文学極道 blog

文学極道の発起人・スタッフによるブログ

2011年10月分選評

2011-12-06 (火) 15:26 by 文学極道スタッフ

2011年10月度選評 前田・りす

・前田
 今回は、たくさんの魅力的な作品があったと思います。
 ときに、冒険的な、また、ときに抒情的な詩があり、
 僕個人としては、優良作品と、次点佳作の境界線を引くことを、
 躊躇する出来栄えであると思います。
 ですから、いくつかの佳作を、優良作品にしても、別段みおとりもしないという
 レベルであると思います。
 その反面、ほとんど、進歩がみられない書き手がいるのも事実で、
 そういう投稿者の方は、多くの名作詩集を、または、文極の過去の優良作品を
 どんどん読んで、優れた詩の言葉の使い方、リズム、テクストの詩情などを
 徹底的に、身体に叩き込んで、それをヒントに、自らのオリジナルを
 詩作品で体現するようにしてほしいと、思います。  

・りす
 今月は非常に難しかったです。一定レベルの作品が多く、勉強になりました。
 そのなかでも優良に推したいのは、「心・技・体」のバランスのとれた作品でした。
 モチーフ、レトリック、リテラシーのいずれもが高い水準で達成されている詩が
 私の中で「優良」になりました。バランス重視とはいえ、優良に選んだ詩は、穏健で
 安心できる詩ではなく、どこか不自然な過剰さを内包した危うい作品ばかりになりました。

29.5616 : 拝島界隈  鈴屋 ('11/10/17 00:21:35 *5)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111017_851_5616p
サハリン、つまり樺太から始まるテクストは、戦後を生きてきた語り手の
悲喜こもごもの出来事を、引きずりながら、
いまに至る過程が、比喩により、語られているようだ。
文脈も丁寧で、こういう詩に出会うとホッとするのは、
その文体の安定感からだろうか。
3連目の「あなた」の比喩は、秀逸である。
また、
>近づいてくる踏み切りの向こうのいまだ眠っている街、あれが社会なのだとわかる。
と現実に、目を逸らさずにいる語り手の意識が、
詩を、現在に美しく立ち上げている。
そして、読み手としては、作者にしかない作者の言葉を発見することが
出来るのです。

26.5647 : 亡国  黒沢 ('11/10/26 22:09:42)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111026_154_5647p
像としてのイメージを、繊細な輪郭を伴って、
揺れながら、言語が運ばれていく、
繊細だけれど、言葉ひとつひとつが、力を持っている。
>食器
>羽をぬらす鳥
>みずは地下茎となり
>吃音となって
>やみへ ひろやかな波形図へと至る
言葉に内包する一種の美的な魔力のようなものが、
引き出されているようで、美しい。
作者には、
松尾真由美の詩と、低通する美意識があるように思われる。

45.5628 : Detritus  yuko ('11/10/21 14:33:28 *1)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111021_969_5628p
今回のテクストは、平易な抒情性を露わにしているが、
作者の、濃密で、幻想的な世界観は、さらに顕著に表れているように
思われる。
>足首に
>浮かび上がる痣の
>かたちを
>地図と呼んで
>折りたたまれた襞の
>ひとつひとつを
>ほどいては
>やわらかなたましいの
>所在を探した
美しい表現であるが、ほとんど情念のような趣を呈していて、
いい意味での、奇怪な密度を保持している。
言葉のひとつひとつが、選び抜かれていて、それを巧みな比喩で
飾っている。その詩的香りは、静かな速度で、
言葉の内部へと深まっていく。

13.5643 : セクシー  宮下倉庫 ('11/10/25 22:11:23)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111025_125_5643p
気だるい、退廃感をもって語られるが、余韻として残るものは、乾いた
クール美である。
端正で、平易な文体であるが、日常的な平凡の出来事を、
淡々と記述しているが、きちんとした構成でまとめているところは、
作者の力量だろう。

>ベッドに寝転んでハムサンドをかじりながら文庫をめくるのは、マスタードで指
>を汚さずに1.5人分のチーズ・ワッパーを食べるよりかは簡単なことだ。
ここでは、
かっこよく書こうというあざとさが、時々見えてしまうのが、
とても気になる。

19.5641 : 穂のほうへ  神崎智徳 ('11/10/25 18:40:52)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111025_120_5641p
語り手の、鋭敏で、繊細な感覚が、読点の配置で、
感じ取れる。やや古風であるが、
日本語の美しさを表すような言葉が、いくつか効果的に配されていて、
静けさの中で、若い女性の芳香が、
息継ぎをしているように、沁みてくる。

