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作品 - 20200201_956_11697p

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やはり詩へ還る

  田中恭平


 
とおい銀河がひとつはてたころ
わたしは剃刀で髭を剃られた
動いてはならない
わたしは不自由性に身を置く
すると詩ができる
自由にしろ
と云われて
公園で草の花を採集する
ことしかしなかった

おしろい

すれ違って
こかこうらを飲んでいた
夏は
こんなに眼が
バチバチすることはなかった
冬は
病の季節 半面
ろまんちっく
でもある
私の頭の中に回収されてゆく
星の死のイメジ

詩はびる・えばんすに習った
それからアマチュアの詩を読んで
私には書けない
と考えた
どうしておかしくなってしまうんだろう?
どうして普通の人のように
詩を書けないんだろう
痛みはない
鈍麻がある
万年筆の先がこわれて
青い液体を放散する

 

文学極道

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