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作品 - 20200316_432_11759p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


小さな告白

  たこ吉

私の脳みそは、実はぱっかり割れるんです☆彡
小さな宇宙人さんがハンドル握って操作してるの。

そんな真実を直感したとき、私は
コーラの缶を思いっきり蹴飛し、
アスファルトの道を駆け抜け
勢いあまってすっ転んだ。

小学校低学年だった、あの日。
血のにじむ傷がジンジン沁みた、あの日。

心をジクジクさせて、今
ほろ苦い思い出をかみしめる。

宇宙人は何もなかったように振舞っていた。
あなたは痛くないもんね。
私は……私は.....誰だろう?

宇宙人の脳みそがぱかんと開き、小さな宇宙人が現れる。
その宇宙人の脳みそが開き、もっと小さい宇宙人がこんにちは。
もっと小さい宇宙人がぱかんと、もっともっともっと小さな頭が現れて、
もっともっと小さな宇宙人からこんにちは。もっともっともっと小さな頭が…〜^ ▽ ^#%@〜*♪

天地がぐにゃりと歪んだような気がして、
覚えた痛みのありかを探る。(それは、合わせ鏡を覗き込み、
不思議のウサコを追いかけるのに似ている。)

金魚頭を鉢からかぶって、生活できたらどんなにいいか。
きちんとらえれない世界だから、
元から歪んで見えた方が
少しは正解に近づくんじゃあないかな?

文学極道

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