文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

6月分選考雑感(スタッフ)

2017-08-21 (月) 22:15 by 文学極道スタッフ

40.9656 : 窓辺  霜田明 ('17/06/02 17:32:29 *110)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170602_546_9656p
(一)筆者がハエトリグモになっていく。その繊毛とつぶらな瞳、そしてどうしようもなく矮小でちっぽけな魂。
自らを大きく見せようとする人が多い中で、とても美しく繊細なことだと思います。
(一)思考の流れがうまくまとめられています。読みやすいですし、読者に向かって開かれている作品と感じました。

3.9661 : 草花ノート  北 ('17/06/05 01:06:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170605_702_9661p
(一)単純に美しいです。作者が実際に自然の中に足を運び、足元に咲く小さな草花をじっと見つめて物思いにふける。最初は連想イメージが淡々と並べられていくものが、細胞を持ち、絡み合い、息づいて、むせかえる森となってゆく様は圧巻です。
(一)作者の丁寧な筆致が光る。こんな作品も書けるのか、と。熱量もあり詩情が立ち上る。

23.9698 : 箱庭_【或は選者氏へ、】  鷹枕可 ('17/06/22 08:34:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170622_077_9698p
(一)選者氏へ宛てたことから分かりやすさが生まれて、自分自身の世界を貫く感覚が薄れてしまっていると思う。
(一)個人的な思いや思想、主張を詩として提示すること。これこそ最高の批判ですよね。

14.9685 : 1/3(欲望/三者関係)  霜田明 ('17/06/15 03:57:07 *7)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170615_933_9685p
(一)力作です。ただし本当に、この分量が最適なのか疑問でもあった。もっと読みたくもあり、切れを見たくもあり。
(一)徹底した美しさを感じました。ただ、少し長くてだれてしまいます。

30.9693 : 登下校  maracas ('17/06/17 15:46:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170617_986_9693p
(一)シンプルイズベスト。不要な装飾は一切省いていいですね。テクニックではなく「何を見るか」。
 未成熟な魂と、ひりひりするほどの感受性で世界を見ている。
(一)展開と世界観が見事。美しい小作品。

8.9692 : 瞑想する世界  stereotype2085 ('17/06/17 09:09:28)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170617_976_9692p
(一)言葉の選択と主題が、ありきたりですが組み立て方は悪くないです。別な作品を、もう何個か読んでみたいです。

21.9690 : 枯槁  中田満帆 ('17/06/15 20:34:42 *2)  [Mail] [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170615_957_9690p
(一)お見事です!詩的なわびしさが矢のように、影のように、四方八方から!
(一)非常に上手いです。痩せた感想で申し訳ないですが感動してしまいました。

2.9709 : 夏越の祓  atsuchan69 ('17/06/27 23:02:26 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170627_222_9709p
(一)数多くらい読めるう…
  涼しげで今の季節にぴったりですね。

8.9714 : 心中に予告、心中に遅刻  紅茶猫 ('17/06/30 11:52:18 *9)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170630_286_9714p
(一)面白かったです。ただ、タイトルではもう少し内容を隠したほうがよかったのではないでしょうか。

52.9658 : 僕は彼女を抱きしめたかった  芦野 夕狩 ('17/06/03 23:44:17 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170603_670_9658p
(一)前半すごくよかったです。後半は惰性で書かれているように感じました。

20.9697 : 侏儒  芦野 夕狩 ('17/06/21 05:50:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170621_034_9697p
(一)このやり場のない怒り。内にも外にも向けられた殺意。振り上げられたナイフをどこに刺すべきか。貴様か俺か。リズミカルで爽快。融けかけたチョコミントアイスを食べた時の不快感でした。

4.9704 : names  完備 ('17/06/26 15:19:05)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170626_174_9704p
(一)ひんまがった女性の性。経穴の臭いすらしますね。生臭い!たまんない。

11.9712 : 衝動  黒髪 ('17/06/29 19:25:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170629_254_9712p
(一)「やってこないことを思うとき、余暇のような過ごし方になる」
 最後の一行がちょっとヘタレてしまった印象はあるが、全体的にモチーフの選び方も良いと思います。

24.9674 : 私の体はいつも古い  選者 ('17/06/10 20:52:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170610_854_9674p
(一)最初の一行が無敵。このパンチ力。
 次の行からの流れもとても美しい。美しいのに、臓腑を壊すほどのパンチが冒頭で尻切れトンボになってしまった。もったいない。

33.9691 : ダフネー  本田憲嵩 ('17/06/16 03:59:49)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170616_965_9691p
(一)こうした情景に意識を溶かし込んでゆく、直接的主張をする必要性のない詩。
 必要です。この世に必要なんです。

