怒り心頭! ダーザイン月間選評について
わたくしダーザインは、田中宏輔氏について寸分だに評価しない。作品ではなくて与太話のコラージュであり、blogの日記、友人との会話、当然未推敲の空疎で冗漫なおしゃべりにすぎない。
作品に至ろうという努力、姿勢の無いものを私は絶対に評価しない。要するに筆力の欠片も現況無いと言っているんです。氏は現実をコラージュしているつもりで、その実、現実から退避している(ハイデガーが言うところの「存在の怠洛態」)。
私は北海道に住んでいる。厳冬の札幌にも100人以上の路上生活者がいる。不景気を極めるこの180万都市で、10年前から労働能力なしと障害者認定を受けたマイナリティーの極め付けが、通常の人間が一生味わうことが無いだろう重労働を強いられてきた。そうしないと生存することができなかった。厳冬の北海道で夜毎14時間も除雪重機を誘導してプロのマラソンランナーなどままごとに見える労働を続けてきた。奇跡としか言いようのない幸運に預かり今は転職してずっと楽な仕事をしているが、同僚たちは、今夜も低気圧の下でオーバーレイ(幹線道路の舗装の引きなおし)をしている。
現実について、モダンについて、あなたやあなたを評価するポストモダンの連中は気安過ぎる。
また、このような低レベルなものを絶賛した者たちにも、文学極道代表として怒りを表明する。「感情的」とは何のことだろう? 文学極道のテーゼは世界性、そしてモダニズムの再発見である。そして、そのための、作文力の鍛錬である。
田中さんだけではない。ぬたくりものが実に多い。貴殿らは、文学極道に出てきたからには、コントラ氏とタメを張れるほどの圧倒的な筆力を身につけるべく精進してほしい。