あの空洞は何だろう
がらんとした投影が
豹斑のように
揺れている
あの光の向こうは
きっと極楽浄土だろう
もう、
死んでしまっているからね
肉の器を明け渡し
光のかけらを踏み渡り
陰なす森を越えてゆく
孤独な暗夜行路の先に
巨体が壮麗な列をなし
極楽浄土より差す
まばゆい後光に輝いて
遠くへ向かう清らな水が
あまねく、世を照らすのか
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選出作品
作品 - 20191206_196_11603p
- [佳] 木洩日 - たこ吉 (2019-12)
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木洩日
たこ吉