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作品 - 20190213_818_11069p

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スペイン

  深尾貞一郎

「インディアンは無知でも未開人でもなく、
 法律を持った国家である、
 キリストは偶像崇拝者すべてを
 殺せとはいっていない、
 キリストの教えを広めるために
 暴力を用いてはならない、
 食人や犠牲の習慣は
 それが行われている文化の中では
 必ずしも悪ではない、
 インディアンには正当防衛の権利がある」
 
 ドミニコ会の修道士 
 バルトメ・デ・ラス・カス
『インディアンのために弁護する』
(1553年頃のラテン語訳)から抜粋

{夕の食卓に、銀製の蓋骨をならべる倫理}
消費の極致は富を享受することでなく、
富を破壊することにあると、
スペインの紳士に云わせてみたい
街に吊るされたイベリコ豚たち、
われわれが完全に
機械的な存在にすぎないことを悟るために
神はわれわれを無慈悲に盲目にし、
スペイン王国の饗宴をよみがえらせる
小麦の種を荒地にまく、
いのちを費やす日々そのものをまく
われわれの単純さへの信仰、
われわれは豚の亡霊に足をつかまれ、
労働の末に得た富をしぼりとられやすい
朝の樹木のようなこころになりたいのなら、
すべての広告は見ないほうがよい

文学極道

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