1.5640 : as a carrier  岩尾忍 ('11/10/24 22:26:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111024_103_5640p
前作「ひとりごと」が萩原朔太郎を、彷彿とさせる優れた出来だと思ったので、
少し物足りないかもしれません。
また、
このテクストは、語り手は、客観的な視点で、
三人称の「彼」を語っている。小説で普通に行われる手法を詩で試みているのは、
とても良いと思いますが、読み手の側からみると、語り手との、ある一定の距離を感じてしまい、つまり、客観的な見方をしてしまい、直接的に迫ってくる凄味が薄らいで、
一人称の語り手の詩に比べて、果たして、成功しているかどうか、疑問であります。
テクストは、
題名のキヤリアのように、
まるで、隔離病棟にいるキャリアであるエイズ患者の不安や恐怖を想起させます。
でも、ここでは、病名が不明なのであるから、
病気を喩とした、もっと普遍的な恐怖そのもの、というところだろうか。
また、「彼」のあきらめにも似た、笑いのためか、
「彼」には、本来ならば、恐怖に伴うはずの、閉塞感が、不思議なほど感じない。
そして、彼の笑いの中から、もはや失うものがない現実のなかで、わずかな
絶望的な救いのようなものが期待されているようです。
作者が、自らの立ち位置を限りなく底辺に置いたとき、(このテクストでは、「彼」に託しているけれど、)
その時における、死と限りなく近接している境界で、
>ユケチノハツルマデ
と発話するように、
人間の根源的な「生」なるものに、エールを送っている姿勢は、
前作の「ひとりごと」に、低通しているものがあります。
単に内向的に沈んでいくのではなく、
こうした絶望的な、あるいは自虐的なほど自己の尊厳が薄められた意識が、外に向かって開かれていくテクストを読むと、
あるべき現代詩として、内向性の抒情や、アレゴリーの比喩により、
構成しようとする詩が流行るなかで、
ひとつの詩の可能性を見出せます。

余談ですが、この詩を読んでいて、昔読んだ、
大江健三郎の小説「治療塔」の全世界がエイズ患者で覆われる物語を
思い出しました。

また、僕個人が、主観的に深刻に思いを馳せているからなのか、
このテクストの、孤立、不安、絶望的なある種の期待を、読み説くとき、
少し、深読みしすぎるかもしれないが、
とくに、
>「ここは病院だった、昔は。」「今は何?」「さあ、電波塔かな。」
の発話の部分で、
3.11の時代的なコンテクストが、読み手に、重層的に
迫ってきます。

11.5623 : 秋  かもめ ('11/10/19 18:57:50 *144)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111019_906_5623p

五感を研ぎ澄ますような、
繊細な感覚で、言葉が運ばれている。
紅葉のあざやかさを、そして、秋から冬への比喩
擬人化による「秋」の寂寥感が、
言葉と言葉の間に、見えない行間と、余白を含みながら、
無駄な助詞を省いて、テクストのスリム化を図っている。
エクリチュールされた言葉のみならず、
行間、余白から、言葉が、溢れている。

16.5578 : ちがうみち  泉ムジ ('11/10/01 18:15:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111001_427_5578p
繊細な言葉を選びながら、「自転車」の速度感が、
語り手の速度感と、重層していて、
美しい失恋のエクリチュールをつくっている。
絶望的なほど、べたべたの恋愛詩を書きたがる、
多くの投稿者は、このように、恋愛詩は書くべきであり、
参考にしてほしい。

17.5635 : (無題)  debaser ('11/10/22 13:12:13)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111022_012_5635p
比喩を巧みに使い、言語で伝える認識の地平から、ずれているところに、
つねに、語り手は、立脚していて、
読み手は、油断すると、置き去りにさせる。
比喩という詩の武器を、豊饒に溢れさせているが、
ひとつ間違えると、比喩として、思いついた言葉を並び立てれば、詩になるという、
つまり、無意味な言葉の群れの領域の、ぎりぎりの手前に立っていると
いってよいだろう。
その詩と意味の関係性の極北というものといっても良い、例えば、
文体は違うが、ひと時の、天沢退二郎の詩や、
松尾真由美の詩に見つけるものと、同じようなものを見つけるのです。

30.5627 : 最後の、  01 Ceremony.wma ('11/10/20 18:08:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111020_943_5627p
わたしを含むある家族の雪原の記憶。つまり歴史であろうか。
雪原のイメージから、冷たさと、人生を辿った苦悩の日々のあり方を、
巧みな比喩によって、描いているようである。
難解であるが、
>(マグマの記憶、まだ燃えてどろどろだった、日の、
> そして、凍えて固まったまま、降ることの物語)
>(この土地の記憶、の中に、住み始めた私たちと私たちの家)
とテクストのなかで、表題のように書いてあるので、
読み手に、イメージのキィーを与えてくれている。

