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∧ ∨ 2 : 飛ぶ鳥をよく知らない いとう '04/12/17 08:49:05 [Mail] [URL]
消えていく
痛みをなぞりながら
その痕こそが
証であるかのように
鮮やかに
鳴いている
幾羽か、を、目に
焼き付けることもなく
空の夢をよく見るのだと
その人はうつむく
飛ぶ鳥をよく知らない
そのままの姿勢で
空も凝固している
小指の爪が冷えるほどに
見上げることも
見上げられることもなく
その人は知らない
在ることを知らない
消えていく
痛みをなぞりながら
飛ぶ鳥の夢は見ない
空の夢を見るのだと
小指の爪を毟り取る
まぼろしの
羽根の代わりに
>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20041217_002_2p
榊蔡 :
いやー、うまくないです。
非常にうまくないです。
流れ的にみて、私がバトルでいとうさんに思いっきり噛みつくのが面白いと思ってたんだけど、
この詩でそれはできない。
単純に一言。この詩、私は好きです。
...全文を表示 ('04/12/18 19:56:34)d :
飛ばない鳥の羽は腐って落ちるぞと,むかし俺に説教した叔父が今年亡くなった。彼は自力で飛び続けた人生のつもりだっただろうから,こういう感慨を抱く事はないだろう。既に点数を入れてしまった作品なので罵倒し辛いが、敢えてより多くを望めば,ずっと一貫してひとつの視点,カメラワークで綴られるこの作品に,視点の変転,飛べない鳥にはありえない”俯瞰”の導入を試みることによって、いっそう鮮やかに照らし出すということはできたとおもう。こういうレスは,「林檎について書いている者に蜜柑について書いていないからダメ」というような言い掛かりになるかもしれないが。 ('04/12/20 20:05:12)Canopus(かの寿星) :
んーと、技術的な見地でいうなら、文句の付けようはないと思います。これ
だけの素材で、よくまあここまで美しく綴れるもんだと、感心するね。冬の
モノクロームの静止画像。
ただ、ぼくの中ですごい違和感があったのが、ことばや構成がものすごく透
...全文を表示 ('04/12/25 00:46:44)いとう :
>Canopus(かの寿星)さん
ありがとです(笑)。
女々しいのは、まぁ、作者の性質ですので(笑)。
女々しい詩が好きです。
...全文を表示 ('04/12/25 12:26:23)かけだし :
つまらない。それしかいえない。技術というよりかは書きなれているという印象。ただ、素材のイメージや単語の構成が陳腐。この切り口は腐るほどされてるし、与えるイメージも腐るほどされてきている。その点で読んでいて、あぁ、また典型的なパターンか、、、。と思った。かといって美しさもないし、透明感もない。というか、詩の中での視点の提示のセンスがまったくといっていいほどのセンスがない。レシピどうりの調理で、味も決められた味になっているという感がいなめない。
...全文を表示 ('04/12/26 02:05:37)いとう :
>かけだしさん
おー。ありがとうございます。
勉強になります。 ('04/12/26 13:05:16)ダーザイン :
>女性的な詩ってさ、実際、固定的してるんだよね。文体、ニュアンス、イメージ、>だから、安定した作品を書き上げられるけど、面白さはないんだよね。
(by かけだしさん)>女々しい
(by Canopus(かの寿星)さん)
...全文を表示 ('04/12/31 05:57:21)かけだし :
ダーザインよ。
他人の感性は、他人の感性だそれを否定してどうする。 ('05/01/02 22:52:39)月草原 :
何も語れなくなるほど空を見つめて、空という語を置いて欲しいなぁ。 ('05/01/02 23:23:21)益野大成(無名生) :
的外れかとも思って、今まで書かなかったのだが、やはり書いておくことにする。
私はまったく勝手に、この詩は自分のここ数年書いてきた詩と似ている、と思った。そしてそのせいもあるのか、私にはこの詩が未完成品に見える。いい表現の“芽”がゴロゴロしているのに。という風に。
そんな風に思う原因は、私が第1連に出てくる「証」が何の証なのかさっぱり読み解けなかった、ということにあるらしい。
...全文を表示 ('05/02/10 23:46:38)いとう :
どもです。
こういうコメントはとてもありがたいです。
全然、皮肉とか糾弾とか思ってません。思いようがない(笑)。
...全文を表示 ('05/02/13 17:24:57)いとう :
そういえば、
この前の詩学のワークショップに行ったときに、この詩の選評をいただきました。
ここにもダイジェストで掲載しておきます。
ここで書いてもしょうがないけれど、
講評のお三方、ありがとうございました。
...全文を表示 ('05/02/14 01:13:29)益野大成(無名生) :
