中心の
なくなった世界で
わたしは斜め上を狙った
詩
ばかり生産してきた
問う
わたしは存在しているのか
ポエムを書けるほど
作為的で
天才(天災)ではなかった
わたしの
人生の明るみは
あきらめを出発点にしていたんだ
いこう
れっと・ごー!
ころな
ころり
ころさないで
呟きつつ
郊外の
大きな道に出た
存在を疑いながら
ときどき
腕時計の音に
耳をすませながら
散歩するのが大好きだ
こころは滴する
滴のためにまた歩き 空を仰ぎ
コンビニのイートインで
文運堂の小学生用ノートに小説を書こうとするが
また、日記になってしまうのを
眼は中空を見つめ否定しながら・・・書く
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選出作品
作品 - 20200402_687_11793p
- [優] 書く - 田中恭平 (2020-04)
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田中恭平