とくに、3連目の比喩は、「悲鳴」という穏喩によって、
「悲鳴」という言葉に、個人の意志や主張のような自我を内包させて、
多様な意味を含ませていて、それらがない世界、すなわち、
日常の耐えられない閉そく感を出している。
>言葉よりも早く土がすべてを覆いつくしてしまう
が印象的である。
最終連は、感覚だけで読んでみても、美しい。
でも、読み手に、テクストの解読を、まるで拒否する、このような手法には、
詩としての限界を感じてしまうのは、僕だけだろうか。

36.5642 : 思いだすこと  原 健 ('11/10/25 22:09:31)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111025_124_5642p
句読点の区切りが多い短い文によって、小気味よいリズムを
生んでいる。
若き日の追想の様であるが、
美しい抒情詩として、出来上がっているが、
>幟を眺めるともなく眺め、ふっと、年を経たことに気が付く。
>日はわずかに倒れ、陰は深くなった。
>流れは淀みない音をたてた。
>白い光りを、腹に抱えたまま、ひた走った。
というように、
単なる感傷ではなく、現在をしっかりと捉えている

39.5639 : ヴァニシングポイント  大ちゃん ('11/10/24 17:58:23 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111024_097_5639p
踏切の比喩。
人生の分岐点のように、また、人生そのもののように、
自分にかかわり続けるもの、
仕事であり、家庭であり、詩人の居場所のようなものだろうか。
そこで、事故に会わずに、携わり続けることが、
幸福なのであろうか。
大ちゃんワールドは、その際立ったアレゴリーと、深い洞察が
垣間見えて、独自の詩的世界を形成している。

48.5633 : 十月  ズー ('11/10/22 12:52:59)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111022_007_5633p
豊饒なイメージで作られた抒情詩である散文詩。
コンパクトな長さの中に、イメージを十分に込めているのが、
好感がもてる。
語り手の、今はもうなくなってしまい、荒れ果ててはいるが、
かつて、冷たい朝方に思う、
縁側の寝床からみる海のような庭を眺めながら、家族と過ごした
回想であろうか。
>ずいぶん前から砂浜の寝床は雑草に侵されていて、
とあるので、語り手は、病気なのであろうか、
その為に、寝床にいるのだろうか。
いずれにしても、
比喩が巧みで、ときに美しい。
また、正岡子規の病床を想起させて、ある種の病気の空虚な悲哀が
そこかしこ表れていると思う。

55.5596 : 犬  debaser ('11/10/06 19:09:30 *3)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111006_624_5596p
とても、面白くぐいぐい読めた。いわゆるチャット形式で、
関西弁というところが、また犬ら動物に言葉をあたえているところが、滑稽で
面白い、こういう形式をとる方法も、
ネットという一般的な日常の世相の一部でも有るわけで、
ひとつの詩の可能性を
感じることができる。

12.5653 : 怪物  コーリャ ('11/10/29 14:43:51)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111029_232_5653p
語り手の変身願望が読み解ける。人魚、黄金の鳥、獣のようなこころをもった宗教的な従
属者、幻想的な王国で飛行するもの、など。
それが、語り手が、そのようにしか例えられない、怪物の比喩なのだろうか。
しかし、どの連においても、怪物的比喩のあとには、
想定される常識的な地平へと、着地しているので、
大胆な意外性が見られないのは、少し物足りなかった。
文が短く句点で区切られていて、小気味よく読め、また、
一定のリズム感と、速度が得て良いと思います。

言葉を繋いでいく技術には高度なものがあると思います。
しかし、思考の浅さ、安直さが露呈していて残念です。
「餌には私の血をあげた。」「ひとごろし。と発音した。」
このあたりに全く体温を感じることができず、感じることが
できないことが効果的に作用しているわけでもなく、ただ単に
表現への配慮の無さが感じられてしまいます。

32.5625 : 彫刻家  zero ('11/10/20 07:21:03)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111020_924_5625p
テクストは、他の投稿者が学ぶ題材になるほど、きちんと書いています。
物質として形づくられる存在に、先行する運動体のあり方を、
彫刻家の喩としている発想は、とてもユニークだけれど、
会話の部分は、まるで哲学論議をしているようであり、
また、このテクストの生命線は、詩的アレゴリーの効果であると思うけれど、
アレゴリーを含んだ比喩としては、読み手の実感としては、ピンと感じられず、
人工的な乾いた感覚が残る。
かって作者の、強度と、密度をもった、金属音のするスケールのある文体は、
影をひそめて、
多分、自己の文体を、平易な表現で解体して、
新たなる文体の模索をしているようである。

