文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2018年6月分選考雑感(Staff)

2018-07-30 (月) 15:56 by 文学極道スタッフ

10528 : 終末  本田憲嵩 ('18/06/18 00:27:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180618_712_10528p
作品世界の言葉の綴りが、これまでと違います。作者の世界が一皮むけました。
この作品に出会えて良かった。

10499 : (無題)  Migikata ('18/06/04 13:26:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180604_119_10499p
文字のプラスティック化に成功していて作品世界の新たな段階を見せていきます。

10480 : Supper’s Ready。  田中宏輔 ('18/06/01 00:01:53 *8)  
URI: bungoku.jp/ebbs/20180601_861_10480p
始まりの掲示板の部位のユーモア性とアルファベットになる部位など様々な工夫が凝らされています。

10526 : 夏  渚鳥 ('18/06/15 17:42:58)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180615_682_10526p
非常に良い作品。配列と共に重力を発生していく。

10518 : 野いばらの丘  田中修子 ('18/06/11 23:23:59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180611_547_10518p
比喩表現の単語が扱いの難しいものなのに見事に作品化されています。方向性として上手すぎる詩人。

10498 : さくら  游凪 ('18/06/04 05:05:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180604_098_10498p
首筋に付いたキスマークを比喩化していき恋というものの恐ろしさを最後まで張り詰めた緊張感の中で孤独に見つめていきます。最終連の身体性への言及など目を瞠るものが、ありました。

10508 : 消費  Mizunotani ('18/06/07 22:53:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180607_356_10508p
消費財としての言語のことを上手く捉えています。方向性の在り方や綴り方が巧いです。

10504 : 潤い  本田憲嵩 ('18/06/07 01:03:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180607_290_10504p
生活の中に密着した作品でありながら共感の先にある詩情を提示しています。

10510 : 砂の唇  鷹枕可 ('18/06/08 19:47:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180608_400_10510p
言語の硬さが強度として上へと伸びあがっていきます。作品世界の短さなどが上手く作用しています。

10496 : The Show Must Go On。  田中宏輔 ('18/06/04 00:05:30 *4)  
URI: bungoku.jp/ebbs/20180604_088_10496p
作品の中で構成が次第に解明されていく瞬間の恍惚が堪らない作品です。

10510 : 砂の唇  鷹枕可 ('18/06/08 19:47:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180608_400_10510p
大変、上手くなっていると思う。作品として強度もあり独自の世界も持っている。

10549 : 二月からのこと  山人 ('18/06/28 04:42:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180628_906_10549p
作品への接近の仕方が勉強になる。言葉とは何かが生活の中から膨らんでくる。

10534 : 実質のため息を抑える事に成功しました☆ミ  まさこ ('18/06/21 22:27:24 *2)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20180621_770_10534p
あと何作品か読んでみたい。

10533 : おもいで  いかいか ('18/06/20 14:45:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180620_748_10533p
タイムリーな問題作。嫌悪感を起こさせる文体もすごい。

10509 : 少年少女絵空事活劇  田中修子 ('18/06/08 00:58:03 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180608_374_10509p
大変、上手い作品です。ただしタイトルを含めて枠組みを拡げていけそう。

10525 : (無題)  鞠ちゃん ('18/06/15 13:01:29 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180615_663_10525p
人面相が効いており作品に意外性をももたらしています。ただしタイトルを含めて、もっと上に行けそう。

10545 : 糸神博士のお化け屋敷  atsuchan69 ('18/06/26 09:59:19 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20180626_877_10545p
大変な盛り上がりから最後の滅茶苦茶な部位まで持っていく丁寧さが光ります。最後の敢えての雑さが効果的です。

10529 : no title  浅井康浩 ('18/06/18 09:42:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180618_713_10529p
かえるというと地震のことを想起させられます。大阪の地震とのことが関連付けられているのかもしれません。作者の作風を小品で、まとめています。

10551 : 今日もどこかで  湯煙 ('18/06/30 01:34:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180630_939_10551p
作品世界が確固としている。ただし言葉の跳ね方が更に、良い方向へと進んでいける気がします。

10482 : 屍と女の心理  陽向 ('18/06/01 00:09:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180601_863_10482p
一連目は非常に良い。二連目も、もっと匹敵するくらいのものに出来そう。

10547 : 深い意味はないけれど、、、、、、、、、、。  泥棒 ('18/06/27 17:47:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180627_893_10547p
メッセージ性がエンタメとして前に出れているかどうか疑問に思いました。

10538 : 僕の井戸観  いけだうし ('18/06/23 22:01:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180623_827_10538p
今後が期待できる。瑞々しい世界。

10540 : 親様  イロキセイゴ ('18/06/23 23:30:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180623_835_10540p
言語の跳躍の在り方は面白いのだけれども、更なる仕掛けが必要かもしれない。

10548 : あ ほーりーないと  白犬 ('18/06/28 01:45:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180628_901_10548p
空行の中に詩情を見いだせるかどうかで決まってくる作品。もう少し書き込みがあっても良いかもしれない。

10524 : 混濁  佐久間直子 ('18/06/13 14:31:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180613_616_10524p
単語の選択は悪くないので更なる飛躍を読みたい。

10550 : 思春期ランナー  あるく ('18/06/29 23:24:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180629_936_10550p
「思春期ランナー」という言葉が面白いです。それ以上のものを本文にも織り込んで良かったかもしれません。

10505 : (無題)  あるく ('18/06/07 02:19:22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180607_295_10505p
良い詩です。たくさん書いていってみると、より良くなっていくと思います。
期待しています。

10527 : 慈ヒタリス・パーク  遼旅 ('18/06/16 11:58:06)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180616_699_10527p
更に読んでいきたい。

10524 : 混濁  佐久間直子 ('18/06/13 14:31:55)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180613_616_10524p
連内の凝集性を高めて良いのかもしれない。

10531 : くさりあい  Out of the blue ('18/06/18 12:14:45)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180618_715_10531p
全篇ひらがなで構成されていて視覚的に面白い。それ以上の何かが必要なのではないか。

10539 : ぼろぼろになった、後  佐久間直子 ('18/06/23 23:08:56)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180623_832_10539p
勿体ないくらいに綴りにムラがあります。もう少し推敲してよいかも。

10552 : 物  イロキセイゴ ('18/06/30 03:01:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180630_942_10552p
詰め込み過ぎている感があるので、更に詰め込んで破壊してみるのも手かもしれない。

10489 : 空を汲む  紅茶猫 ('18/06/01 18:46:36 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180601_899_10489p
形式を離れた時に詩情が薄くなる問題点に立ち向かっても良いのかもしれない。

10487 : Stay Gold  霜田明 ('18/06/01 13:47:21 *14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20180601_886_10487p
詩の行と構成の少なさが読み応えを減らしていっていたと思いました。

10542 : マイ・ポリティカル・ペーソス  中田満帆 ('18/06/25 20:35:05)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20180625_861_10542p
場に興味がない、と言っている割に推敲を何度かしている。勿体ない。

10514 : メガ時計  コテ ('18/06/09 23:56:13 *2)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20180609_470_10514p
視覚効果を使っているけれども中途半端に思えます。もう少し極端にしても良いかもしれない。

Posted in 月間選考, 雑記 | Print | URL