文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2015年7月分月間選考雑感(スタッフ)

2015-09-09 (水) 13:28 by 文学極道スタッフ

8204 : (無題)  町田町太 ('15/07/22 16:47:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150722_476_8204p
(一)いわゆる「一条様式」で見事に書かれています。書き慣れている筆致の跳躍が心地よい作品です。

8185 : 鯨  ペスト ('15/07/10 00:39:45)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150710_289_8185p
(一)言語意識から投射された具象と抽象が無意識のたゆたいを借りて現前化していきます。
   力量がいかんなく伝わってきます。
   最後「羽のない鯨」が悪い意味で象徴的に残ってしまうことが気になります。
   行の使い方を最終連だけ工夫した方が良いのではないでしょうか。
   ただ最後の行が機能を狭めているとは言え充分すぎるほどの作品として成立しています。

(二)別名義での投稿作品は理論と実践が先人達の時代性が輝きすぎているために噛み合っていませんでした。本作を読んで更なる作品を作者から読みたいと思わさせられました。

8176 : 大洪水のあと  zero ('15/07/06 09:00:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150706_198_8176p
(一)使い古されたはずの比喩を用いて、過去何度も書かれているはずの内実を書いています。
   それなのに何故ここまで力みなぎる作品に仕上がるのか。
   難しいことを達成していて純粋に勉強になります。作者の力が本物だと分かる作品なのではないでしょうか。

15.8212 : 夜と星  ペスト ('15/07/27 15:17:49)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150727_560_8212p
(一)もう一作とは全く違う言語との距離で孤独の芯を肉体へ伝えてくる感情的な背理が印象的です。
   非常に素直な作品であり、だからこそ剥き出しな作者の悲哀や葛藤に揺さぶられます。
   「?」全行の連は、それまでにある行間にすべて書いてあることなので再考しても良いかと思いました。
   ほかにも作風を持っているのか、とても気になります。
   また作風を、どのように扱いこなしその扱いこなす部分を詩へ昇華する際どういった作品強度へ転化しているのか、
   さまざまなことを気にしながら読んでいきたいと思いました。

(二)とても難しいです。浮かんでくる映像は綺麗だな、程度にしか読めません。

8164 : 春  zero ('15/07/01 06:42:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150701_024_8164p
(一)終わらない過渡期を真っ直ぐ見つめる視点と作品の様式が噛み合っていて感情へ直接、訴えて来ます。
   新しい比喩も新しい形式も新しい書き方も何もないのに、どうしてここまで詩としての力を持った作品に出来るのか。
   何週も回る作者の素直な花となっています。

8192 : サボテンと砂袋たち  尾田和彦 ('15/07/15 21:31:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150715_392_8192p
(一)生活の瞬間を詩として語りなおす在り方が抜群にうまく、
   共感もさせられてしまいます。悲哀を書かせたら右に出るものはいないのかもしれない。

8199 : 夜の軋み  atsuchan69 ('15/07/20 07:33:32)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150720_439_8199p
(一)最終行までは上手く綴られています。

8217 : Herli ‐ 崩さぬ  GENKOU ('15/07/31 00:56:41)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150731_617_8217p
(一)しん台ってなんでしょうねぇ。神台?でもきっとベッドなんでしょうねぇ。
   最後のスラッシュはバックスラッシュの方が視覚的には良いのかも。と思いました。

8210 : 青の眠り  山人 ('15/07/27 05:47:00)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150727_553_8210p
(一)世界観にひきこまれました。抜群に上手いのですが最終連はたして、これで良いのでしょうか。
最終連で大分、詩情が削げて、それまでに重ねてきた人間的ものが崩れています。

(二)削られたのか、書き込みが足りない感じをうけました。

8208 : 保健体育  ねむのき ('15/07/25 20:28:37 *6)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150725_507_8208p
(一)自分というダサさを作品へ昇華出来ています。十分、気になりました。

8182 : #01  田中恭平 ('15/07/08 23:15:36 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150708_259_8182p
(一)神経症的傾向の自身への視点が生活を再発見させて、少し不思議な光景の中での隘路を昇華できています。
   だんだんと病質的なものが転がりつつ連を跳躍していく部分も見事なのではないでしょうか。
    「ハロー、ハロー、どれ位ひどい?」
   以降の部分が同じ作者が書いたのか疑いたくなるほどレベルが下がっています。
   集中力が保てていないのではないでしょうか。最後の部分まで書けていたら良作になったと思います。

8202 : 落選なう  泥棒 ('15/07/21 12:53:27)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150721_459_8202p
(一)途中の説明的くだりが冷めていますし内輪に徹しつつの拡張は、あまり機能していませんが、
それを考慮してもエンタメとしては高い位置にはいけているのではないでしょうか。

(二)おもしろかったです。

8161 : 『壇密考』  あ ('15/07/01 00:29:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150701_011_8161p
(一)生活と雑多な思考の切り取りがコラージュとして機能しています。
   もう少し乾かしてみても面白くなったかも。
   この作風で何作か読んでみたいと思う。

