目指しているであろうことを達成しているだろう作品に仕上がっています。
  難を挙げるのならば比喩の独自性が足りないのではないでしょうか。精巧さの中に、この発想は無かったという比喩の濁点が落とされると印象が、更なる世界を呼び起こすのではないでしょうか。
  そして作者は、それを簡単に出来てしまうのではないでしょうか。

8101 : 野球観戦  ヌンチャク ('15/06/01 06:04:46 *13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150601_375_8101p
(1)一回一回区切る間がよく分かりませんでした。

8139 : 僕の好きな先生  GENKOU ('15/06/19 21:10:28 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150619_766_8139p
(1)タイトルや末尾の文章などに生きた時代も書かれており、作者という人間が生々しく迫って来ます。
  哀愁と悲哀を帯びた背中の輪郭は詩情に満ちていると言わざるを得ません。
  選考後に作者名を見ましたが、コメントと非常に乖離がある方なので驚きました。
  作品は良いので、どんどん書いていって欲しいです。
  純粋に作者にしか書けない良さを持った作品を書いている少ない作者である印象を受けました。

8140 : 果てなき旅  尾田和彦 ('15/06/19 22:13:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150619_777_8140p
(1)作品中の「果てない旅」は「果てのない旅」とした方が馴染むのかなと感じましたが(ここだけ助詞が欠けるようでひっかっかってしまった)すてきでした。

8137 : 遠距離恋愛  鵜戸口利明 ('15/06/19 20:18:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150619_764_8137p
(1)あなたとわたしがはなれていることが耐えられない
  ということがえんえん書いてあります。相聞歌というのはるると繋がる人間の歌の根本です。作者がこの作品を他人から捧げられたらどう思うでしょうか。

8132 : 狂気  R ('15/06/17 23:04:25)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150617_699_8132p
(1)昔からある手法で、きっちりと作り上げています。あえて手法や、その歴史を見せていくように理論から入っているのかもしれませんが、そうだとしたら表層の語彙が低すぎます。もっと書ける方なのでは。手法に飲まれて詩の更なる良さが可能性に留まっていることが残念でなりません。作者の作品は読み続けたいです。

(1)まったく意味が分かりませんでした。 不甲斐無い読者で申し訳ない。

8112 : ツチノコ ツチンコ シタリガオ  田中宏輔 ('15/06/08 06:03:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150608_517_8112p
(1)リズムが良かったです。

8130 : ひかる水辺を記述する為のしがない失恋手記.  直治 ('15/06/16 18:21:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150616_685_8130p
(1)旧仮名遣い、助詞のかけ、リズムのもたつき。全て効果に疑問を持ちました。

8120 : 男に騙されるってことは?  にしふ ('15/06/10 09:40:46 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150610_540_8120p
(1)作者の作品には詩という言葉が多く出てきます。
  比喩もなく思ったことを説明しながら、そのまま書いているので作品から広がりがなくなっていると思います。
  さまざまなことがありますが、これこれこうだから、こうである、
という論文の書き方に構造が似ています。
  それは本当に作者が目指している詩なのか疑問に思います。

(2)女をわたしに、男をあなたにしてみてはいかがでしょう。

8116 : till dawn  So_air69 ('15/06/09 22:08:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150609_528_8116p
(1)悪くない作品です。
  ただし素敵な綴りが薄まるだけの表現方法を取っているので非常に惜しく思います。
  本当は、もっと良い作品なのではないでしょうか

(2)作中主体の胸はとても痛いんだろうな、というところでとどまってしまいました。

8129 : 竹婦人  草野大悟 ('15/06/16 10:31:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150616_677_8129p
(1)スケッチと比喩とを追究していく過程だけが浮き上がって見えます。
  作品としての強度が、もう一歩かもしれません。
  強度を得る瞬間が、もうすぐのように思えて楽しみでなりません。