いとうさん、せっかく質問に答えていただいているのに、だいぶ間が開いてしまって申し訳ない。>「証」は、んー、存在の証だと思っています。自身が存在すること。
>作中の言葉では「在ること」につながります。
...全文を表示 ('05/03/30 21:31:05)千芳 :
ひどいなこれ。自分に酔っちゃってなあい? ('05/09/20 10:17:47)密 :
初めまして。
いとうsの詩の流れや視点が好きです。
一文一文に不自然な重みが無く、均等に終わってゆくところに、はっとします。
「痛みをなぞり」や「空の夢」など、固有化しつつある言葉がちゃんとものになっていますね・・。言葉自体が持つそのものなイメージに、誤解を招きやすくなっていますが、それがこの詩のいいところでもあると思います。 ('06/01/02 16:36:12)
∧ ∨ 1 : ポリフォニック 榊蔡 '04/12/16 16:17:59 [Mail] [URL]
■ポリフォニック
現象のすべてであり
現象の一なるものであった
不意に訪れたエラーに為され
暗室の円卓に並ぶ
あの――
固有の木椅子を軋らせるまでは
漆黒の
巻き貝のような空洞を降り
息を呑むと既に私は
適量となっていた
適量となった私はそこで
木椅子に腰掛けたまま
窓外に灰色の夜明けと版画としての枯れ木
遠い地平線の曖昧な境界
敷き詰めた雲の遠近の速度を
息もなく眺めていた
息を吐いた
そして手の平を見おろした
下階に降りると
向かいの
長窓に照らされ影を引く
三叉の燭台が鋭利だった
ピアノの鍵盤が薄闇に浮かんでい
羽目板を鳴らし横切ると
化粧台に映る姿が眼についた
適量はイデアを遠くはなれ
個性を備えていた
大地であったものが大地を踏む
空であったものが天を仰ぎ
頭上を塞ぎ込むその量を知る
風であったものが髪を撫ぜられ
虚空であったものがそれに
輪郭を境に接していた
どれほど歩くと適量は
他の適量に出会うのだろう
時が訪れたなら
互いの個性を愛撫し
忌み嫌って刺し殺し
与えあい奪いあいを繰り返し
それでもまるで
樽に投げられた水塊が踊りつかれるが如く
時きたれば水面を鎮める
そのような
再び調和を願うのだろうか
この大地であったころは
その自覚すらなかった
あの空であったころは
その自覚すらなかった
いまはここにある
大いなる青き流殻よ
現象のすべてを照らしてくれ
かわりにその輝きを
絵画にかえて
――分かちあうから
>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20041216_001_1p
d :
のっけから難物だ。
多声の、対位法上の、適量になる?難しい(;´Д`)コマッタ
俺は、この詩は人と人の出会いの時を唄っている詩なんじゃないかとか思うのだけれど。
適量って人と人が出会うべき時の心の満ち具合で。
ひとりの適量と、他者としての適量がいる空間の、質感・量感が荘厳なまでに大きい。
...全文を表示 ('04/12/17 23:39:44)いとう :
ん。罵倒しようと思って斜に構えて読んでたけど、そんなに悪くないっすよ。これ。
タイトルは英語じゃなくてもいいと思うけど(笑)。
過程がかなり概念的で、そこを受け付けない人はたぶんまったく評価しないと思うけれど、全体の流れはそんなに悪くない。後半部分のたたみかけは上手くいってる。逆に、前半はもっとシェイプアップできるはず。
...全文を表示 ('04/12/18 10:28:54)榊蔡 :
dさんへ。
この詩のイメージには三度挑んで、
三度目でトドメがさせました。
...全文を表示 ('04/12/18 20:26:40)たもつ :
初めまして。何故かdさんに声をかけらました。
自分が適量になる、という感覚は凄いと思う。この感覚を言葉にするためには
物凄く切り詰めた作業をしたんだろうなあ。文章全体からキリキリしている。
前半は何だか平板で単調な感じ。各連の「〜た」という語尾がとても居心地が
悪い。言葉の死体を眺めている感じ。
...全文を表示 ('04/12/20 11:19:49)d :
再読すると,当初感じたほど嫌がらせのように小難しい詩という印象はなくなったが、
何度読んでも,5連目の途中,そして6連目で完全に,作品世界の中に居れなくなる。
そして7連目でまた戻る。
「イデア」から遠く離れて”個人”としてあるという事柄について何らかの具体的なイメージが必要だと思うし,7連より後の,「大いなる青き流殻」に照らし出されるべき分かたれていない世界のイメージも,もっと壮大に且つ具体的に描いて欲しいと思います。本質的に,具体的に描きようがない事柄を,それでも描くのが詩だと思うので。 ('04/12/20 19:52:16)榊蔡 :
たもつさんへ。
初めまして。
書き手としては、自分が適用になる、じゃないんですよ。
〜た、については、最近は書いてて気にならないサイクルのなかにいます。
...全文を表示 ('04/12/23 15:24:29)Canopus(かの寿星) :
取り合わせとしては、純粋に面白いでしょう。
古い洋館の二階の静かな部屋。大地のイオン、空のイオン、その他さまざま
