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発起人バトル

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59 : 夜の子  みつとみ '15/12/23 23:43:02

はじめに くらやみがあって
(ここまでくるのにながい夜をくぐってきた
一枚いちまい重ねられていく
生まれるまえは
まったくの やみだったと
うすぼんやりとした 
陽だまりの まえにすわって
鍵盤を たたいている
ちいさな 私を 私はみた 

とざされた 窓を
やっとの 思いで あけても
そこにはまた とじた窓があり
その窓をあけても そのむこうに
窓が いくつもつらなっている

たゆたう くぐもった水に うかぶ 子
なにもかも 信じられずに
目を とじたまま
身を ちぢめていた

求めてみても みちたりることはなく
それでも 求めることをやめられないのは
この地に 私の 居場所がないから と

いつのころか うすやみが あって
私のなかの まったくのくらやみが
光る海の 底になって
やみが あおく 輝きを はなち
子 が ただよっている

うすやみにも
まったくの くらやみにも
とうめいな 光が さすことを
ひとたちは 黙せずには いられない

わすれさられてしまった ひとにも
陽の光は ふりつもるのだから
私は ついていくことにした

(そのひとは ひとの 祈り だった

陽の 光を みあげる
祈りは しずかに みちていく
そのひととの あいだに 生まれる
しずまりが
目と口を とじた子 となって
背をまるめ 手足をちぢめて
私のまえに 浮かんでいた

その子が くらがりにきえたあと
私は その祈りのひとを
ひっそりと 抱きしめていた
重ねられていくのは
私が生きてきた みちすじ

私の 傷あとと その祈り
そのひとの よこ顔を 私はみつづける

(そのひとは ひとの 祈り だった

>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20151223_644_59p

  • ねむのき :
    みつとみさん、はじめまして
    バードシリーズの頃とは正反対の詩風になられましたね
    透明でうつくしい叙情詩だと思います
    センチメンタリズムにもメンヘラニズムにも落っこちないギリギリのバランスを保つ技術が光っているように見えました  ('15/12/24 10:26:01)

  • みつとみ :
    ねむのき様
    レスありがとうございます。
    バードシリーズとは違う作風にしたかったので、このようにしました。
    評価していただき、感謝です。
    これからも佳い作品書けるよう言葉に向き合いたいと思います。  ('15/12/24 19:56:20)

  • 泥棒 :
    なんですか
    この、印象に残らない作品は。

    ま、
    でも最近読んだ
    なんとなく似たような感じの
    静かな詩の中では
    確かに、いいのかもしれない。
    何より
    発起人バトルに
    作品を出さない方々より
    はるかに
    この作品には意味がある。  ('15/12/26 23:52:19)

  • みつとみ :
    まじっすか?
    そういう作品になりますか。

    まあ、でもご感想書いていただけでも、
    ありがたいです。
    次回はもうすこし印象に残るものを出したいですね。  ('15/12/27 21:04:27)

  • 本田憲嵩 :
    こんにちわ。

    さすが発起人の方だけあって、筆力、そして詩情が段違いですね。
    現フォのほうで、おお!さすが凄い、と思いポイントを入れたのですが、
    泥棒のさんの仰る通り、ちょっと印象が薄いかなとも思います。
    「ひとの声」と比べてみても。
    それはなぜだろうかと考えてみたのですが、使われている言葉があまりにも平易すぎるのかなぁ、と。

    失礼しました。  ('15/12/29 17:47:32)

  • みつとみ :
    本田様

    こんにちは。
    この手の作品は言葉が平易で透明な分、
    印象が薄くなる傾向になりますね。
    平易な言葉はわたしがそういうものが好きだという部分もありますが。
    難解な言葉を使いたくないので。

    ありがとうございました。  ('15/12/29 18:05:34 *1)

  • シロ :
    今まで読んでいませんでしたが、先ほど読んでみました。
    あまり深読みはしていませんが、私と妻の事を書かれているようで胸が痛みました。
    仮に私の想像が正しければ、よい作品であるがゆえに哀しすぎてたまりません。
    私の読み通りの作品なら、後半はかなり難しい部分だと思います。
    批評にもならない、思いつき感想です。  ('16/04/11 18:02:21)

  • 光冨 :
    シロ様

    ご感想ありがとうございます。悲しいけれど、あたたかみも感じていただけたならば、幸いでしたが。  ('16/04/11 20:34:48)

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