昨日との境界線を引かず風邪と辞書ばかり引きながら
頭から腐る魚を尻目に尻を腐らせて生活している
たくさんの人に貼られた詭弁をペリペリと剥がしながら
エイリアンが穏やかな陽光の一粒ずつとすれ違っていく
今朝聞こえてたのは雨音じゃなかった
そんなことに今さら気づきながら
わきの下を湿らすトラウマをタオルで拭う
母国語のポップスで泣く才能はもう
とうに失くしてしまった
ガムを口移しして君のお尻を感じた記憶は
明後日の方向へ羽ばたいてしまった
本当は私は 明るく楽しく
テレビみながら何気なくアイス食べたりしたかった
残響だけを脳に残して
雨音と間違えられた拍手を向こうにして
静かに疲れたままで線路へと歩いている
最新情報
選出作品
作品 - 20190626_801_11286p
- [佳] 再見 - ゆうみ (2019-06)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
再見
ゆうみ