文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2017年11月分選考雑感(スタッフ)

2018-02-13 (火) 16:36 by 文学極道スタッフ

35.10032 : 成り上がり  朝顔 ('17/11/17 17:17:57 *5)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171117_401_10032p
(一)淡々としていますが、感じるものがありました。日常の変化と、日常の変化を見つめられる目という二つの変化がうまく絡み合っていたと思います。
(一)取り立てて特異な文体はなく、平易な言葉で紡がれているが核心を除くことで美しい叙情になっている

9.10022 : ゆれる、かげ  无 ('17/11/10 15:55:42 *1)  
URI: bungoku.jp/ebbs/20171110_205_10022p
(一)この題材で質、量ともに圧巻の作品に仕上げている。名作なのではないだろうか。
(一)構成がよかったです。引き込まれました。

39.10023 : 砂漠  鞠ちゃん ('17/11/10 19:15:20)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171110_209_10023p
(一)迷いましたが、後半で「愛?」となりました。一番中途半端な言葉で、戸惑いました。まっすぐな作品なのでしょうが、物足りなさを感じます。

41.10009 : 家 その他三編  田中恭平 ('17/11/06 08:34:01 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171106_101_10009p
(一)言葉に込められた意識の強度を感じる。
読み進めるたびに心地よく臓腑を焼かれてゆく感覚。
書ける作者であると思うので、言語の製錬を期待したい。

64.9992 : kenritudaya  lalita ('17/11/01 21:18:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171101_938_9992p
(一)非常に軽快なリズムで、勢いを保ったまま見事に完走している。
皮肉の利いた風刺、強烈なインパクトを残す罵詈がいいアクセントになっている。

14.10028 : 非詩の試み  芦野 夕狩 ('17/11/13 02:17:18 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171113_298_10028p
(一)独白であり自らの対話という形式だが、世界を捉えた目には絶望の色が濃く残る。美しい。

2.10034 : 記憶堯 goat ('17/11/18 14:54:30)  
URI: bungoku.jp/ebbs/20171118_415_10034p
(一)たゆたいの中の圧縮した静謐を突いている。文学芸術の正統派でありながら表現領域を超えるマルチ・ポップを感じる。

26.10031 : 放熱  游凪 ('17/11/14 05:54:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171114_336_10031p
(一)最終連だけ、これで良いのかなと思う部分はあった。しかし圧倒的な言語の詩の力を切り出していっている。

3.10042 : 日記  いかいか ('17/11/23 15:20:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171123_505_10042p
(一)上手すぎます。破れ目を出しながらの生々しい詩情に圧倒されます。

15.10056 : 二〇一七山岳作業綴り  山人 ('17/11/30 07:19:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171130_626_10056p
(一)実存を見事に幻術しています。一つひとつの連の相互作用が上手く誰にも真似できない位置にいます。

13.10047 : 想像の遠近法  鷹枕可 ('17/11/27 12:22:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171127_572_10047p
(一)自分の世界を貫こうという意志と共に牽引していく美しさを見ます。極端なことをする困難さを通過し成し遂げている美があります。

62.10014 : 陽の埋葬  田中宏輔 ('17/11/07 15:05:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171107_131_10014p
(一)悔しい。文句なく素晴らしい作品。

8.10044 : 図形・詩  玄こう ('17/11/24 00:04:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171124_529_10044p
(一)作品の作りこみの熱が高く作者の世界へと牽引していきます。読み手に媚びない強度があります。

10.10040 : 掃除をしていたら降ってきた話たち  田中恭平 ('17/11/22 12:48:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171122_488_10040p
(一)上手く構成されている。それぞれが、どれも欠けてしまっては成り立たないのではないかという思いすらある。

20.10013 : のりたま  紅茶猫 ('17/11/07 11:43:30 *6)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171107_120_10013p
(一)この作風は発見です。作者に合っており良作しか生まない気配です。

31.10008 : 火、ノ 懐胎  游凪 ('17/11/06 06:35:45)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171106_100_10008p
(一)作者には隙がありません。作品の出来だと今月では、もう一作の方が上かもしれません。
(一)明晰なヴィジョンと、それを描ききる筆者の高い筆力が素晴らしい。

11.10024 : あまいもの  黒曜あかる ('17/11/11 01:37:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171111_219_10024p
(一)かわいい

32.10020 : 紅葉狩  maracas ('17/11/10 10:40:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171110_199_10020p
(一)たおやかに一行いちぎょうが伸びていきます。

