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作品 - 20190514_997_11216p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


手放しでしあわせになれないヒトたちへ

  アルフ・O




挑発
挑発
また挑発
喩えるならギザ十の山から
いたく了見の狭い
当人にとっては深淵を覗くかの如く
その怯えた眼が
此処からは面白いほど良く視える
(Yes, I'm Flicker,
相討ちで済めばいいのにね。

寸鉄だと思って拵えたそれは
ジークフリードが指で弾いて消し炭になった
崩壊する言語中枢、と、
(馴染まない解読者の睾丸
空間を攀じ登り制圧した蔦が
前から後ろから一斉に開花を迎え
真ん中で拘束されたそれを無限に搾取する
で、反応を再開する言語中枢
(Big crunchからの、Big bang
……あーもう、あなたがたはもはや
エサにすら足りないってさ。
(The things will never be seen anymore,
そしてこの物語が全く求められていないことだって
百も承知と
画面を叩き破り
種の保存を試みるのだ、と

(ボクのミサンドリーを差し引いても
 云えることは唯ひとつ、
 貴様らは吐精する以外に能がない。

 せいぜい、何処やらへの着床を夢見て
 毒を浴び続けるがいい、
             )

空は人間であった頃の記憶
永遠を真っ向から否定しては咲き乱れる信天翁
幾つもの長い長い軌道の果てに掴んだ旗はそのまま
衛生砲の理解を超えて女神の視界に届くほど
その全身を震わせている
時空を超えた恋人の如く。

(どうせお互い無機物であるならば。

砂になれ
マグマになれ、と
統率を失った細胞が次々に喚く
黙って代謝を続けているがおそらく次の雷が限界だろう、
然らば問う
火傷もしない手をいつまで隠し続けるのか
救わないのは果たして誰の咎なのか
(って、マジで聞いてないよねどう見たって。
これが最後、と全員が全員
嘘をつき続けて
幾年経てばきっと
望まれた調和の世界が此処にも、
 

 
 

文学極道

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