60 : 幼虫 みつとみ '15/12/27 22:22:32
胸のなかの
炎の蛾がゆらいでいる
息をする胸骨と皮ふとを焦がして
あおざめた顔がふくれ
歪めた顔を凍らせて
あなたは途切れのない暗やみの つらなりに
ひとを 責めつづける
あなたは別のひととなり
むかうひとの胸を激しく叩いている
一本一本 あなたの胸骨をはじけさせ
皮ふをやぶりそこから出てくる
黒い幼虫をもてあそぶ
目のない幼虫は
土を喰いつくそうと
くすぶる地下をはいあがってくる
(ああ この黒い幼虫は
あなたの空洞のなかで同じ時をすごしてきたのだ)
(わたしのひとよ
(わたしの土を喰らうとよい
(それであなたが新たにそだっていくのであれば
灼けた土を 喰いつくしてしまったとき
あなたは一個のひととなる
輪かくさえ見えない
うすぼんやりとした空間のなかで
あなたは子どものように目をさます
(さあ、暁のはじまりだ
(満ちていく月と太陽と 風とにさらされて
(はだかの地上に ふたり翅をひろげ 緑の種を蒔いていくのだ
>> permanent URI: http://bungoku.jp/pbbs/20151227_649_60p
泥棒 :
ある意味
これは
夜の子と同じような印象。
しかし
読後は
この作品の方が
遠く広く
希望のような方へ向かっている
そんな気がしますので
ま、
地味に終わってないのかな。
左右、どんな意図があるのかは
まったくわかんないです。 ('15/12/29 16:24:56)みつとみ :
泥棒様
ご感想ありがとうございます。
左右の意味ですが、横書きになっているので、そうなりますね。
実際には縦書きで上下となります。
地中の幼虫が下そろえ。
お起しの丸括弧の希望的な独自が上そろえ。
となります。
テーマは一連のもののひとつなので、同じような印象ですね。 ('15/12/29 17:24:27)
- ealis 3.0.10 + BUNGAKU GOKUDOU -