文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2015年2月分月間選考雑感(スタッフ)

2015-04-04 (土) 00:56 by 文学極道スタッフ

16.7926 : 見つめることについての二つの詩  前田ふむふむ ('15/02/19 07:04:12 *16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150219_309_7926p
(1)最後の連に関して疑問が残りました。けれども、それでも素晴らしいです。

42.7882 : ふるさと  ヌンチャク ('15/02/02 08:12:07 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150202_884_7882p
(1)いいものを読みました。 
さらば故郷、赦せ母。小学校の時に担任だった寺山かぶれの先生のよく言っていた言葉です。先生は何かの時にサライを指揮しながら泣いていました。
捨てたらもう、欠落したままなんですね。新しく作っていこうなんてヌルい事、言えないんだなって。

21.7918 : 冬の詩人  丘 光平 ('15/02/17 12:59:30)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150217_260_7918p
(1)とてもすてきな、印象的なフレーズが多いのにするっと入ってこない。読み込めませんでした。

49.7887 : 勝手なB級記述  阿ト理恵 ('15/02/04 12:48:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150204_924_7887p
(1)句またがりに字余りに字足らずにちょっとあばれはっちゃくすぎて読者が置き去りに。

34.7909 : 反重力どんぶり  増田 ('15/02/11 22:09:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150211_169_7909p
(1)合わせて「ぼくが考えたドラえもんのひみつ道具」賞です。おめでとうございます。

19.7921 : ソファ脳  池田 ('15/02/18 12:26:28)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150218_283_7921p
(1)タイトル読んでまさかなって思って読んだらはじめ2行ですべて終わっていました。もう声に出して笑っちゃいました。
出オチですね。

41.7892 : 霧  zero ('15/02/06 02:21:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150206_946_7892p
(1)作者の使いこなす語彙と作風と現代のミスマッチ感が映えています。

(2)煙に巻かれたようなもやもやした読後感です。

22.7910 : 成人  zero ('15/02/12 00:36:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150212_176_7910p
(1)タイトルは「成人式」のほうが良かったかもわかりませんね。

29.7894 : 臨海線  島中 充 ('15/02/06 23:15:04 *2)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150206_969_7894p
(1)フィンチャーかリンチかといった題材で面白く読ませていただきました。
「ほりこもうと」だけ大阪弁なんですね。
二連目の「びっくりして、赤い〜声を発した」の下りでは「彼女は」は一番始めに持ってきた方が分かりやすいです。
多くの文末を「た」で終わらせて一文の長さにほとんど差がないのは単調になってしまい、盛り上がるはずの激突もさもありなんという感じに。もったいない。

17.7924 : 暁のエクスタシー  atsuchan69 ('15/02/18 23:30:46)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150218_301_7924p
(1)かなり粗い作りで、もっときちんと作ったらもっとロジックとトリックが活きそうです。
射精とミサイルの混同は、よくあるのですが、
往復するいくつもの世界とずれていくものごと、
それらが上手く書き出せています。
ただ、もっときちんと出来る作品です。

(2)昭和の学生演劇みたいで面白かったです。
重箱の隅をつつくようですが、「主よ、来りませ」は「た」を入れた方が親切かもしれません。

26.7912 : (無題)  池田 ('15/02/13 01:01:08)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150213_195_7912p
(1)膝って2つあるので腰は3つにならないと計算が合わないのでは。って人、2人に1人はいるのでは。

28.7916 : 水槽の埋立地  かとり ('15/02/14 18:55:34 *4)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150214_229_7916p
(1)提示されている4回目の編集後の作品だとまったく何が何やらわかりません。コメント欄で改稿前のものも読みましたが、あきらかに削り過ぎです。まだ捻り途中なのでしょうか。楽しみにしています。

12.7899 : □詩  田中宏輔 ('15/02/09 00:51:19 *6)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150209_024_7899p
(1)引用されている元の詩を知っていたためか、呼応して明滅していき構文として立ち上がっていきました。

(2)楽しんで読みました。
いちどめ、分かる部分をあったあったと喜びながら。
にどめ、カラオケの歌詞を隠されているみたいな気分、推理した安西冬衛部分が外れていたので悔しかった。
さんどめ、暗号みたいだ、暗号であるならば読み手は共犯者になるしかないと戦慄。
よんどめ、コメント欄を読んで考え過ぎであったかと恥ずかしくなりました。

4.7934 : 鈍い  イロキセイゴ ('15/02/28 23:58:45)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150228_405_7934p
(1)今までもやもやとしていたものの、なんとなく形が見えてきました。

7.7919 : キャバクラの女  尾田和彦(←織田) ('15/02/17 23:58:10)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150217_270_7919p
(1)上手。

