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作品 - 20190531_152_11236p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


あほになってきえさかる

  屑張



ちの引いたきんにくばかりがならぶ。刃物は祭壇され、歌声は喉から血肉のように溢れる、
確かな歯ならびという概念がある

色々によみとれる
だが、ひとつでしかないそんざいたちが
いみでしかよみとられないよう、
既に役割は決められた、
ひとのかくものは、
常にうたがいようのない存在のようだから、
我輩はここにすんでおるのだよ

ディレクトリの底で実行される
小さな子供達


わたしを橋わたし、
はならびこぼれ
庭(にわ)盛える
エロ本を右手に
ラファエル、
ビニールテープを破く。
残飯を撒いてやれば
日章旗が光を遮る
どこまでも飛翔する
しろい空白

風が、茹で顔でタイルを滑る
退路は阻まれ、
ブランチを駆け回る影法師は
音の響きだけでここに描かれる

ジャムとマーガリンと薄切りの食パンのような
組み合わせは滅んでしまえばいいのに

ただ、影としてそこにあるならば



無意味が、
ようやく包み込んで、くれて、
いい加減日が落ちるようだ、
そろそろ100文字でくらいで
おわろっか

焚き火で
小さな今を引き継ぎ、
薪に乾いた
ほめうたを注げば、
焦げていくのさ
訝しげな眉毛を切り裂き、
鼻を臓物の香りで塞げば、

「大丈夫
「きっと楽になれるよ


(何がだいじょうぶなのか何も分からない、飼い猫が鼠のように増え、燻んだ家を喰い散らかすように)



アバズレのような音の楽しみ方で
キッチンに香り立つ死を調理シテ
歌えばいい
黄泉がえりの唄
貝柱はバラバラに斬られて
さかさまに
皆様方首を吊り
さかしまにもう後がなくなったと
言わんばかりの騙り事をやめても
バター醤油で炒めて
味のないバラッドを歌おう
フォークで指を突いた男が
焦げた携帯電話を握りしめ
新しい男を呼びつける
(焦げた陰茎から光が漏れ始める
(呼ばれた男はその光を口で受け止めなければならない
(Siriの流した涙と同じ味がする
(新しい種がゆうきELの隙間から芽を開かせて

一匹の蛙が猫の死体になって報道された

文学極道

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