(2)季語二つですか……。うーん。それらに頼り過ぎな印象を受けました。

8127 : 外道  黒髪 ('15/06/15 00:23:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150615_662_8127p
(1)外道というより、客観的に読むと拗ねているような感じでした。

8111 : この街  北 ('15/06/08 05:21:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150608_516_8111p
(1)やりたいことが分かるだけに悩ましい作品になっているのだと思います。短い中から喚起されることは全てを言い表しているのですが、果たしてそれが感情を揺さぶるような体験を起こす作品として成り立っているか、どうか。短い構造なので粗も見えてしまうので、もう何度か作者には、この作品に挑んでもらいたいと思います。

8124 : 無題  まにまにまにまに ('15/06/13 19:04:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150613_623_8124p
(1)不気味な気持ち悪さが印象に残り消えないものを突き立てていきます。作者が、こういった作品を書き続けていくなら読み続けてみたいです。あと二作品くらいで、もっと昇華された形になるのではないでしょうか。

8110 : 百合 #7.1  アルフ・O ('15/06/06 10:33:36 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150606_491_8110p
(1)タイトルの数字は必要ないのではないでしょうか。そこが抒情性を激しく削いでいるように思えます。
  ただし自分なりの作風を追究する形は一定の昇華を見せています。

8121 : すえたる花に  ぽぽろん ('15/06/10 11:05:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150610_542_8121p
(1)言葉ちゃんのぽぽろんさん。振り幅がすごいですね。
  「すえたる花に」とタイトルですがひらいてあるのですえたる、が判然としません。
  すえる(饐える)は、辞書を引くと「飲食物が」くさって酸っぱくなることとあります。
  ということは据えたる、なのか。
  >生きることが
  >すえることと
  >重なる時
  掛詞的に据えた花が腐っていることを表したのかと思います。でもやはりすこし心もとないですね。

8109 : 植物図鑑  北 ('15/06/05 00:15:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150605_483_8109p
(1)最終文で、すべての詩情が削がれているように思えます。
  それまでは面白さが積もっているので勿体ないのでは。

(2)ラスト1行がはじめにあればまだ分かった気になれたかもしれません。

8119 : 分かれ道の手前で  駄目人間 ('15/06/10 05:14:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150610_537_8119p
(1)ここまでダサく自身を見つめ続けていると詩になってしまうのですね。
  勉強になりました。

(2)三連目が好きでした。

8108 : 永遠の浅瀬  コーリャ ('15/06/04 09:39:37)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150604_472_8108p
(1)素敵。

8105 : kadambari panarata  lalita ('15/06/01 14:42:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150601_395_8105p
(1)この作品は、なんなんでしょう。
  良い意味でも悪い意味でも。

8106 : 中原中也になりたくて  泥棒 ('15/06/02 16:29:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150602_424_8106p
(1)名作。

8107 : 裂け目  尾田和彦 ('15/06/03 22:07:18)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150603_456_8107p
(1)キャッチーな部分と捩じれている部分の組み合わせが面白かったです。

8104 : 手紙  So_air69 ('15/06/01 12:06:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150601_385_8104p
(1)作中主体の中途半端な作り物感が全体の嘘くささと綴りの脆弱性を際立たせているように思います。

8100 : いっそスモークチーズになりたい  ねむのき ('15/06/01 00:50:54 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150601_371_8100p
(1)ファミマを出た後のファミマの中のこと書いちゃったら文体と齟齬が生じるのではと思いました。
   さわやかな読後感でした。

8103 : 人間は何故頭が良くなったの  にしふ ('15/06/01 10:07:34)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150601_383_8103p
(1)いろんな詩作品があるので是非まずは読んでいき、その上で自分の作品を創作していくと良いのかな、と思います。
  自分の詩いがい読んでいないのではないか、詩とはこういうものだ、という固定観念しかないのではないか、
  という作者への疑問が読後に湧いてきました。
  いろいろな領域に触れた後での作品が読んでみたいと思います。

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