33.7883 : 第2回・京都詩人会・ワークショップ 共同作品  田中宏輔 ('15/02/02 10:09:40 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150202_891_7883p
(1)この文章が行動が、作品として昇華されていることに筆力と構成力の抜きんでたものを学ば差せられました。
(2) この形はやはり迷います。田中さんの名前で発表するのは他の皆さんも了解されているとは存じますが……。名義はやはり京都詩人会なのでは? と思ってしまいます。

5.7889 : 乾坤一擲  アルフ・O ('15/02/05 01:29:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150205_932_7889p
(1)情景が浮かび上がるすごくよく出来た作品。
手法そのものはギャグ漫画などでよく見かけます。
遊びの部分まですごく真面目だからか、笑っていいのか迷いつつもじんわりするような複雑な読後感でした。

35.7905 : 季節の層  Ceremony ('15/02/10 14:09:31)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150210_083_7905p
(1)ちょっとクセが強すぎて入りづらいです。たとえば、ですが春夏秋冬を一行ずつにしてみてもよいのでは。

23.7913 : たき火  丘 光平 ('15/02/13 08:57:58)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150213_199_7913p
(1)歌として響いていきます。時代性を普遍に変えていく力と流行に流されない意志が、そこにはあります。

18.7927 : 薬屋  山人 ('15/02/19 19:16:52 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150219_314_7927p
(1)丁寧ですよね、行商人の描写、薬の描写。
なのにいちばん肝心の「自分の心」が全く書いていない。薬屋の言葉の中でもてあそばれているだけ。そこを書かないと作中主体の最後の言葉が全く立ち上がって来ないです。

9.7922 : 空白の多い詩集  泥棒 ('15/02/18 18:20:05 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150218_288_7922p  
(1)雰囲気だけで持っていこうとしているけれど行き先が誰にも分からないような中途半端さを感じました。

14.7902 : 名もない朝  山人 ('15/02/09 18:24:02)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150209_043_7902p
(1)丁寧です。
丁寧に書いているようですが、内面のほんとのところは仄めかすだけで、物足りなく感じてしまいます。裸に剥かれて哭いている理想を見て、どうしたのか何を思ったのか書いた方が良いのじゃないかと思いました。

1.7932 : ホッテンの渦巻く ギャラクチカ     GENKOU ('15/02/28 03:25:54)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150228_398_7932p
(1)どう読もうとしても読み込めない作品でした。
渦巻きに巻き込まれそうになるところにすら到達できませんでした。
読者は渦巻きに巻き込まれたいのです。

2.7929 : 玉葱  イロキセイゴ ('15/02/21 23:53:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150221_344_7929p
(1)玉葱という驚くほど簡単な比喩が文体の軽さや短さに効果的な光を示しています。

(2)はじめ一行を削ってずっとそこに『居る』ものだけを語った方が文体にあっている気がしました。

3.7933 : 肥料  陽向 ('15/02/28 11:38:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150228_401_7933p
(1)咲いた花をまず見たいんです。

6.7925 : ジンジャーエール  かず。 ('15/02/19 01:34:29)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150219_305_7925p
(1)八木重吉とか読んでみたら良いと思います。
あと、ジンジャーエールが好きなら片岡義男とか。

8.7915 : *  お化け ('15/02/14 01:22:57)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150214_214_7915p
(1)記憶に残る作品ですね。

(2)おもしろかったです。コメント欄も合わせて。
はじめ、モールス信号だと思って必死で調べました。解題なさらなかった方が良かったかも。
こんな事言って下品で申し訳ありません、ギョウ虫検査のセロファンになった気持ちです。今後を注目させてもらいます。

10.7931 : 満たされない  かず。 ('15/02/23 00:21:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150223_360_7931p
(1)日記のような感覚で、とコメント欄で仰っていましたが、もちろんここは日記帳ではありません。その時にぼんやり考えた事を書くのであればSNSで良いじゃないですか。

11.7928 : 「本当に大切なこと」  蛍狐 ('15/02/21 20:31:29)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150221_337_7928p
(1)タイトルだけでげんなりです。
3〜4連はけっこう歌謡曲になりそうなキワドいところを渡りきったかなって思いながら読み進めましたが5連目でJPOP臭さが出てしまいました。おしい。

13.7930 : 百人一首REMIX  破壊神 ('15/02/23 00:01:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150223_358_7930p
(1) タモリがすごいのやっちゃっていますので、うーん。

15.7920 : 呪/詛  破壊神 ('15/02/18 10:01:07 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150218_278_7920p
(1)破壊神なのに呪詛をわざわざ検索よけしてるあたりの細かい心遣い、見習いたいです。