8216 : スタディ・ローリン  エス ('15/07/30 02:21:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150730_595_8216p
(一)とてもダサいあり方と等身大との折り合いの付け方への眼差し。
   自分を取り囲んでいる言葉は、解説しなくても伝わります。
   疑問に思えば調べて分かる範囲ですし分からなくても大筋のダサい生き方とスタイリッシュさを目指しているあり方が貫かれている作品です。
   ただ、これまでの既視感をまとう作風であるのも事実です。
   これはこれで作品として突っ走っていっているので良いと思います。
   あと何作品か読みたいかもしれない、と思っています。

(二)ルー大柴みたいですね。
   ヒートは正式に書いたらヒート包装とかウィークリーヒートシートとかになるんじゃないのかな? パーソナルコンピューターってわざわざ書くと、こういうところに突っ込みが集まりやすくはなりますよね。言葉の使い方の差異が他者を強く感じる部分とも言えるので、ポリシーを変えることはないと思いますが。
   「ゆめかわいい」世界観っていうのがネットではわりと共有されていて、そういう人たちに受けそうだなぁと思いました。

8181 : 弟の闇について、  泥棒 ('15/07/08 17:58:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150708_238_8181p
(一)エンタメとして、やりたいことが出来ています。

8200 : 粗末なプロペラ  アルフ・O ('15/07/20 13:57:11 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150720_447_8200p
(一)わかりやすすぎるくらいにわかりやすい比喩での作品ですが、
   作風が比喩とあっていてよい位置にあると思います。

8191 : 居間にて  かい ('15/07/13 17:52:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150713_349_8191p
(一)三連目から顕著になる体言止めが写真の中の記憶を断片として立ち上げていきます。
   一連目が上手いので、
   三連目からの断片化を効果的にしていく二連目が、もう少し存在しそうに思えます。

8190 : 繰り返すリズム  鮎 ('15/07/13 01:42:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150713_334_8190p
(一)人生の在り方や動き方が直接的な表現で書かれています。比喩もありふれたものを使用しています。
   人生を語るのに説得力がなくなってしまっているのではないでしょうか。

8205 : 嘘を本当と  黒髪 ('15/07/23 18:32:04)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150723_481_8205p
(一) 僕、言い当てる人、あいつ、あなた
 が作者には見えているのでしょうが、鳩も飛んじゃうし、嘘と本当を対立させたり内包させたりの作りになっていて、すこし難しかったです。雰囲気を味わう所まで行けず残念でした。

8163 : シノニム  アルフ・O ('15/07/01 00:44:17)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150701_013_8163p
(一)良いと思いますがリズムへのこだわりが詩文の良さを見えにくくしている部位が気にかかります。
   ただ悪くない作品なので、このまま伸ばしていって欲しいです。

8215 : 墓石論  蛾兆ボルカ ('15/07/29 09:48:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150729_587_8215p
(一)タイトルに出てくる、肝心の墓石論。概略以降があんまり面白くなかったです。
   壁論の方がもっと聞きたくなっちゃいました。読みたく、じゃなくて、聞きたくなりました。

8189 : amefrashi  はかいし ('15/07/11 15:47:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150711_317_8189p
(一)薄く表層的であり芯がない部分が非常に目立ちます。薄さや表層をエンターテイメントや再解釈として提示していくならば意味あることだと思いますが、
   本作は、あまり機能していないように思えます。作者の書きたいことや、やりたいことが作者の中のものなのか他者の流行に流されてのまねびなのか、
   非常に気になってしまいました。

8209 : わがままなんだよね  ピエロット ('15/07/27 00:15:05)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150727_542_8209p
(一)いろんなものは置いておいて最後まで読んでしまうように書いていることには成長していく可能性が見えます。
   少しだけ詩としての技法を入れてみたら純粋な面白さが出てくるのかもしれません。

8183 : ダンシングディナー&フラワー  かい ('15/07/09 16:36:58)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150709_273_8183p
(一)作品に関しては推せませんが書き続けて欲しいと思う作者かもしれません。

8187 : 「〇るとは」  So_air69 ('15/07/10 23:49:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150710_305_8187p
(一)ものごとを定義できるほどの力量が果たしてあるのか作品を読みながら疑問に感じました。

8196 : 博士とロボット  トッポジージョ ('15/07/17 21:46:10)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150717_413_8196p
(一)わかりやすい比喩で書いたことに興味深いものを感じました。
   ここから丁寧に、最後まで集中力を切らさずに書いたものを読んでみたいと思いました。

8167 : kanchanachalakaumudi  lalita ('15/07/01 23:41:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150701_077_8167p
(一)ずいぶんと平凡なことを考えていて羅列している印象を持ちました。

8165 : 転生  にしふ ('15/07/01 09:51:18)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150701_027_8165p
(一)世界観を大切にして書いていることは分かりますし成せていると思います。
   その上で作品としての強度を増すための作品における確固とした個性があれば、もっとよく響くようになるのではないでしょうか。

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