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作品 - 20190411_575_11166p

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解決をしたい私

  イロキセイゴ

職員室はカーテンに覆われ、覆われれば覆われるほど、職員室の中は教員がぎっしり詰まって行く。カメラの木には花が咲き、ピンク色の少女が木登りをしていた。春風の強さのため、目によく異物が入った。教師が一人だけ混じり生徒らは円環をなし、バレーボールのラリーをしていた。夜に激しく痛む腿。それはむき出しのバスタブを思わせた。

ノッカーが持って来るバスタブ
バスタブの欠陥に愚痴は言えない
夥しい数の花びらが川を流れて行く
猥褻な橋を渡れば
少女に響き渡るネアンデルタール人の叫び

カメが痒がっている
その亀を取ろうとする
子供の木田先生を揶揄(からか)っても
痒くなるのは幕張の為?
川は流れる
ある部分だけアンコントローラブルに

千賀地(ちがち)の館まで川は流れる
千賀地の館に忍者が居る
器具を使って悪さをしようとしているのだ
ムクドリが耳に住み着いて
蜂や虻は見捨てた
御前は乗せんと言われたトラウマを抱えた
大部分の忍者

職員室には夥しい
荻原守衛の「女」の彫刻が
倒れたまま置かれている
教員をぎっしり詰め込もうと思えば
それらはどかさねばなるまい

春風の害
強風の害
目に異物が
私の体は半分に割れて行くのだろう
バレーボールを蹴りたい衝動
それにはどんなペナルティーが
あるのだろう
桜並木を歩けば
私はバスタブしか発見できなかった

(カメラの木だけは解決できない)

文学極道

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