54.5618 : 冬が来るまえ  kizuna ('11/10/17 18:31:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111017_864_5618p
ほのぼのとした童話詩で、透き通る青空を手にしたかわりに、
二匹のもぐらは、葉っぱの屋根を失くして、吹きっ晒しの寒さをもらったのは、
一種の教訓のようなものが、垣間見れて、
童話詩のひとつのあり方としては、成功していると思います。

35.5610 : 踊りかたを知らない  泉ムジ ('11/10/13 02:53:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111013_776_5610p
人から椅子、そして人へ、
語り手の視点が変わっていくところが面白い。
擬人法の一種といっても良いのだろうか。
人が座らない椅子の存在感、それが積みあがっているため、
それが、増してくる空虚な存在感は、
萩原朔太郎の詩「白い共同椅子」と低通するところを発見するが、
その、椅子の比喩が、
人に転換していくと、逆に、何か、
高踏なものが薄れて、滑稽なほど、
通俗的な地平に、影絵のように、着地してしまっているようで、
何か、物足りなさを覚えたが、
その高低の起伏が、作者の狙いなのだろう。

違う、違う、雲ではない。に続く連は、
何のためにあるのか、この欠落した未完成な断片、
とても、ユニークで、度肝を抜く、
新鮮さがある。

71.5582 : Dear TED。  田中宏輔 ('11/10/03 00:08:29 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111003_490_5582p
作者の独白であるが、長かったが,楽しく読めた。
とくに、作者の詩を書くにあたっての、作品に向かう姿勢が真摯で、
言葉の細部にこだわりを持って、
言葉のひとつひとつを大切にしていることがわかる。
また、引用詩についてのこだわりと、自己表現に、ある種、最適な形態であると
述べているのも興味深い。
また、独自の詩論を展開している。
それから、一個人として、自己を、深く対象化して、
掘り下げて、真摯に洞察しようとして、自らに問いかけているところは、
作者を博学にした要因であるだろう。

7.5652 : 花の名前をおぼえようとする/花の名前をおぼえられない  角田寿星 ('11/10/28 23:07:14)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111028_207_5652p
ほのぼのとした親子愛のテクストです。
1の一連、2の4連であるように、語り手の自分に対する内省を通して、
障害者の「たあくん」を見ようとしている姿勢が、
テクストに向かう読み手を共感に導いている。

10.5648 : 憂鬱録より “土”  南 悠一 ('11/10/27 13:25:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111027_184_5648p
老婆と、分身のような影、影の中から生まれる若い女、それらが、
語り手との幻夢のような関わり合いの中で、
反復される会話、
それらが、スリリングに展開されて、
死という言葉で、語り手を含めてひとりの女の死に集約されて、
謎のように終わっていくが、
それゆえに、詩の醍醐味である、
不思議な残存感が、心地よい。

67.5597 : 手  01 Ceremony.wma ('11/10/06 23:17:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111006_626_5597p
一連目の、ありきたりの蚊の描写を、生真面目に書いて、
二連目の笑いで落とす面白さは、ある意味、計算されていて
あざといが、吉本風お笑い系に負けない面白さである。
その後も面白さは続くが、
>最後は、天ぷらで椎茸したい、
で、大笑いした。
表題の「手」のイメージは、
>スープを温める手に季節が宿る。
から、始まるのだろうか。
語り手が、思いを込めて伝えたい、
エールのようなものが、
>窓を作ろう、
>そして扉を
で始まる、〜を作ろう。で語られている
前向きな希望のようなものが
表れている。

23.5650 : めりーごおらんど  リンネ ('11/10/28 08:44:20 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111028_195_5650p
助詞と、息継ぎのリズムが日本語の生理と合致しているので、
一応、読むことが出来るが、
それ以外は、眩暈がするほど、難解な比喩の博物館に放たれたようで、
言葉が、迫ってくるのではなく、逆に、読みこむほど、剥がれていくようである。
現代詩の地平を語るとき、
読者に、文脈の意味の理解を求めようとしない、
このような方法論の詩を、どのように評価するかは、
今後の、詩に携わる者にとって、大きな課題であると思ったりする。

28.5614 : 母性  J ('11/10/14 20:38:46 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111014_811_5614p
食事時の家庭、母乳、海洋、など、
母性をイメージさせる語彙を配置させて、
一気に読ませる作風は、しばらくぶりなので、新鮮である。
夜汽車の登場は、宮沢賢次の童話を彷彿とさせて、
イメージが膨らんでいく。
また、いくつか配されているオノマトペはユニークな遊び心が
面白い。