34.10018 : 季節は、消えて、髪に、花を飾って。  深尾貞一郎 ('17/11/09 23:11:41 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171109_186_10018p
(一)蛆虫の表現に掴まれます。

18.10036 : 暖かい場所  宮永 ('17/11/20 04:37:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171120_448_10036p
(一)改行と息遣いが見事です。更なる独自な詩行を見つけられたら年間に残っておかしくない作品となりそうです。

24.10009 : 家 その他三編  田中恭平 ('17/11/06 08:34:01 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171106_101_10009p
(一)タイトルのブリッジが効いています。

10052 : 柊  アルフ・O ('17/11/28 00:50:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171128_584_10052p
(一)非常に良い作品です。ただし、もう一歩進められそう。そのラインが魅力ではあるのですが。

9.10055 : かぐやの涙  祝儀敷 ('17/11/29 02:57:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171129_613_10055p
(一)上手いです。ここから更に良くなりそうと思ってしまうのは作品の隙なのか、作者の実力が奥から伝わってくるからなのか。

7.10058 : ハルピュイアの柩  白犬 ('17/11/30 22:11:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171130_675_10058p
(一)上手くオノマトペも機能しています。ただし終わる箇所が途中から分からなくなってしまっているように読めました。推敲してみても良いのかもしれません。ただし、それでも作者がしようとしていることが出来ている詩です。
(一)異質なものからの視点が、うまく描けていると感じました。

16.10057 : 今詩を書いている  いかいか ('17/11/30 11:15:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171130_628_10057p
(一)独自性があり嫌悪感も含めて感情を揺らされる見事な作品。タイトルが、これで良いのかだけが気になった。
(一)古い詩集を紐解くようでした。柔らかく、また硬質な語り口と磨き抜かれた言葉が丁寧に重なり合っています。傑作。

313.10047 : 想像の遠近法  鷹枕可 ('17/11/27 12:22:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171127_572_10047p
(一)主題を言語化の奥にうまく潜ませていると感じる。今後が気になる。

5.10035 : A couple of  アルフ・O ('17/11/20 00:08:17 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171120_445_10035p
(一)上手く構成されている作品です。作者の世界は豊饒ですが少しだけ更なる世界を求めてしまうのは不思議な感覚です。これからも傑出した作品を見せつける才能があり伸びあがり続けているからなのだと思います。
(一)形の作り方がうまいです。この緩急は読ませるな、と感心しました。ただ、言葉の濃度は低く、刺さりにくくもあります。

13.10007 : 疲れちゃった 」  atsuchan69 ('17/11/06 05:23:14)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20171106_099_10007p
(一)意味を離れていく記号の在り方が言葉の組み合わせ方と相まって強度を持った作品へ立脚しています。独自性を、どんどんと広げていって欲しいと思います。

15.10033 : 誓いの銀  あさぎ ('17/11/18 12:50:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171118_412_10033p
(一)言葉の流れが美しく恋愛関係の狂おしさが繊細に描かれています。

10.10041 : おっぱいの揉み方がかっこいい奴  泥棒 ('17/11/22 16:43:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171122_491_10041p
(一)作者と登場人物のずれが明らかに感じられることにより、「創作された面白さ」がわかってよいです。
(一)やりたいことは伝わったが、どうせならもっと思い切り振りきって欲しかった

33.10002 : 葬儀  あさぎ ('17/11/04 18:10:01)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171104_044_10002p
(一)餡子の比喩が独特で生と死について考えさせられます。死に行く方への心理的葬儀でしょうか。そのままの言葉と詩的表現の混交が独特で興味深いです。

57.9993 : 比喩の練習  芦野 夕狩 ('17/11/01 23:39:17 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171101_942_9993p
(一)詩を題材にしていくことはメタな構造を余程な高さを持ってなさなければならないのだ、と実感させられる作品でした。上手いです。

10045 : LET IT DIE  デヴォン黒桃 ('17/11/24 05:46:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171124_531_10045p
(一)宇宙との性行為は題材として新鮮なものではないはずなのに読んだことがない綴りで展開されていきます。比喩の使い方が目を見張るものがあります。最後の虚無感も上手い。勉強になる。
(一)光る単語や比喩はあるが直喩のパンチ力が負けて霞んでいる

