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作品 - 20190712_012_11310p

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さみしさ

  水漏綾

爪をぱちりぱちりと
切っていく
わたしから離れていった
物としてのかけらたち

常温の嫌悪感と
それに連なる
心地よい孤独感

あくまでそれは
旅立つもので
歩めばきっと
わたしの後を
嬉しく追うだろう

三日月の形をしていた、
ひとつ、ひとつの、
さみしさは。
未熟からなるものだと
わたしは信じない

文学極道

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