46.5619 : クチナシ  ロボット ('11/10/18 12:00:14)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111018_880_5619p
死者の行列の比喩なのか、あの世に旅立つ人たちを見送っている
場面なのだろうか。異様な世界の入り口にいる語り手の
心象が、次々とテクストを読ませてゆく。
謎の女の掛け合いは面白かったが、
語り手が、くちなしの花の擬人化したものであり、
そのアレゴリーであったと詩の終り部分で驚くが、
擬人化したクチナシを抱えて家に帰って行く女のさまは、
テクストの〆として、普通に当たり前すぎて、
詩のオリジナルが魅力的なだけに、
かなり残念であり、少し工夫がほしかった。

70.5576 : 便所の落書きが泣く日に  ゆま ('11/10/01 15:05:59)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111001_417_5576p
人が最も無防備で、また一時安息できる場所として、公衆便所があるが、
そこに書かれた落書きは、ある種の、人生のせきだらな発露の
現場でもある。救いの場でもあるかもしれない。
その落書きに人格を与えれば、トイレを使用する人にとっては、
悲喜こもごものを会話する相手となるだろう。
語り手は、その現実を受け止めつつ、平易な好感をもてる表現で、
未来への信頼に、顔をあげている。

22.5636 : 包む  ゼッケン ('11/10/22 16:49:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111022_044_5636p
平易な文体のテクストは、読み手を安堵させる。
万引きの社会的不正義を、アレゴリーを効かせて、
語り手に、シニカルな罰を与えているが、
悪に対する共犯関係への願望は、自虐的であるが、
退廃的なにおいを感じさせて、面白い。

8.5655 : 夜明け  神崎智徳 ('11/10/31 11:14:36)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111031_287_5655p
夜明け頃の、寝床にいる語り手のこころの動き。
かつては誰かがいたであろう家庭の痕跡を想像する、語り手の、
今は一人しかいない孤独の意識は
ある程度、書けているが、
もう少し、思いめぐらすことを、次々と語って欲しかった。

25.5602 : (無題)  DNA ('11/10/10 10:42:49)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111010_729_5602p
<>、記号、ボールのような括弧と語彙に意味を包含した比喩によって、
このテクストを、かなり難解なものにしている。
リリィさん(愛する人だったのだろうか)に訴えるような語りの
喪失感のなかで、旅の途上、語り手は、大切な手紙を燃やしていく、
>暖をとるために燃したことを告/白する(だが、いっだいだれに?
と、語る相手がいない、その絶望感が、重々しい文体とともに
テクスト全体を覆い尽くしている。
最終連の
>きこえて いますか
は、語り手のこころの叫びなのだろう。
難解であるが、丁寧に書いている。

38.5637 : 生活  神谷桃子 ('11/10/24 00:30:29 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111024_087_5637p
女性の恋愛心理を、描写しているけれど、
後半の直接的な性的な描写を多用しているが、
恋愛詩を、文芸の高みに持っていくには、
もっと、斬新な比喩が必要ではないだろうか。

それがないために、テクストを通俗的なものにしている。

52.5600 : 書かれた-叔母-  瀬島 章 ('11/10/08 01:21:24 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111008_661_5600p
叔母と子供についての詩的な断片のような
構成で作られているが、
叔母は、冷徹であり、権威的な象徴のように書いている。
家族制度を残存させた、失われる日本の風土を、
批判的にエクリチュールは進んでいる。
最終連で、
叔母の女としての魔性のようなものを書き綴っているのは、
やや唐突で、付けたし感がある。

61.5588 : かごめ/かごめ  光/理(ひかり) ('11/10/04 10:23:30 *22)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111004_537_5588p
この作者は、散文の文章力のある人だと思う。
一回読みしただけで、つっかえることなく、すんなり読めてしまうのは、
単に平易という以外に、読み手を引き付ける筆力があるのだろう。
また、この平凡な読ませる文章を書くことが、
決してやさしいことではないと思う。
テクストは、過去の回想と、心境が淡々と書かれているので、
好感をもって読めた。
試みに、作者は、小説など書いてみたら、面白いと思ったりする。

2.5656 : 彼女  无 ('11/10/31 18:38:39 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111031_289_5656p
痛め止めも効かない不治の病か、もはや救われそうにない
現実を前に、死の歌のような「彼女」の声が響いてくる
>すべての失われたもののために
終末の始まりのように。

平易な言葉で、端的に書かれている。

3.5622 : ひねもす  スリ ('11/10/19 18:27:39)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111019_902_5622p
日常の心象心理を、言葉をずらしながら、
微妙な心理がずれるように、工夫して書かれていると思います
唯、殺人や自殺の死と、公衆便所や糞と、全く違う概念の言葉を、
語り手が、同じ価値の場に見出しているのは、
少し、違うように思えるし、成功しているか疑問です。