20.7923 : 月と炎(改稿)  草野大悟 ('15/02/18 21:53:47)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150218_295_7923p
(1)美しい、しーんというおとが聞こえそうな気になりました。
「ねっ」読み聞かせで一番やっちゃいけない事です。読者への強要にも受け取れてしまいます。
草野さんの他の作品から推察する事はできるんですよ、ねっ、という問いかけが誰に向けられたものであるか。
ただ、この作品だけ取り出してみた時に、さいご問いかける事が当たり前という前提を共有する事が出来なかった。それは作品にとって不幸な事であると思います。

24.7906 : 空港にて  林 ('15/02/10 22:38:01)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150210_101_7906p
(1)過剰な改行は控えた方がよろしいかと。
さいごにジェットストリームってつけるのなら文句なしです。

25.7917 : 骨と大きな花束が落ちている  エルク ('15/02/17 03:24:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150217_256_7917p
(1) 花が花で、鷹が鷹で、骨が骨であるという事をそのまま焼き付けたような作品。あまりにもそのままで思わずたて読みを探してしまいました。

27.7900 : smorzando  lalita ('15/02/09 09:49:38)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150209_029_7900p
(1)勿体ないですね。

(2)イシュタル女神とスペインと菩薩をいっぺんに提示するのは、整理整頓が足りないのでは。
私、わたしの一人称の使い分けもよく分かりません。

30.7911 : 何故かと問えば  AGAPE ('15/02/12 01:57:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150212_178_7911p
(1)最後のこたえ三段活用はギャグに見えてしまって損です。

32.7914 : (無題)  晶 ('15/02/13 19:42:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150213_205_7914p
(1)サイコホラーですがいかんせん文体がケータイ文学に毒されています。
「もぉ」と「もお」があるのは爪が甘い。

36.7904 : セイシンイジョウノセカイ  陽向 ('15/02/10 12:15:25)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150210_074_7904p
(1)評価できません。

37.7898 : カエル商店  北 ('15/02/09 00:34:59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150209_022_7898p
(1)読まされました。
少しずつズラしていこうという意図が感じられますが三連目の「遠い過去から、〜一枚です。」の部分、書いてる本人にも理解できてないのではという疑惑がふと。
向こう側に行ってしまったら作品にならないんですよ。
向こう側に片足ついているくらいか、完全にこちら側に戻ってきてくれないと……。怖いですもの。

38.7897 : くちづけ  ヌンチャク ('15/02/09 00:19:40)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150209_021_7897p
(1)ハワイかぶれみたいな設定が生きていないので重要なモチーフのフラがうまく絡んでいません。お遊戯会で娘さんがフラを踊っていておもわず泣いてしまったくらいの仕掛けを入れて欲しい。

39.7903 : 愛されている  加瀬ナカレ ('15/02/10 01:06:41)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150210_065_7903p
(1)そのフレーズ、そんなにヒキ強くないですよ。

40.7901 : 白い破片。  梓ゆい ('15/02/09 10:16:59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150209_031_7901p
(1)お父上のご冥福をお祈り致します。
何かを守ろうと、の部分を具体的に書き込んでみてもいいのではないでしょうか。

43.7881 : 泥にまみれて  北 ('15/02/02 01:08:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150202_881_7881p
(1)自他のすれ違いがテーマだと思ったら戦争とのこと。
タイトルはじゃあ、「地雷」なんじゃないでしょうか?

44.7893 : ベンジンの香り  加瀬ナカレ ('15/02/06 18:56:15)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20150206_956_7893p
(1)彼がベンジンの香りに何を感じていたのかが分からずレトリックの冒険がただのミスに思えてしまいました。

45.7896 : 母と温泉  織田 和彦 ('15/02/07 23:55:45)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150207_990_7896p
(1)母との思い出をさわって、「彼女」と突き放してから「年老いた母」。
上手。 
ただ上手すぎて肝心の借り物の身体の話、ほんまに思うてるか? って聞きたくなってしまいますね。例えば方言を入れたり、特殊な言葉を入れてどこで検索かけても出てこないような『織田さんのお母様の言葉』としての説得力を持たせてみては。

47.7890 : 愛ってこんなものかしら  lalita ('15/02/05 09:54:54)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150205_935_7890p
(1)違います。

48.7891 : 博物館  みやつ ('15/02/05 13:52:32)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150205_937_7891p
(1)2のモチーフ、すごくおもしろいと思います。

51.7884 : どうしてだ  あ ('15/02/02 16:39:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150202_894_7884p
(1)そりゃわらえないよなぁって思いました。
笑えない世界に対して布団かぶって寝るしかないって気持ち、分かります。
だからもっと布団かぶって、現実こわいこわいって言っている詩が読みたいです。

52.7885 : ねじれと交差  少年B ('15/02/03 08:56:48)
URI: bungoku.jp/ebbs/20150203_912_7885p
(1)人間交差点って漫画みたいな展開ですね。

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