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作品 - 20201103_283_12196p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


積年と積雪

  なまえをたべたなまえ

冬を迎え入れる、
雪が降れば、
歳をまた、
戸棚から取り、
写真を撮る、
手が、余る、
手に余る、
人の、あまりにも、
大きな口に、
受けられていく、
雪の、積もる、
積雪と、
積年、と、
咳を、重ねる、

また、都市を、
窓口に、
手の戸を立てて、
捨身(しゃしん)の、
行方を、文(ふみ)に
当てる、

野が雪に、
焼かれている、
中で、余る、
手を、踏み、当てる、
あの、感触を知って、
咳がまた、重なり、
雪が、都市に、
そして、
寒色の中へ、

影を伸ばす、
陽の内に、
畑仕事を終え、
炉を切って、
事を終える、
事切れる
この床で、
陽を短く、
息をつなぐ、
息継ぐことを、
また、戸に立て、

とにかく、と、
急き立てる、人に、
咳を、また急ぎ、
ゆっくり、と、
息を切らして、
事を、反対から、
床に、置いて、
炉から、戸を抜いて、
火を、田、
そして、畑、
戸に書く、
人の声、

雪が生きている、


塩と水をたくさん詰め込んで、今、私。明日、JPOPは絶望する。皆、皆殺しにしてやる、と、彼氏が言ったの。彼氏は、三回、「NO.NO.NO」といって、NYは燃えているか、と言って、HIPHOPを信じていたわ。「信じていたわ」が引用される回数が100と3回飛んで、今、私が、JPOPを皆殺しにするとき、Twitterが叫んだわ。「おいそこの、黄色い猿達を全員歌わせるな」、って。

JPOPに降る雨がTokyo

肺に冬を植える。びしょ濡れなのはスネアだけでいいね、と、trapは

BoomBap

と、言いながら低く旋回している。この夏、私は。JPOPに人を植える。

山を登る、足が遅れてついてくるのを私の汗だけが感じている。私は、ずっと先に、本当はいるはずなのに、と、この体から抜け出ていく息や汗、そして、匂い。この匂いはJPOPで本当にうんざり。こんな夢を見た。
アメリカでは子供と銃弾が交換される時代が来たんだって、赤毛の彼が笑顔で言う。歯はもちろん真っ白で、今朝、洗濯したみたい。漂白剤ーいつも飲んで嘔吐するだけの飲み物、南部では今これが流行ってるんだって、特に奴隷をぶん殴った後にのむのがね。奴隷ー花を摘むようにいつも笑顔だ、その汗が特に、甘くてJPOPみたいだね、って笑いあう。歯が白いと、生きてる実感がする、って彼は言う。だから、私はいつもいのる。ずっと歯が白いままで、そしたら、ずっと彼と一緒だから。結婚して、私が生んだ子供が白くて。

枕元でぼんやりと宿る病が花のように咲いているのを見ている眼を外へ追いやる。階下では、未だに、生きている者達がせわしく食器を鳴らしている。私の内部で割れる音がする。懐かしい音だと、口にすると水が運ばれてくる。病が水に口をつけて、あーくだらねぇな。やめた

文学極道

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