4.5645 : マイン★☆マイン☆☆マイン☆★  RetasTares ('11/10/26 09:22:18 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111026_137_5645p
性器の喩が、見て取れますが、
くだらないほど、馬鹿馬鹿しく思えるテクストも、
徹底的に追及するならば、方法論として、
ひとつの立派な作品を、結実するだろう。
そのためには、コンテクストとして、一種のアレゴリーが
必要だろうと思う。

6.5654 : 嫉妬  長押 新 ('11/10/31 10:47:15)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111031_286_5654p
不妊の女の心象心理ですが、
平易な語りは、好感をもてますが、直接的な言葉が多く、
また、予想できる女の心象のみしか、語られておらず、
詩としての、深みが足りなかったように思う。

9.5626 : エコーズ  るるりら ('11/10/20 11:12:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111020_933_5626p
ABCとA“B”C“との構造的な構成で成り立っているけれど、
テクストの成熟度からして、また、なぜこういう構成にしたのか、
男女別の側面以外、
テクストの上から、その意図をくみ取ることが出来ません。
従って、この試みは成功しているとはいえません。
とくに、身体の部位を動物に例えているところは、
違和感があるだけで、言葉の美しさは、見出せませんでした。

14.5651 : (無題)  fha ('11/10/28 22:26:09)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111028_203_5651p
「彼女」を鳥に例える視点は面白いけれど、
オトマトペが、少しも美しくなく、テクストの成熟度が、
一定の水準に達してないと思います。

15.5595 : 歓迎のジャンプ  ズー ('11/10/06 09:58:10)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111006_618_5595p
「やばい」という言葉を乱発しているが、この現代の曖昧語を、
作者は、自分の言葉に変えて書かなければならないだろう。
作者は、「やばい」という言葉で、自分が述べたいことを曖昧にして、
自分の詩における自我を隠しているだけだ。
日常会話で、「やばいやばい」という言葉をもちいて、人間関係を無難にする
潤滑油にしているのと同じで、
新しい言葉の発見という詩の方向性と、真反対な行為である。

でも、そういうことを認めたところから、「やばい」という言葉を
リズムのように扱っているのなら、それなりに評価すべきだろう。
テクストは、跳ねる行為を、話す言語行為にスライドさせている面白さが
ある。


同じ作者の「十月」も興味深く読みました。言葉への偏執、という点では、
もっともユニークな書き手だと思います。

20.5603 : 周波数  ゼッケン ('11/10/10 12:30:44)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111010_732_5603p
詩を技術的に、上手にしょうという意気込みを感じるテクストですが、
このテクストに関しては、
技量が、伴わずに、
語り手の発露が、むき出しのままに、出ている印象です。
やや、説教がましい言葉が、目について、気になる。

24.5649 : ハッスル  山人 ('11/10/27 17:35:52)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111027_187_5649p
平易な言葉で、丁寧に書いているのは、好感がもてます。
でも、
ハッスルというユニークな名前の絶対的存在者の
老体による引退と、新しい俗なるハッスルの再生を書いているのだろうが、
特に、新しい言葉の発見は見られず、
テクストは、平凡な物語で終わっている。

27.5579 : 聖なる館。─A Porno Theater Frequented At Midnight By The Drag Queen  田中宏輔 ('11/10/01 19:07:17 *2)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111001_432_5579p
いつもの引用詩である。
でも、この借り物のフレーズが、名だたる文人、学者の言葉であると
いう、インパクトは、作者が作為的に狙っていると
分かりつつも、個々の言葉では、迫ってくるものがある。
でも、
今回の性的な描写は、作り物丸出しの少し陳腐であり、つまらないものに
なっているのではないだろうか。

31.5604 : 罌粟  る ('11/10/10 23:20:38 *1)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111010_736_5604p
特にコメントありません。

33.5615 : 書かれた―母  瀬島 章 ('11/10/15 10:41:38)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111015_822_5615p
性的な湿地帯の比喩は、魅力的であるが、
散文的な状況記述が多く、最終連は、不倫のようで、安易な終わり方で、
読み手を、がっかりさせてしまうが、
母を中心とする家族のあり方が、
良く、描写で来ている。

34.5646 : 鳥  原健 ('11/10/26 20:04:55)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111026_151_5646p
鳥の行動描写の細かい表現に、終始していて、
それ以上のものが、伝わらない。語り手は、
鳥を通して、何かを伝えるのでなければ、詩にならないと思います。

