12128#6 : しずむ 土曜日の午後 ('20/09/30 00:01:18)
あなたの頬のそのくぼみに/しずむ / しずむ / しずむ/あなたの褐色光るその肉感の脚に/しずむ / しずむ / しずむ/こころは鳴き、頭は雲がかかる/しずめど、しずめど、計り知れない奥行き ...
12163#2 : スイミングスクール 小西 ('20/10/16 23:37:34)
俺は体も硬くて泳ぐのが下手だった/エミリは上手かったよな/スイミングスクールの帰りによくふざけて君は俺のパーカーのフードに物を入れて、/俺は背中に手が届かないからそれを見て笑ってたな/俺もやり返したりして楽しかったよ/なあエミリ、/君が最後に俺の ...
12136#52 : ワークス 自由美学 ('20/10/01 07:13:26)
親父のメッシュキャップには/きまって球団のロゴ刺繍か/「漁協組合」って文字が入っている/野球も観なけりゃ漁師でもない/なんでもないただの親父なのに/あのキャップの主張がなんなのかは/いまだによくわからない/いくつもの鋏ケースを腰からぶら下げ/親父 ...
12154#11 : ランドスケープ GROWW ('20/10/09 20:18:43)
河の水底を擦る黒い藻、黒い魚/水面に飛び込むアマサギ/暗い夜のひとときに/目覚めと痛みがひとつになったのを感じる/風は高木の枝を鳴らし/洞窟の天井を磨り減らす/そのあいだも塔はガスの灯りとともに/北極星へと伸びつづけ/頂の工匠たちは鐘を鋳出し、壊 ...
12158#2 : 弔い ネン ('20/10/13 16:20:37)
改めた所で/夜は生き返らないと/分かってるけど/思い出の中に蘇る夢を/抱き締めては/永遠について考えた/悲しみが打ち寄せて/涙が止まらない/悼んでいる/故知らず決別した/私と羊達との弔いを/世界は肯定した/死に思いを馳せた/先人の道のり/人差し指 ...
12162#4 : 絵夢 玄こう ('20/10/14 21:17:10)
、/朝に夕、夢うつつが醒め/控えめな気持ちで/今日見た夢のこと/わたしを見つけたこと/それに昨日、/財布を無くしたこと/何度も振り返り/手足をぶらぶらさせて/人さし指の先からのびる道/視界の奥に見え隠れする穴/呼吸する、足裏が/↑↓ 開いたり、 ...
12160#6 : せんたんが欠けていく アンダンテ ('20/10/14 11:59:40)
かなしいほど/お天気なのは/ユーミンだけ/じゃないから/かんじょうは/ちりぢりにも/一線をこえる/よそものたち/おらだけれど/おらでない/おらでないけれど/おまえでもない/あしたの午後はあるのだけれど/おらはいない/あたいをゆらして/あしたにどん ...
12161#11 : 黒子 李 明子 ('20/10/14 15:12:29 *11)
対岸の半島がなだらかに尽きる辺り、真っ赤に熟した夕日が落ちようとしている。アキは、かついでいた鍬を砂浜に下ろし、その上に汗ばんだ野良着をふわりとおいた。背中には一面にあせもがひろがっている。足裏に柔らかな砂を感じながら、目を閉じて潮の香を鼻腔深く ...
12129#7 : (無題) 屑張 ('20/09/30 00:29:54)
舌足らずなサンバで 街中を徘徊している初老の男性に 傘を折られたので 冷静に折れた枝を突き返しても 給湯室の蛇口から 一滴の牡丹が垂れるばかりで 文節は機能しない 後ろの影で誉め言葉が 顔を埋めている 死に化粧の事務員が 湿ったpianissim ...
12159#3 : 凡庸と鬱が飽和するミッド・ナイトに俺は 澤々 ('20/10/13 17:48:22) [Mail]
魔法使いとなった夢の中でさえ/消費税を払うような所業を忘却したくて/いつもより深く舌を入れる/節足動物と化した指が柔肌に蠢いて/秋なのに熱帯夜のワンルームで/地獄のような天国のような暗渠の中を/盲目の二人は殺しあうように愛し合う/生首が踊るベラン ...
12155#41 : (平屋に住んでいると) 田中恭平 ('20/10/10 17:02:44)
/平屋に住んでいると/背が縮みます/秋雨が身に染みる、とは/このことなのですね/安心を得る為に骨を捨てました、/しかし法悦には満足しております/ぜんしん、が脱臼して/髪は煙草の灰のように白いです/満ち欠け、と/いえば月 けして年齢によりませんが ...
12157#3 : pistols 白犬 ('20/10/12 18:58:24)
rhythm 渦 のくたーん 僕は何処? 肉に封された夢魔の数々 嫌だな もっと解放しろ 「僕は無責任に笑う」 君達の愚かなだんす、笑えるよに。 花を撒く 蒔く また、笑えるように 九官鳥 dead copies 鳥達が地平を翔ぶとき 射精された ...
- ealis 3.0.10 + BUNGAKU GOKUDOU -