6.10039 : 享年14歳  白梅 弥子 ('17/11/22 00:59:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171122_485_10039p
(一)上手いです。この作品は、構成も展開も比喩も上手い。凝縮と肉付けを更にしていくと傑作しか書かなくなるのではないでしょうか。すぐに圧倒的な作品を書かれるのだと思っています。

16.10037 : スクランブルエッグ  北岡 俊 ('17/11/20 17:06:43)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171120_458_10037p
(一)上手いのですが長さや凝縮に再考が必要に感じます。久しぶりに書かれた感があります。
(一)小説の体を取りつつ、詩情がうまく立ち上がっている。 「」でなく---で会話を括り、それそのものが独立することなく全体の中に溶け込み、日常の中の悲哀へとつながっている。

30.10030 : 怖がりなカタツムリのためのメソッド  黒曜あかる ('17/11/14 00:36:50 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171114_321_10030p
(一)しっかりと言葉が届きます。そして、考えさせられます。

10054 : すいせい  kale ('17/11/28 03:59:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171128_598_10054p
(一)比喩との更なる展開が見れそうです。掴まれるので一歩先を描いてよいのかもしれません。

40.10010 : ストレリチア  襟野貞良 ('17/11/06 20:55:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171106_106_10010p
(一)良い作者だと思います。作品に後一歩の部分が見えますが今後が非常に期待できると思いました。どんどん書いていって読んでいって欲しいです。

12.10048 : 暖房  ふじりゅう ('17/11/27 14:22:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171127_573_10048p
(一)分かりやすい綴りと比喩が魅力ある方向へ進んでいます。
もう一歩すすんでもいけそうです。
(一)最初の連で損をしています。比喩が普通で、期待を抱けない感じです。それに対して二連が独特なので、そこまで読者が我慢して期待してくれるか、ということを意識してみるとよいと思います。

59.10004 : 襖  デヴォン黒桃 ('17/11/04 19:01:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171104_047_10004p
(一)可能性を感じる作品でした。音が怖さを呼び起こす点もあり、水に対するこだわりなどが生身の人間を感じさせる点もあり。少し読みにくいところもありましたが、それほど傷になっていないと思います。

19.10050 : 人妻温泉旅館  atsuchan69 ('17/11/27 23:57:56)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20171127_581_10050p
(一)作者は上手く器用です。なんでも書けることに羨みを持ちます。詩行の少なさが詩情の少なさに繋がっているように思えた。

38.9996 : たまご  白梅 弥子 ('17/11/03 02:41:08)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20171103_970_9996p
(一)作者は上手いです。今後が気になります。

11.10030 : 怖がりなカタツムリのためのメソッド  黒曜あかる ('17/11/14 00:36:50 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171114_321_10030p
(一)ひとつひとつが丁寧に書かれています。感受性を大切にして、これからも書いて欲しいと感じます。

7.10043 : つがい  imagine breaker ('17/11/23 23:40:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171123_526_10043p
(一)速度があり飲み込まれます。作品世界の中を抉る一行がシャープに立脚していくと更に良作になると思います。

3.10046 : memo  完備 ('17/11/27 00:59:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171127_566_10046p
(一)作者は詩人です。間違いのないことなので後は選考の方がついていける確定的な作品が投稿されたらな、と思います。

43.10016 : おかあさん。  繰る井莎鬼 ('17/11/07 23:58:46)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171107_143_10016p
(一)気になる作品です。まだ書き始めの感触があります。将来、更に良い作品として生まれ直すのではないでしょうか。書き続けて欲しいです。
(一)ありきたりなテーマですが、うまく表現できている部分があります。もう一歩深い表現で心をつかみに行けば、作品としての価値が高まると思います。

41.9988 : song  完備 ('17/11/01 00:36:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171101_918_9988p
(一)作者は本当の詩人という革新が持てます。推敲を何度かしてみて自分の癖を摑んで欲しいです。

17.10021 : (無題)  lalita ('17/11/10 15:11:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171110_204_10021p
(一)冒頭と末尾に作者の意識の一貫性を感じない
突然使用される言葉が硬くなり、冒頭の皮肉めいた現代的な言い回しの勢いが殺されてしまった気がする。

66.9991 : 生命力  霜田明 ('17/11/01 19:16:34 *87)
URI: bungoku.jp/ebbs/20171101_930_9991p
(一)静かですが、最後まで読ませる作品でした。「終わることさえも/何も分からない電信柱が立っていた」が特によかったです。

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