緩やかに溶ける場所で息を/白いベッドに身を投げて/世界を嘲笑う癖。
あたしの魂は吐き出される煙に入り交じり昏い空へ昇って行く。
冷たい温度で君を抱くとき 君の柔らかな心がそっと崩壊していくから
愛してあげるよ、愛してあげるよ、愛してあげるよ、と、耳に擦り込む
愛してあげるよ
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.
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昏がりの中では凡てが自由だから
肉が放つ芳香を嗅ぐ犬
あたしたちの断片を彼らは瞳に吸収し 抉り取り 持ち去っていく
良いんだよ、持って行きな
抉り取られる時 抉り取る、の
魂に刺す 染めるの、
それは等価だと「私は思ってるんだよ」
昏い天の中で、あたし達は自由
宇宙の黒に胎児のように 今 身を縮める 君を背中から抱き締め 絡める
夜の透き翅と白い羽根を隠しておこう
てん てん てん と
星々は燃えあがり
あたしは焼けていく
あたし達はくったりと
身を横たえて
スピーカーから流れる声
ねぇ 好きにして良いんだよ
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選出作品
作品 - 20181124_818_10914p
- [佳] きみのやわらかな - 白犬 (2018-11)
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きみのやわらかな
白犬