40.5629 : 革命  koe ('11/10/21 18:11:11)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111021_974_5629p
詩的な体裁をとっているが、中学生の詩のように、
底が浅い内容なので、
もう少し、言葉の錬度を高めてほしい。

41.5594 : THE ROSE  熊尾英治 ('11/10/05 18:38:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111005_606_5594p
軽快に言葉を選んで、紡いでいる。
平易な文体には、好感が持てる。
>素敵な 靴とは
>きっと転んだことのない靴音なのです
というような新鮮で、魅力的な言葉群がある一方で、
>零した紅茶の葉を
>溶かしたはずの
>白い肌
>いつまでも
というようなJPOPの歌詞のように思えるフレーズもあり、
斑のあるテクストになっていると思います。

47.5583 : たぶん、最後の、抒情  る ('11/10/03 00:09:49)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111003_491_5583p
テクストの「無い」の連呼は、像としてのイメージの切断を意味していて、
あまり、有効な、詩的行為としては、成功していないと思うが、
題名の「たぶん、最後の、抒情」といっているように、
あえて、作者はその行為こそが抒情であると思っていて、
その実験的行為は、面白いと思うが、
果たして、成功しているかとても疑問である。
最終連で、
>昼夜の区別なくして
>季節は、がりがりとお前を削り出す、そして
>テトリス式に消え去る
>ノートに書き連ねられた、古びた感傷みたいに、
>日捲りカレンダーのように
>苺は、滅びる
といっているので、
浅学の僕が考えるに、
ものは、一度認識されると、存在として形成されるが、
同時に、過去の存在として、形骸化して、やがて認識の外に置かれて、
生きた現存在、足りえないという、思考のことを詩で表現しようとしたのだろうか。

49.5617 : 人生の裏街道  大丈夫 ('11/10/17 02:30:34)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111017_853_5617p
人生に行き詰ったとき、どういう選択があるか、語り手が空想しているのが
愉快であるが、その底辺には、どうしようもない悲哀があふれている。
ときに、自己愛の中に埋没してみたり、
生きる希望に、一筋の前向きな生き方を模索する、語り手の
こころの揺らぎが描かれている。
平易に書いているのは、良いのですが、
詩という文芸のテクストを編み出すには、
もう少し深い自我の発露か、美的比喩を馳駆して、
魅力的な文体を、積極的に模索する必要があるとおもう。

50.5631 : 雨男  森田拓也 ('11/10/21 20:38:40 *1)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111021_981_5631p
かつての、非現実的なバーチャルの荒唐無稽なテクストを書いていた時から
比べると、随分と、自分の言葉を使っていると思うので、
方向性は良いと思う。ただ、詩の魅力を引き出す技術的な面では、
まだまだ、努力が必要だと思う。

51.5612 : 空気をよむあじ  笹川 ('11/10/13 20:21:35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111013_790_5612p
平和な市民生活の日常の羅列が、平易に述べているが、
テクストが、詩としての強度を持っているのだろうか。
題名のように、
読み手の、空気を読んで書いても、面白いだろう。

53.5621 : 1500万円 宇宙へGO!  RetasTares ('11/10/19 09:13:19)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111019_892_5621p
宇宙旅行の宣伝のようであり、現実世界の世情を批判的に
揶揄して、コミカルにつくられているが、
こういうテクストは、ポエムの領域であるが、
もっと徹底的に、シニカルに、もっとアレゴリーを効かせれば、
それは、また、面白い作品になるだろう。

56.5605 : 弱音のそこから  光/理(ひかり) ('11/10/11 23:15:54 *7)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111011_749_5605p
夜から、朝にかけての情景および、心象描写ですが、
朝方に、「火の用心」の拍子木が、はたして、なるのだろうか。
本来なら、朝のしじまの外は「火の用心」をする人気はないはずだが、
ある種のあり得ない幻想性を表したかったのだろうか。

57.5611 : 秋蛾灯  破片 ('11/10/13 14:21:28)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111013_786_5611p
本来の語彙のところに、別の語彙を入れ替えて配したり、
それによってつくられる、
謎めいた幻想的な佇まいを、作者の独特の感性が相まって、
独自の詩的イメージを、つくりだそうと試みているようです。
ただ、語り手が、対象を強引に近接させようとする言葉づかいの
多用が、自己愛の意識を醸し出しているようなので、
気になるところです。

58.5606 : (無題)  ★ ('11/10/12 18:37:24)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111012_762_5606p
自己陶酔的なテクストである。
甘酸っぱい想いを、内向きに一人語りをしているために、
それは、ぼそぼそとした小声で、
その思いが、外に開かれないで、つまり、読み手に向かって
伝わらない。