35.9680 : sex tribute  白犬 ('17/06/13 14:04:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170613_885_9680p
(一)最後の一行がなければ

38.9678 : Dry/Slow/Anchor  アルフ・O ('17/06/12 21:10:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170612_870_9678p
(一)塩気がちょっぴり欲しいところ。

46.9660 : #blUesUnday  kaz. ('17/06/05 00:35:38 *3)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170605_700_9660p
(一)ハッシュタグ詩が次の段階にきましたな!
  期待大です、今後が楽しみ。

59.9652 : 蘇生幻想譚  田中恭平 ('17/06/01 09:21:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170601_488_9652p
(一)とっても好きです。最初の連の投げやり感。夜を靴でこづく、いいフレーズ。

15.9703 :  Diaries (2009/06 /08〜25)  玄こう ('17/06/26 01:31:39 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170626_158_9703p
(一)途中の漢字交じりの顔文字がとってもかわいかったです。
それにしても、皆さん/←これ好きですねー。

22.9659 : イヴの手が触れるアダムの胸の傷あと──大岡信『地上楽園の午後』  田中宏輔 ('17/06/05 00:18:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170605_699_9659p
(一)普段、行間として省かれている部位が書かれた稀有な作品。背景などを知っていると更に面白く思える。詩として提出してあるのだから詩である。そして詩情に富んでいる。おそろしいほど。

6.9684 : 幻色  无 ('17/06/14 23:42:36 *1)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170614_928_9684p
(一)抜群に上手い。最後まで集中力が途切れず一気に抒情を書ききっていて勉強になります。

41.9652 : 蘇生幻想譚  田中恭平 ('17/06/01 09:21:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170601_488_9652p
(一)展開と人間に密着しているただならない内奥が詩情を生んでいます。

27.9649 : de verbo ad verbum/nihil interit。 大岡 信 論  田中宏輔 ('17/06/01 01:14:59 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170601_470_9649p
(一)はじめ戸惑いを持って読み始めていったが途中から作品に入り込み抜け出せなくなった。不思議。論なのに詩情に満ちている。作者の世界も出し切れている。こんなことが出来るなんて、と思った。

11.9672 : (無題)  緑茶をどうぞ ('17/06/08 17:20:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170608_810_9672p
(一)いかにもな詩を見事に配置し更なる詩情を出すことに成功しています。

18.9678 : Dry/Slow/Anchor  アルフ・O ('17/06/12 21:10:21)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170612_870_9678p
(一)最後は疑問が残ります。しかし、それを上回る上手さと格好良さがあります。

14.9708 : 赤い風鈴  井上優 ('17/06/26 23:31:25)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20170626_208_9708p
(一)正直、今月いちばん悩みます。普通に良い作品です。クリスチャンとしての歩みなど印象深い。欲を言うと、もっと長く長く読んでみたい。

29.9667 : ニュートラル  本田憲嵩 ('17/06/06 21:37:03 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170606_776_9667p
(一)優れた佳作です。作者は早めに詩集を編纂して欲しいです。

12.9707 : 浴室  蹴鞠 路次男 ('17/06/26 21:52:23 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170626_198_9707p
(一)非常に印象深い作りです。直球なのに上手い。

37.9655 : YUICHI SAITO  朝顔 ('17/06/02 04:21:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170602_524_9655p
(一)とても実存性に富んだ惹きつけられる作品です。粗い部分が削いでいる点もあるように思えます。
 更なる傑作になりそうです。

4.9675 : premasagara  lalita ('17/06/10 23:52:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170610_857_9675p
(一)配列が印象的。作品による差があるが作者の無意識が良い方向に動いた作品に思える。

2.9671 : (無題)  陽向 ('17/06/08 16:49:26)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170608_808_9671p
(一)悪くない作品です。連ごとの差が勿体なく思いました。

21.9664 : 会議室  蹴鞠 路次男 ('17/06/05 11:55:43)
URI: bungoku.jp/ebbs/20170605_720_9664p
(一)これは相当きになりました。作者も気になります。ただ「孤独」の部分、剥き出しすぎやしませんかね。
(一)現代的ですし、これが現代詩の醍醐味なんじゃないだろうかと思うのです。
手法や技法で無く、筆者の置かれた環境や時代もまるごと含んでこそ、現代詩なのではと思うのです。

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確かにお上手でした。お上手だったのですけれど、少し皆様捻りすぎてないかなと。
「何を見て、何を感じ、何を考え、何を選び、どう行動するか」
感受性が置き去りにされているように感じます。
心や魂が未成熟な梅と、匂い立つ時期を過ぎた杏が散乱している印象を全体的に感じました。
心を大事にしてもらいたいなーと。
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