な思いが充ちるように平衡を保っている、その微妙なタプタプ感。だから大
地や空や風や虚空はそれらであって、それらでない。
エントロピーの状態にありながらも、適量状態ってのは、何かの拍子にすぐ
...全文を表示 ('04/12/25 00:09:09)榊蔡 :
読み返したら発起人にしかレスレスしてないように見えたのでレスレス。
以降は内容の補足を促す質問以外の質問形式のレスがたった場合を除き、
レスレスはしない方針でいきます。
...全文を表示 ('04/12/26 15:12:45)月草原 :
「現象の外観をなぞることが、仮に論理的な振舞いだとしたら」私はロゴスを信じよう。
界面張力の均衡を保った器が、自発的に破れる。そのとき出現した空に私はいるのだろうか? ('04/12/31 00:17:02 *1)榊蔡 :
>「現象の外観をなぞることが、仮に論理的な振舞いだとしたら」私はロゴスを信じよう。
現象の外観をなぞるつもりはありません。
観念的な言葉でディティールを削ぎ落としているのは、
不偏への憧れからくるものです。
...全文を表示 ('05/03/01 19:50:32)評 :
言葉が生きていない。下手な翻訳調。しかもそれが味になっていないと思います。 ('05/03/16 16:17:48)榊蔡 :
この作が評者の感性に届かなかったのと同じように、
評者の講評が書き手である私に伝わらなかったのが残念です。
酷評のようですが、その類のなかでは、最も安易に受け止めていいものだと思います。
なんだかほんと、威力が感じられません。
...全文を表示 ('05/03/16 19:39:36)千芳 :
極道というくらいですから、こっちもその気で言わせてもらいます。
つまんない、読者に依存するな(ねね、この表現、素敵でしょ分かってぇ)
とにかく長い。エッセイや短編にした方があなたも楽でしょう。 ('05/09/20 10:24:48)樫やすお :
>>千芳
どのへんがつまらないと感じたんですか? ('05/09/20 19:14:01)榊蔡 :
おっと。なに気に低迷ぎみなバトルが動いている。
でもなんというか、
それぞれの作についているコメントを読ませてもらったけど、
チンプンカンプンです。
...全文を表示 ('05/09/20 23:16:59)千芳 :
>ほとんど自己満足。
じゃあ公開しないで鍵をかけて大切にしまって於きましょう。 ('05/10/02 06:45:09)榊蔡 :
いやだから、>もっとイタイこと言ってくれるヤツの方が、面白いってこと。
を待ってるんだよね。
...全文を表示 ('05/10/02 22:05:04)陣 :
初めまして。>息を吐いた
>そして手の平を見おろした
...全文を表示 ('05/10/31 16:49:52)榊蔡 :
どうもはじめまして。
たったいま返信に気がついたしだいです。
曖昧さと鋭さってのはなかなか両立できないような気がします。
この作がそういった印象を与えることができたとしたならば、大成功。
...全文を表示 ('05/11/04 01:17:57)and :
はじめまして。
肉のない詩は、精神を宿すのは難しいですね。僕も肉のない詩を書く性質なので、頭を悩ますところです。かといって贅肉だらけで、賛同しかねる詩もあるので、どちらがいいとは言いがたいのですが。榊蔡さんの詩の文体(スタイル)はどこから来ているのですか?詩人の個性って、観点?表現法?経験?などと考えるのですが……。 ('05/11/30 01:36:59)榊蔡 :
andさんはじめまして。
この詩に対する指摘として、肉のない詩、というのはなかなか的を射ているとは思うんだけど、私としてはこう言い訳したい、皮膚のない詩(表面のない詩)。
化石から観る古代生物ってのは、その骨格からおおよその性質や活動形態なんかが推測されるらしいんだけど、皮膚がどんな色をしていたか、というのは、イメージに頼るしかないらしいですね。
...全文を表示 ('05/12/02 19:37:48)コントラ :
こんばんは。
知的なプロセスを記述していくなかでも、一部にきちんとクリアな風景描写が入っていて、詩読み人としての履歴がすくない僕も楽しめる(3錬目はいいですね)。適量って言う言葉は大地と空の合間で均衡を保っている。大地から分離されて以来人間は土にかえることもできず、空高く飛んでゆくこともできない。つまりは煩悩というか、世界共通の、しようもない人間性と折り合いをつけようとする不断の努力。そこらへんが核にあるんじゃないかと感じた。「この大地であったころはその自覚すらなかった」つまり、自他との境界、自己意識が生まれるプロセス・永遠の不均衡に投げ込まれる人間という存在。
...全文を表示 ('05/12/10 00:49:00 *3)榊蔡 :
あはは。
まったくどうもです。
どうも、2倍!って感じですよ。
こういう反応があると、
...全文を表示 ('05/12/14 20:54:53)
- ealis 3.0.10 + BUNGAKU GOKUDOU -