60.5586 : 大ちゃんの国際秘宝館  大ちゃん ('11/10/03 18:39:24 *1)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111003_517_5586p
好色短歌集というところでしょうか。
構成と、作者が意図したところは、ユニークでよいのですが、
短歌の精度は、退廃的ないくつか見るべきものがあると思うが、
後半は、単にぐだぐだなエロチックな代物に脱してしまい、
完成度が薄い。
エロチックなナンセンスは、散文詩で試みた方が
作者には、あっているように思う。

62.5593 : 心を折る  J ('11/10/04 18:40:51 *35)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111004_546_5593p
死者の側から世界を見たのか、
死者が降霊して、肉体を獲得する、再生の、ふたたび肉体の死の物語だろうか。
不思議で、不気味な世界であるけれど、
バァーチャルなPCゲームの世界を連想させる
この荒唐無稽な世界と、
現代詩を繋ぐ接点は、どのくらいの距離があるのだろうか。

63.5580 : 描き裸一貫  GENKOU ('11/10/01 20:55:16)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111001_463_5580p
誤字脱字が目立つが、雑なテクストである。
あるいは、部分的に、失語症の発話の文体を模したのだろうか。
芸術についての言説が、理屈っぽく述べられている。

64.5585 : 撃ち抜く  美裏 ('11/10/03 17:14:33)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111003_510_5585p
ある夏の日常の語り手に纏わりつくセミを退治する
ストーリーですが、
セミのいた天井に血痕が散らばっている様は、異様に描けていて
そこに意外性を見いだせるが、
あとは、取り立てて、可もなく不可もないテクストだと思う。

65.5598 : 低気圧  新貝 常 ('11/10/07 18:16:14 *64)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111007_632_5598p
作者が、抒情をこめたノスタルジーと、自ら述べているので、
その通り読んでいくが、
テクストは、抒情的に始まるが、途中から、イメージを喚起させるところは、
煙と臭気をもったイメージ、石油にまみれた湾岸戦争のイメージ、
近代文明に汚染された世界のイメージ、
宇宙と月のイメージ、とまるで脈絡がない、仮想空間のような
世界が描かれていて、作者の意図が良くわからない。
その中で、女の子と老夫婦の家族的な暖かさも記述されているが、
そこで、読み手はやっと、着地できる。
しかし、荒唐無稽なイメージの設定、異様な金属の軋るような重い文体からは、
抒情的なノスタルジーを想起されず、作者の感性のもつノスタルジーは、
多分、作者自身の独自のものなのだろう。
また、
最終連の、富士山の抒情的な回想と、異様な質的な落差を感じて、
この分裂的なテクストを、前に戸惑ってしまう。

66.5599 : 代謝  笹川 ('11/10/07 23:31:50)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111007_653_5599p
身体を洗い、汚れを落とし、いわゆる脱皮するように代謝すことと、
一方、人生は積み重ねであるという、その対比を、
平易な、ですます調の丁寧な文体で、書いてあると思います。

68.5601 : 目覚まし  黒髪 ('11/10/08 10:00:47)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111008_665_5601p
決して上手な書き方とは、思えないが、
つまり、使い古されたフレーズをもちいていたり、
また、
>不思議なほどの体温
>覚えのないほどに温度
などのような抽象的な表現で、比喩をつくっていないものがある。
こういうのは、自分の言葉で書こうとしないために、安易に
思いついた抽象語を使ってしまい、
薄っぺらなフレーズになってしまうのである。
などなど、
粗さが目立つテクストである。

69.5575 : 病室の愛  黒髪 ('11/10/01 10:36:21)  [Mail]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111001_412_5575p
たわいないラブストーリー。

72.5573 : チェリー  美裏 ('11/10/01 07:13:53)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111001_409_5573p
読んでいると面白いが、ただそれだけの散文。

73.5587 : 間違った夏  DNA ('11/10/04 01:37:26)  [URL]
URI: bungoku.jp/ebbs/20111004_528_5587p
1のほうは、人生の重圧と責任のようなものが、過去という言葉に
包含されていて、そこから逃げ出したい生の人情のようなものを
捉えていて、詩的メタフアーとしては、良くできている。
2は、
>こんがらがった
>青い糸だけの
>世界を想像する
といっているが、作者独自の感性の発露だろうが、
そこから、青い糸のイメージは想像することは
困難である。

74.5577 : 夕日  かもめ ('11/10/01 17:25:12)
URI: bungoku.jp/ebbs/20111001_419_5577p
離婚という契機が、語り手を、後悔と、悲しみに包んでいく、
心境を描いた独白であり、
丁寧に書いているが、詩の純度としては、
作り物感のある、ありふれたものだろう。
短歌を添えているのは、さらに、あざとい感がする。

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